- 「弱い犬ほどよく吠える」という言葉は心理学的には正しいのか気になる人
- やたら人に攻撃的な態度をとってくる人の心理について気になる人
- 話しのネタが欲しい人等
「よくいうよね、「弱い犬ほどよく吠える」てさ。弱い人ほど外に対して攻撃的だったり、強い主張をするってのは当たっていると思うんだよね。メンタルが弱いからこそ自分が攻撃されたらたじたじになるから、先制攻撃しないとやってらんないってのはあるとおもうんだ。でも、実際のところどうなんだろう、、。」
そうねえ、そんな気はするよねえ。
だが、、、何事にも例外はあるぞ!
脱マンネリストで心理カウンセラーのオニギリです!
今回の話題は「弱い犬ほどよく吠えるは心理学的には必ずしも正しくない」という話です。
あなたは「弱い犬ほどよく吠える」ということわざ?を聞いたことがあるでしょう。
多分、あなたはこのことわざをこれまで正しいと思ってきたと思います。
、、、しかし、人間の心理ってやつは複雑です。
かならずしも、「吠えるのは弱い犬」とは限りません。
そうです、「強い犬もよく吠えたりする」のです。
しかも、よく吠えるタイプの犬は危険極まりないので、避けた方がいいでしょう。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
弱い犬ほどよく吠えるってどんな意味だったのか
「弱い犬ほどよく吠える」というのは、実力が無い人ほどむやみやたらと怒ったり威嚇したりするという意味です。
実は、「弱い犬ほどよく吠える」と同じような主旨のことわざが海外にもあります。
例えば、英語圏には「Barking dogs seldom bite.(吠える犬はめったに噛まない)」というものがあります。
この他にも世界には同様のものがあるといいます。
日本語等で対語を探すと例えば以下のようなもんがありますね。
- 能無しの口叩き(「能力のないものほどよく話す」の意)
- 虎の威を借る狐(「権力者の権威をかさに着ていばるこもの」の意)
- 内柔外剛(ないじゅうがいごう)(「外は強そうだが内面は弱い」の意)
弱い犬は何故吠えるのか?
さて、弱い犬はなぜよく吠えるのでしょうか?
もっとも、これを考える際には「弱い犬」の「よわさ」とは何かをある程度確定する必要があると言えますね。
よく言われる弱い犬が吠える理由としては、「劣等感の強さ」や「自尊心の低さ」等があるといわれます。
劣等感が強かったり、自尊心が低いと自分が攻撃されたりするのを過度に恐れて先に先制攻撃して優位に立とうとします。
強い犬、というか強い動物であればいちいち自分の優位性を示さずとも、周囲はその凄さを認めているので何も吠えて自己主張する必要が無いって話です。
まさしく、ことわざでいうところの
「能ある鷹は爪を隠す」
というものです。
能力や実力があるなら、それをひけらかす必要なんてないって話。
多くの場合、この「弱い犬ほどよく吠える」というのは正しいと言えます。
当記事では「弱さ」を「自尊心の低さ」や「劣等感の強さ」等という「メンタルの弱さ」と解釈してまいります。
弱い犬の性格的特徴
さて、よく吠える人の性格的特徴ってどんなものでしょうか?
それは以下の通りです。
- 自慢話が多い
- 攻撃的な性格
- 他者と自分を比較する
- 自慢話が多い
以下それぞれ解説して見たいと思います。
・自慢話が多い
一般によく吠える人の性格特性として「劣等感の強さ」というのが挙げられます。
「劣等感」とは簡単に言うと「自分はおとっている」と感じる感覚のことです。
劣等感が強い人は往々にして自慢話をすることで自分を実際以上に大きく見せようとします。
そう、彼ら彼女らにとっては自慢をすることは「劣等感を隠すための手段」であるというわけです。
心理学的にみても自分で自慢をするのは得策ではありません。
やはり、謙虚な人の方が尊敬も信用もされるものです。
一番効果的なのは「誰かにに褒めてもらうこと」です。
参考までに謙虚さ、自尊心の高め方についての記事を置いておきます。
・攻撃的な性格
「よく吠える」という例えから連想される通り、よく吠える人は攻撃的な性格をしていると言えるでしょう。
その攻撃性、ないし破壊衝動の根源として「強い自己否定」があったりすることがあります。
いわゆる「弱き自分に打ち勝つ」という考え方もいってみれば自己否定の一種と言えます。
「今の弱い自分を否定する」という考えが動機になって行動するわけですからね。
この自己否定が動機となると多くの場合、競争心が強くなるでしょう。
ただ、自己否定する気持ちによってワーカホリックになったりすることもありえます。
しかもこれは確たるデータあっての事ではないですが、わたしがこれまで見てきた限り、「いわゆるプライドの高い人」というのは結構な割合で実は自己否定感情が強かったりする気がするんですよねえ、、、。
自分のありのままを受け入れる事ができないからこそ、プライドという鎧で武装しているってイメージですね。
「弱き自分に打ち勝つ」という考え方は、いわゆる「なにくそ根性」というか「反骨精神」なんかに通じるところもありますが、、、あまりメンタルにいいものと言えるか疑問です。
少なくとも、自己否定を基盤とした「何クソ根性」に未来はない気がしてしまいます。
よく吠える人は基本的に「自己否定が強い」ので、「あるがままの自分を受け入れる感覚」である自尊心が極めて低いと言えます。
自尊心が低い人は「人から認めてほしい」という欲求である「承認欲求」が強くなります。
ですから、他者から認めてもらう、すごいと思ってもらおうと必死になるでしょう。
そのため、自分を認めない人に対しては
「わたしを否定することは許さない!」
とか
「なんで、こんなに努力しているのにわたしを認めないんだ!」
なんておもうために、自分の意見に同意しない人や自分とは別の意見を言う人に対して非常に攻撃的になります。
・他者と自分を比較する
自尊心が低い人は絶えず人と自分を比べて、「あいつには勝った!」とか「わたしはあの人に比べれば幸せだ!」なんてことを考えています。
この行為自体も自分の自尊心を著しく損なう愚かな行為です。
よく聞く言葉に、「うちはうち。よそはよそ。」なんて言うのがありますが、心理学的にはその考えの方がはメンタルにいいのです。
確かに、人間は自分の立ち位置を客観的に把握しようと思ったら、「自分以外の視点に立つ」必要があります。
哀しいかな、人間は否が応でも「自分と他者を比べてしまうもの」なんですねえ。
とはいえ、自尊心を高めることで、意識的に比較を行わないことはできます。
強い犬でもよく吠える?
さて、今回の主題です。
弱くなくてもよく吠える犬はいる可能性があります!
では、どんな人が強くてもよく吠えるのでしょうか?
それが以下。
- ダークテトラッド
- ナルシスト
以下それぞれ説明してまいります。
・ダークテトラッド
サイコパスは基本的に自己評価が高いので、高い自尊心をもち劣等感はほとんどないでしょう。
サイコパスは原則TPOはわきまえていますが、効果的であると分かれば、怒りや脅しを使ってでも相手をコントロールしようとしますね。
つまり、威圧が「有効な手段」だからやっているというわけです。
ただ、これだけだったらまだいいんですよね。
最悪なのは、「他人を威圧したり脅したりすることで相手がつらそうにしているのを見るのが快感になっている」様なサイコパスです。
このようなサイコパスは数あるパーソナリティー障害の中でもおそらく群を抜いて危険なものであると思います。
なにせ、「他人の苦痛が自分の喜びに変わる」というサディスト要素をもっているんですから、、、。
こういったサイコパスはダークテトラッドと呼ばれる性格である可能性が非常に高そうです。
正直な話、このタイプの「よく吠えるヤツ」は事あるごとに、何らかの理由をつけてあなたを怒鳴ったり、罵倒してくるはずです。
そして、あなたのしんどそうな様子をみて喜んでいます。
このような輩に対する最善の手は「逃げること」につきます。
しかも、こういう輩は攻撃対象以外には外面がやたら良かったりしますね。
そう、いい人のふりをしたカバートアグレッションという連中です。
カバートアグレッションの定義や連中への具体的対策の詳細はこちら。
・ナルシスト
実はこんな論文があります。
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1111/1467-8721.00053
この論文によると、ナルシシズムが暴力性の原因であることが示唆されています。
ナルシストは高い自己評価を持っているので、基本的には所かまわずくってかかってきたりしません。
TPOはちゃんとわきまえています。
しかし、自己評価が高すぎるナルシストの場合は、自分に対する「指摘や批判等」に対して攻撃的な態度を取ると言います。
彼彼女らにとって「自分の高い自己評価を崩す意見」をつぶさないと自分の自己評価が下がって不安になってしまうので、何とかして相手の意見をつぶそうとします。
この手の人は普段の言動がやたらと自分を誇大に自画自賛するものであったりするため、結構簡単に気が付きます。
参考までにナルシストについての記事おいておきます。
そもそも劣等感がある人は誰かを攻撃しない?
自己評価の低い人のなかには自分を大きく見せようとすると、それを見透かされてしまうかもしれないと思って人との交流自体を可能な限り断とうとする人もいるものです。
人との交流を断とうとするので、当然のことながら他人に対して攻撃的な態度を取る場面自体がほぼなくなるといえます。
なんせ、本人が自ら他人から遠ざかろうとするので、そもそも接点がないという事です。
ただ、人とかかわりたくないため、わざと寄せ付けないために変な人を予想なんてことも全くないとは言えないかもしれません。
その場合は、「すぐにキレてくる関わりたくない人」を演じるのかもしれませんね。
、、、まあ、知らんけど。
なお、劣等感や自尊心の低さによる攻撃性が自分に向かう事でワーカホリックのように各種依存症に発展する恐れもあります。
依存症の本質は、大雑把に言うとおよそ「不安や恐怖等からの逃避」ですからね。
参考までに恋愛依存症についての記事を置いときます。
おわりに
この記事では「弱さ」を「メンタルの弱さ」としたうえで、「弱い犬ほどよく吠えるは心理学的には必ずしも正しくない」と述べました。
弱くはなくてもよく吠える人については以下のような人がいましたね。
- ダークテトラッド
- ナルシスト
どちらもかなりヤヴァイ人だというのは分かっていただけたかと思います。
世間一般でよく流布されている「弱い犬ほどよく吠える」の解釈は、「自分に自信が無いから強い態度に出るんだ」というものですが、必ずしもそうとは限りません。
特に、相手がサイコパスだった場合には要注意です。
「こいつ自信ないんだな。かわいそうなやつだ」なんて、勝手に自己解釈しておわりにしていると後々取り返しのつかないことになるやもしれません。
サイコパス的な感じがしたら、油断せず必要な対応をしてくださいね。
一番は、近づかないことです。
では!
参考記事等
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