恋愛と結婚の違いについて主に心理学的に考察してみようじゃないか
ぐれん
心理カウンセラーのオニギリの中の人、ぐれんです

今回の話題は「恋愛と結婚の違いについて心理学的に考察してみようじゃないか」という話です。

今回は以下のような方に向けておおくりします。

こんな人が読むと役に立つよ

結婚と恋愛の違いについて考えてみたい人等

恋愛と結婚は似て非なるものです。

世の風潮として、「恋愛の延長線上に結婚がある」とか「恋愛なくして結婚なし」の様なものが主流なきがします。

心情的にはわからないではないですが恋愛と結婚は厳密にいうと異なるものなので、恋愛を経ずに結婚自体はできますし恋愛を経ないで結婚したからと言って必ずしも不幸になるとは言えません。

恋愛しないで結婚するなんて別におかしな事ではないってことです。

これまでの記事で結婚と恋愛の違いについて何度か言及してきましたが、結婚と恋愛の違いを主に心理学的な観点からあらためて総括、補足してみたいと思う次第。

ちなみに、世の中には「見合いで結婚すると愛がないので不幸になる」という俗説がありますが、実はこれは間違っている可能性があるとか。

詳しくはリンクからどうぞ。

では、ゆるりとおおくりします。

「真面目に結婚を目的として活動する」という事であれば、「結婚を真面目に考える人が集まる結婚相談所に入会して婚活する」のが最適解。

結婚相談所であれば、経歴や年収を意図的に盛ることはできませんし、写真詐欺、既婚者が紛れ込むリスクもあり得ません。

ただし、悪質な結婚相談所に入会するとサポート等がずさんで婚活がうまくいきません。なので、結婚相談所は慎重に選ぶべき。

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恋愛は結局は生殖行動にすぎない

以前「恋愛の本質は依存と性欲である」と題した記事を投稿しそこでも述べたことですが、恋愛とは生物学的な視点から見たら「ただの生殖行動」に過ぎません。

恋愛感情は本能的なものであり、恋愛感情を持つと人間の知性は著しく低下し20分くらい先の事しか考えられなくなると言われておりますね。

語弊を恐れず言えば、「人は人を好きになるとバカになる」のです。

なんで、こんな風にバカになる必要があるのかと言えば、「あえて知能が低下することで後先を考えられなくなって勢いで繁殖行動をして子孫を作るため」ですね。

ええ、理性が働く状態で「子供ができたらどう対応していくか、、、」等と考えていたら子供なんて作れないので、一時的に知能を下げてそういったリスク回避思考ができないようにするという自然の知恵?なんですな。

そして、恋愛とは脳の仕組み的にギャンブルと似ているため、ある種の中毒ともいえる状態になりやすいものです。

人を好きになると、脳内にPEA(フェニルエチルアミン)という物質が出て快楽物質であるドーパミンの濃度を増加させるのでえも知れぬ多幸感をもつのです。

PEAは言ってみれば脳内麻薬といった感じの物質なんですね。

それゆえ、俗に恋愛依存症なんていわれる状態が生じるんですな。

なので、たまに

「恋愛で感じられる愛の尊さや幸せを感じることができない人は可哀想だな」

等とマウントをとっている人たちが一定数いますが、これは

「あのドラッグを使うとすごく気分がいいのにねえ。使ってないのは損しているな」

なんていうのとある種似た発言とも言えるかもしれませんね。

、、、ちと言い過ぎかな?

また、人が性行為によって強い快感を覚えるのも、「人が進んで生殖をおこなうようにするため」に自然が作り上げた仕組みによるものですな。

結局、恋愛は「生殖行動」なのです。

結婚は人が理性で構築した法に基づく制度である

恋愛は結局のところ生殖行動でしかなかったわけですが、結婚というものは法律にきちんと条文として明記されている社会制度、つまり「人間の理性による産物」です。

恋愛と結婚は、この時点で対極にある概念といえるでしょう。

では、なんで結婚などという制度が必要だったのでしょうか?

結婚制度が必要な理由には主に以下の2つの理由があるといえるでしょう。

  • 性秩序の維持
  • 子供の養育を十分に確保するため

性秩序が乱れてくると誰が誰の親であるかはわからないし、生れてきた子供が十分な保護を受けらず最悪死んでしまうなんてことが起こるでしょう。

こういった状態は少なくとも今の人権思想からしたら明らかに反する状態ですし、もし近代以前であっても社会を安定的に運営していくことが困難そうに思えます。

そのために血縁関係をはっきりさせるべく結婚制度が必要になり、それにより担保された血縁関係を基盤として段々と国家のような巨大コミュニティが形成されていったんじゃないかって気がするんですよねえ、、、。

ま、ここら辺の話は哲学者のヘーゲルさんの著書『法の哲学』を読んでみた方が理解が進みそうですけどね。

また、わたしは歴史について大した見識を持っているわけではないので何とも言えないところはありますが、血のつながりが見えない、ないし見えにくい社会というものにあって人は精神的に健康でいられるのだろうか?という疑問を感じます。

結婚という制度にもし「血縁の可視化を通して精神の安定を図る」という目的があったのだとしたら、これは個人的に「人の幸福に資する発明だったのかも」等という風に思ったりしますね。

また、最近では現代主流の一夫一婦制は病原菌や感染症等から身を守るために考案されたものであったとする説も出てきているようです。

いずれにせよ、結婚という制度は人間の理性の賜物であったというわけですな。

そして、結婚は「家族というコミュニティーの形成を目的としている」と言えるでしょう。

恋愛と結婚では求められる要素が違う

もうここまで見てきたら、恋愛と結婚という概念はある意味で対極に位置する概念であるとすら言えることがお判りになるかと思います。

「恋愛が生殖行動」である一方で、「結婚の本質がコミュニティの形成」だとすれば自ずとそれぞれに求められる要素は違ってきますね。

生殖が主な目的なら進化生物学で言われているように、男性は遺伝子をばらまき女性はよりよい遺伝子を求めてパートナーの乗り換えを繰り返していく、、、そんな調子でしょう。    

そして、本能的な生殖行動においては「声や顔」等によってその個体が「どれだけ免疫力が強いか」といった事が判定されそれが重視されます

そのため、恋愛では「容姿」が何を置いても重要になってしまうわけです。

またある研究によると、本能的に惹かれる性格を含む要素は男女でそれぞれ以下の様になっているといわれています。

男性

  • メンタルが安定している
  • 外向性が高い
  • 好奇心が強い
  • 女性よりやや年上

女性

  • メンタルが不安定
  • 外向性が高い

参考

https://link.springer.com/article/10.1007/s40806-019-00203-2

こう言った顔を始めとした本能に訴えかける性格面での諸要素が恋愛、つまり生殖行動の動機付けとしては必要であるという事です。

対して、結婚の本質的なものは「コミュニティーの形成」であるため、これはかなり知性を要する作業といえます。

様々な研究による知見を合算すると、結婚に必要な性格等の要素は以下のようになると思われます。

  • 思いやりがある(特に重要!)
  • 自己犠牲をする気持ちがある(ただし実際に自己犠牲するのはダメ。あくまで姿勢の話)
  • 自分の意見等を相手に配慮しつつ伝えることができる
  • 誠実である
  • メンタルが安定している
  • 人間関係上のトラブルが気にならない

まあおよそこんなものでしょうか。

恋愛の場合と結婚では求められる要素が大分違うことがお判りいただけるかと思います。

実に極端な事を言えば恋愛の場合、恋愛感情が覚めて本能的にときめかなくなったらすぐ相手を変えていけばいいという事になるでしょう。

恋愛感情はPEAの効果によるものであるため長くとも3年ほどでさめますから、まあどんなに長くても3年でお互いに別のパートナーに乗り換えるのが本能的には自然です。

しかし結婚は何十年と生活を共にするもの。

結婚生活における3年目なんて序章ですらありませんよね?

結婚は本能にあらがう理性的な行動であるといっていいでしょう。

言ってみれば、この3年を過ぎてからが「本当の意味での結婚生活の始まり」と言っても過言ではないと思います。

3年が過ぎればお互いの嫌なところが目に付くようになりますし、些細な事で腹が立ったりなんてことも起こるようになってくるでしょう。

ここに来て初めて「理性を持った一人の人間対人間として向き合うことになる」と言ってもいいと思います。

いざこざが起こった時に、上手く事態に対処し問題を解決していくために先ほど挙げた性格等の要素が重要になるという事です。

思いやりがあれば、一方が得をし片方が損をするような搾取関係に陥らないよう夫婦の関係性におけるパワーバランスをうまく調整することができるでしょう。

また誠実なら浮気をせず仕事でキャリアや実績をコツコツと地道に築き経済的な基盤を確立していくと思われます。

そして、人間関係上のトラブルに対してさほど神経質でないなら、多少のいざこざも寝れば忘れるみたいな感じでさほど大事に発展しないので関係が険悪になりにくいです。

結婚では「いかに長期間にわたって安定してお互いの関係を良好に維持できるか」が問題なのですな。

一時の熱にうかされて生殖行動をとって子供産んでおしまいという事ではないのです。

なので、結婚というものの本義にのっとるならば、「容姿はさほど重要ではない」という事になるでしょう。

もちろん個々人には許容範囲があるので、「容姿なんて関係ない」等という主張はかなり乱暴な極論です。

ただ納得できる最低限の水準でよいとは言えるでしょう。

そうですねえ、、、心理学的に考えるなら、パートナーの容姿は「自分の容姿レベルと同等ないしそれよりほんの少し位下」が妥当という事になるでしょう。

もし「イケメンや美人とどうしても結婚したいんだ!」というのであれば、少なくとも自分の外見が自分の希望するイケメンや美人に近くないと話にならないといえるでしょうな。

もし「ちゃんと異性として思われて結婚したい」のであれば、外見の魅力は釣り合っている必要があります。

よく容姿の悪い資産家がお金の魅力で美人を妻に迎えるなんて言う話がありますけども、あの場合愛されているのは「諭吉」であって夫ではありません。

このような場合、通常、美人の妻は夫に性的な意味合いでの魅力を感じることはないはずです。

もし、妻が夫に性的な意味合いで魅力を感じることがあるとしたら、それは妻の美的感覚が通常の範囲を逸脱したいわゆる「B専」である場合に限ると思います。

恋愛をへないと幸せになれないという幻想

どうにも恋愛至上主義が社会に蔓延しているせいか、「恋愛なくして結婚なし!」といった風潮がある気がしますね。

まあ、心情的には理解できないことはないです。

わたしだって「恋愛もろくにできないのに結婚ねえ、、、」みたいな少しモヤモヤした気持ちはあります。

ただ先ほども言ったように、恋愛と結婚では求められる要素が違うので恋愛に適した性格等をしていないが結婚に適した性格等を備えているという場合もあるんですな。

それに研究の中には見合いで結婚した夫婦の幸福度が高いとするものもあります。

恋愛感情で理性が鈍っていないからこそ冷静に相手との将来を考えていけるといえましょう。

そして関係を続けていく中で相手のいいところに気づいたりして段々と仲良くなっていくといえるでしょうね。

恋愛を経ずにいきなり結婚相談所などで結婚相手を探して結婚したら幸福になれないなんて事にはならないわけですな。

結婚相談所などを利用した結婚には、心情的にやや抵抗がある人も多いでしょうが、幸福になることは十分可能でしょう。

もし結婚したいという気持ちが強いのであれば、今後の恋愛では最初は相手に恋愛感情を持たさるための戦略をとっていたとしても徐々に結婚に向けて発揮する性格等を変えていって方がいいと思います。

そして出会いの数自体が少ないという社会人の人は、

結婚相談所を利用して本格的に婚活を始めてみるといいと思います。

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なおいわゆる容姿、年収、学歴といったスペックで後れを取るとの自覚があるのであれば、ブライダルネットの日記機能を利用して人間性を前面に押し出した婚活をしてみると成婚の可能性が高くなると個人的には思いますね。

おわりに

この記事は「恋愛と結婚の違いについて心理学的に考察してみようじゃないか。」と題しておおくりしました。

恋愛は結局のところ「生殖行動」に過ぎません。

その一方で、結婚は「コミュニティーの形成」であるためそれぞれにおいて適した性格等は異なってきます。

恋愛においては「免疫力の高さ」等といった要素が重要になるため、何をおいても容姿が重要視されますが、結婚となると関係性の維持発展の観点から思いやりが一番重要になってくるといえるでしょう。

そして、恋愛を経ずに見合いで結婚しても幸福になれる可能性は十分にあります。

結婚をしたいのであれば、相手に求める容姿は最低限度納得の水準に抑えて人間性重視で相手を探すのが最適解でしょう。

では!

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参考

https://www.afpbb.com/articles/-/3083813

https://link.springer.com/article/10.1007/s40806-019-00203-2

参考記事等

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少なくとも、今まで「あの人は優しいんだけどね」とか「優しそう」、「真面目そう」等と言われていた人であれば、確実に読んでおくべきです。

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そこでこの度「心理カウンセラーが体験や心理学から考える『モテる人の常識』と『モテる会話術』」というノート記事を作った次第。

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※というか、自分の外見が相手と同じくらいいいのは大前提という話。

でも、「誰が見ても間違いないレベルの美人にモテたい」とか言わないのであれば、容姿にそこまで固執せずとも大丈夫です。

むしろ、「容姿だけでは必ずしもモテるようにならない」のですよ。

モテる人は、何かしらの狂気のようなものをまとっているように思います。

その狂気の正体についても、本書では触れている次第。

モテない人がいつまでも持てないままなのは、「モテる人の常識やとっている行動を含めた会話の仕方」を知らないことによる所がかなりあります。

ブログで断片的に触れている事もありますが、本書ではかなり突っ込んだ具体的で実践的な内容になっている模様。

モテない人生を変えたい人だけ読んでみて下さい。

※あたりまえですが、「読んでも実際に試さない人」には役に立たない。

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