今回は以下のような方に向けておおくりします。
・ぶっきらぼうな人が嫌いな人
・愛想が悪い人は性格が悪いと何となく感じている人
・感情表現が不器用なのが悩みな人
「うちの職場に凄く言動がきついし、にこりともしない凄く感じの悪い人がいるんよね。人にダメだしするにも言い方ってものがあるじゃん。うんざりだわ。転職でもして職場からいなくなってくれないかなあ~。うざいな。」
まあねえ、、、。
確かに愛想の悪い人って一緒にいて不快になることもあるからね。
ただ、愛想が悪いから「こいつは悪人」みたいに判断するのは少し判断を急ぎすぎかもしれん。
オニギリス!
脱マンネリストで心理カウンセラーのおにぎりです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「ぶっきらぼうな人が冷めたい人とは限らない。「不器用は損」」という話です。
ぶっきらぼうな人、つまり「感情表現が乏しい人」に対してあなたはどんな印象を持っているでしょうか?
「怖い人」でしょうか?
それとも「落ち着いている人」ですかね?
まあ、色んな評価があるとは思いますが、ぶっきらぼうな人は一般的に「悪い方向に誤解される」事が多いといえます。
結局、感情表現が乏しいと「この人何考えているかわかなくて怖い」と言った印象を与えてしまうからですね。
でも、そういった人が「良心も何もない怪物」なわけではありません。
むしろ「普段から愛想がよい人気者」の方が相当なヤバい奴であることもありますよ。
「ぶっきらぼう=キモイ、冷たい」みたいな思い込みはやめた方がいいです。
もしかしたら、「本当は非常に思いやりのある誠実な人」かもしれないんですから。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
ぶっきらぼうな人ってどんな人なんじゃ?
一般に、「ぶっきらぼうな人」とは「言葉数の少ない人」の事とされている印象です。
口下手な人の一種といっていいかもしれません。
が、例にならって、「ぶっきらぼう」の意味を今一度辞書等で確認しておきましょう。
辞書によると、ぶっきらぼうとは以下の方な意味である模様。
ぶっきら棒
読み方:ぶっきらぼう
態度や話し方などがそっけない様子、乱暴な様子。愛想のないさま。引用
https://www.weblio.jp/content/%E3%81%B6%E3%81%A3%E3%81%8D%E3%82%89%E3%81%BC%E3%81%86
ふむ、、、態度や話し方がそっけない、乱暴、愛想がない、、、、。
まあ、大体「態度や話し方に愛想がない」って感じでいいですかね?
例えば、誰かに何かを伝える時に「それ言ったら気分がいすんじゃないの?」みたいな余計な一言を添えたりするとか、言っていることはまともだけど言葉の選び方や言い方がきつくて不快感を与えるとかそんな感じですかな。
本当は相手のことを心配しているんだけど、「何コイツ喧嘩売ってきてんの?うっとおしい野郎だ!」みたいに思われてしまうこともしばしばでしょう。
男性に結構多そうな感じはしますよねえ。
女性にもたまにいますが、男性からしたら「何コイツ、可愛くねえな」と思うかもしれません。
実際、わたしも男性ですので愛想が悪い女性に対しては「なんだかなあ、可愛げがない」みたいに思わんではないです。
ま、そんな女性にわたしはほとんどあった事ありませんけども、本当にごくまれにいるのは事実だと思います。
でも、そういった愛想のなさをもって「こいつ絶対ろくな人間性してないんだろうな。マジクソ野郎だわ」みたいに思うのは行きすぎです。
単に感情表現が得手でないだけで、本当は協調性の高い思いやりのある性格をしているかもしれないのですから。
愛想だけで人の全てを断じるのは性急にすぎるというものです。
ぶっきらぼうは悪ではないが不利である
ぶっきらぼうは悪ではないが損です
人の心理傾向に「感情表現が薄い人を避けようとする」というものがあるからですね。
何でこんなことが起こるかというと、感情表現が乏しい人は「今一体何を考えているのか」がわからず「次にどう行動するかが読めない」からなんです。
つまり、ぶっきらぼうな人を人が嫌うのは「未知の危険性に対する防衛本能」だという事なんですね。
またそれに関連して、感情表現が希薄だと営業が上手くいかないなんて言う研究もあるようです。
感情表現が希薄な人というのは本能的な視点から見たら、嫌われて当然であるといえるわけです。
とはいえ、わたしたちには理性もあるので「愛想が悪い→コイツはロクな奴ではない」みたいな短絡思考をしない様に認知を調整していきたいもの。
これは主観になってしまいますが、愛想が悪い事とその人の人間性の悪さにはそれほど相関がある気がしません。
むしろ、自分の利益を最大化するために人を操作することを目的として「やたらと愛想よく振舞っている人気者」というのもいるので、愛想だけでその人の内面全てを評価してしまうのは非常にあやういことです。
まあ「善人ずらした悪人が一番有害で危険」って感じですかね。
心理学でいうところのカバートアグレッションというやつです。
カバートアグレッション対策の記事置いときますんで、よかったら参考にしてみてくださいな。
愛想が悪い人はどうしたらいいのか?その原因と対策
では、最後にぶっきらぼうな人はなんでぶっきらぼうなのか、そしてそれを改善するにはどうしたらいいのかについて少し考えてみたいと思います。
まず、ぶっきらぼうな人が愛想がない理由については例えば以下のようなものが考えられると思います。
- コミュニケーション能力に自信がない
- 対人不安が強い
- そもそも感情表現をする必要性に迫られてこなかった
それぞれ補足し対策についてもみていきましょう。
・コミュニケーション能力に自信がない、コミュニケーションスキルが不足している
ぶっきらぼうな人の中には単にコミュニケーション能力に自信がない、またはスキルが不足している人というのがいます。
自信がない人はコミュニケーション能力、具体的に言うならば「話の聞き方と伝え方」について学びその知識を実践して試行錯誤することで改善していくでしょう。
そして、問題なのはスキルが不足しているにもかかわらずその自覚がなく「なんで自分が愛想がないと言われるかわからん」と言った人ですな。
こういった人は、自分の日ごろの言動や行動を客観視するためにも誰か仲のいい友人や知り合いなどに聞いてみるのがおすすめです。
やはり自分だけでは原因を探るのに限界がありますからね。
コミュニケーションスキルを高めるためには傾聴とアサーションを鍛えるといいでしょ。
リンクから記事に飛んで参考にしてみて下さいな。
ちなみに少々余談ですが、男性がぶっきらぼうだと異性からはかなり嫌われるので、女性に対しては日ごろからオーバーリアクション気味に反応をした方がいいです。
・対人不安が強い
過去のいろんな経験などによって、人間不信になったり人からどう見られているかが気になってしまった結果として、「感情を外に出さないようになった」という人もままいるものです。
こうした人に関しては、あまりに深刻な場合にはトラウマ等を除去するために心理療法を実施する必要も出てくるので精神科にかかる必要があるでしょう。
ただ軽度の場合なら、自分で何とかなるかもしれません。
いずれの場合においても、まず大事なのは自分自身のストレスケアを徹底して精神的に安定した状態を確保することです。
単に対人不安であれば、あえて知らいない人に街中で声をかけてみるなどの荒療治をしてみるのもいいでしょう。
コンフォートゾーンからの脱出ってやつですね。
そして、人間不信に関しては中々根本的に解決するのは難しいと思いますが、わたしの場合で言うと「自分が人生にいったい何を求めているのか」を自分なりに徹底的に見直した結果改善しましたね。
まあ、心理療法のアクセプタンス&コミットメントセラピー(ACT)と幾分似たような思考法をして脱した感じです。
自分が人生に何を求めているかを見つけるにあたっては、こちらの記事が役に立つでしょう。
・そもそも感情表現をする必要性に迫られてこなかった
人に限らず生物は環境に適応していくものです。
なので、これまで「感情表現を豊かにする必要がなかった環境にいた」となれば、当然ぶっきらぼうになってしまうでしょう。
もしぶっきらぼうでも何の支障もないのであれば、その姿勢をあえて崩す必要はありません。
ただ自分でも「このままだと恋愛できない」とか「周囲から誤解されてばかりで嫌だ」と思うのであれば、思い切って現環境への適応を志すときです。
ただ今まで気にしてこなかったという事は「そもそも何からしたらいいかわからない」という事になるでしょう。
そんな人にまず最初に個人的におすすめなのは、「自分では少し大げさだな」と思うくらいにリアクションをとるようにしてみるという事です。
感情表現を豊かにしてこなかった人が自分の感覚で「これくらいが適切」と思っても、一般的に見たら誤差くらいの変化かもしれませんからね。
少しくらい大げさにやっていいのです。
そしてそういった感情表現の意識を変えるとともに、上述したようなコミュニケーションスキルについての知識の吸収と実践をしていくといいと思います。
おわりに
この記事は「ぶっきらぼうな人が冷めたい人とは限らない。「不器用は損」」と題しておおくりしました。
ぶっきらぼうな人は感情表現が乏しいため、往々にして悪い意味で誤解されやすいといえます。
本当は思いやりがある「いわゆるいい性格」をしているにもかかわらず、「あの人はなに考えているかわからなくて怖い」とか「きっと冷たい人なんだ」等と思われてしまいがちだという事ですね。
感情表現の豊かさと人間性の良さにはあまり相関があるとは言えないでしょう。
ぶっきらぼうなだけで人間性が悪いと決めつけてしまうのは、やめにしたいものです。
では!
参考記事等
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