「あー、コロナの自粛期間中でめーっちゃ暇!!!なにすっかな。ゲームはもう飽きたし、勉強はしたくねえしなあ、、、。なあにしようかなあ。」
ふむ、それならこの際、小説読んでみないかい?
オニギリス!
脱マンネリストのオニギリです!
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「暇な時に読んでみてほしい個人的におすすめの小説を紹介する」という企画です。
はい、家に閉じこもってばかりでやることなくなってきたみなさん、ごきげんよう。
日ごろから時間に追われる生活を過ごしていてゆっくり休みたいと思っていても、いざ今度は自由な時間を沢山手に入れるとなにしていいかわかんなかったりしますよね?
そこでわたしからは「暇だったらいっそ小説を読んでみてはどうか?」ということを提案したい。
小説を読むと共感能力が向上するという研究もあるので、暇つぶしもできるし共感能力も上がって一石二鳥だと思うんです。
今回は個人的におすすめの小説を紹介してみようかなって思います。
気になるのがあったらぜひ読んでみてくださいな。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
JKローリング『ハリーポッターと賢者の石』
ハリー・ポッターは孤児。意地悪な従兄にいじめられながら11歳の誕生日を迎えようとしたとき、ホグワーツ魔法学校からの入学許可証が届き、自分が魔法使いだと知る。キングズ・クロス駅、9と3/4番線から紅色の汽車に乗り、ハリーは未知の世界へ。親友のロン、ハーマイオニーに助けられ、ハリーの両親を殺した邪悪な魔法使いヴォルデモートとの運命の対決までの、息を飲む展開。9歳から108歳までのファンタジー。
「BOOK」データベースより
言わずと知れた、ハリーポッターは読んでいてワクワクする小説ですね。
正直、わたしがハリーポッターを初めて読んだのは高校性の時だったかと思いますが、かなりのめりこんでました。
なんか、「魔法が使える世界観の小説」なら腐るほどあるんでしょうけど、ハリーポッターって少し異質です。
個人的にはハリーポッターの世界では主人公たちが基本的に魔法に頼り切っておらず、「魔法以外の個人の努力や工夫」で難局を乗り切っていきます。
そこに人間ドラマがいい感じに生まれると思ったりして、、、。
映画で見たことはあっても小説は読んだことがないって人はこの機会にまず、この一巻からハリーの世界へ足を踏み入れてみてはどうでしょう?
はまると思いますよ。
なんなら、全巻読破行っちゃう?
志賀直哉『暗夜行路』
ひとは過ちをどこまで、赦せるのだろう。
https://www.amazon.co.jp/%E6%9A%97%E5%A4%9C%E8%A1%8C%E8%B7%AF-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%BF%97%E8%B3%80-%E7%9B%B4%E5%93%89/dp/4101030073
不義の子・謙作の魂の昇華を描破した、日本近代文学の最高峰。
祖父と母との過失の結果、この世に生を享けた謙作は、母の死後、突然目の前にあらわれた祖父に引きとられて成長する。鬱々とした心をもてあまして日を過す謙作は、京都の娘直子を恋し、やがて結婚するが、直子は謙作の留守中にいとこと過ちを犯す。
苛酷な運命に直面し、時には自暴自棄に押し流されそうになりながらも、強い意志力で幸福をとらえようとする謙作の姿を描く。用語、時代背景などについての詳細な注解を付す。
志賀直哉さんはわたしがいわゆる文豪の中で一番好きな人なんですね。
なんか、読んでいると共感できるところがあるというか、「あー、そうねえ」みたいにしみじみします。
ただ、個人的に太宰治さんの作品が好きな人は志賀直哉さんの作品は好きじゃない人がいるかもしれません。
ま、しらんけど。
この暗夜行路は志賀直哉さんの作家人生の最大の大作です。
文体の美しさもさることながら、物語としての完成度も高いと思いますね。
なお、異論は認めます。
ただ、やはり長いから途中で読めなく可能性はありますねえ。
そこは注意かな?
志賀直哉『小僧の神様・城崎にて』
円熟期の作品から厳選された短編集。交通事故の予後療養に赴いた折の実際の出来事を清澄な目で凝視した「城の崎にて」等18編。
https://www.amazon.co.jp/%E5%B0%8F%E5%83%A7%E3%81%AE%E7%A5%9E%E6%A7%98%E3%83%BB%E5%9F%8E%E3%81%AE%E5%B4%8E%E3%81%AB%E3%81%A6-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%BF%97%E8%B3%80-%E7%9B%B4%E5%93%89/dp/4101030057
この本は志賀直哉さんの短編集です。
志賀直哉さんの作品を読んだことがない人には暗夜行路より、こちらをおすすめしたいですね。
特に、わたしは本書に所収されている「城崎にて」が一番好きだったりします。
この作品中で語られる志賀直哉さんの死生観にはわたしも少なからず同意するところがあるからです。
また、『城崎にて』の文体は非常に美しいので手本にしたい文章でもあります。
事実、わたしはブログを書く以前に『城崎にて』の本文を何回も書き写してまねていた時期がありますが、文章が少しは綺麗になった感がありますね(あくまで主観)。
なお、今も定期的に書き写してたりします。
これからブログを始める方は『城崎にて』の本文を書き写してみてもいいと思いますよ。
ジョージ・オーウェル『1984』
“ビッグ・ブラザー”率いる党が支配する全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは真理省記録局に勤務する党員で、歴史の改竄が仕事だった。彼は、完璧な屈従を強いる体制に以前より不満を抱いていた。ある時、奔放な美女ジュリアと恋に落ちたことを契機に、彼は伝説的な裏切り者が組織したと噂される反政府地下活動に惹かれるようになるが…。二十世紀世界文学の最高傑作が新訳版で登場。
「BOOK」データベースより
ジョージ・オーウェルさんの『1984』は有名なので知っている人も多いかもしれません。
この作品実に鋭い風刺のきいた名作です。
この作品を読むと、共産主義や全体主義の恐怖、そして自由主義がいかに素晴らしいかについて改めて痛感しますね。
自分の今生きている社会への感謝の気持ちがわいてくるでしょう。
ちなみに、この『1984』の原初は英語勉強の教材としても適しているので、本書と原書をつきあわせて読むのもおすすめです。
オルダス・ハクスリー『素晴らしき新世界』
西暦2540年。人間の工場生産と条件付け教育、フリーセックスの奨励、快楽薬の配給によって、人類は不満と無縁の安定社会を築いていた。だが、時代の異端児たちと未開社会から来たジョンは、世界に疑問を抱き始め…驚くべき洞察力で描かれた、ディストピア小説の決定版!
「BOOK」データベースより
この『素晴らしき新世界』も有名な作品です。
タイトルに「素晴らしき」なんてはいっていますが、これは「皮肉」ですね。
科学が倫理の鎖から解き放たれた場合、社会がどうなるかを風刺しているって感じの作品でしょうか。
中々読みごたえがある作品です。
でもね、この作品の舞台となっている世界が現実になる日もそんな遠くないのかも、、、そんな気が少ししますね。
こわいこわい。
ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』
32歳になっても幼児なみの知能しかないチャーリイ・ゴードン。そんな彼に夢のような話が舞いこんだ。大学の先生が頭をよくしてくれるというのだ。これにとびついた彼は、白ネズミのアルジャーノンを競争相手に検査を受ける。やがて手術によりチャーリイの知能は向上していく…天才に変貌した青年が愛や憎しみ、喜びや孤独を通して知る人の心の真実とは?全世界が涙した不朽の名作。著者追悼の訳者あとがきを付した新版。
「BOOK」データベースより
この作品個人的にかなり悲しい感動作品です。
知能が高いがゆえに世界の邪悪さが心の中にどんどん流れ込んでくる恐怖がよく描かれています。
そして、文章表現の巧みさにも目を奪われますね。
何と、主人公の知能が向上の過程が本文によく表現されています。
詳しくは本書を読んでほしいのですが、わたしは「うまいなあ」と思っていました。
なお、これを原書で読むとまた一段と楽しいですよ。
「英語と日本語では知性の高低を文章で表現しようとするとどんな違いが生まれるのか」という視点から読むと、実に興味深いです。
本作は知性って何か?知性の高さは幸福と相関するのか?、、、そんないろんな疑問が心に生じる感動作。
本当、人間って何なんでしょうなあ、、、。
あ、すんません。
新海誠『小説 天気の子』
雨が降り止まない東京で二人は出逢った―新海監督自ら執筆映画原作小説。
「BOOK」データベースより
『天気の子』といえばその新海誠監督の映画作品ですね。
これはその小説版です。
改めて活字で読んでみると、それはそれで新鮮で面白いですね。
この作品に描かれている世界と今のコロナの蔓延している社会との間になんか相通ずるものが感じられて、わたしは何とも言えない感情になりました。
そして、「もっと自然大事にしなくちゃなあ」と月並みな感想を持ちましたとさ。
今の状況だからこそ、改めて読んでおきたい作品かなって思います。
まあ、アニメをみるのもいいよねえ。
てか、どっちもせっかくだから楽しもう!
西尾維新『化物語』
阿良々木暦を目がけて空から降ってきた女の子・戦場ヶ原ひたぎには、およそ体重と呼べるようなものが、全くと言っていいほど、なかった―!?台湾から現れた新人イラストレーター、“光の魔術師”ことVOFANと新たにコンビを組み、あの西尾維新が満を持して放つ、これぞ現代の怪異!怪異!怪異。
「BOOK」データベースより
この西尾維新さんの作品『化物語』も相当有名ですよね。
わたしが『化物語』を知ったのは友人からの「面白いアニメあるから見てみろよ」という勧めでした。
事実、アニメはかなり面白かったですね。
そして、この『化物語』は西尾さんの「物語シリーズ」の一部です。
この他にもいろんな「○○物語」があります。
どうでもいいけど、わたし西尾さんの言葉遊びがかなり好きなんですよね。
なんか、読んでいて「ああ、これいいわあ」て感じの面白い表現が一杯あります。
あ、あと個人的に一番好きなキャラは「忍野メメ」というキャラです。
まあ、このキャラの口癖が偶然にもわたしの取っているスタンスと一緒だったんで、「お?こいつって、、わたし?」みたいに思ってしまって勝手に親近感を持っただけなんですけど(笑)。
この『化物語』で物語シリーズにはまったら、一気に全シリーズ読破しちゃいましょうか。
折角面白いんだし!
もちろん、アニメを見るのと並行して読むのもありだね!
谷川流『涼宮ハルヒの憂鬱』
「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」高校入学早々ぶっ飛んだ挨拶をかましたえらい美人、涼宮ハルヒ。誰もが冗談だと思うこの言葉が大マジだったことを、俺はのちに身をもって知ることになる。ハルヒと出会ってしまったことから、気づけば俺の日常は非日常になっていて!?ライトノベルの金字塔が、豪華解説つきで襲来!
「BOOK」データベースより
『涼宮ハルヒの憂鬱』といえば「京都アニメーションの名を知らしめた名作アニメ」との印象が強い人も多いかと思います。
実は、これは元々ライトノベルだったんですね。
アニメでハルヒを知った人は改めて小説版を読んでみるのも違った楽しみ方ができていいのではないでしょうか?
ちなみに、『涼宮ハルヒの憂鬱』を知ったのも友人からの「面白いアニメがあるよ」というすすめでした。
小説で読むと新鮮で楽しいです。
なんなら、アニメを視聴するのと並行して小説を読んでみるなんて楽しみ方もありかもしれません。
10、三島由紀夫『金閣寺』
1950年7月1日、「国宝・金閣寺焼失。放火犯人は寺の青年僧」という衝撃のニュースが世人の耳目を驚かせた。この事件の陰に潜められた若い学僧の悩み―ハンディを背負った宿命の子の、生への消しがたい呪いと、それゆえに金閣の美の魔力に魂を奪われ、ついには幻想と心中するにいたった悲劇…。31歳の鬼才三島が全青春の決算として告白体の名文に綴った不朽の金字塔
「BOOK」データベースより
今回紹介する作品の中では一番とっつきにくいのが、この『金閣寺』でしょう。
正直、この作品を初めて読んだのは浪人生活一年目だったかと思いますが、「うわあ、なにこれww表現がヤバいww」て印象でした。
ええ、本文に出てくる表現がすごく仰々しいし「くどい」んです。
例えば、「豪奢な闇」とか「雷のような大喝を待った」って大げさな表現がこれでもかと出てきます。
特に、金閣寺についての描写は気合いが入りすぎて「何を言っているんだ??」て状態になってますね(笑)。
いわゆる中二病的な人が好きそうな感じはありますねえ、、、、。
でもね、作品の完成度は言うことなしだと思います(お前が言うな)。
最後、金閣寺は主人公によって燃やされてしまうんですけど、そこに至るまでの心理を追っていくと「闇が深いなあ」て印象。
なかなか読んでいてハラハラする作品です。
ちなみに、この作品の書き写しも一時期熱心にしていました。
ま、三島由紀夫風の言い回しなんて使うことはないので役に立った感はゼロですがね(笑)。
おわりに
この記事は「暇な時に読んでみてほしい個人的におすすめの小説を紹介する」と題しておおくりしました。
どうでしたかね?
何か気になった小説はあったでしょうか?
この10冊の中で個人的に一番影響を受けた本をあげろとえ割れれば断然、志賀直哉の作品である『城崎にて』になりますね。
正直なところ志賀直哉の作品、特に城崎にては何回も読み直しており、もはや「我が人生のバイブル」といった感じになっています。
上述したように、わたしは志賀直哉の作品からは「美しい文体を学ぶ」ことも可能ですし、その死生観にも共感できたりするので好きなんですよね。
ま、そんな個人的なことはともかくも、今回紹介した作品の中にあなたが気になる作品があったのなら、ぜひとも暇な時には読んでみてくださいな。
きっと、共感力も上がるしなによりいい暇つぶしにもなるでしょう。
ただ、中には「活字読むのメンディー」て人もいるでしょう。
そんな人はアマゾンのオーディオブックサービスであるオーディブルを使ってみるのもいいかと。
では!
参考記事等