
「なんか、日本の電化製品を始めとしたいろんな商品は高品質だっていうね。わたしもそれには納得。ただ、どうにもデザイン性では全体的に海外に引けを取っている気がするな。特に本の表紙とかどうよ?なんか日本の本って表紙がダサいの多くない?間違ってもインテリになんて使えないわ。」
ふぬ、、、まあわからんではない。
が、本当に日本はデザインで海外に負けているって断言していいのだろうか、、、?
もし、そうだとすれば、それは一体なぜなんだろう?
オニギリス!
脱マンネリストのおにぎりです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「日本はデザイン後進国?海外デザインはイケてて日本デザインはダサい?」という話です。
今回は以下のような方に向けておおくりします。
- 日本製の商品は海外製のものよりデザインで劣っている気がする人
- 海外と日本でのデザインに対する考え方の違いについて考察してみたい人
これは、わたしだけの疑問でしょうか?
どうも、日本より海外の方がデザイン的にかっこいいものが多い気がします。
例えば、わたしには読書習慣があり洋書を読むこともしばしばですが、洋書は和書に比べると表紙がすごくオシャレで洗練されているように感じますね。
同じ様な事を感じている人はいないでしょうか?
しかしまあ、洋書の方が装丁がオシャレかどうかはともかくも「明らかにデザインの傾向が違う」と思います。
なんで、こんなにもデザインに関して海外と日本で違いが生じているのでしょう?
今回はそこら辺を考察してみたいと思いマウス。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
日本のデザインはダサい??
なんとなく、日本の製品って海外のそれよりもデザインの面で劣っているような気がしてしまいます。
日本製品は海外製品に比して機能や耐久性の面では、依然優勢な気がするだけに非常に残念です。
例えば、冒頭でも言ったように「本の表紙」は明らかに洋書の方がカッコいいですね。
和書は解説文やら何やらで情報過多気味な感じがして、「凄く野暮ったい」気がします。
対して、洋書は概して、表紙が非常にシンプルで無駄がありません。
また、洋書の中には、有名な絵画を表紙に用いた本もありますがデザインが絵画をより魅力的に引き立てており、インテリアとして本棚に表紙が見えるように飾っておきたいと思わされるものが多くあります。
しかし、何故か和書の多くは有名な絵画を使用していても全体的に野暮ったく感じてしまいますね。
どうも、絵画の美しさを損なうようなデザインのものが多い気がしてしまいます。
まあ、これは「わたしの偏見」も入っての評価であろうと思っていますが、そんなカンジがして仕方ありません。
この傾向を勝手に自分なりに分析してみた結果、日本では本をもっぱら「実用的なもの」ととらえており、「インテリアとして使うことはあまり想定していない」のではないかと愚考します。
日本の本は、使用されている紙質や印刷が実に良質で装丁も頑丈。
なんども繰り返し開閉してもページがバラバラになったりはそうそうしません。
対して、洋書は紙製の表紙である「ペーパーバック」が主流であり、日本で多く流通しているようなハードカバーの本は結構高価です。
そして、洋書はハードカバーにしてもペーパーバックにしてもあんまり紙質はよくないし装丁が堅牢とは程遠いですね。
ハードカバーの洋書の中には、「この本は読むためではなく飾るためにあるのでは?」なんて勘繰りたくなるくらい脆いものもあります。
洋書は、デザインはかっこいいけど、実用性という意味では微妙かもしれません。
これは他のモノにも言えそうな気がします。
例えば、服についてもそうです。
イタリア製のドレスシャツは日本のそれよりもカッコいいですが、数万もするシャツなのにボタンの縫い付けが甘くてすぐとれてしまうなんて話があります。
まあ、イタリア製のシャツの中には、そうではないものもあるのかもしれませんけどね。
まあ、日本製品には「機能性や実用面での利便性」が素晴らしいものが多い一方で、デザインが「野暮ったい」ものが多い気がします。
実用性はとても大事ですけど、カッコいいデザインも欲しいなあって欲張りだけど思ってしまいますねえ、、、。
日本はデザイン後進国なのか?
さて、日本は「デザイン後進国」なのでしょうか?
正直、わたしはデザインの専門家ではないので不用意な事は言えないですが、素人目にはどうしても「日本の製品の方が海外製品よりもデザインがダサいよな、、、」と感じてしまいます。
なんで、これほどまでに日本と海外ではデザインが違うのか、、、。
色々ネットを調べてみた結果、以下のような理由がある可能性があるようです。
・日本語の文字がそもそもデザインに向かない
・経営者がデザインの重要性を理解していない
・ユーザーの意見を聞きすぎて色々盛り込もうとし過ぎる企業体質
・美術教育の不足
以下それぞれ簡単に見ていきましょう。
・日本語の文字がそもそもデザインに向かない
どうも、「かっちりとしたプロダクトデザインに日本語はあわない」という見解があるようです。
そして、日本語の特徴として以下のサイトではこんな
ことが言われている模様。
象形文字がベースになった漢字からきている日本語は、1つの文字にたくさんの意味があり、アルファベットと比較すると、どうしてもゴチャゴチャして見えてしまいます。
ですが、この漢字やひらがな・カタカナは、日本人にとっては馴染みがあり、短時間で多くの情報を処理することができます。
また、アルファベットとは違い、イタリックや大文字という概念がもともとないため、視覚的に強調する手段が限られます。
日本語で表現できるとすると、シンプルなものでは、太字や下線、文字自体に色を付けるような装飾しかありません。
引用
http://webstyle-d.com/blog/2017/11/20171117.html
ふむ、、、まあわからないではないですな、、、。
ただ、個人的に思うのですが、今では一般になじみがなくなっていますが字体の一つに「草書体」というものがありますね。
個人的にはあの草書体を上手く活用したら、カッコいいデザインができるのではないかなんて思うんですけどねえ、、、。
ま、でも読める人が少ないし無理かなあ。
とはいえ字体、つまりフォントに着目すれば、もっと日本語を使ったクールなデザインが実現できる気がします。
なので、あんまり「日本のデザインがダサいのは、日本語がデザイン的にダサいせいだ!」みたいな意見には賛同しかねますなあ。
経営者がデザインの重要性を理解していない
結構前から言われていることのようですが、日本では経営者がデザインの重要性を理解していない場合が多いといいます。
やはり、日本製品の根底にある理念は依然として「実用性や機能性」のようです。
そして、昔ながらの古臭く野暮ったいデザインの家電でも高齢の人達には需要があるので、デザインを変に変えて高齢の人達の不興を買うより現状維持をした方が売り上げを維持できるというスタンスの企業はそれなりに多いみたいですね。
まあ、高齢の人の方がお金は持っていることも多いでしょうから、この戦略もわからんではないですな。
ただ、長期的な成長って話になると、少し伸び悩みそうな感はします。
事実、デザインに投資したほうが長期的には企業の利潤が増えるなんて話もあるようです。
参考
https://president.jp/articles/-/28078?page=2
なので、現在、大手企業等の中にデザインをきちんと考えて製品開発をしようとする動きはそれなりにある模様。
個人的にはもっとカッコいいデザインをした「部屋においておくだけでスタイリッシュな雰囲気を醸しだす」様なかっこいい製品が増えてほしいですなあ。
かっこ悪いものはいくら性能が良くても、持っていたくないですからねえ。
ユーザーの意見を聞きすぎて色々盛り込もうとし過ぎる企業体質
日本の企業は良くも悪くも顧客の意見を取り入れます。
まあ、顧客のニーズにこたえるのは至極全うなスタンスではあるんですが、どうも「言われたことは律儀に何でも取り込もうとする」様な所があるみたいです。
知らんけど。
ニーズにこたえようとしてあれこれわかりやすさや実用性やらを追及していると、デザインが必然的になおざりになります。
なんせ、デザインを追求しようとすると、ある程度「無駄なものは切り捨てる」事が必要になりますからね。
あれもこれもといろんな要素を盛り込んでいくと、必ず「情報過多で野暮ったくなっていく」のです。
日本の商品のパッケージなどにこれは顕著で「分かりやすさ」に力点を置いた結果、「情報が多すぎて野暮ったい、ダサい」なんてことになりがちです。
対して、海外の製品のパッケージはあまり必要以上に情報を盛り込んでいません。
なんとなく、日本のおもてなし精神というか協調性の高さというか、、、そんなところがデザインに関しては完全に裏目に出ている気がしてきます。
親切でわかりやすいのはいいんですけども、「こんなにダサいと使いたくない」とか「何か見た目悪いな」みたいに感じてしまいますねえ、、、。
人によっては「こんなダサいの使っていたら自分までダサい人間だと思われてセンスを疑われるわ!」とか言い出しそうな気配すらしますな。
ちなみに、これを恋愛の文脈に置き換えてみると、少し面白い捉え方ができますな。
日本のデザインは効果効用、使い方などが実に分かりやすいのですが、ユーザーにこびすぎているので非モテの男性っぽい感じがします。
いわゆる「非モテコミット」というんですかね、、、。
「買ってほしいです!」という下心が丸見えな感じというか、、うん、、、。
一方で、海外のデザインはシンプルでスタイリッシュですが、あまりその商品の効果効用や使い方には言及してきません。
さも、ユーザーに対してこびることなく、ただ「どうよ、イケてるだろ?」みたいに自信満々で自身の存在をアピールしている感じがします。
で、「こんなイケてるオレを買ったお前もイケている奴の仲間入りだぜ!でも、買うかはお前が決めろよな。俺は別に何も困んねえからよ」て感じのやや突き放した感じもするのです。
使いにくいとしても、人によってはこんな海外のモテるデザインの商品を手に取ってしまう人もいるでしょう。
で、実は何を隠そう、わたし自身が「多少機能性は劣っていてもかっこいいからなあ」みたいに思って、「デザイン重視」でものを買いがちなのです。
ま、アホよな(笑)。
「日本のデザインって非モテデザインじゃね?」て思ってしまいしたとさ。
はい、完全に余談です!
美術教育の不足
日本のデザインがかっこ悪い理由として、「美術教育の不足」をあげる人達もいるようです。
日本では美術教育が不足しているため、デザインの重要性を理解している人が少ないといいます。
まあ、これにはある程度納得でしょうかね。
どうも、若年層にもデザインのこだわりが強くなくて「使えればいい」みたいな感覚の人が多い気はします。
一概には言えないものの、このような意識の背景には教育がかかわっているのかもしれませんねえ、、。
ま、知らんけど。
3,日本には「日本らしいカッコいいデザイン」があるのかもしれない
日本のデザインがダサい理由について色々考えてきましたが、そもそも日本人には「デザインセンスが欠落している」のでしょうか?
いや、絶対にそんなことはないです!
おそらく日本には「日本流のかっこいいデザイン」というものが本来あるはずだと思うのです。
事実、古来の日本の美術品や工芸品には独特の確固たる美があります。
例えば、日本刀もそのような美術品の一つといっていいでしょう。
職人が心血を注いで作り上げた日本刀の波紋やつか,つばの形、、、それはそれは美しいものです。
しかしそんな日本的な美は、明治維新以降の技術革新の流れにより軽視されるようになってしまった様な気がします。
技術革新や性能の向上ばかりに目が向いて、「自分たちの文化が長い年月をかけて熟成してきた美の概念」をほったらかしにして欧米のマネをすることだけに躍起になってきた結果が現状なのかもと少し思ったりしますね。
特に第二次大戦後はそれが顕著になった気もします。
海外に向けてアピールするからには「海外流のデザインセンス」も必要なのでそこは勉強するしかないのでしょうが、「日本的な美」に対する深い理解があったら今より独自の「日本らしいモダンでハイセンスなデザイン」が作れたりしないかあなって思ったりしますかね。
まあ、素人が偉そうなこと言えませんけど。
上述しましたが、日本の字体の一つである草書はかなり芸術的だと思うので、これを上手く活用できないかなあって個人的には思ったりしますな。
まあ、日本の古来の美意識を海外流のデザイン感覚と融合させると、それはそれは斬新でかっこいいものができる気がします。
おわりに
この記事は「日本はデザイン後進国?海外デザインはイケてて日本デザインはダサい?」と題しておおくりします。
日本の製品のデザインはどうにもダサいものが多いように感じてしまいますね。
まあ、個人差があるでしょうけども。
その理由としては以下のようなものが考えられました。
・日本語の文字がそもそもデザインに向かない
・経営者がデザインの重要性を理解していない
・ユーザーの意見を聞きすぎて色々盛り込もうとし過ぎる企業体質
・美術教育の不足
日本製品の性能や耐久性は未だ高水準だと思います。
だからこそ、「デザインがダサいなんて悲しすぎる!」と思いますなあ。
ユーザーとしてはもっと沢山日本製でカッコいいデザインのものが出てきてほしいって感じです。
デザインって大事よな。
では!
参考
https://libertyde.org/post37/
https://president.jp/articles/-/28078?page=1
参考記事等