「最近、風のうわさに聞いた。なんでも、中学の時に私をいじめていたいじめグループの主犯が起業して大いに稼いでいるとか。そして、どうやらいじめグループに属していた他の連中も結構仕事で成功している奴が多いらしいし、胸糞悪いわ。この世界っていじめたもん勝ちなのか?なんだよ、この理不尽。我慢ならないわ。ふざけやがって!」
うむ、、、、そうよなあ、納得なんてできないわな。
いじめたもん勝ちなんてことあってたまるかだよな。
オニギリス!
脱マンネリストのオニギリです!
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「いじめっ子は将来健康?いじめられっ子がこの理不尽から逆転するにはどうするか?」という話です。
- 今回は以下の様な方に向けておおくりします。
- いじめが人の心理に及ぼす影響を知りたい人
- いじめっ子を見返したい人
はい、早速ですがいじめられたことがある人にはムカムカなお知らせです。
子供のころにいじめたことがある人は「大人になってから健康になる」といいます。
対して、子供のころにいじめられたことがある人は「ストレスに弱くなってしまう」とか。
、、、理不尽ですよなあ。
だけど、いじめられた経験がある人は「いじめられたからもう自分はおしまいだ」とか「だったらこれからでも自分より弱いヤツを見つけてタコ殴りにしてやろう」っていうことは考えなくていいし、それはおやめくだされ。
いじめられた経験をこれからの人生に生かしていけばいいだけですから。
なぜ、いじめが健康に資するなんてことがあるのか、またいじめられた経験をどうやって推進力として活用していけばいいのかについて見ていきましょう。
いじめられた過去なんかに屈しなくていいんです。
いつからでも「再起できる」!
この記事では以下の論文を参考にしています。
参考
Jane Costello(2014)Childhood bullying involvement predicts low-grade systemic inflammation into adulthood
では、ゆるりとおおくりします。
目次
1、いじめっ子は健康になる?
いじめを行う奴なんて基本的には許せないと感じる人がほとんどでしょう。
子供のころにじめられた経験のある人からしたら、「いじめっ子なんて将来的に地獄に落ちればいい」と思うのも自然といえます。
はい、ここで残念で非情に悔しいお知らせです。
なんと、
『いじめっ子の方が将来健康になってしまう可能性がある』
といいます。
、、、ええ、腹立ちますよねえ。
世の中因果応報って言いますが、そんなことはないってことになりますね。
健康に関しては。
これはデューク大学等の研究によるもの。
子供の時に仲間をいじめる、クラスメイトをいじめる側についていた人は、いじめに関係しなかった子やいじめられっ子に比して、成人してから健康でいられる可能性があるといいます。
さて、「健康」とは具体的に言うなら『体内の炎症レベルが少ない』ということです。
そう、子供時代にいじめを繰り返していた人は大人になってから体内の炎症レベルが低い傾向があったんですね。
※炎症レベルは老化とも関係ある。
対して、子供のころにいじめを受けていた人は成人後の体内炎症レベルが最も高い傾向があったといいます。
そして、子供の時にいじめる経験といじめられた経験のどちらも経験している人は、体内炎症レベルが普通でした。
体内の炎症レベルが高いと、うつ病の発症リスク(うつは脳の炎症が原因という話もある)や体の老化の進行が進みやすくなる可能性もあります。
ちなみに、いじめられる以前の子供たちの健康レベル(もともと体が弱いか否か等)とは無関係に、体内の炎症レベルが上昇していました。
んー、虚しい現実ですわ、、、、。
2、なぜ、いじめると健康になるの?
では、なぜいじめると健康になるのでしょうか(嫌な言い回しでサーセン)?
実は理由に関しては「はっきりしたことはわかっていません」。
ただ、研究チームによると「いじめをすることで社会的地位が高くなったかのような錯覚が生じるからではないか」という見解が示されている模様です。
実は、実際に社会的地位が高かったり自分が社会的に立場が優位していると感じている人(例えば、社会的に認められている人等)の方が、そうではない人に比して同じ生活をしていると健康になるともいいます。
そのような意味では出世等をして社会的地位を高めることは自分の健康を増進する上では大事になってくるってことになるでしょう。
ただ、子供の場合は大人のような意味で中々社会的地位を実感することはないはずです。
なので子供の場合、社会的優位性を「クラスや学校等という閉鎖的なコミュニティーでの優位性」という文脈で考えると、「いじめる側かいじめられる側か」というのが大人の場合の社会的地位と同様の役割を果たすことになってくる事といえるでしょう。
そして、子供のころに意識した社会的優位性が、成人後の健康状態にも影響を与えることになるわけです。
んー、あんまりいい気分しない研究結果ですな。
3、いじめられるとストレスに弱くなる?
いじめられる側は過去の研究によると、「成人後にストレスに弱い体になる」なんて報告があったりします。
、、、実に、理不尽というほかないですな。
いじめる側は健康を手に入れていじめられた側は健康を失うなんてね、こんなことあっていいのかってムカムカでしょう。
ただ、傾向としては存在する以上の存在する事実に対して感情的に憤ったところで何の意味もないです。
問題なのは「この事実や傾向を知ったうえでどうやって良い方向へ進むのか」ということだけ。
事実は事実、怒っても泣いても無駄です。
それ自体だけでは何も変わらないし変えられないでしょう。
そして、いわゆる社会的に成功している人の中には幼少期に家が貧乏で長いこと執拗にいじめられていたとか容姿が劣っているせいで凄絶ないじめを経験したなんて人も一定数いるものです。
そう、「いじめられた経験があるから自分はもうおしまいだ。一生地を這うのだ」なんて考えるのは早急にして短絡的。
おしまいにするのは「いじめられたことにより残された負の影響」であって、「自分の人生」ではありません。
断じてね。
いじめられたことによる悪影響が「ストレスに弱い体と体内炎症」であるならば、それに対策してやればいいだけです。
自分が苦しい時に必要なのは、現実逃避や自己憐憫の沼に身を沈めて可哀想な自分に酔うことではありません。
苦しさと対峙して、「苦しいことを認めて苦しさの正体を突き止めて対策すること」でしょう。
原則的に目を背けてもそのツケは後で利子付きで耳そろえて払うことになるんです。
向き合っていきましょう。
4、逆境に屈するな!必要なのは未来への対策だ!
いじめられた過去に屈しないためには以下のような方法が考えられますので、しっかりと対策していきましょう。
- メンタルを強化する
- 逆境に強い性格になる
- 筋トレや運動をする
- 不安を活用する
以下順次詳しく見ていきましょうか。
・メンタルを強化しつつストレス対策をする
体内炎症への対策としてはメンタル自体を強化するのと同時に、ストレス対策をすることが必須といえます。
ストレス対策とメンタル強化について詳しくは以下の生地からどうぞ。
・逆境に強い性格になる
人のメンタルは逆境を乗り越えることで強くなっていきます。
特にトラウマレベルの体験を乗り越えた先の境地であるPTSGへ達するとすさまじく強靭なメンタルといえるでしょう。
是非とも逆境に強い性格を目指してみてくださいな。
詳しくは以下からどうぞ。
・筋トレや運動をする
運動はメンタルを健康にしてくれるものです。
特に筋トレに関して言えばうつ病の予防になるなんて話もあります。
是非とも筋トレをしてみましょう。
詳しくは以下の記事からどうぞ。
・不安を活用する
これは大事なことですが不安を感じやすい性格それ自体は悪いものではなく、問題はその使い方です。
不安はうまく活用すれば成功へのよき起爆剤になります。
詳しくは以下の記事からどうぞ。
そして、勘違いしてやってほしくないことは「いじめが健康にいいならもう思いやりなんて不要だから、サイコパスよろしく他者を捕食してみんな喰らいつくしてやる」みたいに変にひねくれる事です。
あと、まさかいないとは思いますが自分が幼少期にいじめられた経験があったから、
「子供のころにいじめた経験が成人してから健康に資するならば、我が子には積極的に弱くてものを言えない他の子供を積極的にいじめるように教育しよう。この世界が弱肉強食であると教えよう」
なんて発想をすることはしないでくださいな。
まあ、実際問題として考える事は自由なんで誰にも止められはしませんが、社会全体としては実に非生産的な発想ゆえお控えくださるとうれしいです。
ええ、決してこのような暴力的な発想をわたしは支持しませんし、推奨しません。
おわりに
この記事は「いじめっ子は将来健康?いじめられっ子がこの理不尽から逆転するにはどうするか?」という話です。
非情に理不尽なことですが、いじめを行った側の方がいじめられた側と比べて成人してから健康である傾向があるといいます。
いじめられた側からしたらたまったものではないですよね。
ただ、いじめられた過去はいくら悔いても消えません。
大事なのは過去のいじめ経験による影響を知ったうえで対策することです。
その対策には以下のようなものがありました。
- メンタルを強化する
- 逆境に強い性格になる
- 筋トレや運動をする
- 不安を活用する
いじめられた過去はかえられなくても、それによる影響は軽減できるし何ならその経験を糧として前に飛躍することも可能です。
決して、悲観しなくていいのですよ!
では!
参考記事等