「わたしは他人の目が気になって仕方がない。何をするにしても、自分が他人から心を見透かさている気がして仕方ない、、、。そう思うからこそ自分がやりたいことなんてとてもじゃないけどできない、、、。」
はあ、まあねえ。
人の目が気になるんはしゃーないわな。
でも、人はおもっているより他人のことを分かっていないってのは事実よ?
オニギリス!
脱マンネリストのオニギリです!
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「「透明性の錯覚」あなたのことはあなたが思うより相手は知らない。」と題しておおくりします。
今回は以下のような方に向けておおくりします。
- 人の目が気になって仕方がない人
- 透明性の錯覚の原因が気になる人
さて、人の目が気になってしまって自分のやりたいことが何もできない人って結構いると思います。
はい、もう何言いたいかわかりますよね?
「人はあなたが思っているよりあなたのことをみていないぜ」と。
、、、まあ、でもね、これって本当のことなんですよな。
今回はなんでこのフレーズが正しいのか少し詳しく見てまいりやしょう。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
透明性の錯覚ってなんぞ?
透明性の錯覚とは
「人間は自分の思考や感情を相手が理解していると思い込みすぎる傾向がある」
という理論のことです。
この透明性の錯覚は心理学者ギロビッチさんが「集団による問題解決実験」によって確かめられたものです。
※「集団による問題解決実験」とは、実験参加者たちに複数人の前で嘘をつくよう求め、その後その嘘を何人に見透かされたと思ったか尋ねたというもの。
人間はとかく全ての物事を自分の視点を中心に考えがちですね(自己中心性)。
しかし現実には、相手は大して他者に対して興味関心はないし他者の気持ちはわかりません。
透明性の錯覚が存在しているのだという事実は、必要以上に他人の目を気にする人にとってはかなり救いになる理論といえるでしょう。
そう、「人は他人にそこまで興味がない」ということが科学によってちゃんと裏付けられているんですな。
透明性の錯覚はなんで起こるん?
さて、透明性の錯覚理論によって「人は思っているより他人のことを気にしていない」ということは、科学的に正しいであろうということには同意してもらえたかと思います。
では、次になんでこんな錯覚が起こる必要があるのかについて考えてまいりたいと思います。
結論から言うと、透明性の錯覚は「コスパがいい」のです。
こんな認知傾向が人間に存在するのも進化の過程でなんらかの必要性があったから、生存上の利点があったからと考えていいはずです。
何の益もない、まして不利益が多い性質のものであればとっくの等に消えてなくなっているはず。
透明性の錯覚のせいで人はいらぬ悩みや心配をしてしまうようにも思えます。
人目を気にしすぎて物事への挑戦をしなくなるとか、精神を病んでしまうとかいうことはそこかしこで起こっていますね。
しかし、透明性の錯覚にも利点があるのです。
その一つが
「認知的経済性」
でしょう。
自分の考えていることが相手の心にどのように伝わっているかを知るためには、相手の心に対する感受性の精度を高める等多大な心理的コストを要します。
しかし、このような多大な心理的コストをいつもいつも日常的に割いていられるとは限りませんし、たとえ負担を感じる時であっても、他人と意思の疎通を取らねば社会生活は成立しません。
なので、現実の生活の中では多少の誤差があったとしても、「自分の考えが他人に伝わっている」と感じたほうが費用対効果の面で効率がいいんです。
※だから、お節介をするとか「自分がされて嫌な事を人にするな」みたいな発想になるともいえそう、、、。
ダニエルカーネマンさんが言うところのシステム1による速い思考とシステム2による遅い思考の違いのような感じですかね。
システム1と2について詳しくは以下の記事からどうぞ。
また、透明性の錯覚によって「実際以上に自分の伝えたいことや伝えたくないことが相手に伝わっている」と感じることで、コミュニケーションが深まったり深い関係になっているように感じるという利点があるといえるでしょう。
人の目が気になるなら対策しよう
人に自分の考えが見透かされるなんてことはまあ「ありません」。
でも、「人に見透かされたりしているのが気になる」のはどうしたらいいんでしょうか?
「人に見透かされている気がして気が気でない」というのは結局のところ、「自分がどう思われているのかが気になる」という問題に集約できるでしょう。
人からどう思われているかが気になって仕方ないっていうのは、「自分自身が自分を受け入れられていないから」ということです。
「こんな風に思われたらいやだな」なんて思わず、「まあ、自分はこう思う。それの何がいけないの?だって、人間みんな考え方はそれぞれだろ?他人にいちいち文句なんか言わせねえよ」と思えたら人目なんてどうでもよくなります。
そのためには、「今のありのままの自分を受け入れる感覚」である自尊心等を高める必要がありますね。
自尊心の高め方や人目を気にしなくなる方法等に関してはいろいろな対策が考えられますが、とりあえずわたしがまずお勧めしたいのは以下のもの。
- セルフコンパッションの向上
- 筋トレを行う
筋トレを行うと徐々に筋肉がついたり体型が変化していくことで、小さな成功体験を積み重ねることができまるので「やればできるんだ」といった気持ちになれますし、体型の変化それ自体によっても自信がでてくるはず。
また、自分への思いやりであるセルフコンパッションを高めることで、自分を責めることが減るため自尊心が損なわれることはなくなって来るでしょう。
自尊心の高め方についてより詳しくは以下。
おわりに
この記事は「「透明性の錯覚」あなたのことはあなたが思うより相手は知らない。」と題しておおくりします。
透明性の錯覚とは
「人間は自分の思考や感情を相手が理解していると思い込みすぎる傾向がある」
という理論のことでした。
そう、「思い込みすぎる傾向」なんです。
相手が「あなたの考えていることを見透かしている」なんてことは「まず科学的にあり得ない」のですよ。
いいですか、大事な事なのでもう一回いますね。
「科学的にあり得ない」のです。
だから、人に自分の考えが見透かされてやしないかとびくびくすることはないのですよ。
、、、とは言っても気にする人はいると思うので、そんな人はセルフコンパッションを高めたり筋トレに励んだりして人目を気にしないようになりましょう。
まあ、人生自尊心あってこそですぜ。
では!
参考記事等
参考
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjesp/46/1/46_1_78/_pdf