受動的攻撃性(パッシブアグレッシブ)とは?サボり魔や知らんふりは怒りのサイン。

今回は以下の様な方に向けておおくりします。

こんな人が読むと役に立つよ
  • ・パッシブアグレシブについて知りたい人
  • ・何を言ってもいうことを聞いてくれない人の心理を知りたい人
  • ・無視してくる人の心理を知りたい人
  • ・話しのネタが欲しい人等
名無しの猫氏
わたしの部署には問題児が二人いる。

一人は大事な情報を部署の全員に共有することはしないし、人の目を盗んでは仕事をさぼってネットサーフィンしてる、、、そんなやつ。

そして、もう一人はなぜか仕事上の命令とかを本当によく知らんふりする、、、。

なんなんだ、あいつらは、、、ふざけやがって!何をしに会社に来ているんだ!!

あー、そうだなあ、、、、それってもしかして怒りの表明なんじゃ、、、、。

オニギリス!

脱マンネリストで心理カウンセラーのオニギリです!

今回もよろしゅう!!

今回の話題は「受動的攻撃性(パッシブアグレッシブ)とは?サボり魔や知らんふりは怒りのサイン。」についてです。

あなたの職場に以下の様な人がいませんか?

  • さぼり
  • 知らんふり
  • 情報を共有しない

おそらく、あなたの職場にもこんな攻撃性を示している人が一定数いるはずです。

上記のような行動をとる人達がいると、組織の運営や仕事の円滑化という点では非常に困りますよね。

実は上記の行動のすべてが「攻撃行動」であり、これらの攻撃行動をする人達の示す攻撃性を「受動的攻撃性(パッシブアグレッション)」といいます。

今回は受動的攻撃行動にどう対処したらいいのかについて考えていきたいと思う次第。

職場等に受動攻撃性を示す人がいる場合は、今回の記事を参考に対処してみて下さい。

では、ゆるりとおおくりします。

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受動攻撃性ってなんぞ??

受動的攻撃性とは簡単に言うと「意識的ないし無意識的に「怒りや不満といったネガティブ感情」に基づき消極的行動により示される攻撃性の事」です。

んー、ちょっと、文章が長いし分かりにくいですよねえ。

多くの人は「攻撃性」というと、「相手に怒る」等といった積極的な行動形式によりネガティブ感情が表現されるものを想像します。

しかし、受動的攻撃性では「~をしない」といった消極的な行動形式によって怒りの様なネガティブ感情を表現します。

、、、とまあ、ここまでの説明を聞いて「何か余計に受動攻撃性って何なのかわかんなくなってきだぞ」という人も出てきそうですね。

という事で、受動攻撃性を示している行動の例をいくつか挙げてみます。

受動攻撃の例としては以下の様なものがあります。

  • 相手を無視する(緘黙、無視)
  • 仕事を遅らせるために意図的に怠ける(サボタージュ)
  • 気分的に落ち込むことでネガティブな気持ちを伝染させる(抑うつ状態)

どれもこれも、一見攻撃って感じはしないですよね。

でも、どれをやられても、やられた側は不快になりますから立派な攻撃なのです。

とはいえ、一番最後の「気分的に落ち込むことでネガティブな気持ちを伝染させる」に関しては、少しだけ「それも立派な攻撃だぞ!」というのは忍びない気持ちになりますね。

※いわゆる「メンタルの弱い人が多くの人から嫌われる」のは、すぐにネガティブ感情を他に伝染させるからといえる。落ち込むこと自体は仕方がないが、ある程度はコントロールしたいものである

総括しますと、受動的攻撃性を非常に大雑把にとらえるなら「何かをしないこと等で嫌がらせをする」ともいえるでしょう。

受動的攻撃行動をとりやすい人ってどんな人?

受動性攻撃行動をとりやすいと思われる人は、「内向的で不安を感じやすく協調性の高い人」であろうと思われます。

わたしがこのように考える理由は以下3つです。

  • 内向性の高い人は感情表現があまり得手でない
  • 不安を感じやすい事は周囲にネガティブ感情を伝染させやすい
  • 協調性の高い人は周囲に配慮して攻撃性をあらわにしない

月並みな表現でいうなら、「いわゆるいい人」ほど受動攻撃性を発揮しやすいといえます。

いわゆるいい人は周りの様子を気にかけて怒りや不満等のネガティブ感情を表現することができず、ため込んでしまう傾向がありますね。

性格分析のビッグファイブでいえば「協調性」が高く「外向性が低い」、つまり内向的な人といえるでしょう。

また、不安の感じやすさを示す項目である「神経症的傾向」が高めである可能性もあるかもしれません。

自分の気持ちを抑圧しがちな人ほどそのネガティブ感情が知らぬ間に蓄積していき、無意識に受動攻撃的行動をとってしまっていたりします。

やはり自分の気持ちはある程度素直に表現したほうがいいっていうことですねえ。

受動的攻撃行動をとりやすい人はどうすればいいのか

受動攻撃行動は職場であれば著しく生産性を下げる有害な行動ですし、これがプライベートで行われても人から嫌われる原因になったりするのでいいものではありません。

では、受動攻撃性を発揮しやすい人が受動攻撃行動をとらないようにするには、どんなことに気を付けていったらいいのでしょう?

その対策としては以下のようなものがあると思います。

  • 外向性を身に着ける
  • メンタルを強化する

順次解説していきます。

・外向性を身に着ける

正直な話、本来、内向的な人が外向的になる必要はないです。

しかし、自分の意志や気持ちを人に表明することが得手でない自覚があるなら、おもいきって外向性の向上に着手してみるのも悪くないでしょう。

とはいっても、いきなり内向的な人が外向的にふるまえるわけはないので、まずは「あいさつや世間話でいいのでよくいくお店の店員の人に話しかける」といった事からやってみましょう。

本来の内向型か外向型かといった気質は変えられませんが、行動変容によって自身の性格はかなり変えられます。

少なくとも、「本来は内向的な人が違和感なく外向型人間としてふるまう」ことは十分可能ですよ。

外向性を身に着けるためのその他の行動についてはリンク先の記事から確認してみて下さい。

・メンタルを強化する

不安を感じやすい人は、自身のメンタルを強化しましょう。

不安を感じやすい性格を放っておくと、メンタルが知らぬ間にネガティブ感情に毒され無意識のうちの周囲にそれを伝染させてしまいます。

メンタルが強くなれば自然と受動攻撃性は発揮されにくくなるといえるでしょう。

メンタルが強化されれば不安等のネガティブ感情をうまく処理できるようになりますから。

メンタル強化の方法についてはリンクから確認してみて下さい。

あとは嫌な人や物を上手いことやり過ごすスルースキルを身に着ければなおいいですね。

受動攻撃性への最大の対処は「傾聴」を通した信頼関係構築

受動攻撃をとられた場合は、まず何をおいても「相手の意見をきちんと聞くこと」が重要になります。

そもそも人が受動攻撃性を発揮してしまうのは、感じた不安や不満が蓄積してしまうからでした。

受動攻撃をされている事を意識したあなたは、「部下は上司のいう事を聞いて当たり前だ」とか「立場が自分より弱いやつは強いやつのいう事を聞くのが当然」なんて思っていたりしませんか?

もしこれらの事に心当たりがあるなら、その人との信頼関係をしっかり作るべく日ごろから、変に相手のことを決めつけたりせずによく話をききコミュニケーションをとりましょう。

そうすれば、受動攻撃は未然に防げるとも言えます。

そもそも内向的で協調性の高い人がなぜ受動攻撃をとるかと言えば、外向的でメンタル強めの「イケイケどんどんな人」のように自己主張が得意でないからです。

いわゆる「いい人」は内に不満をため込んでいてもそれを露骨に表面化させません。

あなたは受動攻撃をとる人達に本音を話してもらえるような信頼関係を築かないといけないんですよ。

日頃からきちんとコミュニケーションを積み重ねて信頼を築いてもいないくせに、「あいつはこっちの言った通りに動かないし反抗的だ。本当に困った奴だ」なんて言っていたら事態は悪化するだけです。

人を動かしたいなら親密なコミュニケーションを基盤とした信頼ありき

コミュニケーションにおいては相手の話をしっかり聞くことが何より重要です。

これを傾聴なんて言います。

傾聴は練習しないと身につかない技術です。

この機会にぜひ身に着けてみては、、、?

傾聴についての詳細はリンクからどうぞ。

あわせて、「人が思い通りにならない時の対処法」についても考えておくといいでしょう。

手に負えない受動攻撃への対処はカバートアグレッション対策と少し似ている

いくら受動攻撃をしてくる人と対話を重ねても一向に改善しないときは、もうある程度戦う覚悟を決めないといけません。

相手が不満をを持っているから受動攻撃が発生するわけですが、その不満の原因が「あなたにはどうしようもない事」だった場合はもうどうしようもありませんよね。

話し合いではどうにもならない場合には以下の様なものがあると思われます。

  • そもそも、あなたを苦しめるのが楽しくてわざと受動攻撃している(サディスト傾向があると考えられる)
  • あなたの事が理屈でどうこうできない理由で嫌いである(例:顔がむかつく、容姿が不快、話し方や声が嫌い等)
  • 本人の執着や固執等といった強い思い込みによって受動攻撃が生じている(プライドが高い、自分より年少者のいう事は聞きたくない等)

上記のような場合におけるへの対処は、いい人のふりして攻撃してくるカバートアグレッションへの対策と似た部分があります。

その対応には、ある限度以上の不当な扱いに対しては屈さないという態度を明らかにする」受動攻撃的行動をとっていることを指摘して、なぜその行動が問題だと思うのかを詳しく話すの2つがあるといえるでしょう。

受動攻撃への対処は本当なら信頼関係を築くことで解決すべきです。

しかし、必ず信頼が構築できるとは限りません。

やはり、無理な時は無理ですよね。

最悪の場合は、上記のようなカバートアグレッション対策の一部を流用するのも手です。

おわりに

この記事では「受動的攻撃性(パッシブアグレッシブ)とは?サボり魔や知らんふりは怒りのサイン。」について述べました。

受動攻撃行動をとりやすい人の性格は「内向的で不安を感じやすく協調性の高い人」でした。

ですから、受動攻撃行動をとりやすい人は以下のことに気を付けるといいですね。

  • 外向性を身に着ける
  • メンタルを強化する

そして、受動攻撃性を発揮させないためには、日ごろから相手のことを決して決めつけず、話をしっかり聞いてコミュニケーションをしっかりとることが大事です。

そう、信頼関係をしっかり構築するのが何より大事だってことですよ。

そうすれば、攻撃性なんて発揮しないんですね。

ただし、どうにも手におえない場合だけは、カバートアグレッション対策の一部を流用することで対処しましょう。

備えあればうれいなしってね。

では!

参考記事等

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