「幸せになりたいっ!…て長いことおもってきたけど、そもそもしあわせってなんだろう?」
「科学では幸せをどう定義してるんだろうか?」
「ふむ、幸せになるためには何が必要なんだろうか…」
オニギリス!
脱マンネリストのオニギリです!
今回もよろしゅう!!
みなさんお悩みですね―!
まあ、お気持ちよくわかります。
私も結構幸せについては本気だして考えていた時期がありました。
まあ、その時はぜんっぜんわかりませんでしたがね(笑)。
んで、幸せに生きたい人はいても不幸に生きたい人はいないはずですよね。
幸せはきっとほぼ全ての人が人生で目指すであろうものでしょう。
とはいえ、目指すべきものが全く具体的でないなら、目指すに目指せないです。
そこで今日は、幸せになるために必要なものを科学的観点から追求してみたいと思います!
では、ゆるりとお送りしまする。
目次
1、幸せなんて主観でしかない
いきなり、哲学っぽい感じですいませんね。
序盤からうんざりしている人がいる気がする…。
それはともかく、あなたは幸せってなんだと思いますか?
そう、「幸せ」です。
辞書を調べると幸せについて「満ち足りている事」とか「不平不満がないこと」なんて意味が出てきます。
さあ、納得できます?
あんまりにも漠然としすぎて結局よくわからないですよね?
少なくともわたしはそうです。
心理学的な見地からすると、幸せは主観的なもの。
つまり、
「あなたが幸せだと思えば幸せである」
ということにほかなりません。
ですから、「幸せなんて人による」とか「不偏的な幸せの定義なんてない!」て話にもなってしまいそうです。
たしかに、幸せを一言で明確に定義するなんて無理でしょう。
ここはとりあえず、
「幸せとは主観的なものである」
ということにして先に進みましょう。
2、幸せの定義は年齢によって変わる
実は、幸せの定義を研究した研究があります。
この研究はスタンフォード大学の心理学者のJennifer Aaker教授によるものです。
研究の概要を簡単に述べると、1200万件にもおよぶ膨大な個人のブログ記事を綿密にしらべ、そこで人々が人生や感情についてどんな言葉を使っているかを調べました。
その研究の結果として明らかになったのが、
「幸せの定義が年代によって大きく変わる」
という事でした。
つまり、20歳の人にとっての幸せと60歳の人にとっての幸せは全く違うという事が明らかになったわけです。
感じる幸せの内容が違えば、当然のことながらそれを達する方法もおのずと違ってきますよね。
Jennifer Aaker教授は幸せの定義の移り変わりを以下の5つのステージに分類しています。
・10代の幸せは発見
10代の時は自分が人生をどう生きていったらいいのかで悩み、はっきりしない将来に不安を抱き時に孤立感をおぼえます。
研究によるとこのステージでは
「幸福感は興奮として体験される」
とのことです。
・20代半ばからの幸せは追求
20代の半ばともなると多くの人は目標を定めて自分なりに達成しようと努力を始めます。
このステージでは
「自分はできるとか自分が成功したと実験できた時に幸福感を感じ、特にそれが人から承認された時に幸福感は顕著になる」
といいます。
・30代半ばからの幸せはバランス
30代半ばになると感心が自分の体力の衰えを感じてきたりすることから健康に、また家族等にうつります。
すると、幸福がバランスと関連づけられるようになると言います。
・40代からの幸せは意義
40代に入ると、幸福が自分たちが世界に及ぼす影響への認識、子育ての意義深さや地域とのつながりなどの精神性の高いことがらに対する関心と関連付けられると言います。
・幸せの最終形は人生を味わい、そして楽しむこと
最後のステージでは、幸福が現状の肯定や絆等と関連付けられるようになると言います。
この段階に至ると自分の持つものをありがたいと感じるようになるんですね。
そして、Aaker教授が強調する点として
「私達はおよそこの道筋をたどるがそれが絶対ではない」
というのがあります。
つまり、年をとっても野心的な人であれば20代半ばの人のように追求することに幸福感を覚えることもあるという事です。
同様に、10代の人でも人生を味わい楽しむことに幸せを感じる人もいるという事です。
まあ、あくまでこの分類も「傾向」にすぎないんですよね。
「絶対こうなる!」なんて言う法則とは違うんですね。
結局、「人による」んですかね…。
なんだか、少し振り出しに戻った感じがしますね(笑)。
まあ、そうはいっても幸せの類型にどんなものがあるかが少しでも明らかになったんでよしとしましょうか!
知らないより、よっぽどの進歩ですよね!
3、幸せを感じるには人間関係が大事
とはいえ、「幸せを定義する!」なんて大きなこと言っておいて、結論が「幸せは人による」だったのではさすがにむなしい…。
そこで、今度はまた別の研究を取上げて考えてみましょう!
その研究というのは「ハーバード成人発達研究」です。
この研究は75年以上にわたって、2つのグループにおける心と体の健康について追跡調査したものです。
追跡調査したグループは以下の通りです。
・1939~2014年にボストンで育った貧しい男性456人(グラント研究)
・1939~1944年にハーバード大学を卒業した男性268人(グリュック研究)
ハーバード成人発達研究についてはこちら。
75年間の追跡調査…考えただけで気が遠くなりますね。
かなり大規模な研究であることが分かります。
そして、当然とのことながらこの研究で用いられた調査手法は多岐に渡ります。
アンケートや脳スキャン、面談…実に多様です。
そして、この研究の結論についてハーバード成人発達研究のディレクターを務めるRobert Waldinger教授はいいました。
「良い人間関係が私たちの幸福と健康を高めてくれる、これが結論だ」
と。
つまり、私達人間はお金によって幸福になるわけではなく、権力や権威によって幸福になるわけでもない…
「愛によって幸福になるのだ」!
てことなんですね。
人生において幸福を感じることができるか否かは「良好な人間関係を持つことができるかどうかにかかっているという事です。
なんとなく直感からもこの結論は納得できるものではないでしょうか。
やはり、我々人間は社会的動物であるっていう事ですね。
さて、良好な人間関係が幸福になるためには不可欠である事はわかりました。
では、問題はどうやって人と仲良くなったらいいのか?
これが問題です。
これは端的に言って会話のスキルを上げることが一番手っ取り早いでしょう!
特にほめ上手は愛され上手なんて言われたりもします。
人間関係を作る上でほめる力は絶大な威力をもっています。
ということで会話について気になった方は以下を参考にしてみてくださいませませ。
おわりに
この記事では幸せとは何かについてのべました。
結局のところ、幸せについての定義はできませんでしたね、ま、仕方ないですね。
こんな哲学的?な概念を定義しようって事がそもそも無謀の極みですからね(笑)。
しかし、幸せを感じるために最も大事な要素が「良好な人間関係である」ということははっきりしました。
毎日のいろんな人達との出会いに感謝するとともに、自分を偽らずに自然体でつきあうことのできる気の置けない友人を作っていきたいものですね。
そのためには会話が重要になります。
とはいえ、急には上手くなんてできません。
できることからでいいのです。
少しずつ少しずつできることから始めて、良好な人間関係を作っていけばいいのです。
では!
参考記事等