「あいかわらず、自殺って絶えないみたいだよなあ。なんだか、残念だよな。生きていればまあ嫌な事もあるだろうが、いいことも沢山あったろうに、、、、。お節介かもしれないけど、自殺してしまうなんてもったいない気がしてならない。自殺が減ってもっと多くの人が生き生きとしている社会になってほしいなあ。」
うん、そうよな。
確かに簡単に自殺したいといっている人に「そんなことしたら人生もったいないぞ」なんて言えはしないけど、なんだか残念よね。
できるだけ沢山の人が明るい気持ちで過ごせる社会になってほしいわな。
オニギリス!
脱マンネリストのオニギリです!
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「自殺促進要因を減らして、生きることの促進要因を増やしていこう。」という話です。
- 何が自殺の促進要因となってくるのか知りたい人
- 生きづらい人には一体何が必要なのか知りたい人
- 少し生きづらいなって感じる人
今回は以下のような方に向けておおくりします。
何が自殺の促進要因となってくるのか知りたい人
生きづらい人には一体何が必要なのか知りたい人
少し生きづらいなって感じる人
日本は一時期よりは減ったものの、未だ毎年多くの人が自殺する自殺大国といっても過言ではないでしょう。
やはり、それだけ今の日本には生きづらさを抱える人が沢山いるということだと思います。
事実、ツイッター等で生きづらさを抱える人の切実な思いは日々飛び交っていますね。
わたしのところに相談に来る人にもやはりそんな人たちがたくさんいます(当たり前か)。
今回は「一体何が自殺を促進するのか」や「生きやすくなるためには何が必要なのか?」について少し考えてまいりたい所存。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
自殺は未だ大きな社会問題
警察庁の自殺統計によると、ここ日本での自殺者は平成10年以降24年間連続で3万人を超えていたものの、平成24年ごろに2万人を下回って減少傾向にあります。
自殺者のピークが平成15年の3万4427人であったことから考えると、一万人以上も減っていることになるためかなり減少した感はありますね。
とはいえ、やはりこの2万人超という自殺者はお世辞にも少ないとはいいがたいです。
事実、WHOによる1990年~2011年までの自殺に関する※主要12か国の統計データを見るに、日本は2~3位に位置するほどの自殺大国となっています。
※主要12か国とは日本、オーストラリア、カナダ、フィンランド、フランス、ドイツ、イタリア、ニュージーランド、 韓国、ロシア、イギリス、アメリカの12か国。
もちろん、この時期は上述したように日本は3万人超の自殺者がいたわけですが、これがもし2万人台だったとしてもこの時期での順位は不動です。
1990年~2011年までは一貫してロシア、フィンランド、日本の3か国で首位の奪い合いをしている状況でした。
まあ、こんなもので首位とっても汚辱以外の何物でもないですがね。
そして、昨年の警察庁の自殺統計をみると20169人となっており、ピーク時からすれば1万4千人以上減っていますが、まだまだ自殺大国の汚名は返上できたとはいいがたい状況です。
ちなみに、男性の自殺者の方が女性の2.4倍だとか。
やはり、男性の方が仕事を始めにして社会からの圧力が気つのかな?
ま、知らんけど。
参考
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/jisatsu/R02/R01_jisatuno_joukyou.pdf
WHOの自殺統計について詳しいデータが見たい人はこちら。
参考
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/jisatsu/17/dl/2-3.pdf
自殺促進要因にはどんなものがある?
次に、自殺を促進する要因について見ていきマウス。
生きることの阻害要因(自殺の促進要因)としてはNPO法人自殺対策支援センター ライフリンクによると以下のようなものがあるとのことです。
- 将来への不安や絶望
- 失業や不安定雇用
- 過重労働
- 借金や貧困
- 家族や周囲からの虐待、いじめ
- 病気、介護疲れ
- 社会や地域に対する不信感
- 孤独
- 役割喪失感
など
どれも確かにどれも自殺の要因になりそうな感じしますね。
どの要因にも共通するであろう要素としては、「自尊心の低下等が引き起こされる可能性がある」ということがいえそうですな、非常に大雑把だけども。
そして、「良好な人間関係を大事にしようぜ」と当ブログでしきりにいっているわたしとしては、特に「孤独」の有害性については改めて警笛を鳴らしておきたいところですな。
孤独は絶対悪ではないのですが、通常孤独に陥ると人はメンタルを病んでしまうものです。
結婚にメンタルを健全にする効果や心疾患等様々な病気の低減効果があるとしていた過去の研究も結婚により、安定的な人間関係が確保されるが故であるとの見方があるくらいですから。
人間同士のつながり(社会とのつながりも含む)は人間のメンタルの健康のためには非常に重要だってことですな。
多くの人にとって孤独は「猛毒」といって差し支えないでしょう。
参考記事等
生きることの促進要因には何がある?
さて、次は生きることの促進要因について見てみます。
NPO法人自殺対策支援センター ライフリンクによると、生きることの促進要因は以下の通り。
- 将来の夢
- 家族や友人との信頼関係
- やりがいのある仕事や趣味
- 経済的な安定
- ライフスキル(問題対処能力)
- 信仰
- 社会や地域に対する信頼感
- 楽しかった過去の思い出
- 自己肯定感
など
これもなかなか納得できる内容ですな。
そして、これら生きることの促進要因よりも上述の生きることの阻害要因が勝ってしまうと自殺リスクが上昇するといいます。
なお、ライフリンクは若者の自殺を減らすためには以下の3点が必要だとしていますね。
- 自殺リスクを抱えた若者への介入(例:人為的にネットパトロールを行い『死にたい』等の書き込み西縁的対話を行う。)
- 若者が自殺リスクを抱える前段階における予防策(例:周囲に悩みを聞いてくれる良き聞き役を確保する)
- 自殺リスクを抱えないため「生きる支援」(例:社会に「自分はここに居てもいいんだ」と安心できる場を作る。)
ふむ、どれも大事なことといえるでしょう。
ちなみに、不満の声もちらほら聞くもののあの「いのちの電話」という自殺予防のための取り組みも非常に意義深いものであると言えます。
なんにせよ、人は自分の居場所がないと感じると自身の存在に対して否定的になってしまうものです。
わたし達一人一人が身近な人たちの良き聞き役であり、存在を受け入れてあげられる存在である必要があるでしょう。
やっぱり人には「心の安全基地」が必要ってことですな。
ま、綺麗事っちゃ綺麗事かもですけど。
参考
http://www.lifelink.or.jp/hp/top.html
参考記事等
おわりに
この記事は「自殺促進要因を減らして、生きることの促進要因を増やしていこう。」と題しておおくりしました。
自殺は平成15年の3万4427人をピークに年々減少し、2019年には2万169人となりましたね。
しかし、減少したとはいえまだまだ2万人という自殺者数は以前として、主要12か国の中でも上位に位置しているといっていいでしょう。
なので、引き続き自殺対策は必要といえるでしょうね。
もっと、日本の自殺者数が減ってほしいものです。
では!
参考
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/jisatsu.html
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/jisatsu/16/dl/1-01.pdf
http://www.lifelink.or.jp/hp/top.html
http://www.lifelink.or.jp/hp/Library/171115_giren_shimizu.pdf