「変化盲」自分が興味がないことは目にうつらない?

「もう本当に信じらんないわ!なんで、彼氏ったら私が折角髪型を変えたっていうのになーんにも気づいてない!ちょっと、ふざけんなし。これはお前には興味ないっていう意思表示?、、、うわあ、そうだとしたらもう終わってんなあ。あいつ浮気とか、、、。」

少し待たれよ!

それはさすがに過度に反応しすぎ。

オニギリス!

脱マンネリストのオニギリです!

今回もよろしゅう!!

今回の話題は「「変化盲」自分が興味がないことは目にうつらない?」という話題です。

今回は以下のような人に向けておおくりします。

こんな人が読むと役に立つよ
  • 面白い心理現象を知りたい人
  • 男性が女性の小さな変化に無頓着である理由を知りたい人

はい、変化盲って知っているでしょうか?

よくテレビで放送されている「絵や写真が徐々に変わっていく動画」を見て、その変化に気が付かないっていうのがまさにその変化盲のいい例です。

そして、これは日常生活でも起きています。

具体的に言うなら、男性が女性のちょっとした違いに気がいかないっていうのもその一例かと思います。

今回はそんな変わった現象である変化盲について詳しく見ていきましょう。

女性方にはあんまり変化に気がいかない男性を責めないことをお願いしたい!

では、ゆるりとおおくりします。

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変化盲って何?

さてさて、変化盲って何でしょう?

変化盲とは端的に言うと、文字通り「変化に気が付かないこと」です。

これは視覚心理学において確認された人間の認知の適当さを示す一つの例といえるでしょう。

人間の認知は思っているより結構いい加減なんですね。

人間の知覚には「これ以上の強さにならないと認知できない、ないし反応しない」という基準値である「閾値(いきち)」というものがあります。

その閾値が高い刺激は言ってみればサリエンシーが高い刺激、要は「感知しやすい刺激」であるのにもかかわらず、意外にも認知されない場合があるんです。

その一例が変化盲なんですね。

例えば、以下の動画を見てみてください。

この動画では学生達がバスケットをしていますが、途中でゴリラの着ぐるみをした人が乱入してきます。

なのに、中々この変化には気が付けないんですよねえ。

人間の知覚って結構いい加減なんです。

なんでこんなことが起こるかといいますと、人間の脳は常に「どの情報を受け入れるかを選択しているから」なんですよね。

知覚できるすべての情報を全て覚えていようとしたら、頭の処理が追い付かなくなってしまいます。

なので、どうしても「この情報はそれほど大事でないからいらない」とか「この情報は大事だから覚えておこう」みたいな重要度に応じた仕訳が必要になるんです。

上掲の動画で、多くの人がゴリラに気が付かなかったのは生徒たちの間でパスされるボールの動きや生徒たちの動きに注意が言ってしまっているからといえるでしょう。

参考

https://bsd.neuroinf.jp/w/index.php?title=%E6%B0%97%E3%81%A5%E3%81%8D&mobileaction=toggle_view_desktop

変化盲と似ている選択盲

そして、上述したような人間の知覚のいい加減さを示すものに選択盲というものもあります。

これは以下の研究で行われた実験により示唆された現象です。

参考

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16210542/

さて、その実験の概要については以下の通り。

  • 被験者たちに2人の女性の写真を提示し、どちらがより好ましいか選んでもらう
  • どちらかの写真を選んでもらった後、一度両方の写真を伏せて、好ましいと答えたほうの写真をわたしなぜ選んだのか説明してもらう
  • その際に選ばなかった方の写真とすり替えて「どうしてこの写真を選んだのか?」と質問する
  • この結果、被験者たちの60%が写真をすり替えた事実に気が付かなかったといいます。

、、、え?

そんなバカなって?

まあ、わたしも同意見ではありますが、実験の結果は結果です。

正直な話、この実験での写真に写っている女性2人の容姿の差があまりにも極端だったらどうだったんだろうかなんていうのは気になるところですけども、、、、。

ただ、この実験の結果から言えることは

「人間は自分の選択でさえ明確な理由で行っていないのではないか?」

という可能性です。

そうです、人が「なんでそれを選んだの?」というときに回答する理由は「後付けの理由」であるかもしれないのですよ。

これを考えるとアンケートの結果も選択肢の構成の仕方等ではかなり当てにならない可能性がありますね。

ですから、「なんでこれを選んだの?」と聞いて「え?なんとなく」と答えるのも無理もないってことですねえ。

人間の心理ってなんかち密なようでいて結構雑です。

男性が女性の変化に気が付かないのは仕方がない?

さて、最初で紹介した変化盲の話に戻りますが、実は変化盲はわたし達の身近でよく起こっているんです。

その代表的なものとして、女性がよく自分の彼氏や親しい男友達に少し髪を切った等の小さい変化を報告してもわかってもらえないというものが挙げられるでしょう。

女性からしたら「は?ざけんなよ?なんでわかんねえんだよ?てめえの目は節穴か!」みたいに突っ込みたくなると思いますが、まあ、、、、仕方がない面もあるんですよ。

これは別にあなたの小さい変化が「どうでもいいこと」だから気が付いていないのではありません。

人は見慣れたものに対して反応しなくなってくるんですね。

なので、彼氏や親しい男友達が自分の変化に気が付かないとしても、それは「それだけ長い時間を共にしてきたからだ」と考えられるでしょう。

それとあんまり、「あんたわたしのこと本当に好きなの?」みたいに相手に愛情を確認すると、自分自身の愛情が覚めるなんて話もあるので、恋人がいる人はやめておきましょうね。

詳しくは以下。

※工事中

では、なぜ女友達は小さな変化に気が付くんでしょうか?

まあ、上述の変化盲の理屈に基づいて考えるなら、女性は男性よりも「オシャレに対する関心が高い傾向がある」ため、「オシャレに関する情報の優先度が高い~気が付きやすい」ということではないかと思います。

おそらく、オシャレ等に関心が高い男性であれば気が付いてくれる可能性は比較的高いんじゃないかなと思いますね。

まあ、これも一概に断定はできませんけど。

おわりに

この記事は「「変化盲」自分が興味がないことはは目にうつらない?」と題しておおくりしました。

はい、人間の知覚って結構いい加減な感じのするところがあります。

明らかに変化している者でも見逃してしまったりしますからね。

ただ、これは人間の脳が常に知覚する情報に優先順位をつけているがための現象です。

雑なようで実はかなり手の込んだすごいシステムなんですね。

そして、恋人が自分の小さな変化に気が付いてくれないから愛情がないのかもと思う女性達には声を大にして言いたい。

「それは変化盲のせいだ!長いこと一緒にいて慣れたからそうなっているだけだ!だから、愛情のさめたどうのとは無関係だ!」とね。

あ、でも男性諸氏にはいっておきたい。

変化に気が付かなくて怒る彼女を「俺が気が付かないのはさ、変化盲ってやつのせいで、、、」みたいに理屈で説得するのはやめといたほうがいいです。

理屈で言われても多くの女性は余計にへそを曲げるだけでしょう。

まあ、そうですねえ、、、こんな時は

「君に会えた嬉しさで頭がいっぱいで、そのことばかりに気を取られていた。気が付かなくてごめんね」

とでも言っておけばいいんちゃう?

まあ、効果の保証はしませんがね(笑)。

では!

参考記事等

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