「本当、わたしHSPだからいろんなことに敏感で精神的に疲労しやすくてツライ。どうにかして、HSPを改善する方法はないもんかなあ、、、、。なんとかしてHSPを克服したい!」
ん?
んんん?
HSPを改善?克服?
、、、、、あれ?HSPて病気だったっけ?
違うよね、、、、性格の一種みたいなものよね?
性格にいいとか悪いとかないし改善とか克服って発想は違うのでは、、、、?
オニギリス!
脱マンネリストのオニギリです!
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「HSPの改善、克服を考えるよりも起こりやすい問題への対処を考えよう」という話です。
はい、繊細さん達こんちゃ!
自分の繊細な性格を受け入れられているでしょうか?
、、、、、もし、「HSPを改善、克服しなければ!」なんて思っているのであれば、ちょっとその考えはやめたほうがいいかもしれません。
だって、HSPっていうのは性格の一種であって病気なんかじゃないんです。
そもそも「異常な状態ではない」ということを忘れないでほしいんですね。
なので、HSPの人に必要なのは
「周りの刺激に敏感だからこそ生じる、ないし生じやすい問題への対策をあらかじめ講じておくこと」
なんです。
決して「自分が繊細であることそれ自体を否定する」なんてことはしないでくださいな。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
HSPは病気ではない
もうすでにHSPである人にはおなじみのことでしょうが、大事なことなので言っておきますね。
『HSPは病気じゃない!!」とね。
HSPの人はただ他の人より外的な刺激に対して敏感なだけです。
例えば、外的刺激といったら以下のようなものがありますね。
- 大きな音
- 他人の気分の上下
- 強い香りや光
- 生活環境における変化
- 忙しさ等からくるストレス
、、、などなど。
こういった刺激からHSPの人は身を守る必要があるのです。
HSPはその感受性の高さから悩みを抱えやすかったりします。
そのため、「自分はうつなのではないか?」なんて勘違いをしたりすることもしばしば。
でも、HSPはウツとは違うんですね。
参考記事等
まだ、自分がHSP であるかどうか確信がない方はこちらから調べてみるといいでしょう。
http://hspjk.life.coocan.jp/selftest-hsp.html
自分がどんな刺激に敏感かを観察し環境を制御する
人に利き手や利き足があるように感覚にも優位なものとそうでないものがあります。
それはHSPであるあなたにも言えることです。
例えば、自分は強い光にはそこそこ耐えられるけど、騒音に対してはめっぽう耐性がなく、車のクラクションが一瞬なっただけでも心臓が止まりそうな思いをする、、、なんてことがあり得ます。
他にも、少々ざらざらした感触をしている繊維でできた服を着ることにはさほど抵抗はない(まだ、我慢はできる程度)が、香水はおろか柔軟剤の香りがわずかでもしたら具合が悪くなるなんてこともあるのです。
人によってどの感覚がより鋭敏であるかには差があります。
ですから、自分の感覚のうちどの感覚がより敏感であるのかを観察して、その敏感な感覚を中心に不快感を感じないための対策を優先的にすべきです。
日々の対策をしくにしても光や音、触覚、、、そのすべてに一度に対処するのはいくらなんでも無理があります。
刺激対策をするにしても「優先順位をつけること」は徹底したいですね。
『できるところから無理なく』行っていきたいものです。
そして、時には環境そのものから遠ざかることも辞さない態度が大事になりますね。
自分の好き嫌いはどうやってもコントロールできませんし、環境自体が大きなストレス源となる場合はどんなに小細工を弄したところで状況は改善しません。
いざとなったら環境から距離をおく、ないしは環境を変える勇気が必要といえます。
参考記事等
自分の気持ちは毎日吐き出してため込まない
ストレスは日々の生活の中でしらないうちに蓄積していくものです。
HSPの人ともなれば日々のストレス量は大変なものでしょう。
ですから、HSPの人はその日その日のストレスをなるべく早いうちに解消することが必要といえます。
日々のストレス解消のための方法としてお勧めしたいのは自分のその時の気持ちを紙に書くというエクスプレッシブライティング(筆記開示)という方法です。
エクスプレッシブライティングを行うことで、ストレス解消やメンタルの安定という効果が得られます。
ノートを用意して、そこに自分のマイナス感情をどんなに汚い言葉でもいいから、毎日ノートの左ページに素直に書きだしましょう。
そして、あとで冷静になってから自分の書き出した内容に対しての感想を右側に書き出します。
これをすることにより自身の感情を客観的に見ることが可能となり、具体的な対策を練ることができるといえます。
もっと、このエクスプレッシブライティングのやり方等について詳しく知りたい方は以下の書籍を参考にしてみてくださいな。
参考
一番の安全地帯はよき理解者
はっきり言って、HSPの人には何よりも「自分のことをよくわかってくれている理解者の存在」が不可欠です。
わたしは自分の妹がHSP気質であるとことからも、理解者の必要性を心底感じています。
まず、普通の感覚の人からするとHSPの人は「神経質すぎる」ように感じられるので、悩みを相談しても「それは気にしすぎないだけだよ」の一言で終わらされてしまいがちです。
なので、「そうか、君はそう思うのか」なんてそのまま受け止めてくれる人は早々いません(もし、それができるのなら結構コミュニケーション能力が高いはず)。
誰にも気持ちを受け止めてもらえないと、「わたしはおかしいのだ」なんて強い自己否定の気持ちを持ってしまいがちです。
そして、それが悪化すると「社会のどこにも自分の居場所はない」等と孤立感を深めていってしまうでしょう。
ですから、HSPの人には何をおいても「自分の良き理解者」が必要です。
もし身内にも友人にも自分の性質のことを理解してくれない、理解する気もない人しかいないのであれば、HSPに理解あるカウンセラーを探したり、SNSを通じて同じHSPの人と交流してもいいかもしれません。
とにかく、HSPの人は心の安全地帯となってくれるような自分の本心を語れる理解者は確保しておきましょう。
おわりに
この記事では「HSPの改善、克服を考えるよりも起こりやすい問題への対処を考えよう」と述べました。
はい、HSPは病気じゃないので、HSPを改善するとか克服するといった発想はあまり適切とは言えないでしょう。
HSPを改善するとか克服するなんて思考になっていると場合によっては強い自己否定につながり、かえって精神状態が悪くなるものです。
むしろ、「自分はどんな刺激に特に敏感なのか」を知る等の自分を知る、そしてそれを受け入れていく努力の方が大切なんです。
大事なのは、刺激に敏感であることによっておこるであろう問題に事前に対策を講じておくことです。
そして、HSPの人は「自分のよき理解者を確保する」こともお忘れなく。
では!
参考記事等
「ストレンジシチュエーション法」乳児の反応で母親との関わりがわかる。