今回は以下のような方に向けておおくりします。
- 葛藤について少し詳しく知りたい人
- 葛藤を減らしたい人
人間生きてりゃ葛藤にさいなまれるよなあ。わたしも葛藤ばかりの毎日だわ。
でも、そんな風に葛藤に苛まれる自分だからこそ思うんだよねえ、、、いったいなんで葛藤なんて起こるんだろうか?
人生から葛藤がなくなったらどれほど気楽だろうか、、、。
んー、まあ葛藤なんてなくなったらよな。
わかりみー。
オニギリス!
脱マンネリストで心理カウンセラーのオニギリです!
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「葛藤状態っていったいどんな状態なん?葛藤には4種類ある。」という話です。
人生に葛藤はつきものです。
きっと、あなたも日々「あれをしたいがこれもしたい」とか「あれをしたいがこれが起こったらこわいかできない、でも、、、」なんて葛藤を抱いていているんだと思うんです。
今回はそんな厄介な葛藤というやつについてちょっと詳しく見ていきましょう。
葛藤について詳しくなると、葛藤に上手く対処できる方法も見つかるかも?
では、ゆるりとおおくりします。
目次
葛藤っていったい何だろう?
葛藤とは専門的な言い方をすると、「二つの動機(目標)が競合している状態」のこと。
つまり、同じくらいの強よさの2つの欲求があったときに、その両方を選択することはできないので、「んー、どっちにしようか?」と悩んでしまい、どちらを取ろうか考えあぐねている状態ということですな。
例えるなら、「さて今日のおやつはショートケーキがいいか、、、いや、モンブランがいいか、、、、」なんて迷ってどっちを食べるか決められないって感じでしょうかね?
そのような葛藤が長いこと続くと、誰でもフラストレーション、つまり欲求不満を感じるようになるんですね。
なお、これは動物全般においても同様です。
で、今度はそのフラストレーションを感じる期間が長引くと、賢明なあなたの予想通り生理的・心理的に望ましくない状態になりやすくなってしまします。
だから、人は葛藤が生じる場面をできるだけ避けようとする傾向があるってことです。
なので万が一、葛藤を感じる場面を避けようとする自分に「弱虫だ」とか「逃げ腰」、「決断力のない優柔不断」なんてレッテルを貼っている人がいるなら、「これは人間にとって当たり前のことだ」と確認しておきましょう。
誰でも葛藤するものです。
葛藤には4種類あり
では、ここからは葛藤の種類を詳しく見ていきましょう。
葛藤は、ツァイガルニク効果の研究や境界人の概念の提唱で知られる心理学者レヴィン・Kさんによると以下の3つに分類できるといいます。
- 接近=接近の葛藤
- 回避=回避の葛藤
- 接近=回避の葛藤
この3つの分類はレヴィンさんの論文『パーソナリティの力学説A Dynamic Theory of Personality』(1935)にておこなわれたものだとか。
そして、このレヴィンさんによる3つの分類の他に、ラザルスさんによる分類で二重接近=回避の葛藤というものもあります。
では、順次くわしく見ていくとしましょう。
・接近=接近の葛藤
接近=接近の葛藤とは2つ以上の欲求にそれぞれ同等の正の誘意性がある(ひきつけられる)場合です。
上述したお菓子の例なんてその典型例といえるでしょう。
ショートケーキとモンブランどっちも食べたく言って例でしたからね。
※目標に対して接近させたり回避させたりする環境内の対象の性質のことを誘意性といいう。接近させる場合は「正の誘意性」、遠ざける場合は「負の誘意性」という。
・回避=回避の葛藤
回避=回避の葛藤とは負の誘意性を持った二つの目標によって挟まれた状態です。
例えば、試験がまぢかにせまっており特に英語と数学がヤバい、まずは急いでどっちかに取り掛からないといけないという場合を考えてみます。
この場合、英語も数学も勉強したくないので負の誘意性がありますね。
こうなった場合、「部屋を掃除する」とか「漫画を読みだす」なんて目標達成とは全く無関係な行動をとったりします。
これをセルフハンディキャッピングといったりしますね。
・接近=回避の葛藤
接近=回避の葛藤とは一つの目標に対して正と負両方の誘意性が存在している場合を言います。
例えば、バームクーヘンが食べたいと思いつつも「食べてしまったら太るから食べたくない」という葛藤がこれにあたりますね。
、、、うん、心当たりある人多そう。
あとは見た目が超絶美形の人から告白されたものの、その人の性格がもうどうしようもないほどクソなので、付き合っていいものか悩むなんてのもそれかもれしれませんな。
・二重接近=回避の葛藤
二重接近=回避の葛藤とは2つ以上の欲求がそれぞれ同時に正と負の誘意性を持っている場合です。
まあ、接近=回避の葛藤が二重になったものと考えて差し支えないでしょう。
2×「接近=回避の葛藤」って感じで。
例えば、ギターを買おうとして楽器屋に行ったとしましょう。
そこで見たあるギターは見た目がとてもきれいでしたが何か弾きにくい、しかしもう一方のギターはあまり見た目はぱっとしないもののとても弾きやすくて演奏が快適だったなんて場合です。
ギターを弾く身としては割と悩むシチュエーションなのですわ。
葛藤をこうやって分類してみると中々面白いもんです。
葛藤を減らすためにできること
葛藤が生じたままにしておくと、フラストレーションがたまって精神衛生上よろしくないので、人は葛藤を解決するか逃避しようとするものです。
葛藤を解決するにはとにかくいずれかを選択するか、上述の勉強の例でいえば面倒でも勉強を続けることにより成績が向上して達成感が味わえる等という風に葛藤の対象に対する認知を変化させるなどで対処できるでしょう。
ただ、逃避となると問題も多いですね。
上述のセルフハンディキャッピングなんてそのいい例です。
セルフハンディキャッピングをしていたのでは成長する機会を失うばかりでしょう。
なので、葛藤を減らすための対策をしていくのもいいと思います。
葛藤を減らすには以下のようなものがあるでしょう。
- マインドフルネスを高める(瞑想するといい)
- 習慣化する(習慣化すると迷わない)
- 自尊心を高める(自分を責めない、人目が気にならない)
上記3つの中でいうと、わたしは「マインドフルネス」と「自尊心の向上」の二つの方法をおすすめします。
詳しくはそれぞれのリンクから飛んでみて下さいな。
おわりに
この記事は「葛藤状態っていったいどんな状態なん?葛藤には4種類ある。」と題しておおくりしました。
葛藤には以下の4種類のタイプがありましたね。
- 接近=接近の葛藤
- 回避=回避の葛藤
- 接近=回避の葛藤
- 二重接近=回避の葛藤
そして、これら葛藤を回避するための方法には以下がありました。
まあ、生きていれば葛藤にさいなむことも多々ありますが上手く葛藤の波を乗りこなしていきましょう。
では!
参考
https://psychoterm.jp/basic/society/conflict
参考記事等
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