「ノーブ効果」意図しないで起きた結果で行為者の意図は判断される??

「今日は本当にまいったわ。友達に服装のダメ出しをされたんだが、その言い方があまりにも辛辣というかこっちの事を考えていないとしか言えない無神経なものだった。でも、本人には全く悪気はなかったってさ。、、、まあ悪気がないなら多少は仕方ないか。確かにあの子が根はいい子だってことは知っているし、、、。」

ふむ、まあどうなんだろな?

悪気がなければしゃーないとはいえ限度があるがな。

オニギリス!

脱マンネリストのおにぎりです。

今回もよろしゅう!!

今回の話題は「「ノーブ効果」意図しないで起きた結果で行為者の意図は判断される??」という話です。

今回は以下のような方に向けておおくりします。

こんな人が読むと役に立つよ
  • 話のネタが欲しい人
  • ・意図と評価の関係性が気になる人

自分では良かれと思って行った行動が「結果として相手からしたらただの迷惑やお節介であった」なんて事は誰しも経験した事があるでしょう。

実は、このような「意図せずおきた結果」によって自分の「行為の意図の評価」が影響を受けるんですな。

まあ当たり前と言えば当たり前のことですが、このようなことを確認した実験って今まであまりなされてきてはいないんですね。

こういった現象をノーブ効果(副次効果とも)いいます。

今回は、どういった感じに意図が影響を受けるのかについて少し見てまいりましょうか。

では、ゆるりとおおくりします。

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ノーブ効果ってなんぞ?

ノーブ効果とは、2003年にイエール大学の哲学者J=ノーブ教授が初めて報告した現象です。

その肝心の内容ですが、ノーブ効果とは

「行為の意図性が,行為者の心理的な状態ではなく,行為の副次的な結果の良し悪しに影響される現象」

であるといいます。

※副次的な効果とは、主たる効果に付随して発生する効果、本来の目的として期待されたものではない二次的な影響などを意味する語である。例:健康増進のために禁酒したら、「酒代の節約」になる等。

、、、うん、意味わからんね(笑)。

という事で、もっと具体的に見ていきます。

常識的に考えると、「わざとやったのかそうでないのか」といった行為者の意図とというものは、「その本人が感じている主観的な物(心理状態)」だと考えられがちです。

しかし、実際にはその行為によって生じた「本人が意図していなかった結果」によって、「本人の意図がどうであったか」の評価が左右されてしまうといいます。

つまり、行為者が意図していなかった結果の善悪にその行為者の意図の善悪が影響を受けるってことです。

、、、、まあ、抽象的な話はやめにして具体例を見てみましょう。

では、以下の文章を見てみてくださいな。

2003年Knobeの論文に用いられていた刺激文(当ブログ運営者オニギリによる和訳)

ある会社の副社長は会長のところへ出向きこういった。

「我々は新しい計画を始めようと考えています。この計画は利潤を生むと思います。ただ、環境へは有害でしょう」

会長は答えた。

「私は環境に有害かなど全くもって気にしていない。ただ可能な限り利益を上げたいだけだ。新たな計画に着手しようではないか。」

こうして会社は新しい計画に着手し、案の定、環境は実際に汚染されたのであった。

参考

Intentional action and side effects in ordinary languageJoshua Knobe

Knobe (2003) によると上掲の文章を78名の実験参加者達に読んでもらって、実験者たちに「会長は意図的に環境に害を与えたか?」と質問をしたといいます。

その結果、参加者のうちの実に82%も「はい」と回答したそうです。

そして次にこの文章中の「有害を有益 」に「汚染を改善 」に変更した文章を読んでもらって、「会長は意図的に環境を改善したか?」と質問したところ実験参加者の77 %が「いいえ」と回答したんだとか。

この結果に対して「いや、何当たり前のこと言ってんの?」と言いたくなる人もいるとは思いますが、この結果は「人が意図性の有無を人の内的状態以外の情報から定義している事」を示唆していると言えるんですね。

ある人の行った行動の「本当の意図」は本人にしか知りえないものですから、一般には「どんな意図があったか」は本人から聞くしかないって思いがちです。

しかし、実際には当人の意図は実際の行動の結果から推定されることが多分にあるってことが実験により示唆されたってことなんですな。

そして最近では、このノーブ効果に関して心理学的な側面からではなく言語的側面から検証する流れも出てきている模様。

参考

https://news.mynavi.jp/article/20170601-a293/

行動と言葉は一致させよう

ノーブ効果からわたし達が何か教訓を得るとしたら、おそらく「出来るだけ言うことと実際の行動の結果は一致させよう」ってことではないかなって思ったりします。

まあ、そうはいってもそんなこと難しいに決まってますけども、一応「出来る限り」という事です。

口でいくら綺麗ごとを言っていても実際の行動が卑劣漢そのものだったら推して知るべしって感じですし、偽悪的な発言をしていいふるまいをするのも誤解されるのでよくないねってことですかな。

なるべく行動と言動は一致させた方がいいという事ですね。

ただ個人的に思うだけでエビンデンスはないのですが、「口だけ達者で行動が伴わない」という人の割合は高いと思うので、相手を信用するかどうかは「実際の行動を見て行う」のがどちらかと言えばいいのではないかと思います。

  

おわりに

この記事は「「ノーブ効果」意図的だったかどうかが結果の道徳的な善悪判断を左右する」と題しておおくりしました。

ノーブ効果とは、「行為の意図性が,行為者の心理的な状態ではなく,行為の副次的な結果の良し悪しに影響される現象」です。

実験の中で用いられている文章やそれに関する一連の質問、その回答結果などを見てみると、一見「で?だからなんなの?」といった感じはします。

しかし行為者の意図が実際に起きた行動の結果により多分に影響を受けるという事を確認した研究としては貴重といえるでしょう。

世の中には色んな角度から研究する人がいるんですなあ。

では!

参考

Intentional action in folk psychology: An experimental investigation.

https://psycnet.apa.org/record/2003-99814-006

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcss/22/3/22_447/_pdf

https://en.wikipedia.org/wiki/Joshua_Knobe

https://www.jaist.ac.jp/whatsnew/info/2017/05/31-1.html

http://cogprints.org/3116/2/IntentionalAction.pdf

参考記事等

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