今回は以下のような方に向けておおくりします
・自己知覚理論について知りたい人
・話しのネタが欲しい人等
「わたしってずっと結構冷たくて人に優しくない人だと思っていた。だから、これからそこを直していかないとなって痛感してた。でも、この間重い荷物を持つのに苦労していた妊婦の人をふと助ける機会があって自分って意外と思いやりのある人間なんじゃないかって思ったわ。ふとした行動から自分の性格に気が付くことってあるんだなあ。」
うん、それあるよねえ。
オニギリス!
脱マンネリストで心理カウンセラーのオニギリです!
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「「自己知覚理論」行動して改めて自分の意外な性格や特徴に気が付くこともある。」という話です。
早速ですけど、あなたはどんな人ですか?
、、、、実は、あなたは自分が思っているほど自分のことをわかってなかったりするんです。
もちろん、わたしも。
自分がふとした瞬間にとった行動から、自分の意外な一面を感じ取ることがあったりします。
その仕組みを説明する理論が「自己認知理論」です。
今回は人間の意外な少し変わった人間の心理に関する理論を紹介してみたい次第。
あと、公式ラインでは不定期ですがストレス解消についてのお役立ち情報を配信しています。
登録お願いしマッスル。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
自己認知理論とはなんぞ?
自己認知理論とは社会心理学者であるダリル=J=ベムさんにより創始された理論です。
そして、その理論の内容はというと、
「人間は自分の行動と行動が起こった状況などを観察することによって、自分の態度や内的状態(要は、心の中の状態って感じ)を推論する」
というものです。
態度や感情等についての内的手掛かりが常に十分かつ明確に与えられていない場合、自己知覚過程と他者知覚過程は機能的には同じものになるといいます。
ベムさんによると、内的手掛かりが弱くてあいまいな時には自己知覚を行う人は自分の外的行動やその行動を起こした状況等という外的手掛かりを使い内的状態を推測することになるとのこと。
すると、自己知覚を行う人とその人を観察する人は同じ外的手掛かりに基づいて、内的状態を推測しなくてはいけなくなり機能的に同一になるそうなんですね。
例:誰かに親切にしている人はその行動から「自分が親切な人間である」と推測するし、それをはたから見ていた人もその親切にしていた人を「親切な人である」と推測する。
実は、この自己認知理論は不協和(自分の意思と行動の間の乖離)を減らすために自分の行動を変化させるという認知的不協和理論への批判から始まっているといいます。
※認知的不協和理論では、人は自分の行動と認識の間に食い違いがあった場合、行動や認知を変化させることで一貫性を保とうとする。例:「この人に親切にしているのはこの人に好意を持っているからに違いない」と解釈する等。
ベムさんが行為者と観察者が同じ帰属過程(事象の原因を何に求めるのか)に従っているのを示すために、以下のような実験を行いました。
被験者たちにフェスティンガーとカールスミスの強制承諾実験についての記述を与えた後に、その強制承諾実験に参加した被験者たちの最終的な態度を予想するように求めた(当然だが、被験者たちは強制承諾実験の結果をしらない)。
なお、フェスティンガーとカールスミスの強制承諾実験には3つの条件があり、作業後に被験者たちに作業をどれくらい楽しんだかきいた。
3条件の概要は下図。
一ドル条件下 | 一人で退屈な作業をした後、実験者助手として一ドルをもらう。また、次の被験者たちにその作業が面白かったと継げるよう求められた。 |
20ドル条件下 | 一ドル条件下と要求されることは同じであるが、対価が20ドルである点だけ違う。 |
統制群 | ただ退屈な作業をする |
結果
- 統制群と20ドル条件下では有意差なし
- 1ドル条件下と20ドル条件下では、有意に一ドル条件化の方が作業が楽しいと回答した
このベムさんの実験の結果、強制承諾実験の詳しい内容を知らされた「観察者である被験者達」は強制承諾実験の参加者達の態度を正確に推測することができたそうです。
ただし、この実験だけから「観察者たちが強制承諾実験の被験者達の最終的な態度を予想できる」と結論するのには批判もあるようですね。
んー、むつかしいっす。
より詳しくは以下から見てみてくださいな。
参考
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sjpr/25/3/25_263/_pdf/-char/en
人間不信になることもあるけど、誰かに親切にしてみよう
生きているといろいろな裏切りも経験して、「もう、人間なんて信用ならん!全員敵だ!」みたいな気分になることもあると思います。
ま、わたしもそんな時代がありましたんで、分かる気はしますね。
ただね、そんなときほど「誰かに積極的に親切にしてみる」のもいいんじゃないかと思うんです。
これは別に綺麗事を言いたいとかそんなんじゃないんですね。
自分の気持ちにばかりフォーカスしていると、自分の本当の性格とか気持ちには気が付かなくなってしまうもの。
時には自分を客観的に見てみるのが必要です。
なので、「人間なんて信用できないし、わたしは人間なんて嫌いだ」なんて思うときほど、誰かに積極的に親切にしてみましょう。
誰かに親切にしてみていざ感謝されたりすると、「あれ?自分って実は人のために何かをすることって好きなのか?」なんて思えたりしますし、自分に価値がないなんて思いがちな人であれば感謝される経験を通して「自分も役に立てるんだ」と思えるもんです。
事実、逆境に強い人の特徴には人に親切にするというのがありますから、人に親切にしてみて損はないでしょう。
詳しくは以下の記事からどうぞ。
参考記事等
おわりに
この記事は「「自己知覚理論」行動して改めて自分の意外な性格や特徴に気が付くこともある。」と題しておおくりしました。
自己知覚理論とは「人間は自分の行動と行動が起こった状況などを観察することによって、自分の態度や内的状態(要は、心の中の状態って感じ)を推論する」
でした。
自分のことをしっかりとより深く理解したいのならば、実際に行動してみたり仲のいい人達に色々と自分がどう見えるかについて聞いてみるのもいいです。
まあ、自分を客観視出来るように努めてまいりましょうぞ。
では!
参考記事等
沈黙は金雄弁は銀はイギリスの話。日本の場合むしろ「雄弁は金」だよね。
参考
http://rinnsyou.com/archives/876
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sjpr/25/3/25_263/_pdf/-char/en