「気のせいかな?気弱な人って年の割にふけてね?うちの職場の気が弱くて自己主張とか全くできない営業の同僚は、自分の同期だからアラサーのはずだけど、もう40過ぎに見えるわ。なんかシワシワだしクマもひどい。あれはヤバい。」
営業だったら紫外線対策とか怠っていれば容易に肌が劣化するわ。
そしたら、年齢以上に更けて見られるだろうから年以上に老けて見えるのが気弱なせいかなんてわからんぞい。
オニギリス!
脱マンネリストで心理カウンセラーのおにぎりです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「「対人関係過敏の人は老化しやすい」気が弱い人は老けやすい?」という話です。
今回は以下のような方に向けておおくりします。
老けやすい人の特徴を知りたい人
老けやすい性格かどうかについては以前扱いましたが、今回もその手の話です。
対人関係において不安を感じ安い人はかなりいますが、そういった人たちは日頃のストレス管理をより一層徹底する必要がありそうなんですね。
どうも対人関係に過敏だと細胞レベルで老化が進んでしまうなんて研究があるんだそうな。
何とも嫌な話です。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
憶病だと老けやすい?
2016年に山形大学の研究グループが発表した研究成果によると、対人関係に過敏だと細胞のテロメアが短くなる、つまり「細胞の老化が進みやすい」可能性が示唆されたといいます。
参考
心理学的要因がテロメア長に与える影響
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-26461710/
この研究の概要は以下の通り。
- 被験者は健康な日本人159人(うち男性83人、女性76人、平均年齢42.3歳)
- 被験者たちに対人関係感受性調査(IPSM)を実施
- さらに染色体末端にあるテロメアの長さを計測してIPSMスコアとの関連を調査
※ テロメアは、染色体の末端にある特定の塩基配列の反復とタンパク質から成る構造物。テロメアは細胞分裂のたびに短くなりある一定の長さ以下になると、細胞はそれ以上細胞分裂ができない細胞老化の状態となる。テロメアの長さに関しては個人差が大きく、同じ40代であっても20代相当に長い人から80代並みに短い人まで実にさまざまであるという。
※ IPSMとは対人感受性に関する尺度のこと。この研究で用いられた尺度では(1)対人意識/他人の言動や感情に過度に神経質、(2)分離不安/愛着がある人から離れることへの不安、(3)臆病さ/否定されることを恐れ自己主張できない、(4)内的ぜい弱性/自己肯定感が低く本音を出せない、という4つの側面から評価された。
この結果、IPSMスコアが高い対人過敏傾向が見られる人達は、有意にテロメアの長さが短いことが確認されたといい、特に「臆病」な気質と強く関連していたといいます。
臆病というと代表的なものとしては「拒絶されるのを恐れて自分の考えを言うのを避ける」みたいなものでしょうかな。
そういう意味では、いつも言いたいことをズバズバ言っている人というのは臆病どころかその真逆ですから老化しにくそうですな。
ただこれもまた落し穴がありまして、言いたいことを言うのはいいのですが短気だったりするとこれまたテロメアの長さが短くなるんだそうです。
これはシンガポールで1000人を対象に行われた忍耐力と老化について研究で示唆された事なんだとか。
おまけに、この影響はとりわけホルモンの関係で女性の場合に顕著だといいます。
という事で、ここまでの話をまとめると以下のようになりますな。
- 臆病だとテロメアの長さが短くなる
- 短気でもテロメアが短くなって老化が進む。特に女性の場合に顕著
なんだか、難しいのね。
まさしくアリストテレスさんの言っていた中庸ってことですな。
臆病の反対は蛮勇ですから、間をとると勇気ですね。
テロメアが短くならないためには、勇気を持たなあかんってことでしょうか。
まあなかなかしんどいですけどねえ、、、。
あとジョジョの奇妙な冒険の吉良吉影じゃないけども、精神面で言うとできるだけ平穏で穏やかな「植物の様な心」が必要なのかもしれませんな、、、。
内気気味でも老けない人はいる
臆病だとテロメアが短くなる可能性があるとすれば、臆病な人はもっと自己主張ができるようになる必要があることになりますな。
ただ臆病な人であっても、メンタルケアを生活リズムなどを含めた包括的なアプローチによって行えば老化を防止できる可能性があるのではないかと思います。
例えば、臆病とは違うかもしれませんが内気気味で全くと言っていいほど老けない有名人には、ジョジョの奇妙な冒険の作者である荒木飛呂彦先生がいます。
彼はつい最近還暦を迎えたにもかかわらず、しわやシミなどとは無縁で20代くらいからほとんど変化していません。
荒木先生の性格に関しては基本的に温厚で茶目っ気があり人見知りであるとの事。
ちなみに、その人見知りが改善したのは2003年のパリでの個展以降であるそうです。
わたしは彼の外見が老いない理由に関して確たることは言えません。
が、彼の日々の健康への配慮には「科学的な視点から見て老化を遅らせるのに有効だろう」と思われるものが実に多いです。
そのような日々の配慮の例としては、「野菜中心の食生活」とか「喫煙しない」、「規則正しい生活リズムの厳守」等といったものがありますね。
より詳しくは以下の記事参照。
ちなみに先行研究ではテロメアの長さが減らす、またその減少速度を加速させる要因には以下のようなものがあるといわれているそうです。
- 心理的ストレス
- 過食
- 喫煙
- 大量飲酒
んー、どれも体に悪そうですなあ。
荒木先生はお酒もほとんど飲まないそうなので、これらの要因とはほぼ無縁で過ごしているといえそうですな。
老けたくなければできる範囲からでいいので、彼を見習って自分の生活全体を見直してみる必要があるでしょう。
そして性格面から老化を阻止したいという人は以下の記事も参考になるかもしれませんな。
とにかく、老けたくなければメンタルの状態を良好にしていく必要があると考えられます。
そのため、自分なりのストレス解消方法を確立したり逆境耐性をあげる等の対策をしていくのがいいでしょう。
あと臆病な自覚がある人は、ほとんど人ととかかわらなくても済むような職種に転職してしまうのも手かもしれませんな。
おわりに
この記事は「「対人関係過敏の人は老化しやすい」気が弱い人は老けやすい?」と対しておおくりしました。
今回はまたストレスが老化に与える影響に関して新しい知識が得られましたな。
どうやら、臆病だと細胞レベルで老化が加速するようです。
臆病な自覚がある人はメンタル面の強化やストレス対策をシッカリと行うようにしましょう。
また可能なら人とあまり関わらなくて済む仕事に転職してしまうのも手ですな。きそ
では!
参考
https://diamond.jp/articles/-/149702
https://www.mashingup.jp/2016/03/053038aging.html