「もう気温は落ちてきたし日も短くなってきたわあ。もう冬になるんだなあ、、、、。なんか寂しい気持ちになる。おまけに心がしずむ。」
ふむ、日が短くなってきたりするとなんか得も言われぬエモい、、、いや、どこか物悲しいような切ない気持ちになるよねえ。
ただそれはええけど、ウツっぽくならん要注意やで!
オニギリス!
脱マンネリストで心理カウンセラーのおにぎりです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「なぜ日が短くなると寂しくなるし気分が落ちて元気がなくなるんだろう」という話です。
今回は以下のような方に向けておおくりします。
日が短くなってくると気分が落ちたり寂しい気持ちになるのはなぜなのか気になる人等
夏から秋になると一気に日が短くなりますが、そうするとなんとなく寂しい気持ちになってくる人も多いのではないでしょうか?
そして冬にもなれば余計に日は短くなるので、さらに何となく元気がなくなったりしてきた入りすると思います。
特に秋から冬への移行によって、メンタルのバランスを崩してウツっぽくなってしまう人も結構いるという話があるので冬になったらより一層のメンタルケアが必要になりますね。
この記事を書いているのは10月29日。
もうすぐ、冬がやってくるような時期ですので、気を引き締めていきたいものです。
ここで一瞬だけ宣伝?ですが、「悩みがあんよなー」て人も「ただ誰かに愚痴を言いたいねん!」て人も悩みが重症化する前に頭をクリアにしてみませんか?
おにぎりのカウンセリングについて詳しくは以下。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
日が短くなってくるとなんだか寂しくなる
日照時間とメンタルの関係については以前も取り上げましたが、日照時間が短い東欧や北欧など北半球の高緯度地方にある日照時間が短い国は自殺死亡率が高い傾向にあるとのデータがあります。
ちなみに日本の自殺死亡率は10万人あたり17.3人だそうですが、2015年のデータによると東奥や北欧の国々の10万人当たりの自殺率は以下のようになっているとことです。
- リトアニア:32.7人
- カザフスタン:27.5人
- ベラルーシ:22.8人
- ポーランド:22.3人
- ロシア:20.1人
んー、なんかとんでもない数字が並んでいる、、、。
また、ここ日本でも2013年に京都大学医学研究科准教授の寒水孝司 さんや 滋賀医科大学医学部附属病院特任教授の角谷寛らの研究グループにより、
直前数日間の日照時間の少なさが鉄道自殺に関係することを示したそうな。
ちなみに、この研究成果は精神科の国際専門誌「Journal of Affective Disorders」に掲載されたそうです。
参考
Railway suicide attempts are associated with amount of sunlight in recent days
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0165032713006770?via%3Dihub
この研究によると、鉄道自殺の直前3日間あるいは7日間の日照が少ないほど鉄道自殺の危険が高いと言います。
日照時間と自殺率がなぜこんなに関係しているのかに関しては、日照時間が少ない事でセロトニンがあまり分泌されないからである可能性があります。
セロトニンとは俗に「幸せホルモン」とも呼ばれる脳内伝達物質であり、日光を十分に浴びることで分泌が盛んになり気分を高揚させるものです。
なので日が短くなってくるとどうにも気分がすぐれなくなってくるのもまあ道理かなって感じでしょう。
また、日が短くなってくると気温も一緒に低下してきますが、これがまたさらに寂しい気持ち等をさらに促進すると考えられます。
まあ寒くなってくればシンプルに生命維持の観点から言えば危機を感じて当然ですから、何がしかのネガティブ感情を想起しやすくなってもおかしくはないでしょう。
加えて、一般に秋や冬と言った季節に対するイメージには「ある種の終末感」といいますか「生命の終わりや休眠」といったものがあるかと思います。
夏に青々と茂っていた木々も冬に近づくにつれてみるみる枯れていきますからね。
おまけに風は冷たくなるし日はすぐ暮れてセロトニンは分泌されにくくなっていくのです。
これでは不安な気持ちにもなるでしょう。
冬になると「人肌恋しい」なんて言い出す人が多いのも、「自分だけだと不安になるので誰かとのつながりを強化して安心したい」と言った欲求が高まるからなのかもしれませんな。
秋から冬にかけてはウツが起こりやすいらしい
上述のように冬に近づくにつれ日が短くなり気温も下がってくるので、気分が落ちてくる人が多くなってくると考えられます。
で、実はうつ病の中には秋から冬にかけて毎年症状があらわれる「季節性うつ病」というものがあるとか。
季節性うつ病では毎年、日照時間が短くなる10月から11月にかけて症状があらわれはじめ、日差しが長くなる3月頃になると回復するというサイクルを繰り返すといいます。
その症状の特性ゆえ「ウインターブルー」(冬季うつ病)という別名もある模様。
その原因については、デンマークのコペンハーゲン大学の研究チームや理化学研究所脳科学総合研究センターの研究チームの行った研究によると、セロトニンの不足や体内時計の乱れ等が示唆されているようです
ウィンターブル―について詳しくは以下のサイト参照。
参考
日が短くなってきたらきちんと対策しよう
日が短くなってくる秋や冬には、きちんとメンタル面でのケアをシッカリと行うようにしたいものです。
やはり日光を浴びる時間が少なくなるとセロトニンの分泌は減るので、まずはしっかりと日光を浴びる努力が必要でしょう。
日光を浴びる目安としては、日光浴は週3回に1日15~30分程度でいいとのこと。
参考
https://kango.medi-care.co.jp/blog/160
ただ、顔の日焼け止めだけは欠かさないようにしましょう。
ちなみに米国家庭医アカデミーによると、季節性うつ病の対処法として以下をアドバイスそうです。
季節性うつにかかっていない人でも実践すると精神的に健康になれるので参考にしてみるといいでしょう。
- セロトニン生成に必要な必須アミノ酸のひとつであるトリプトファンが含まれているに食べ物を積極的にとる(肉や魚、大豆など)
- ウォーキングなどの運動をする
- 自分の感情を話せる人をみつける
- 自宅や仕事場を明るくする(照明を明るいものに取りかえると効果的)
- 「ToDoリスト」を作って自分のやるべき事を整理する
参考
https://dm-net.co.jp/calendar/2016/026038.php
おわりに
この記事は「なぜ日が短くなると寂しくなるし気分が落ちて元気がなくなるんだろう」と題しておおくりしました。
なぜ日が短くなると寂しい気持ちになるかと言うと、以下のような理由で寂しさを感じている可能性があります。
- 日照時間が減ることでセロトニン分泌が減少する
- 気温が下がることで生命維持の観点から体が危機を感じる
- 冬や秋になったことを感じると、「生命の終わりや休眠」といったイメージを想起する
これから冬至(2021年は12月22日)にむかってどんどん日が短くなっていくので、ちゃんとメンタル面で支障が出ないように対策していきたいものです。
お互いメンタルの健康に気をつけていきましょう。
では!
参考
https://news.livedoor.com/article/detail/12173396/
https://dm-net.co.jp/calendar/2016/026038.php
https://weathernews.jp/s/topics/201802/200155/
https://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news6/2013/130925_412931033043.htm