「社会的比較」人はいつも自分と他人を比べてしまうものよな。

「人と比べないで生きていこうって話が最近言われるようになってきたけども、実際そんなこと無理じゃね?やっぱり嫌でも自分と他人を比べて嫉妬したりしてしまう、、、。特に向上心が強かったり競争心が強い人だったらなおさらだよなあ、、、。人は生きている限り比べざるを得ないわ、、、。」

うん、そうやね。

人は自然と他人と自分を比較してしまうのよね。

それは事実やし否定できないわな。

オニギリス!

脱マンネリストのオニギリです!

今回もよろしゅう!!

今回は以下のような方に向けておおくりします。

こんな人が読むと役に立つよ
  • 社会的比較理論について知りたい人
  • ついつい、他人と自分を比べてしまいがちでそのことで自分を責めてしまいがちな人

最近では、「人と比べない生き方」みたいなものが盛んに叫ばれるようになって久しいかと思います。

しかし、「現実的に考えて人と比べないとか無理じゃないか?」と思う人は結構いるかと思うんですね。

確かにその通り。

他人と自分を比べてしまうのは人間の認知機能の特性なので、これはしかたないものです。

しかし、その特性があることは前提としつつもそれに振り回されない方法ならあります。

その方法というのが「自分の大事にしていきたいと思う価値」を追求して生きる事だったりするんですね。

では、ゆるりとおおくりします。

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社会的比較ってなんぞ?

社会的比較とは端的に言うと、

『周りの人々と自分自身を比較して自分の社会における立ち位置を確認すること』

をいいます。

この社会的比較を最初に論じたのはアメリカの心理学者であるレオン=フェスティンガーさんという方です。

フェスティンガーさんの「社会的比較過程論」によると、人は正確な自己評価を獲得するために自分と他者を比較するといいます。

まあ、簡単に言うなら「自分はこうだ」と思ってもそれは独りよがりである可能性もあるから、他人からの客観的評価をもらったほうが安心できるみたいな感じでしょうかね。

なお、フェスティンガーさんによると人は自分と似ている他者を比較対象に選定するとの仮説をたてていますな。

で、この社会的比較には以下の2種類があります。

  • 下方比較
  • 上方比較

以下順次解説していきますねえ。

・下方比較

ある事柄について自分自身に自信が持てないと、その事柄に関して自分より劣っていると思われる人と比較しようとする傾向が高まります。

これを下方比較といいますね。

要は、「わたしより下の存在がいるからまだわたしはましな方だ」と自分の自信を維持しようとしているってわけです。

この心理はもう完全に追い込まれて二進も三進もいかなくて立ち上がる力すら残ってない、、、なんて時にその状況から立ち上がっるために一時的に使用するならかなり効果があります。

ただ、この下方比較は聡明なあなたが直感的に感じているであろうように、「現状維持に陥る」とか「ネガティブな思考に陥る」危険性を大いにはらんでいますね。

例えば、

「自分はダメダメだと思ったけど、こんなどうしようもないクズ野郎もいんのか。うちはまだまだ全然ましやん。てか、むしろうちって恵まれてる方じゃね?雑魚どもざまあww」

みたいな感じとかどうでしょうか?

これって努力を放棄している現状維持であるに加えて誰かを必要以上に下に見て貶めている状態です。

まあ、一般的感覚から言ってもこれが健全な心理とは言いにくいかと思います。

なので、自分より下の立場の人ばかり探して悦に入ろうという癖がある人は注意が必要ですね。

もちろん、わたしも自戒しておりやす。

・上方比較

ある事柄に関して自信がある場合、人はその事柄に関して自分よりの優れた人と自分を比較する傾向が高くなります。

これを上方比較って言いますね。

この上方比較をすることにより、「よし!まだまだ上を目指すぞ!!」とモチベーションが向上して物事を達成する可能性が高まります。

例えば、自分が数学に自信がある場合、自分より数学のできる人を見て「よし、わたしもあの人くらいできるようになるぞ!いや、あの人以上にできるようになってやるぞ!!」と思ったりするのは上方比較でしょう。

ただし、あまり自分とはかけ離れた人を比較対象としている場合、それが自信喪失の原因ともなりえることには注意が必要ですね。

例えば、新しく起業したばかりの人が「俺はアマゾンの創業者ジェフ=べゾスみたいに業界に新しい風を起こしてそこで覇権を握ってやる!」みたいに意気込むとかでしょうか。

確かにその心意気やよしなのですが、こんな風に目指すものが高すぎると全然到達できないことを実感して「俺には才能がない、、、」なんて悲壮感に浸ることになるかと思います。

これが世間でよく言われる「理想ばかり追うな」とか「人と比べでもしょうがない」なんていう言葉が警笛を鳴らしている対象となる状態です。

比較対象は選ぶ必要がありますね。

ちなみに、比較対象と自分が対象としている分野や水準等が違っている場合には比較は困難になります。

例えば、容姿に関しての比較を想定した場合、以下のような場面では比較は起こりにくくなるでしょう。

  • 国が違う:どの国でも顔に関する美的感覚はおよそ共通だが(あくまでパーツ配置や左右対称性等)、文化によって何を重視するかが違う(例、アメリカは顔だけよくてもだめで身長もないとモテにくい。また、中東では男性はひげがないと論外等)
  • 容姿に関する位置づけがちゃう;容姿よりも性格を重視する人に対して容姿で勝っていてもあまり喜べない
  • 分野が違う:親友が国際数学オリンピックで金賞をとったのと、自分がメンズノンノのモデルになった事実を比較して優劣はつけられない

比べないことが大事っていうけれど、、、、

上述のように比較することにはメリットもあるしデメリットもあります。

ですが、人と比べて「自分なんて、、、」と落ち込む人が多いせいもあってか近年では「人と比べない生き方」なんて文言が結構といわれれうようになっている気がしますね。

でも、「人と比較する」のはそもそも人間の認知機能の特性であり「環境に適応する」という観点から言えば、「生存に必要な要素」なのは間違いなく「一概に否定するものではない」といえます。

例えば、人が何も知らない未知の土地に投げ出された場合、人はその環境における他者(人に限らない)と自分を比較して、その環境の文化や特性といったものを知りその環境に適応しようとするんですね。

また、判断基準がない時には他者の意見を参考にして行動することで間違いを防ぐこともできます。

例えば、わたしたちが食べログの星の数を気にしたり、アマゾンのレビューを読んでコスパのいい商品等を選ぶのも「他者と自分を比較する」という認知機能あってこそのものです。

なので、「人と比較しない生き方」とは煎じ詰めれば

「人と比較して落ち込みすぎたり有頂天になっていい気になったりしない生き方」

て感じでしょうかね。

「人と比べない生き方」を実践するにはどうするか?

上述した通り、他人と比較してしまうのは人間の本能に起因するものであるため、なくすことはできませんしそもそもメリットもありました。

なので、「比較しないこと」を目指すよりも「比較するという認知機能を上手く使いこなす」ということが大事です。

比較をするのであれば、下方によりすぎても上方により過ぎてもいけないといえます。

そうはいっても、下方比較や上方比較のどちらかにより過ぎてしまうこともあるでしょう。

そんな時は、「あ、自分は上方比較しすぎてる」とか「あ、自分は下方比較しすぎている」と気付くことが大事ですね。

「気付くだけかよwwそれで何か変わんのかよww」とばかばかしく感じる人も一定数居るとは思いますが、心理学の見地から考えた場合はこの「気付き」によって自分の考えを修正することができます。

なので、まずは「自分の今の考えに気付くこと」を大事にしてくださいな。

目標を見つけるのであれば、やはりある程度現実的なものにしましょう。

そのためには自分の置かれている環境を変えるというのも大事でしょう。

具体的に言うなら、自分を受け入れてくれる仲間が沢山いて、実力がそこまで違わない人たちが多い環境に身を置くということでしょうかね。

そしてもう一つは割とありきたりな解決法ですが、「自分に自信をもつこと」、より具体的に言うなら「自尊心を高める事」ですね。

ただ、「自尊心を高めろ!」といってもそう簡単にはいきません。

そこでわたしが提案したいのは、「自分自身の大事にしたい価値」を見つける事です。

その価値に沿った生き方をすることで自分と他人を比べて落ち込んだりするなんてことは減少しますね。

心理療法のACTではそのような考え方を採用しています。

ACTについて詳しくは以下からどうぞ。

おわりに

この記事は「「社会的比較」人はいつも自分と他人を比べてしまうものよな。」と題しておおくりしました。

近年では、「人と比べない生き方」が提唱されることが多い気がしますが、比べてしまうのは人の認知機能としては当然であり別に悪いことではありません。

大事なのは「人と比べてしまう特性を上手く活用すること」といえます。

そこで特に提唱したい方法は「自分の大事にしたい価値」にのっとって生きる事です。

上手く比較するという認知機能を活用していきたいものです。

では!

参考

参考記事等

他人への嫉妬はどうして起こるんだろうか?カギは自己評価維持モデル。

身を置く文化によって性格や心の有り様が変わるのはなんでだろう?

「知能のchc理論と多重知能理論」知能を構成する能力因子は実に多彩。

人を感動させたいならWHY?から始めよう!動機が人を動かす。

「沈黙の螺旋理論」社会は優生思想を語る悪魔の代弁者に備えよ

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