「スマホが人間関係を希薄にしたり、人間関係でのトラブルを発生させるなんて話を最近聞くようになってきたけど、、、実際のところどうなのかな、、、。まあ、たしかになんか問題はありそうだというのはわかるんだけど、いまいちどれほど重大なのかがわからないなあ。」
そうねえ、「スマホが人間関係に悪影響を与える」なんていわれても、具体的にどんな風に悪いのかよくわからないよね―。
オニギリス!
脱マンネリストのオニギリです!
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「スマホ依存は人間関係を希薄にする」という話です。
結論から言うと、スマホ依存は人間関係を希薄にするので、「スマホを使う時間を制限することが必要」です。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
1、スマホ依存の背景にある原因
スマホ依存も「依存」と言うからには、何らかの原因があります。
さて、スマホ依存の背景には何があるのでしょうか?
その原因としては以下の原因があると思われます。
- コミュニケーション上の問題
- 人生でやりたいことが不明確
- きずな依存
では、以下順次解説していきます。
・コミュニケーション上の問題
実は依存症全般にいえることとして、
「依存する対象を自分の直面する問題から逃避する道具としている」
という事があります。
例えば、恋愛依存症などもそうです。
恋愛に没入することで、自分の直面している問題から目をそむけているのですね。
恋愛依存症についてはこちら。
久里浜医療センター院長の樋口進さんは著書「ネット依存症」で、スマホ(ネット)依存になる典型的原因は人間関係上のトラブルであると述べています。
・人生でやりたいことが不明確
自分が何をしたいのかという視点が無くても依存にになりえます。
スマホ依存に陥っている人は、PCを経由したネット依存者よりブログや動画を閲覧し続けてしまう傾向にあると言います。
自身の生活にこれといった目標が無い事で、刺激を求めてネットの世界を徘徊しているって感じですね。
もし、あなたがやりたいことが見つからないという気持ちでいるなら、こちらの記事を参考にして見てもいかもしれません。
・きずな依存
「きずな依存」とは東京大学大学院教授の橋本良明さんによって提唱された概念です。
きずな依存はSNSにおいて、常に繋がり続けてないと不安になるというネットワーク依存です。
橋本さんによると、ほかの国との比較調査データはないものの、日本人は他の国民よりきずな依存に陥りやすい文化的風土があると言います。
その原因として、日本人の国民性として強い同調思考があり、いわゆるムラ社会を形成しやすいというものがあります。
きずな依存の人はどこにいてもスマホを肌身離さず持ち歩き、SNSの仲間にやり取りし続けないといけないという強迫観念にとらわれています。
ちなみに、男性より女性の方がきずな依存に陥りやすいと言います。
2、スマホ依存は精神疾患と重複する
韓国やアメリカ等各国の報告によると、ネット依存者が以下の精神疾患と重複障害を起こしている事例が数多く認められていると言います。
ちなみに、韓国のSNS利用率は「Global Digital 2019 reports 」によれば、85%で日本の61%と比べてかなり高いです。
- うつ病
- ADHD
- 広汎性発達障害
また、社会不安障害患者がスマホを手放せないと言う事例もあるといいます。
社会不安障害とは他人の評価や視線をおそれて日常生活に支障がでるものです。
社会不安障害について詳しくはこちら。
社会不安障害の人はSNSやオンライゲームなどのような直接的に誰かと関わることのないサービスであれば、自分が傷つくことが無いためのめり込んでいく訳です。
3、スマホ依存で人間関係は悪化する?
スマホ依存になっている人は人間関係を壊しやすい状態にあると言えます。
その理由として、真っ先に思いつくのが「人との会話が減少すること」です。
スマホでのコミュにコミュニケーションと言えば、メールやライン、SNSによるものです。
しかし、これらは文字によってのみのコミュニケーションです。
実は、文字だけのコミュニケーションというのは簡単なようでいて、非常に難易度の高いものです。
文章を書く能力ってとても高度な能力なんですね。
通常、わたし達が会話をするときには、「言葉」で意思の疎通をはかっていません。
会話では「相手の表情」や「しぐさ」などのような「非言語コミュニケーション」も含めて相手の感情を推測しています。
ネット上でのやりとりは上述の通り、おもに「文字だけでのコミュニケーション」です。
自分の気持ちを適切に表現し、相手の送ってきた文章から真意を理解するのはある意味会話以上に大変です。
それに加えて、会話をさけて文字だけでのやりとりになれっ切ってしまうと、会話をしようと思っても非言語コミュニケーションが下手になっているため上手く意思疎通がとれません。
すると、対人恐怖が強くなり、上述のような社会不安症になることもあり得ます。
やはり、コミュニケーションの基本は会話と言えます。
4、スマホはあなたから笑顔を奪う
実は、スマホ依存になると「笑顔が消える」ということが判明しています。
これはヴァージニア大学の研究により明らかになったことです。
この研究における実験の概要は端的に言うと、
「スマホを持っている人と持っていない人とでコミュニケーションにどのような違いがあるか」
を調べたという事です。
その結果明らかになったのは以下の事です。
・スマホをもつ被験者は持たない人に比して。30%笑顔でいる時間が少ない
- スマホを持っている人は心から笑う時間が少ない
- スマホを持っている人は一切会話をしない割合が多い
笑顔はに人間関係を円滑にする効果があるので、「笑顔が少なくなる」ということは良好な人間関係を築くのが困難になるということも意味しています。
当ブログで再三言っているように、人生における幸福感は「良好な人間関係」によってほとんど決まります。
笑顔が減ってしまうのは大変問題なのです。
さらにいえば、笑顔のもたらす恩恵も受けられなくなってしまいます。
例えば、笑顔の効果としては以下のようなものがあります。
- 脳が活性化する
- 血行促進
- ストレス発散になる
- 自律神経のバランスを整える
- 幸福感が高まる
どうでしょうか?
笑顔にはこんなに沢山のメリットがあるのにみすみす捨ててしまうなんてもったいないですよね?
笑う門には福来るっていうのは、科学的に間違っていなんです!
スマホで笑顔が無くなる明確な理由についてはまだ確定的な事はわかっていないものの、上記研究の主筆者Jiill Suttieさんの過去の研究では、
「人との交流での楽しさが無くなることで、そこに意義が見出せなくなる」
という事が指摘されています。
テクノロジーは本来わたし達の暮らしを快適にしてくれるはずのもの。
もっと、わたし達はスマホというテクノロジーの産物を賢く使っていく必要があると言えそうですね。
5、ツイッタ―をやっていて感じるSNSの闇
わたしは普段ツイッタ―の運用をしていてよく、俗に言う「病み垢」、つまり心が病んでしまっている人のつぶやきによく遭遇します。
そんな時に、結構な割合で「これはスマホ依存なんじゃないか?」と思う人がいますね。
常時、ツイッタ―に入り浸っているんじゃないかと思うくらいにひっきりなしにつぶやいている人がいたりします。
そんな状況を目の当たりにすると、やはり「SNSのダークサイド」を垣間見た気になります。
そして、結構な人達が配慮の足りない一言でもめ事に巻き込まれたり、人を傷つけたりしているように見えます。
この現象は、会話のように表情やしぐさなどの非言語コミュニケーションを使ってすら難しい意思疎通を、文字だけでやることがどれほどに大変かというのを裏付けていると言えます。
手前みそではありますが、ツイッタ―での返信の仕方についてノートにまとめてありますので、よければ参考までにどうぞ。
https://note.mu/selcject/n/n1b19cd5934ff
6、自分がスマホ依存か確かめてみよう
はい、ではここであなたのスマホ依存度を確認してみましょうか。
依存度の確認には久里浜医療センターが公開しているインターネット依存度テストをつかってみましょう。
こちらからどうぞ。
https://kurihama.hosp.go.jp/hospital/screening/iat.html
ちなみに、わたしは25で一般的なネットユーザーでした。
さて、あなたはどうでしょうか?
6、スマホをやるなら一人の時にしよう
スマホ中毒になっていると、他人がいてもお構いなしでスマホに夢中です。
これでは会話の相手からしたら「こいつ私の話全然気いとないやん!!」てなり、かなり怒り心頭なはず。
人間関係は悪化の一途をたどることは避けられないでしょう。
具体的に言うと、よく恋愛系の話でも「相手がスマホをいじっていたら自分の話に興味が無いと思え」みたいなことを聞くと思います。
スマホ依存症になったらパートナーとの関係も冷え込むってものです。
そこで、スマホを使うのは「一人でいる時だけ」というルールを自分に課すことをおススメします。
このようにスマホ、特にラインやをsnsチェックする時間を制限するというのは、集中力をあげるためにも有効です。
具体的には、「この時間に一回しかチェックはしない」などと決める事です。
そう、マルチタスクの防止になるんです!
マルチタスクについてはこちら。
おわりに
この記事では「スマホ依存は人間関係を希薄にする」ということについて述べました。
結論からいって、スマホ依存で人間関係が悪化する可能性は高いです。
なので、スマホを使うのであれば、「自分が一人の時に使う」のが最適でした。
テクノロジーは本来人類の生活を豊かで快適にするために発達してきているはず。
せっかくのテクノロジ―です。
最大限有効活用していきましょう。
では!