『無償の愛』の存在を信じる事のメリットデメリット「全ては有償の愛」

今回は以下のような方に向けておおくりします。

こんな人が読むと役に立つよ

  • 無償の愛を信じることのメリットとデメリットについて考察したい人
  • 人間関係において自尊心を低下させたくない人

「無償の愛って本当にあるのかなあ、、、?なんか、信じたい気持ちもあるが、、、どうにも理屈で考えたらありえない気がして仕方がない、、、。まあ、あった方がこの世知辛い世の中の救いにはなりそうな気もしないではないがなあ。」

ふむ、救いか、、、どうかなあ。

ありもしないものにすがるって実は、かなり恐ろしいことだと思うけどなあ?

現実逃避の先には地獄しかないぞ。

オニギリス!

脱マンネリストで心理カウンセラーのオニギリです。

今回もよろしゅう!!

今回の話題は「『無償の愛』の存在を信じる事のメリットデメリット「全ては有償の愛」」という話です。

以前、当ブログでもいったように、わたしは「無償の愛はない」という立場をとっています。

正直、わたしは愛に無償性を求める立場には、「大反対」です。

理由はいくつかあるのですが、その最たるものは「理想に逃げて人間関係を破綻させる危険性が大いにあるから」というもの。

でも、「無償の愛の存在」を信じる事に「有害性しかない」とまでは言い切れないかもしれません。

今回は

「無償の愛を信じるのはバカ?」『無償の愛』は難しい以前に論理的に存在しない。
">「無償の愛」の存在を信じる事のメリットとデメリットについて考察してみたいと思います。

では、まいる。

スポンサーリンク

無償の愛とは具体的に何か?存在し得るのか?

以前もかなりあれこれ考察しましたが、今一度徹底的に無償の愛の定義について考えてみたいと思います。

まずは、世間で言われるところの「無償の愛」について確認してみましょう。

ネットや世論を見てみるに、無償の愛の条件等については、以下のようなものがあるといわれているようです。

  • 損得勘定がない
  • 見返りを求めない

ふぬ、、、まあそう来るだろうなって感じですね。

一般の感覚では、多くの人が「見返り」というと「金品」や「相手の要求に答える」のようなものばかりを想像するから、無償の愛が存在すると勘違いされているのではないかと思うんですねえ。

あとは、「愛を美化したい人の妄想の産物」って感じですかねえ(言い方が攻撃的でスマン)。

でも、行動分析学的な見地からすると、「全ての行動には目的がある」ので、「見返りを求めない行動は存在しません」。

※見返り=目的

※行動には何かを考える、想像するのようなものも含まれる。

この「見返り」は金品のようなものに限らず、「嬉しい感情、相手の反応」みたいな無形のものも含まれます。

心理学的な見地からすると、無償の愛は「その存在自体が矛盾である」といえるため、「存在するはずがない」といえます。

では、最後にありがちな無償の愛事例をぶった切ってみますわ(これは嫌がらせかもしれん)。

  • 親から子供への愛情→見返り:子供の各種反応(よろこんでいる、元気になる等)、遺伝子の保存等
  • 家族間の愛情→見返り:家族構成員の各種反応
  • 恋愛関係における愛情→見返り:パートナーの各種反応
  • 苦しんでいる人を見てかわいそうになり助ける→見返り: 苦しむ人の苦しみを除去することで、「かわいそう」という感情の原因を取り除き気分を楽にすること

、、、、等

まあ、凄く雑な感はありますが、大まかにこんな感じかと。

全ての行動には目的があります。

ホルモンや脳の作用なんかも考慮するともっと掘り下げられそうな感じはありますねえ。

いずれにしても、わたしの立場としては「無償の愛は存在しないし存在しなくていい」って感じです。

参考記事等

無償の愛を信じることのメリット

無償の愛を信じることにも何らかのメリットはあるでしょう。

そうでなかったら、ここまで世界に「無償の愛」という概念が流布していないでしょうからね。

おそらく、この妄想にもなんらかのポジティブな効用があるものと思われます。

ということで、無償の愛を信じることのメリットについて考えてまいりたいと思う次第。

無償の愛を信じることのメリットは以下の通り。

親切な人間になれる可能性が高くなる(かも)

上述したように「無償の愛」という概念は、そもそも論理破綻しているため存在するはずのないものです。

ただ、無償の愛の存在を信じることで、自分自身が愛情深い親切な人間であろうと努力できる可能性はあるかもしれません。

※ただし、理想は軽く持つくらいでないと精神的につらくなってしまうので注意。

愛に無償性を求める人となると、おそらく「自分の大事にしたい価値」も愛情に関することである可能性があるため、愛に対する理想が自分の人生の方向性をはっきりさせる助けとなることもありましょう。

逆境に強くなれるかも

逆境に強い人たちは「自分に余裕がない時こそ人に親切にしたり、ロールモデル(要は、手本にしたいと思う人)がいる」といいます。

無償の愛という概念を信じている人は先ほど述べたように、親切になろうとする傾向があるでしょうから苦境にあっても親切にするかもしれません。

さらに、無償の愛を体現しているとされる人物(例:マザーテレサ)をロールモデルとして居れば、逆境にあってもそれに屈せずにいられるかもしれませんな。

参考記事等

無償の愛を信じることのデメリット

はっきり言うと、わたしは無償の愛の存在を信じてメリットがあるのは、「自尊心の高い人だけ」であると思っています。

※自尊心とは「今の自分自身を受け入れる感覚」のこと。

もし、自尊心が低い人が無償の愛なんてものを信じてしまうと、「ああ、なんて自分は私欲まみれの人間だ」みたいに自己嫌悪を始めてしまうので幸福度が下がると考えられるからです。

※完璧主義だったらもう目も当てられない。

無償の愛は論理的には存在しえない概念なため、絶対にたどり着けない理想を追うことになってしまいます。

いつになっても、「自分は相手に何かを期待してしまう」と感じて辛いはず。

でも、それはあたりまえです。

「全ての行動には目的がある」のだから。

特に日本では、不安を感じやすい人や自尊心の低い人が「多い気がする」ので、無償の愛という概念の存在が世間で信じられている事に対してあまりいい気がしていません。

無償の愛という概念を信じるせいで、多くの人の幸福感が下がっているのではないかって気がしてならないんですね(まあ、杞憂かもしれんが)。

また、わたしが強調したい視点ではありますが、健全な人間関係とは「対等で相互的なもの」です。

一方が一方に尽くす関係は不健全であり、搾取構造といえます。

もし、「無償の愛」の存在を信じてそれを誰かに求めるという話になったら、それは「私は誰かから搾取をしたい」と宣言しているようなものだと思うんですね。

無償の愛の「無償性」にばかり意識が向くと、「人間関係は対等なもの、またそうした方が長続きする」という感覚を失って、他者にばかり愛情を要求するようにもなるかもしれません。

親切にされる人は「自分から親切にする」と心理学の世界では言われています。

「与えるものがよく与えられる」ということです。

「自分が相手のために何をしてあげられるか?」という視点をおざなりにして、関係は続きません。

再度強調しますが、わたしは自尊心が高い人以外が無償の愛を信じる事にはリスクが多いと思うんですよね。

もっとも、自尊心が高くとも信じない方がより良いと思いますけども。

ま、そんなこといっても、現実逃避的に「無償の愛はある!」といいたくなる人もいるかもしれませんが、、、。

ただ、そうやって現実から目を背けても、ただ自分から病む原因を作り出していることになるので、できるなら「現実を見て」その上で「どうしたら他人に親切になれるか」を考えたほうがいい気がします。

現実的に人間関係での愛情の在り方を考えていったほうがいいと思うのです。

単なる楽観主義ではなく、現実的楽観主義で生きたいところ。

そして、個人的には「無償の愛」というよりも「与える愛」といったほうがまだ誤解が少ない気がしていますね。

愛情の受け渡しは相互的。

バランスが大事なのです!

参考

おわりに

この記事は「『無償の愛』の存在を信じる事のメリットデメリット「全ては有償の愛」」と題しておおくりしました。

無償の愛は信じることにはメリットもありますが、おそらくそのメリットは自尊心が高い人にしか享受できないものでしょう。

また、自尊心が高い人であっても無償の愛をそもそも理屈の上で存在しえないものであるため、もっと愛情を現実的にとらえたほうが人間関係はよりよくなると思いますね。

人と人同士の関係って、与える与えられるのバランスが大事になりますからねえ。

無償なんてありえないんですよね。

うまくバランスをとっていきたいものです。

では!

参考

https://eigobu.jp/magazine/mushounoai#:~:text=%E3%80%8C%E7%84%A1%E5%84%9F%E3%81%AE%E6%84%9B%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%AF,%E7%9E%AC%E9%96%93%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%82%88%E3%81%AD%E3%80%82

https://woman.mynavi.jp/article/170228-8/2/

参考記事等

スポンサーリンク