今回は以下のような人に向けておおくりします。
・ドライな性格がどんなものか知りたい人
・ドライであるとの印象を持たれて困っている人
・ドライな性格のメリットとデメリットを知りたい人
「なんかさあ、うちの職場にすっごいドライな同僚がいて怖いんだけど、、、、。別に見るからに真面目人間で愛想のない堅物ってわけではないけど、感情的につらくなるような決断をせまられても当たり前のごとく行動してる。普段は明るく愛想がいいけど時々背筋が凍るような冷静さだわ、あの人。いったい何考えてんのかな?」
まあ、どんな非情な判断をしても本人にストレスがないってんなら、それはサイコパスかもしんないね。
そこまで行くと「割り切る」とかじゃなくて、「感じない」だからね。
オニギリス!
脱マンネリストで心理カウンセラーのオニギリです!
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「ドライな性格は悪いもの?その性格を分析してみた」という話です。
さあ、どうでしょう?
ドライは悪いことですか?
ま、別にわるいってこたぁないんですよ、性格だし。
ドライな性格にもいい面はあるんですね。
その性格をあなたが望んでいたり、その性格に満足しているのなら別にいいんです。
問題があるとしたら、「自分はドライな性格だと思われたくないんだけど周りから思われてしまっている場合」でしょう。
はい、そんなこんなでちょっとドライな性格について掘り下げてみましょうか。
ちなみに、職場にいるドライな人がただドライな性格をしているだけだったらいいですが、それがサイコパスだった場合はちょっと対抗策が必要です。
職場にサイコパスがいた場合はきちんと対策しておきましょう。
詳しくはリンクからどうぞ。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
ドライな性格はビッグファイブ的にはどう解釈できるの?
いわゆるドライな性格には一般に以下のような特徴があるとされています。
- 群れない
- マイペース
- 感情表現が少ない
- 感情的な人が苦手
- 自分から進んで人と仲良くしようとしない
- 他人に興味がない
- 冷静に物事を判断する
上記のような特徴を科学的に信ぴょう性があるとされるビッグファイブによって分析していみましょう。
ドライな性格の性格はビッグファイブ的には以下のように解釈できます。
- 外向性:低め~やや低め(感情表現が少ない、自分から進んで人と仲良くしようとしない)
- 開放性(好奇心の高さ):やや低め~普通(他人に興味がない)
- 誠実性:やや高め~高め(感情的な人が苦手)
- 協調性:低め(群れない)
- 神経症的傾向(不安の感じやすさ):低め(マイペース、冷静に物事を判断する)
なお、ビッグファイブについて詳しくはこちら。
ドライな人の性格をビッグファイブ以外の観点から見てみるとどう解釈できるのか?
ドライな人の性格をビッグファイブ以外の側面から解釈してみると、主に以下のように解釈できると思われます。
- 回避性パーソナリティー障害
- シゾイドパーソナリティー障害
以下順次捕捉です。
回避性パーソナリティー障害
回避性パーソナリティーとは、愛着スタイルの一種であり簡単に言うと「人と親密になるのを避けようとする性格」です。
回避性パーソナリティ―障害になる原因には、幼少期の両親との愛着の形成に問題あった事にあるとされています。
回避性パーソナリティ障害の治療にあたっては、過去の心の傷をいやすのを始めとした認知行動療法の適用や薬の使用も視野にいれたさまざまな視点からの取り組みが必要であるとされておりますね。
一筋縄ではいかないといえます。
シゾイドパーソナリティー障害
シゾイドパーソナリティー障害の特徴は、簡単に言うと「人と親密になる事に無関心で対人関係において感情の起伏の幅が押しなべて狭い」といったものです。
シゾイドパーソナリティー障害は、先ほどの回避性パーソナリティー障害と「周囲から孤立する」という点では同じですが「他者に関心がない」と言う点が違っています。
治療には主に認知行動療法が用いられる模様。
以上、ドライな人の性格をビッグファイブ的な観点以外からあえて解釈してみましたが、一般的な意味合いでの「ドライな人」からはかなり脱線しそうですよね?
という事で以下、「ドライな人の性格」についての議論はビッグファイブ的な解釈に沿って進めることとします。
ドライな性格にはメリットもデメリットもある
さて、では次に上記のようなものをドライな性格とした場合のドライな性格のメリット、デメリットを見ていきましょうかね。
ドライな性格のメリット
- 情に流されない
- 物事を計画的に進められる
- 裏表がない
ドライな人は仕事に無駄な私情を持ち込まずなすべきことをしっかりこなすので、かなりのやり手になる事が多いと思われます。
ドライな性格のデメリット
- 人を寄せ付けない雰囲気がある
- 何を考えているかが分かりにくいため警戒される
ドライな人はおよそ感情表現が豊かなタイプと感情表現が乏しいタイプに分かれると思われます。
感情表現が乏しいタイプは、他を寄せ付けない雰囲気を醸し出しているでしょう。
一方、感情表現が豊かなタイプは、いつもはフレンドリーなのに相手の非を糾弾する時などは非常に冷淡になったりします。
そのせいで、感情豊かなドライな人は「あの人は何考えているかわからない、、、こわい」等と思われてしまうのです。
一般に、「ドライな人ってサイコパスだよね」と言われるタイプがこの「感情表現豊かなドライな人」だと思われます。
ドライな性格の人の多くは、比較的内向的で協調性低めな一匹狼といった感じでしょうから、人から誤解されたりすることも増えてくるといえるでしょう。
しかし、ドライな性格といわれるような人の多くは、周りの評価を気にせず淡々と物事に打ち込む精神的な強さも持っているため、あまりドライだといわれることを気にしないんじゃないかと思います。
なので、デメリットもあまり気にしていないかもしれませんねえ。
ま、知らんけど。
ドライな人は自分の性格を自分の性格をネガティブに考えなくていい
ドライであることに何ら問題はありません。
問題なのは、「他人からの評価を気にすること」です。
あなたがもしドライだったとしても、それ自体は問題ではなありません。
他人から「あいつってドライだよな」と評価されるのを気にすることが問題なのです。
ドライな人の多くは、そこまで他人に流される人はいそうにない感はあるので大丈夫かもしませんが。
そもそも性格にいいも悪いもないので、他人の目を気にしなければ自分を貫くも大いにありです。
ただ、その性格によって何らかの人間関係における摩擦が生じる可能性はしっかり考えておくべきでしょう。
貫く以上は何らかのあつれきはが生じるでしょう。
個人的な意見ですが、基本的な性格はともかく社交性等は向上させた方が何かと便利かと思います。
実はドライな人の中でも「明るいドライな人」は結構怖い、しかし、、、
ドライな人の中にも「結構関わるとやばい人」というのが一定数含まれています。
それはいわゆる良心、つまり共感性が極端に低いサイコパスですね。
サイコパスは苦しんでいる人がいても可哀想とはつゆほども思わないため、見殺しにしても全く罪悪感をもちません。
そのため、ドライな人の中でもサイコパスのドライさは「最高レベル」といえます。
そして、このサイコパスの中でもっとも厄介なのは「表向きには外向的で親切そうな振る舞いが多い」タイプです。
一見して「あ、こいつドライだな」って思える奴はまだ警戒できるからいいんですよ。
「この人めっちゃいいヤツやん」て思えるような一見いいヤツにしか見えないサイコパスがすごく危険です。
いい人だと思って信頼していたら、土壇場でいけにえにされたり裏切られたりしますからねえ、、、、。
ただ、このような良心のない性格をしている人の存在も社会には必要ではあるんですけどね。
ただまあ、すすんで関わりたい人はいないはずです。
サイコパスの見分け方について学んでおくといいと思います。
もし、ドライな人が自分の性格を変えたいなら、、、
上述したように、ドライな性格自体には問題はありません。
自分自身が納得しているのならそのドライさを徹底的に貫いていったらいいです。
ただ、もしドライな性格によって生じるあつれきが少々うっとおしいと思うのであれば、外向性を向上させるのもありでしょう。
ドライでなおかつ人当たりがそれなりにいいとなれば、色々な人を巻き込んで大きなプロジェクト等を推進したりすることもできると思います。
例えば、アメリカの大統領なんかは国益を守るために時に人命を犠牲にしてでも非情な決断をすることを迫られますね。
時間の猶予がなく一刻も早く決断しないといけないなんて場合であれば、「犠牲が出るから正解はわかっていても決断できない」なんて言っていては話になりません。
こんな場合は罪悪感を感じない、ないしは感じにくいサイコパス的傾向高めのドライな性格をしている人の方が適任です。
いわゆる「いい人や慈悲深い人」ではこんな大役は務まりにくいといえるでしょう(務まらないとまでは言ってない)。
人に共感しない、ないしはあまり共感しない人というのは正に適材適所。
活用次第で大いに利のあるものなんですね。
ただ、その性格を活かすにはある程度の社交性もそれなりに必要だって話です。
ドライな方は少し以下の記事を参考に外向性を身に着けてみることがおすすめ。
外向性の身につけ方については以下参照。
また、非情になり切れなくて悩んでいる人に関してはもうその性格は直さなくていいです。
非情になることを目指すのではなく、自分のメンタルを安定させるすべやスルースキルを身につけましょう。
メンタル強化とスルースキルに関しては以下の記事を参考にしてみてくださいな。
ドライな人との接し方については無理に仲良くしないのが基本
最後に、職場や友人の中にドライな人がいるが接し方がわからなくて困っている人に向けて、ドライな人との接し方を提示してみます。
ドライな人との接し方の基本は「無理に仲良くなろうとしない事」です。
ドライな人は良くも悪くもマイペースですので、あなたが仲良くなろうとして頻繁に話しかけたりすると邪魔に感じるかもしれません。
そして、重要なのは大半のドライな人は別に「思いやりのない人」ではないということ。
心の距離感を間違えなければ、仲良くなることもできるんです。
職場にいるドライな人に関しては、「もうそういう人」と割り切ってお互いにしっかりとそれぞれの役割を全うする方向で関係を調整しましょう。
友人とのつながりでたまたま知り合い仲良くなりたいと思った人が、いわゆるドライな性格だった場合は、「無理に自己開示や感情表現をさせようとしない事」を意識するといいです。
最初は、相手が何に興味を持っているかを本人や共通の友人から聞いて知っておき、その話題から段々と話を広げていくといいでしょう。
この際の会話のポイントは、「とにかく相手に話してもらう事」です。
ドライな人であっても人間ですので、好きな事の一つや二つは持っているもの。
なので、ドライな人の好きなものについて「~について知りたいんだけど、どういうことなの?」等といろいろ質問して教えてもらうといいです。
※ただし、質問攻めのようになっては逆効果なのでそこは注意。
そして次に会った時には、ドライな人の好きなものについてさらに話を深め、興味がわいてきたら自分もい実際にやってみるともっといいですね。
例えば、仲良くなりたいドライな人がドラムを好きだったとします。
この場合あなたは、「ドラムってかっこいいよね。たたけるようになりたいな。どうやって始めたらいいんだろ。いい始め方ってない?」等と聞いて、ドライな人からドラムの始め方を聞きそこから色々と話を派生させていくのです。
そして自分もドラムに興味がわいてきたら、実際にドラムを始めて「~のおかげでドラムはじめたわ」等と言って趣味を共有していくと話も弾むようになるし仲良くなれるでしょう。
お互いの共通点が見つかれば見つかるほどどんどん仲良くなっていくはずです。
おわりに
この記事では「ドライな性格は悪いもの?ドライな人はサイコパス?その性格を分析してみた。」と題しておおくりしました。
そもそも性格には悪いもいいもないので、ドライな性格は悪くなんてないです。
ただ、ドライな性格だと思われていると、それなりにデメリットもあります。
もし、そのデメリットが気になるのであれば、ある程度社交性を向上させていくといいですね。
また、情に流されやすい性格が嫌であれば、メンタルを強化したりスルーする力を鍛えたりしましょう。
いずれにせよ、自分の性格を悪いなんて卑下するのはやめてくださいな。
メンタルに悪いですからね。
そしてドライな人と仲良くなりたいなら、感情表現や自己開示を無理強いしないようにしましょう。
では!
参考記事等
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「サイコパスはなぜ生まれるのか?」サイコパスは必要悪なのかもしれない
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参考