ミニマリストはやりすぎだけど「モノを持たない」は重要な視点かもね

「最近、ミニマリストっていうのをよく聞くけど、あれはさすがに「何も持たない」ってことに執着しすぎているみたい少し見てて違和感を覚えるなあ。まあ、とはいえ、無駄なものを持たないっている考え自体には見習うべき所があるように感じる。」

ふむ、そうねえ。

確かに、あまりに部屋の中がモノであふれているって人はミニマリストほどでなくても、「無駄な物を捨てる」って意識を持ったほうがいいかもしれないねえ。

オニギリス!

脱マンネリストで心理カウンセラーのぐれんの おにぎりです。

今回もよろしゅう!!

今回の話題は「ミニマリストはやりすぎだけど「モノを持たない」は重要な視点かもね」という話です。

今回は以下のような方に向けておおくりします。

こんな人が読むと役に立つよ
  • モノが片付かなくて困っている人
  • 不用品を処分しようと思っている人
  • 身軽に生活したい人

「ミニマリスト」といえば「必要最低限度のものだけを所有して生活する人」の意ですが、正直やりすぎな感じはします。

もちろん人にもよりますが、なんとなく「もたないことに執着している」ようにすら見えてしまうものです。

ただ、ミニマリストほどではないにせよ、「必要のないものは持たない」という思考自体は大事だと思います。

自分に必要なものが何かを分かっていれば、お金を無駄遣いしたり家の空間を有効活用できるというものです。

生活スペースが増えると生活の質が向上すると思うんですよねえ。

では、ゆるりとおおくりします。

スポンサーリンク

そもそもミニマリスト的な思考はだれを幸せにできるのか?

ミニマリストがもてはやされて久しいですが、「そもそもミニマリスト的な思考って何かおかしくないか??」という批判が存在するのも確かです。

そこで、少しだけ「一体ミニマリスト的思考は誰に一体どんな利益をもたらすのか」について考えてみたいと思います。

ノーステキサス大学の研究の中に、「ミニマリズム」や「シンプルなライフスタイル」がメンタルヘルスの向上とどれ程の相関があるかを検証したものがある模様。

この研究では過去のデータより23の文献を探して系統的レビューを行っております。

参考

Minimalism, voluntary simplicity, and well-being: A systematic review of the empirical literature

この研究によると、ざっと以下のようなことが分かったようです。

  • 定量的に行われた研究の80%以上において、シンプルなライフスタイルと幸福感の間に関係があるとの報告があった(※例:2005年のロチェスター大学の研究では、シンプルなライフスタイルを好む200人はそれ以外の200人と比べてポジティブな感情や幸福感の量が多かったという)
  • インタビュー形式で行われた研究の85%以上において、シンプルなライフスタイルと幸福感の間に関係があると報告されていた
  • 2012年の研究に、「低所得の参加者はライフスタイルのシンプルさが人生の満足度を高めることに関連する一方で、高所得の参加者はそうでもないと報告されていた

上記を踏まえると、「自分の年収等に応じてライフスタイルのシンプルさを調整していく必要がある」と言えるでしょう。

そして、上記研究の研究チームは、ミニマリズムと幸福との関係について以下の二つの仮説を立てている模様。

・ミニマリストは物に振り回されにくいため、消費欲を適切にコントロールできる


・ミニマリズムは、人間の基本欲求とされる「有能さ」「関係性」「自律性」の3条件を充足させる可能性がある

要は、「シンプルに生きようとすることで、自分にとって何が大切かをしっかり自覚し選択していく事で人生全体を制御している感覚が持ててそれが人生の満足感につながる」って話ですね。

まず、この知見を踏まえたうえで「モノを持たない思考」を使いこなしていきたいものです。

物を買う際に基本方針は「それで何が体験できるか」

以前の記事でも言った事ですが、「何かを体験するためにお金を使う」という意識は幸福度を高める上で非常に重要になってきます。

友人や家族と旅行に行ったり食事に言ったり、何か習い事を新しく始めたり、、、などといった体験にお金を使う方が物を買うよりも幸福度が高くなるってことです。

もし、物を買うにしても、この考え方を有意義に買い物ができます。

例えば、あなたが枕を買おうとしていたとしましょう。

おそらく、枕を新しく買うとなれば「予算内でできるだけ寝心地もの」を探すと思います。

何でそんなことをするかと言ったら、枕によって「気分良く寝る体験」がしたいからです。

車を買うときも「恋人とドライブに行く」とか「休日に少し遠出して観光したい」などという体験がしたいから、車を買うということになるでしょう。

わたし達は結局ものそれ自体をかっているよりも、「そのものを通して何かを体験しようとしてそのものを買っている」わけです。

なので、自分が商品を通して「一体なんの体験をしたいと思っているのか」を買う前にしっかりと確認することは大事になります。

そうしないと、「なんであんなものを買ったんだろう、、、」みたいに後で後悔してしまうでしょう。

心が軽くなるとも身辺も軽くなる

物を買うという行為の背後には、「そのものを通して経験したい体験」があるものです。

例えば、アクセサリーや服を買うのも「自分の魅力を増して異性から注目される体験をしたい」なんて動機があるということ。

ただ、こういった動機すらも考え方次第では、いらないものとなりえます。

例えば、「人から金持ちだと思われる体験がしたい」なんて理由で、ブランド品を買いあさるという行為はそもそも「見栄をはりたい」という気持ちさえなくなってしまえばしなくて済むものです。

人の行動の背後には必ず動機があるものなので、その同期自体が消滅してしまえば行動は起こらなくなります。

「見栄を張る」とか「人によく思われたい」という気持ちをゼロにすることはできませんが、それでも「少なければ少ないほど幸せになりやすい」のは間違いないでしょう。

「見栄をはる」ことで長期的に経済的に困窮する確率が高まるとする研究はありますし、そもそも他人と比較する思考に重点を置いて生きるのは自尊心を低下につながります。

完全に他人を気にしないのは無理でも、極力「自分は自分であって他人と比べる必要はない」という思考を基調として生きたほうが嫉妬もその他の煩わしい考えも起こらないでしょう。

そして、そのように「考え方の断捨離」をすることで、必然的に身の回りにあるものの数も減っていくと思われます。

結果、「無駄なものを持たなくて済む」というわけです。

モノをため込まないための考え方と方法考えてみた

「無駄な物をもたない」という点では、わたしはまだまだ「ハンパもの」ですが、「無駄な物を買わない」のに関しては割と自信があります。

ここ数年、「ああ、これ買わなければよかった」とか「何でこんなの買ったんだろう?」みたいな買い物は一回もしてませんし、買ったものはきちんと当初の目論見どうりの使い方をしていますね。

そういう意味では、「無駄なことはしてません」。

では以下、わたしなりに「無駄なものを買わない、ため込まない考え方」を列挙してみたいと思います。

  • 衝動買いしそうになったら「なぜ、買うのか?」を自分に問う
  • 何か買うなら同じ属性のものと交換する
  • 自分の日々の生活に絶対に必要なもの以外捨てて使用頻度が極端に少ないものはレンタルする
  • 思い出は写真にして物は捨てる

以下順次解説です。

・衝動買いしそうになったら「なぜ、買うのか?」を自分に問う

ふとした瞬間に「これほしい!」みたいに思って衝動買いしてしまうことってよくあります。

しかし、こんな時は一旦深呼吸して「あ、今自分衝動的になっているな」と認識してみましょう。

そして、自分に「この商品によってわたしは一体何をしようとしているのか?」と問いかけて、自分がその商品を欲する動機を探ります。

で、次にその動機が分かったら「その目的を達するためにこの商品でないといけないのか?」とか「その動機自体が適切か?」などと問いましょう。

意外とこんな問いかけを自分にしていると、「んー、買う必要ないなあ~」と思えてくるので衝動買いしなくて済みます。

何か買うならすでに持っている同じ属性のものと交換する

同じ属性のモノは家に何個もいりません。

「属性」というといい分かりにくいですが、要するに「同じような機能のものは何個もたない」ってことです。

例えば、普通、家の中に冷蔵庫は3つも4つもいらないですね。

同じ機能を持ったものを必要以上に家の中に置くのはやめにしましょう。

もし、同じ属性を持つものを買うのであれば既に家にあるモノと交換するのが最善。

つまり、新しく冷蔵庫を買うときは、すでに家にある冷蔵庫と買い替えるようにするのです。

家の中にある家具や製品等をそれぞれの「機能」に着目して分類しておくと、無駄なものを買ったりすることはかなり減るはずです。

機能が重複するものを買うときは、原則としてすでに家にある物は処分すれば、モノが増えるなんてことは全くなくていつも家の中にあるものの数は一定になります。

・自分の日々の生活に絶対に必要なもの以外捨てて使用頻度が極端に少ないものはレンタルする

自分の家にあるものを使用頻度の面から観察してみましょう。

何年も前のセーターとか何年もほったらかしにしているアクセサラリーや化粧品、ゲーム等々、、、いろんなものが家にあると思います。

こういったものを「いつか使うかも」でとっておいてはいつになっても片付きません。

使用頻度が極端に少ないのであれば、もうそれは「なくても困らないもの」で間違いありませんね。

で、使用頻度の目安はおよそ「半年くらい」ではないでしょうかねえ、、、。

半年も使ってないならもう廃棄してしまっていい気がします。

あと、化粧品に関しては、およそ3年もたてば成分が変質している可能性もあるので、廃棄処分待ったなしです。

そして、いざ必要だって話になったら、家電や家具、ファッションのレンタルサービスを頼んだらいいともうんですよね。

特に高額のものとなったら買うだけ無駄になりそうです。

絶対に必要なもの以外は都合に合わせてレンタルすると、かなり快適に暮らせると思います。

・思い出は写真にして物は捨てる

よく「思い出の品」みたいなものを沢山抱えている人がいますが、モノは残さずに写真にとって置けばいいと思うんですね。

モノをとっておくとどうしても場所をとって邪魔になります。

どうしてもこれはとっておきたいってものが2、3個あるくらいはいいでしょうけど、いちいち人生の節目節目で思い出の品をとっておくようでは家の中がゴミ箱みたいになってしまいそうです。

なので、出来るだけ思い出の品は写真に撮影しておいて、思い出を振り返る際はその写真を見返して満足したほうがよさそうですね。

おわりに

この記事は「ミニマリストはやりすぎだけど「モノを持たない」は重要な視点かもね」と題しておおくりしました。

部屋にモノが多くて困っている人が部屋をきれいにするためにミニマリストになるのは行きすぎですが、ミニマリストの「無駄なものを捨てる」という考え方自体は参考にしたほうがいいでしょう。

そのためには「無駄に部屋にものを増やさない工夫」が大事です。

部屋に無駄にものを増やさないためには以下のようなことに気を付けるといいでしょう。

・衝動買いしそうになったら「なぜ、買うのか?」を自分に問う

・何か買うなら同じ属性のものと交換する

・自分の日々の生活に絶対に必要なもの以外捨てて使用頻度が極端に少ないものはレンタルする

・思い出は写真にして物は捨てる

日々できる限り、快適に過ごしたいものです。

では!

参考記事等

正義マンはクズでうざいし迷惑?相手にしてはいけないしする価値もない

人間関係の断捨離の基準を心理学的に考えてみよう。

スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事