- チャップリンの「人生は近くで見ると喜劇だが~」の名言には、「人生は長い目で見れば悪いものではない」というポジティブな見方やプロコメディアンとしての信条が表明されている
- 人生の質はメタ認知に左右される
喜劇王として名高いチャップリンさんの有名な名言の一つに、「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見ると喜劇である」と言うものがあります。
この名言には、彼のプロコメディアンとしての主義信条や人生におけるメタ認知の重要性の二つが込められている模様。
少し「人生って嫌なこと多いなあ~」みたいに思ったら、この言葉を思い出してみてもいいかなって思うんですな。
なお、他にも名言を知りたいという人は「「心に響く名言(迷言?)」心に残る名言60選「人生に豊かさと気付きを」」の記事をご覧くださいな。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
チャップリンってどんな人だったのか?
チャールズ=チャップリンさんは言わずと知れたイギリス出身のコメディアンであり、山高帽に大きなドタ靴、ちょび髭にステッキという扮装キャラクターである「小さな放浪者」を通じ世界的な人気ものとなりました。
そのため、彼は現在「喜劇王」なんて呼ばれることもありますねえ。
あとね、彼は何気にあのちょび髭をとるとクッソイケメンなんですよな。
引用元:ウィキペディア
ちょっと、これは予想外で唖然としましたね。
「え!?ワイの思ってたチャップリンとちゃう!!」みたいな衝撃ですよ、はい。
そんな華々しい成功者であるチャップリンさんですが、幼少期は極貧の中での生活を余儀なくされ何度も貧民院に収容される生活を送っていたといいます。
そんな中にあって、彼はやがて舞台俳優や芸人としてミュージック・ホールなどの舞台に立つようになり、、19歳にして名門のフレッド・カーノー劇団と契約するに至ったそうな。
で、アメリカ巡業中に映画業界からスカウトされたことをきっかけに、1914年にキーストン社で映画デビューした彼はすぐに小さな放浪者を演じ始め、自身の映画を監督したといいます。
その後、彼は映画史に残る名作である「黄金狂時代」や「モダンタイムズ」などといった数々の作品を生み出す快進撃を見せるものの、1940年代に入り私生活のスキャンダルと共産主義的傾向の疑いで非難されてしまいその人気は急速に低下してしまいました。
そして、1952年に『ライムライト』のプレミア上映のためロンドンへ渡航中に、彼はアメリカへの再入国許可を取り消されてしまいます。
ちなみに、石油事業家のマーランドさんは、
「チャップリンの人気の「前例のない」レベルからの低下は、「アメリカのスターダムの歴史の中で最も劇的かもしれない」」
ていっていたようです。
そのくらい栄華と凋落の落差が激しかったんでしょうねえ、、、。
それ以後は、彼は88歳で亡くなるまでスイスに定住したそうです。
んー、人生の初期も壮絶だったけど、中々晩年も波乱続きですなあ、、、。
なお、彼は1972年に第44回アカデミー賞にて「今世紀が生んだ芸術である映画の製作における計り知れない功績」によって名誉賞を受賞しています。
人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見ると喜劇であるに込められた思いって何だろう?
まさしく波乱万丈な人生を送ったチャップリンさんだからこそなのでしょうか、実に含蓄に富んだ前向きな名言を多数残しています。
例えば、その名言には以下のようなものがありますね。
- 何のために意味なんか求めるんだ?人生は願望だ、意味じゃない
- このひどい世の中、永遠のものなんてないのさ。我々のトラブルさえね。
- 下を向いていたら、虹を見つけることは出来ないよ。
- 失敗は重要ではない。自分自身を馬鹿にするのはなかなか勇気がいる。
- 人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ。
この中で、わたしが個人的に注目したいのは
「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ。」
という名言。
正直、クローズアップとロングショットには、その前後の文脈的にいろんな解釈ができるようではありますが、一応ここではクローズアップを「近くで見る」、ロングショットを「遠くから見る」と解釈することにしたいと思います。
で、これだけだと「ふーん、なんかわかるようなわからんような、、、」という風に思いますが、彼の残した他の名言と合わせて解釈すると少しその内容が見えて来ると思いますねえ。
その言葉というのが以下。
私の苦痛が、誰かが笑うきっかけになるかもしれない。
しかし、私の笑いが、誰かの苦痛のきっかけになることだけは絶対にあってはならない。
実に、プロのコメディアンらしい名言です。
この言葉もあわせて先ほどの言葉を解釈すると、「人生をクローズアップで見る」というのは「人生をその当事者としてみる」という意味に取れましょう。
ということは、「人生をロングショットで見る」というのは「自分の人生を他人事としてみる」といった意味に解釈できるかもしれません。
もし、そう解釈するのなら、「自分のなんだかんだと大変な事が続く苦難の人生も人の笑いを誘うエッセンスとなる」という自分の人生の苦難さえも人を笑わせるためのツールとして使ってやろうというコメディアンとしての強烈なプロ根性を感じますねえ。
そして、もう一つ可能な解釈があります。
それは人生を近視眼的にばかり見てしまうと、目先の苦しみなどが永遠に続くと勘違いして、自分の人生は悲劇であると解釈してしまうが人生を客観的に俯瞰してみると意外と悪くないなって肯定的にとらえられると言う感じですかね。
なので、一時の苦しみをもって「自分の人生はもうおしまいだ!」なんて思わず、「この苦しみはじきに終わる!」ともっと長い目で自分の人生をとらえて行くときっと笑える日が来るんじゃないかと思いますねえ。
心理学的な説明を加えるなら、これは心の回復力であるレジリエンスを強化するための考え方です。
レジリエンスが高い人は逆境にあってもめげずに立ち向かっていけます。
その他のレジリエンスに関する知識等についてはこちらの記事からどうぞ。
ただね、先ほどの名言をめっちゃ底意地悪く解釈するとしたら、「人の不幸って面白いよなww」とか「人の波乱に満ちた人生って映画やドラマみたいで面白いよなwww」なんていうやや皮肉みたいな解釈もできますわな。
まあ、、、、いろんな解釈ができる言葉だってことは確かですよねえ、、、。
てか、もしかして彼はこのような意味も込めてこの言葉を言っていたりして、、、?
うん、海外ではブラックジョークが普通に歓迎される風潮がある気がするから、あり得る気が、、、。
人生の質はメタ認知力で決まる?
結局、チャップリンさんの「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」という名言から、わたし達が得るべき教訓は、、、、
「人生メタ認知力が大事だゾ!!」
てことだと思います。
メタ認知力とはすごく大雑把に言うと「物事を客観的に認識する力」のことなので、要は、何事も目先の現象にとらわれてそれが全てだと思わず、物事をもっと大局から全体としてとらえる目を持とうねって話だと思うんです。
実際問題として、衝動的に出した結果にあとから後悔することは多いものですし、いつも冷静さは持っておきたいところですね。
あ、これは自分に対しても言っています(笑)。
メタ認知力を鍛えるのにはやはり定番ながら、瞑想がいいので、毎日5分からでいいので瞑想をする習慣を身に着けると少しづつメタ認知力が強化されていくんじゃないでしょうか?
やってみても損はないと思いますよ。
結論:人生の意義を一時の感情で決めつけてはいけない
この記事は「「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見ると喜劇である」ってマジよね。」と題しておおくりしました。
人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」とは、あの喜劇王であるチャップリンさん残した名言ですが、その意味するところは色々解釈によって変わりそうな気がします。
ただ、わたし達はこの名言から「自分の人生の意義や在り方等を一時の感情によって決めつけてしまってはいけない」というメッセージを読み取ることができると思うんですね。
常に人生を大局から見る視点で。暮らしていきたいもんです。
案外長い目で見れば、人生はそれなりに楽しいものかもしれません。
ま、嫌な事もあるけどさあ。
まあ、楽しんでいこうぜぇ。
なお、日々の生活で心に癒しが欲しいという人はペットロボット等を購入してみるのもいいかもしれません。
ペットの場合、ペットロスやアレルギー、そしてペットのご飯代やワクチン代等で費用がかさむ、、、等の様々な問題がありますがペットロボットだとその点は心配いりませんからね。
ペットロボットだと感情表現豊かなラボットが一番よさそうな気はします。
ま、気になったら自宅に迎えてあげてくださいな。
では!
参考記事等