傷つく事は怖いかもしれんが悪いもんでもない。「涙の数だけ強くなる」

今回は以下のような方に向けておおくりします。

こんな人が読むと役に立つよ

・傷つくのが怖い人
・傷つかない人になりたい人
・話しのネタがほいしい人等

オニギリス!

脱マンネリストで心理カウンセラーのオニギリです!

今回もよろしゅう!!

今回の話題は「傷つく事は怖いかもしれんが悪いもんでもない。「涙の数だけ強くなる」」という話です。
好き好んで自ら傷つきたいと思う人は多分そうそういないでしょう。

傷つくなんて誰もうれしくないですもんね。

ただ、傷つくこと自体には善悪はないし役に立つ側面もあるという事は抑えておくといいと思うんですね。

傷つくことを恐れる気持ちはわかりますが、それを過度に意識して避けるのはちょっと問題かなって思う次第。

人生が詰まんなくなると思うんですな。

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では、ゆるりとおおくりします。

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傷つく事自体は悪い事ではないとまず知ろう

まず「傷つくこと自体は悪でも善でもない」という事は、抑えておきましょう。

人の心というものは、「傷ついて強くなっていくという側面もある」のです。

具体的に言うと、「逆境を乗り越えていく事で少しの事では全く動じない強靭な精神力を手に入れる」という事があげられます。

ストレスで心が傷ついてもそれによって精神が鍛えられていくという事です。

これは

ある物質が高濃度ないし大量に用いられた場合には有害だが、低濃度ないし微量用いられると逆に有益な作用をもたらすホルミシスという現象

に通ずるところがあります。

※野菜が体にいいのは、「野菜は害虫へ対抗するために微量の毒素を含んでおり、これが人体へホルミシス効果を及ぼすためだ」という話がある。筋肉の超回復にも同様の事が言える。

ただ、このように「傷ついて強くなっていく」ためには絶対に外せない条件があります。

それが

「受容、つまり受け入れる事」

です。

「傷つくことは嫌だ!何としても避けたい!」という姿勢で過度のストレス状況下に置かれると、人はその様な高度のストレス状況に面した経験からトラウマを形成してしまう事も少なくありません。

「傷つく」という強いストレスをともなう経験それ自体に、善悪はなくとも

「その体験を糧とするか毒とするかは本人が受容出来るか否かにかかっている」

と言えるわけです。

あなたが傷つくのが怖いのは何故なのか?

さて、あなたが傷つくのが怖いのは何故なのでしょうか?

例えば、傷つくことが怖い原因には大雑把に提示すると以下のようなものがあるでしょう。

・過去の経験(過去のDV以外や虐待、アダルトチルドレンであった等)
・自分への自信のなさ
・高すぎる感受性(先天的な神経過敏によるもの)

少々それぞれの項目が互いにやや重複している感はありますが、大体こんなところかと思います。

特に、過去の経験はもっともありふれている原因です。

過去に「人から受け入れられなかった」という経験を持つ人は、その後も「わたしは人から嫌われるような人間なんだ、人から受け入れられない人間なんだ」等と思い込むようになるでしょう。

例えば、過去に「信じていた人に裏切られた」とか「理不尽な理由でいじめられた」といった場合がそれにあたるかと思います。

また、つらい経験をするとその経験をした時と類似の状況に置かれそうになると、「あ、またあの時と同じ思いをしそうだ!」と傷つくことに敏感にもなるもの。

これは人にそなわる学習機能が作用した結果と言えます。

特に、幼少期の親子関係において愛情を適切に受けたかどうかはかなり重要です。

幼少期に両親から適切に愛情を受けて育ってこないと、愛着の形成がどこかいびつになり愛着障害に陥ってしまうもの。

※傷つくことを恐れる性格傾向としては「どうせ仲良くなっても裏切られるのだから」とある一定以上は人と仲良くなろうとしない回避性パーソナリティーがある。

愛着が適切に育まれると、人との心の距離感を適切に測れるようになるし人を正しく信じることもできるようになります。

大して、愛着の形成が不適切だと依存的だったり過度に不信感を持ったりすることになりがちです。

愛着形成の問題は実に深刻で、人生全体の幸福度に暗く重い影を落としかねません。

断言はできないものの、わたしは俗にいう「根拠のない自信」の正体は「適切に形成された愛着」なのかもしれないと思っています。

傷つくことを避ける事に一生懸命になると人生はそれだけで終わってしまう

傷つくことは怖いものです。

それは誰にとっても同じことでしょう。

しかし、人が人とかかわっていく上で傷つくことは避けられません。

傷つくことに対してある程度オープンでないと、誰ともかかわることができなくなってしまいます。

また「傷つくことの全てを拒否する」となると、その意識自体が強い苦しみを生み出すことになりますな。

この苦しみは「傷つくことを許容できていれば本来生じないはずの不要な苦しみ」です。

そもそも「傷つくこともある」と思っていれば、「実際に傷ついた時にしか苦しみは生まれない」のに「傷つくかもしれない」と思っていればそれ自体がストレスであり苦しみです。

「傷つくことへの過度の恐れ」はこうした二次被害的な苦痛の元凶となってしまいます。

また、傷つくことを恐れて中々人とかかわれないという言う人は、「一体自分は傷つきたくないという思考によって何を得て一体何を失っているのか」という事にも思いをはせてみてほしいんですね。

確かに「傷つかなないように行動する」なら、傷つく経験自体は減少するでしょう。

これは消極的な意味での「快感情の獲得」と言えます。

しかし、同時に「人と人との良好な関係の構築の機会(例:恋愛関係、友人関係等)」は失っているかもしれません。

果たして、あなたは傷つく経験の回避の結果得ているものと失っているものを比較して割に合っていると思うでしょうか?

もし傷つく経験の回避により失っているものの中に、自分が重要だとか本当は欲しいと思っているものがあるのならあまり回避に徹するのは得策ではないかもしれません。

別に傷つくことを肯定する必要は全くないですが、傷ついた時の感情を客観的に見つめ「ただあるがままに感じそのままにしておく」姿勢を身に着ける必要もあると思います。

傷ついた時に感じる感情が「怒りなのか悲しみなのか」等といったところから始まり、その感情によって「体がどんな反応をするか」を冷静に見つめる必要があるでしょう。

傷ついた時の感情はつらいものですが、その感情を冷静に眺めあるがままに感じられるようになるなら、いたずらに経験の回避に労力を使わずに済みます。

ちなみに、感情を冷静に見つめるには、傷ついた時の感情をモノ化するのが効果的です。

具体的に言うなら、自分から1.5メートルくらい離れた場所に「物体としての自分の傷ついた感情」を取り出してみるという感じです。

※この際、物体と直接会話するのは厳禁。葛藤に飲み込まれる可能性あり。

そして、取り出した感情の様子を例えば以下のようなポイントからつぶさに観察してみるといいでしょう。

・表面の状態(ざらざらしている、ないしツルツルしている等)
・何色か

温度はどれくらいか
・どんな匂いがするか
・どれくらいの重さか
・どれくらいの速さで動くか
・どれくらいの大きさか

次に、この作業を通じてにまだ不快感が残る場合は、「この作業によって感じた不快感をまた物体化してみる」といいです。

そして、それが終わったら、最後に一番初めに物体化した感情をもう一回物体化してみます。

すると多くの場合、この時点で当初よりも物体は小さく扱いやすいものとなっていると思います。

自分の感情の扱いに困ったときは、この方法を少しだけ試してみるのもありでしょう。

もっとも、無理は禁物なので「ちょっと自分には合わなそうだ」と思うならやめておくのが吉です。

感情にとらわれやすい人には脱フュージョンもおすすめですね。

脱フュージョンについては以下参照。

https://datsumanneri.com/skill-of-rolling-with-the-punches/

おわりに

この記事は「傷つく事は怖いかもしれんが悪いもんでもない。「涙の数だけ強くなる」」と題しておおくりしました。

傷つくことは誰でも怖いものです。

しかし、傷つくことを恐れ「傷つく可能性のある物事をすべて気回避しようとする」のでは、不必要に自分を苦しめる事にもなりますし自分が本来望んでいるものまで得られなくなってしまいかねません。

傷つく事を少しずつ受け入れて、自分の人生の可能性を広げていきたいものです。

では!

参考記事等

「弱い犬ほどよく吠える」は心理学的には必ずしも正しくない!!

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