「わたし、スピリチュアルってうさん臭いから大嫌いなんだよね。友達に信じている子もいるけど、マジで信じらんない!何よ、宇宙のエネルギー、転生とかってさ。バッカじゃないの?あるかどうかもわからない根拠もないものを信じているとかマジで頭わるいっつうーかもう救いようがないね。」
んー、まあねえ、女性はスピリチュアルとかを信じやすい気はするよねえ。
知らんけど。
オニギリス!
脱マンネリストで心理カウンセラーのおにぎりです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「女性の方がなぜスピリチュアルにはまりやすいのかについて考えてみたい」という話です。
今回は以下のような方に向けておおくりします。
- スピリチュアルにハマる女性が多い理由を探ってみたい人等
- どんな人がスピリチュアルにはまりやすいのか気になる人
これはわたしの主観かもしれませんが、どうも世の中を見てみると占いやスピリチュアル系にハマっている人って女性が多い気がします。
男性よりも女性の方が明らかに占いやスピリチュアルにはまっている気がするんですよねえ、、。
ということで、今回はなぜ女性の方が占いやスピリチュアルにはまってしまうのかについて考察してみたいと思いマウス。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
スピリチュアルって何なのか?
よくいうスピリチュアルって一体なんなんでしょうか?
スピリチュアルとは、英語では「 spiritual」、つまり
ラテン語の「spiritus」に由来するキリスト教用語のことです。
その意味するところは、「霊的であること、霊魂に関するさま」といったもの。
ただ正直言って、世界的にスピリチュアルの明確な定義というものは定まっていない模様。
で、やはり問題となるのは「霊的とは一体どういうことか?」ということです。
霊的なんていうと「はあ?霊なんざ存在が証明されてねえだろう!ふざけんのも大概にしろ!」と普通の人は思う気がしますが、一体ここにおける「霊的」とはいったいどんな意味合いで使われているのでしょう?
ちなみに、1990年に世界保健機関(WHO)は、「霊的」という言葉を以下のように理解していたそうな。
・人間として生きることに関連した経験的一側面であり、身体感覚的な現象を超越して得た体験を表す言葉
・霊的は宗教的と同じ意味ではない
んー、何とも抽象的でわかりにくい定義ですなあ、、、。
ただまあ、俗にいう幽霊とか魂とかそういったうさん臭いものとは少し違うもののようです。
実は、これまでにも数多くのスピリチュアリティを定義せんとする動きがあったものの、未だ十分な定義づけができていない様子。
ちなみに、アメリカではスピリチュアルの意味を特定 の信仰心というよりも奉仕,自己犠牲,無償の愛と等いった要素として理解されているとの指摘がなされているとも言いますね。
そして、神学者であり日本におけるスピリチュアルケア研究と実践の第一人者である窪寺俊之さんによると、スピリチュアリティとは
「人生の危機に直面して『人間らしく』『自 分らしく』生きるための『存在の枠組み』『自己同 一性』が失われたときに,それらのものを自分の外 の超越的なものに求めたり,あるいは自分の内面の 究極的なものに求める機能」
だそうです。
、、、、うーん、これまた言い回しが難しいね。
まあ、凄く大雑把に言うなら、「自分の存在意義が失われるなどして生きることに意味を見出せなくなった時に、自分の存在意義を自分の外にある超越的な存在に求めるのがスピリチュアリティだぜ」てことですかな。
ふむ、この考え方って実は以前とりあげたロゴセラピーの基軸にある考え方と共通しているものでもあります。
ロゴセラピーについて詳しくは以下。
まあ、自分だけでは生きる意味を見出せなくなった時に、外在する自分を超越する存在によって意味を与えてもらう、ないし既に与えられている意味に気付くことで自分自身の人生を肯定できるようになるって話ですな。
なお現在、医療現場でスピリチュアルケアに従事する専門職として臨床宗教師という職種があります。
臨床宗教師とは、終末期にある人に宗教の立場から心理面での寄り添いを行う宗教者のこと、ないしその養成講座の修了者に対する仮称です。
死に直面して不安になったり、自分の今までの人生の意味を振り返って後悔や失意に沈む人も多いもの。
臨床宗教師は,そういった人達の心の不安を宗教的な立場から緩和する専門職なんです。
ちなみに完全に余談ですが、わたしの親戚には臨床宗教師として活動されている方がいます。
いわゆるスピリチュアル系は闇が深い
臨床宗教師の方々はともかくとして、俗にいうスピチュアルは基本的に怪しいものが多いです。
もう、それこそ「子宮系」やら「オーラがどう」とか「守護霊が~」とかあげく「宇宙のエネルギーが~」とか、訳の分からん用語やら概念を持ち出してくる派閥が多すぎて一言で言って「気持ち悪い」ですな。
このようなスピリチュアル系のうさん臭さについては、元マジシャンで観相師である彩聖健人先生も言及しています。
わたしは「占い師や霊能者なんてほぼ100%近くがインチキの詐欺師だろう!!」と信じて疑わなかったのですが、この彩聖先生だけはわたしの中で今のところまれにみる例外です。
彩聖先生は元マジシャンというだけあり、非常に論理的でエビデンスを大事にするお方ですね。
それに人間性も非常に尊敬できます。
全国の占い師が彩聖先生のようにエビデンスに基づいて論理的に物事を考える人ばかりになってくれればいいのに、、、なんて思えてなりません。
どうすれば、変なぼったくり占い師なんて激減しそうな気もします。
なお、彩聖先生は自称霊能者達の闇の深さにも果敢に切り込んでいる模様。
わたしは霊が見えるなんて言っている人達に対して、「だったら学会に論文提出して霊の存在を証明してみろや?でたらめ抜かしてんじゃねえぞ!?このダボが!!」とずっと思ってましたから、彩聖先生のようにばっさりと切ってくれる人がいるとスカッとしますねえ、本当。
わたしの基本的な認識では、スピリチュアル系は人の不安の様なネガティブ感情に付け込んで恐怖心をあおったりするいかがわしいものが多いんじゃないかって気がしてなりません。
もちろん、中にはそうではない派閥も存在はしているんでしょうが、中々まともな人を探すのは難しそうです。
女性ほどスピ系にハマる?
さて、やっと、今回の本題ですけども、女性の方がどうにもスピリチュアルにはまりやすい気がしてしょうがないんですよね、、、。
実際に、ネットを検索してみても同じような意見を持つ人はそれなりにいるようですから、割と当たっているのかもしれません。
でもねえ、、、どうも実際に女性の方がスピ系にハマりやすいということを示す確実なデータって中々ないんですよねえ。
ただ、最近の研究によると、「直感に対する信頼性が高い人は占いやスピリチュアルを信じやすい」という事が言われている模様。
2545名を対象としたコロンビア大学による研究によると、以下のようなことが示唆されたといいます。
・一般的に、女性は男性より幽霊やカルマ等という非科学的なものを信じる傾向があった
・女性は男性に比して自身の直感を信頼する傾向が高かった
・推論能力や知能に男女差はない
※カルマとは業や運命のようなもののこと。
ふぬ、この結果を見るに非科学的なものを信じやすいかどうかは、知能の問題ではなく自分の直感に対してどのくらい信頼を置いているかによるってことになりそうですね。
だとすると、「女性の方がスピ系にハマりやすい」というのではなく、これからは厳密を期して「自分の直感に重きを置く人ほどスピ系にハマりやすい」というべきだってことになりましょう。
スピ系を嫌う人たちは、「スピリチュアルにはまるような奴はそもそもかわいそうなくらい知能が低いバカなんだよ」なんて風にいいがちですが、スピ系にハマりやすいのは知能云々の話じゃないってことですな。
男性だってスピ系にハマることはある
上掲の研究に基づいて考えるなら、傾向としては女性の方が自分の直感に信頼を置いているといえるでしょう。
なので、結果的に男性よりスピ系にハマる女性が多いということになるのかもしれません。
ただ、男性がスピ系のような非科学的なものにハマりやすくなる場面というのも存在しています。
それは以下のような場面です。
・直感を信じられるような状況
・勝利や成功、金銭的な報酬等がからんでくる状況
そういえば最近のネット記事に、富裕層の男性がなんで数珠ブレスレットにハマっているのかについて考察している記事がありました。
参考
https://news.yahoo.co.jp/articles/dda76ae10f75681855432d9333a8e0cd68fccf43
富裕層の人達という事ですから、いわゆる成功を手にしてきた人達でしょう。
論理的に考えるなら、「天然石の数珠なんて付けたって何も起こんねえよ」と思えますね。
なのに、何故か願いをかなえる為に数珠ブレスレットを熱心に身に着ける、、、。
んー、なんか不思議です。
で、こういった富裕層の人たちの中には数珠ブレスレットに限らず一定数風水や占い、スピリチュアルにはまってしまう人たちが結構いる感じはします。
あと、成功者の中には「見えないものを信じることが大事だ」みたいに言う人たちがいますよね。
成功しているということは、人並み以上に頭の回る人なはずですから、風水やスピリチュアルのような非科学的な事を信じるなんて変な気がします。
ただ、上述の研究の結果に従って考えるなら、これって「自分の直感に信頼を置いているからこそなる思考」なのかもしれません。
男性も成功やお金が絡むと非科学的なことを信じやすくなってしまうという事ですな。
ただ、「人事を尽くして天命を待つ」なんて言葉がありますが、確かに自分でやれるだけのことをやりつくしたら最後の最後にダメ押しで神頼みしたくなるって心理はわからんではないかもしれません。
結局、自分の直感を信じるっていうのは最後の最後まで自分を信じてやり通すってことにもつながりますからね。
なので、自分の直感を信じるべきではないってことではないですが、あまり直感を信じすぎるのは問題ですよなあ、、、。
偏見や思い込みにとらわれないようにして、平時は非科学的な物を頭から排除していきたいものです。
参考記事等
占いやスピリチュアルはあくまでエンタメとして楽しめればいいですな。
例えば、以下のスマホ用アプリ「神秘のタロットワールド」なら無料で40種類ほどの占いが利用できるのでエンタメとしてはちょうどいいでしょう。
どうやら、「当たるらしい」ので仲間と一緒にやってみても面白いのではないでしょうか。
もう、タロットはこれで十分ですね。
アイフォンの方はこちらから。
アンドロイドの方はこちらから
おわりに
この記事では「女性の方がなぜスピリチュアルにはまりやすいのかについて考えてみたい」と題しておおくりしました。
「女性の方がスピリチュアルにはまりやすい」というよりも、厳密には「自分の直感に信頼を置く人ほどスピリチュアルにハマりやすい」といったほうがいいでしょう。
そして、男性も成功や金銭が絡んでくるとスピリチュアルの様な日科学的な物を信じてしまう傾向が高くなるといいます。
まあ、直感を全く信じるべきではないとは思いません
し、時には自分の直感を信じて突き進むことも必要でしょう。
が、あんまり直観に頼りすぎるのも問題ですから、平時は思考はフラットにしていきたいものですなあ。
では!
参考
http://www.kawasaki-m.ac.jp/soc/mw/journal/jp/2014-j24-1/P11-20_kajihara.pdf
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%AA%E3%83%81%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AB
Sarah J.Ward et al.(2020)Examining the roles of intuition and gender in magical beliefs.Journal of Research in Personality;86: 103956
参考記事等