対人関係トラブルの原因を分析したいなら交流分析を使うといいかも?

わたし、なんだかうまく他人と日ごろからコミュニケーションとれている気がしないんだよなあ。でも、なにが原因でうまくいっていないのか全然わからないんだよね、、、、、。なんか、自分のコミュニケーションの問題を調べるいい方法ってないもんかねえ、、、。」

そうねえ、自分のコミュニケーションの問題点ってなかなか自分じゃ気が付けないよねえ、わかるわ。

オニギリス!

脱マンネリストのオニギリです!

今回もよろしゅう!

今回の話題は「対人関係トラブルの原因を分析したいなら交流分析を使うといいかもしれない」という話です。

はい、あなたは交流分析ってしっていますか?

多分、この交流分析は今の日本では相当有名な心理療法の一つだと思います。

この交流分析を使うとコミュニケーションの仕方やその問題点を分析することができるんですね。

あなたもコミュニケーションの仕方を考える上で何か参考になるかもしれません。

では、ゆるりとおおくりします。

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交流分析ってなんですのん?

交流分析とは精神科医のエリック=バーンさんにより提唱され、その成立年代は古いものの日本の臨床現場ではよく用いられている心理療法です。

交流分析の成立背景にはエリックさんの

「人間の悩みの大半は人間関係から生じるんだよね、だから、人とのかかわり方を変えていったら悩みの大部分は解決すんじゃね?」

という考えがあります。

なので、この交流分析の基調となっている考えは「今ここ」、「あなたもわたしもOK」というものです。

この考えに基づいて、他者とかかわる際のクライエントの対人関係を分析していきます。

また、対人関係の分析以外にも以下のような使い方もされますね。

  • 自分自身についての理解を深める
  • 自立性の確保、または促進

なお、この心理療法はソリューションフォーカストアプローチのような来談者中心療法ではなく、カウンセラーによる指導的な側面が強いものです。

なので、カウンセラーがクライエントに積極的に質問したり、考え方を教えたりということが多くなります。

人によっては「責められている」なんて感じることもあるかもですね、、ま、人によるんだろうけど。

交流分析7つの構成要素

交流分析では、クライエントのパーソナリティに着目して他人とどんな風にかかわっているのかを分析していきます。

そのうえで、個人の成長を促していくわけですねえ。

で、そんな交流分析には7つの要素があります。

それが以下になります。

  • 自我状態
  • ストローク
  • 対話分析
  • 人生態度
  • 時間の構造化
  • ゲーム分析
  • 人生脚本

以下順次解説します。

・自我状態

自我状態とは自分の中の傾向のこと。

基本的には以下の3つがあります。

  • P(parent):「親」の影響を強く受け継いだ思考や感情
  • A(adult):「大人」の影響を強く受け継いだ思考や感情
  • C(child):「子供」の影響を強く受け継いだ思考や感情

そして、これはさらに細かく5つに分けられます。

  • CP:厳格で批判的な父親のような心
  • NP:世話好きで思いやりのある母親のような心
  • FC:自然で自由な子供のような心
  • AC:順応的で周囲に合わせようとする心
  • A:現実的かつ合理的で冷静かつ論理的な判断をする心

これら5つの自我状態が自分と相手の双方に存在しており、それらは出来事や相手により使い分けられていると考えるんですね。

そこで相手に対しいかなる自我状態で接しているのかを知るために分析する必要が出てきます。

その分析のことを「構造分析」といいます。

で、その構造分析を行う上で使われるものがエゴグラムというものなんですね。

参考

http://www.egogram-f.jp/seikaku/

交流分析はこのエゴグラムの結果に基づいてクライエントと話し合って進めていくわけです。

・ストローク

ストロークとは全ての相手の存在を認める言動です。

とはいえ、このストロークにはネガティブなものとポジティブなものがありますね。

つまり、そこに誰かが「存在」していることをみとめて、「人は何かを話す」としてもそれが「悪意を含んでいるかいなか」は別問題だからです。

また、ストロークは人が生きていくうえで不可欠なものです。

なので、ネガティブなストロークであれストローク自体がないよりましと考えて悪循環に陥ることもあります(ストロークの法則)。

・対話分析

対話分析とは自分と相手の双方がPACという自我状態を持っているとの前提に立ち、適切なストロークの交換を考えていくことです。

ストローク交換のパターンには以下の3つがあります。

  • 相補的交流:同じ自我状態のストロークによる交流(スムーズ)
  • 交叉的交流:違う自我状態でのストローク(行き違い)による交流
  • 裏面的交流:Aの自我状態がA同士のストロークの合に起こりがちな交流

上記からわかるように相補的交流が一番いいですね。

・人生態度

人生態度とは対人関係形成力に大きな影響を与えるものであり、以下の4つがあります。

  • 自己肯定・他者肯定:わたしはOK、あなたもOK
  • 自己肯定・他者否定:わたしはOK、あなたはNOT OK  
  • 自己否定・他者肯定:わたしはNOT OK、あなたはOK
  • 自己否定・他者否定:わたしはNOT OK、あなたもNOT OK

はい、上記から明らかなように豊かな人間関係を築きくには「自己肯定・他者肯定」を目指すべきであるといえますね。

これはわたしが当ブログにて何度も言ってきた「自分にも他人にも優しい生き方」というものと一致しています。

これこそが理想的な人生態度といえますね。

・時間の構造化

時間の構造化とは、ストロークの密度を規定して日常の生活をいかなる割合で過ごしているかを測定することです。

これによってどんなストロークが足りていないのかわかるようになります。

なお、ストロークの密度は高い順に並べると以下の6つに分類できます。

  • 親交:お互いの存在、価値観を肯定しあうコミュニケーションであり理想的な状態
  • ゲーム:相手を思い通りに操作しようとする不快感を発生させる対話
  • 暇つぶし:表面的で軽い会話。雑談。
  • 活動:目標達成のためにどう行動するかを話し合う。
  • 儀式:自己紹介や挨拶等の社交的やり取り
  • 引きこもり:物理的に体はそこにあっても他人とかかわりを持たない

これを円グラフ化していく手法がよくつかわれるようですね。

・ゲーム分析

ゲームとは上記の通り「不快感を感じさせる対話」であるので、当然いいものではないです。

ゲーム分析では自分が無意式的にやりがちなトラブルパターンを把握し分析していきます。

ゲームは習慣化されていますので、「このストロークはゲームである」と気が付くことが大事なんですね。

自分の無意識のストロークがゲームであることに気が付かなければ、ゲームを永遠に繰り返すことになってしまいます。

・人生脚本

人生脚本とは、エリックさんが考えた心理学理論です。

彼によると、人は幼少期に人生脚本を書き、それに無意識的に従って生きているといいます。

なので、脚本が悲劇的なものであるのなら、人生のシナリオをさかのぼって望ましい方向へと書き換える必要があるんですねえ。

エゴグラムはその人の本性を表していない?

さて、パーソナリティの分析に役立つエゴグラムではありますが、個人的な見解で大変申し訳ないですが、頻繁に結果が変化すると思います。

わたしは結構な頻度で(半年に一回くらい?)エゴグラムをやってみたりしているのですが、どうも毎回結果が違うんですね。

それを踏まえると、その時々の心の状態等が表れやすい心理検査なのではないか?と感じています。

なので、もし「自分の本来的な性格を知りたい」とかであれば、ビッグファイブテストとかのほうがいいのかもしれませんね。

個人的には、ビッグファイブで生来の性格傾向を知って、エゴグラムで今の傾向を知るっていう使い方をしても面白いかなって思います。

ちなみに、エゴグラムでは人の本性がわからないのではないか?ということについては精神科医ブロガーのしろくまさんも言及しているようですね。

参考

https://blogos.com/outline/156827/

参考記事等

おわりに

この記事では「対人関係トラブルの原因を分析したいなら交流分析を使うといいかもしれない」と述べました。

正直、個人的な話で恐縮ですがあんまり交流分析は好きではありません。

理由は簡単で、「指導的である」ということが相手への考えの押し付けになりそうであるからということです。

わたし自身「考えの押し付けがいいものだとはおもっていない(むしろ、大嫌い)」からというのが大きいですね。

それと、よく現状を知らないくせに言うべきではないと思いつつも、考えを押し付ける気分の悪いカウンセラーの人が世の中に多いなんて話も人づてに聞いたりするので、ちょっとこういうタイプの心理療法を使っているせいかな?なんて思ったりしちゃうわけです(多分、そんなことないだろうけどさ)。

まあ実際、運用の仕方次第で別に押し付けにも何もならないのでしょうがね、、、。

ま、個人的にはあんまり使いたいとは思わないってだけですね。

でも、エゴグラムについては個人的に各自自分のパーソナリティの傾向を知るためにやってもいいんじゃないかなって思います。

では!

参考記事等

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