「この間、友人の子供を友人の急な用事のせいで預かった。それで思ったけど、本当小さい子供って行動が予測できなくて何考えているか分からない、、、、。急に泣き出したり怒ったり、、、、、、もうわけわかめ。子供って、、、、、すごく謎な存在、、、、、。」
うんうん、そうねえ、、、確かに子供は行動が読めない、、、。
オニギリス!
脱マンネリストのオニギリです!
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「「ストレンジシチュエーション法」乳児の反応で母親との関わりがわかる」という話です。
今回は以下のような方に向けておおくりします。
子供の性格を分析してみたい人
子供の愛着について知見を深めてみたい人
これから育児をする可能性のある人
小さい子供は本当に何を考えているかわからないもの。
ただ、子供の反応を観察することで子供と母親とのかかわり方が推測できる可能性はありますね。
今回紹介する「ストレンジシチュエーション法」とは、子供の行動を観察することで子供と母親のかかわり方を調べるものです。
育児に携わっている人や携わる可能性のある人は参考にしてみてはいかがでしょうか?
ここで一瞬だけ宣伝?ですが、「悩みがあんよなー」て人も「ただ誰かに愚痴を言いたいねん!」て人も悩みが重症化する前に頭をクリアにしてみませんか?
おにぎりのカウンセリングについて詳しくは以下。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
ストレンジシチュエーション法とは?
ストレンジシチュエーション法とは愛着理論に基づいてエインズワース .M.D.Sさん達により開発された実験観察方法です。
そして、その目的は乳児と母親との愛着の発達や類型を明らかにすることであり、、生後12か月~18か月の子供の子供が対象です。
その具体的な手順は以下の7段階。
※場所は普通の部屋であり、当初その部屋に誰も人はいない。
- 1:母親と赤さんが部屋に入る。母親は赤さんがおもちゃで遊んでいる場から離れて座る。
- 2:赤さんの知らない女性(以下女性と略す)が部屋に入ってきて、一分間部屋の中で静かに座って一分間母親と会話する。その後、女性は赤さんとおもちゃで遊ぼうとする。
- 3:母親が突如部屋から出る。赤さんが泣くと女性はなだめようとする。赤さんが泣かなければ静かに座りなおす。
- 4:母親が部屋に戻り、母親と赤さんが遊ぶ。この際、女性は部屋から出る。
- 5:母親は再度部屋から出る。この際に赤さんは部屋で一人にされる。
- 6:女性が部屋に再度入る。もし、赤さんが泣いていればなだめようとする。
- 7:母親が再度部屋に戻り、女性が部屋から出る。
子供の愛着形成には4つの型がある
はい、上記の実験における赤さんの行動によって、愛着の型は以下のように分類できるといいます。
※基本的に愛着理論では愛着には3つの型があるとされている。
愛着理論について詳しくは以下をどうぞ。
- 安定型
- 回避型
- 葛藤型(アンビバレント型、両価型とも)
- 無秩序型
以下順次解説しマウス。
・安定型
赤さんが安定した愛着を持っている場合、母親が近くに居れば安心して遊ぶし知らない人が入ってくきて母親がいなくなると泣いたりして不安を表します。
しかし、母親がもどってくるとすぐに安心して遊びだすんですね。
赤さんがこのような行動をとる場合は安定型とされます。
・回避型
見知らぬ場所に赤さんがつれてこられても母親が出ていっても、変わらず一人遊びを続けたりして母親を無視している場合は回避型とされます。
つまり、親との愛着の形成に問題があり、「親を信用していないから避けている」といえるでしょう。
なお、回避型の赤さんはもし母親が出ていこうとしたときに嫌がるそぶりを見せても、見知らぬ母親ではない女性がなだめても泣き止むといいますね。
・葛藤型(アンビバレント型、両価とも)
葛藤型の赤さんは母親が一緒にいる時は安心して遊んでいますが、母親が部屋を出ていってまた戻ってきた際に、愛着行動のみならず「敵意や攻撃」をしめします。
この愛着型の赤さんはやはり母親に対して十分な信頼がありません。
まあ、わたしは赤さんの言葉はわかりませんが赤さんは母親を信頼したい一方で、「自分を置いたままどこかに行って戻ってこないのではないか?」という不安を持っているといえると思います。
一方、安定型の赤さんは「母親はなんか必要があるから出ていったんだ。必ず戻ってくる」と思っているんじゃないでしょうかね、、、。
ま、赤さんにインタビューしたわけではないので完全に推測ですが、、、。
・無秩序型
無秩序型の赤さんは上記3つのどれにも当てはまらない行動をとります。
上述した通り、愛着理論での愛着の型は3つです。
でも、どの場合にも分類できないものがあったのでこの4つが加わったと言う感じですな。
で、この型の赤さんの行動についてですが、以下のように矛盾した行動をとります。
例
- 母親に近づきはするが目を向けない
- 静かにしていたかと思うと突然泣き出す
- 母親に近づきはするがぼんやりした様子で避ける
また中には注意力にかけており、抑うつ症状を示す赤さんもいるとか、、、、。
なお、精神疾患の治療を受けている親をもっていたり虐待をされている赤さんはこの型になりやすいといいます。
ちなみにですが母親の愛着型によって赤さんへの接し方に違いがあります。
例えば、回避型であれば赤さんと身体的な接触をすることに強い嫌悪感を示す、つまり抱きしめるといった愛情表現をしようとしない訳です。
また葛藤型の母親の場合、赤さんとの身体的接触に嫌悪感は示しませんが赤さんの発するシグナルに対して鈍感なため、赤さんの行動を妨害するとか無視するといった行動が多いといいます。
いずれにせよ、「赤さんと母親との接し方を見れば赤さんとの間に健全な愛着が育まれているかが分かる」なんて言えると思う次第。
いってみれば、虐待等不適切な育児の兆候に気付くこともできるわけですな。
まあ、当たり前ですが愛着ってものすごく精神衛生には大事です。
そもそも人間には「心の安全基地が必要」
愛着理論では安定型がもっとも好ましいとされています。
上述のように母親に十分な信頼を寄せていれば母親が赤さんにとっての「心の安全基地」、すなわち「自分の心の安全を保障してくれるもの」として機能しますね。
そして、これは何も「赤さんに限ったことではない」のです。
この「心の安全基地」という概念は厳密に言えば「子と親の関係」におけるものですが、個人的には「安全基地となりうる存在は何も親に限ったことではない」と思っています。
例えばですが、親がいわゆる毒親とかサイコパスとかで全く健全で相互的な関係が築けない場合には、もしかしたら「親友や恋人、伴侶」が「安全基地」となってくれることもあるでしょう。
場合によっては、それ以外の人かもしれません。
いずれにせよ、安全基地の概念は「親と子」の関係だけでしか成立しないものではないといっていいと思います。
もしかして、あなたも誰かにとっても「安全基地」なのかもしれません。
そんな風にお互いが安全基地として相互作用しあえる関係があるとしたら、まあ現実的かはさておきいいよなって思わんではないですね。
ちなみに個人的によくいわれる「根拠のない自信」とは、「幼少期に両親から愛情を受け愛着が適切に形成され両親が心の安全基地となっている状態」から生じるものだと思います。
つまり、「幼少期からきちんと心の安全基地が確保できている」ので、「自分は安心して存在しているんだ」と自分の存在を肯定できるというわけですねえ。
おわりに
この記事では「「ストレンジシチュエーション法」乳児の反応で母親との関わりがわかる」と題しておおくりしました。
はい、赤さんの母親との関わり合いによって、赤さんがどのような愛着型を形成しているかが分かりましたね。
その愛着型の類型というのが以下でした。
- 安定型
- 回避型
- 葛藤型(アンビバレント型、両価型とも)
- 無秩序型
赤さんと母親との関わり合いを観察することにより、場合によっては虐待の事実も発見できたりします。
まあ、ないことを祈りますが普段交流のあるママ友と子供の関係を見ていたら「あれ??この子の愛着型は、、、」なんて不審な場面に出くわすかも。
虐待の防止という観点からはこういった知識はあってもいいかなって思う次第。
あと、我が子との接し方を見直すきっかけにもなるでしょう。
ちょっと怖いけど、試してみます??
では!
参考
http://www.fun.ac.jp/~hanada/kokoronokagaku/clove.html
https://psychoterm.jp/basic/development/strange-situation
参考記事等
『発達心理学』子供の心の発達をピアジェの心理学の立場から見てみる