綺麗事は必要ない?いいえ、ポジティブイリュージョンは人生に必要。
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「綺麗事ばっかり言っている人って本当胡散臭いわ。もっと、しっかりと現実見ろってんだよ。なにが人間の本性は善だとか話せばわかるだ、あほかいな。そんなわけあるかい。どうにもなんないクズだってこのようの中にはいるだろうに、、、、。そんな事実から目を背けて綺麗事ばかり言って何になるんだ。きれいごという奴なんてどいつもこいつも大嘘つきだ!」

んー、荒らぶってんなあ。

オニギリス!

脱マンネリストのオニギリです!

今回もよろしゅう!!

今回の話題は「ポジティブイリュージョンは人生に必要である」という話です。

今回の記事は以下の様な方に向けておおくりします。

こんな人が読むと役に立つよ
  • いわゆる綺麗事が嫌いな人
  • 物事を悪い方向に考えがちな人

いわゆる綺麗ごとを口にする人を見て、「こいつはとんだ偽善者だ」とか「現実を見ない世迷言言ってて甘い奴だ」なんて思う人が一定数いるもの。

特に、誰かに裏切られた経験のせいで人間不信になった人にとっては、このような綺麗事に対する反感をもつのも無理からぬことだと思います。

また、非常に現実的思考が強い人も綺麗事を嫌う傾向にあると思いますね。

なんせ、綺麗事は言ってみれば現実逃避、つまり「現実から目を背けていること」といえますから。

しかし、精神の健康のためには「ある程度のポジティブな幻想は必要である」といえるんです。

全くポジティブな幻想をもたずに現実を直視するという在り方は一見非常に建設的な姿勢のように思えます。

しかし、それでは人の精神が耐えられなくなってしまうのです。

まあ、耐えることが可能だとすればサイコパス位でしょうか、、、。

ですから、少しくらい夢を見ていいんですよ!

では、ゆるりとおおくりします。

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そもそも綺麗事って何だっけ?

さて、まず言葉の確認です。

綺麗事の語義を調べてみると、、、、

1 実情にそぐわない、体裁ばかりを整えた事柄。「もはや綺麗事では済まされない」「綺麗事を並べる」

2 手際よく美しく仕上げること。

「―でなくってはいけねえから、折角骨を折って詰めさせたに」〈滑・八笑人・初〉

引用

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E7%B6%BA%E9%BA%97%E4%BA%8B/

世間で使われているいわゆる綺麗事は1の「実情にそぐわない、体裁ばかりを整えた事柄」でしょうね。

ポジティブなイリュージョン=綺麗事?

良く世間で使われている綺麗事の意味は上述したように「実情にそぐわない、体裁ばかりを整えた事柄」というもの。

ただ、現実には「体裁ばかり整えた事柄」よりは「実情にそぐわない」という意味合いで使われている気がしますねえ。

それも「過度に理想化されすぎて実情にそぐわない」といった感じです。

そのような綺麗事の例としては以下のようなものがあるでしょう。

  • 人の評価に顔は関係ない。性格がすべてだ
  • 人間は努力すればなんにでもなれる
  • 話せば分かる
  • 努力は報われる
  • 人は生まれながらに善である

これに現実的なツッコミを入れるとしたら以下みたいになるでしょう。

  • 人の評価に顔は関係ない。性格がすべてだ(顔が悪い時点で足切りになることもあるし、それは生物的には間違ってない)
  • 人間は努力すればなんにでもなれる(神にでもなれると?)
  • 話せば分かる( とは限らないぞ)
  • 努力は報われる(とは限らない)
  • 人は生まれながらに善である(善とか悪とかの区別自体ナンセンスだし、人間は善悪両方の要素を併せ持っている存在)

このような過度に理想化された綺麗事ははっきり言って「現実を見ていない世迷言」とすらいえそうな感があります。

これらを心理学的な用語でいうならポジティブイリュージョン、つまりポジティブな幻想といえるでしょう。

ポジティブイリュージョンとは「自己に都合の良いように傾いた認知」のことです。

上述したように、話したところで分かり合えるような人間ばかりではないし、努力をしたところでそれが報われるなんて保証はどこにもないんですよね。

それなのに上記のようなことを言うなんて、「本当に現実を見てないな」て印象しかないといえます。

他にも「全ての人が幸せでありますように」なんていう祈りをささげる人もいますが、これだって「じゃあ、お前が殺したいくらい憎い人間がいるとして、そんなやつの幸せまで願うのか?お前はとんだお人好しのカモだな?」て話になりますね。

はい、綺麗事を聞くと腹が立つ人というのは

「そんなこと現実には不可能だろうが!そもそもできないことをできるかのように言うんじゃねえよ!」

て思っているんだと思います。

実はわたしもそういったタイプの人間です。

いわゆる「無償の愛」といわれるものがそもそも理論的には存在しえない矛盾した概念であるのに、さも「目指すべき愛の理想形」であるかのようにうたわれている風潮に「バカなの?頭大丈夫?」て気分でいます。

さらに言えば、このような実現不可能な愛の理想形が提示されることで、「自分は利己的な人間だ、、、」なんて強い自己批判にさいなまれる人が一定数生まれてくるんです。

わたしはこのように「ありもしない幻想的な愛」をよしとする風潮は相当に有害、かつ無責任だと思っています。

他の綺麗事はともかくもこの「無償の愛」に関しては、「ありえないものである」との認識が当たり前になってほしいと思っているところです。

参考記事等

ポジティブ幻想が全くないと人は病んでしまう

わたしはいわゆる綺麗事が大嫌いですし、「くだらない」とすら感じています。

しかし、「徹底的に現実的であれ、幻想は一切見るな」と主張するつもりもありません。

何故なら、ポジティブイリュージョンはメンタルの健康にとても有効だからです。

従来の臨床心理学では

「自己概念やその人が置かれている状況や自身の将来に対する正確な認知がせいかくな精神的な健康につながる」

とされてきたといいます。

しかしそれに対して、Tailor&Brown(1988)では精神が正常で健康な人の特徴として以下が提示されています。

  • 非現実的で肯定的な自己概念を持っている
  • 周囲の環境を統制する能力があると信じている(つまり、環境を自力でどうにかできると信じている)
  • 自身の将来は平均的な人よりもいいものであると考えている

世の中は生きていると、まあ往々にして理不尽な出来事に出くわすものです。

嫌になって何もかも投げ出したくなることもあります。

だからこそ、人生に希望を持って生きるためにはポジティブな幻想は必要になるってことですね。

降りかかってくる理不尽の雨に心をぬらさないためには、ポジティブな幻想という希望の傘が必要だってことです。

まともに理不尽の雨を浴びても平然としていられるのは、それこそサイコパスのような共感性のない怪物だけでしょう。

「現実を見ないやつはアホ!」とばかりもいえないんですねえ。

参考

file:///C:/Users/arcan/Downloads/edu_52_33.pdf

幻想も行き過ぎると危険ではある

上述したように、ポジティブな幻想は生きていくには大事なものです。

しかし、やはり多くの人が感じるであろうように「それは程度の問題」かもしれません。

実は、Tailor&Brown(1988)の後にBaumeister(1989)により最適限界理論なるものが提唱されています。

それが以下。

  • 肯定的な認知は適応的にも不適応的にも作用する
  • これらは認知が偏っている程度によって決定される
  • 『認知の偏りの程度が最適である限界』が存在する

まあ、言い回しがめんどくさいので端的に言うと、

「ポジティブな認知の偏りにも最適な程度ってもんがあるよ」

てことです。

ポジティブな幻想も過ぎるとよくちまたでいわれている「ただ上手くいくと思っていれば何とかなる」といったポジティブ思考になってしまいます。

このような漠然としたポジティブ思考は人生が失敗する第一歩といえますね。

本当のポジティブ思考というものは「現実的でもある」のです。

これを心理学では現実的楽観主義とかいったりします。

人生で足を踏み外したくないのなら、過度のポジティブな幻想を持つのではなく、「ポジティブもほどほどにしないといけない」ということですね。

そのためには瞑想等でマインドフルネスを実施して、自分を客観視できるようになることが大事でしょう。

瞑想に関して詳しくは以下からどうぞ。

また気分がやたら明るすぎるときは明るい曲を聞いたり、気分が落ち込んだ時は暗い曲を聞いたりして気分のバランスを取るのがいいです。

詳しくは以下からどうぞ。

人生は「基本的には楽観的だけど、一方で現実的でもある」という態度で生きるのがちょうどいいといえると思います。

おわりに

この記事は「ポジティブイリュージョンは人生に必要である」と題しておおくりしました。

人生にポジティブな幻想は必要です。

あまりにポジティブな幻想を排して、現実だけしか見ないという姿勢で生きていると普通は精神を病んでしまいます。

ある程度は綺麗事であってもポジティブな幻想を持つことで、人生に希望を見出せるようになりますね。

ただ、このポジティブな幻想は行き過ぎると長期的な目線では問題が起こるのでそこだけは注意ですね。

ま、結局何事もバランスってことでしょうか。

「基本的には楽観的だけど現実的でもある」、そんな姿勢で生きていきましょう。

では!

参考記事等

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