「PDCAを回せ、PDCAを回せって、、、もう何度も何度もうるさいんだわ、あの上司。あんまりにもくどいからビジネス用語を使ってかしこぶりたいだけなんじゃないかって最近勘ぐってるよ。でも、ビジネス書とか読んでると頻繁に出てくるし、まあ別に多用してても常識の範囲内なのかなあ。」
まあ、「PDCAを回せ」が口癖の上司ってどこの職場にも一人くらいいそうよな。
なんか、かしこぶっている気はする。
本当はそんなに能力高くな、、おっと、誰か来たようだ。
オニギリス!
脱マンネリストのおにぎりです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「「PDRとOODR」PDCAサイクルなんて古いからもう回さないくていい?」という話です。
今回は以下のような方に向けておおくりします。
- Pdcaに変わる新しいやり方を知りたい人等
「PDCAを回せ!」なんてセリフはよくビジネスの現場で使われていますな。
まあ、ビジネス書の類を紐解いてみても、かなり頻繁に見かける気がします。
そんな非常に有名なPDCAという用語ですが、最近もう「こいつ回さなくてよくね?」て風潮が一部には出てきているようです。
それというのも、このPDCAよりももっと効果的なものがある可能性が出てきたからなんですね。
それが今回紹介するPDR(ユーチューバーじゃない)とOODA 。
さーて、どんな方法なんでしょ?
なお、この記事の内容はわたしが経営学の専門家ではないため、解釈に誤解がある可能性も大いにあります。
その点が気になる方は、参考記事や文献等をあたって各自確認してみてくださいな。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
pdcaとは何なのか?
まずはあの有名なPDCAから確認していきましょう。
PDCAの起源の一つは、設定した仮説や理論を実験で確かめる科学的手法であるといいます。
PDCAサイクルの原型が誕生したのは、第二次世界大戦後の1940~1950年代アメリカ。
統計学者のエドワード=デミングさんという方が、自分の師であるウォルター=シュワートさんのつくったシュワートサークルを「設計 Design →生産 Produce →販売 Sell →再設計 Redesign 」というサイクルに変更しました。
なので、この時点ではDPSRサークルだったわけですな。
しかも、この時点では品質管理に関する考え方でした。
※シュワートサイクルは仕様 Specification →生産 Production → 検査 Inspection 。
で、1950年にデミングさんは日本の日本科学技術連盟で統計的品質統制 に関する公演を行ったといいます。
この際、その公演に出席していた氏名が特定されていない日本科学技術連盟(日科技連)の日本人幹部が、PDCAサイクルを作ったそうです。
そして、その後の日本では、PDCAサイクルはアメリカ式の経営手法の一つとして広く知られていくようになります。
PDCAサイクルとはご存じの通り、「Plan, Do, Check, Action」の頭文字をとったものです。
なお晩年、デミングさんは、「現場の力を維持向上させていくためにC:CHECKをせめてS:STUDYにすべきだ」とPDCAサイクルに関して問題点を指摘しています。
PDCAの詳細な歴史的背景を知りたい人はこちらをどうぞ。
参考
pdrとoodr
現代はかなり変化の激しい時代です。
PDCAサイクルを回すために計画を策定しようにも、状況が目まぐるしく変化しているとなると策定が非常に困難ですね。
計画を立てている間に状況が変化してしまってその都度修正を重ねるので、一向に実行に取り掛かれずそのせいで貴重な機会を逸してしまうなんてこともあるでしょう。
そこで最近になって新しく提唱されてきた考え方に、PDRサイクルとOODAループというものがあります。
以下順次簡単に見ていきましょう。
PDRサイクル
PDRサイクルとは、ハーバード大学のリンダ=ヒルさんにより考案されたタイムマネジメント技法です。
PDRサイクルの特徴は以下の3点。
- 事前計画がない
- サイクルを回す周期が早い
- 多くを学べる
以上の3点のうち最後の「多くを学べる」という点は、PDCAの原型の産みの親であるデミングさんが指摘していた問題点を解消するものといえるでしょう。
PDRサイクルでは変化の激しさに対応するためにあえて計画を放棄しているって感じですね。
で、PDRサイクルの詳しい手順についてが以下の通り。
・P(prep):準備段階
何か行動を行う前に準備をします。
準備に際しては、以下のような質問を自分に投げかけてみるといいでしょう。
- これから何をしようとしているのか?
- その理由や目的は何か?
- その行動に誰がかかわるのか、また誰が影響を受けるのか?
、、、などなど。
まずは、行動するために最低限の準備をしましょう。
・D(do):実行
準備したことを実際に行動に起こします。
・R(review):見直し
行動が完了したら、見直しです。
何を行ったのか、そしてその結果として何が起こったのか、何を学んだか等について考えます。
この3ステップを高速で回し続けることで、状況の変化に素早く対応して成果を上げていくことができるって話ですね。
OODAループ(ウーダループとも)
OODAループ理論は、朝鮮戦争における空中戦についての洞察を基礎として、揮官のあるべき意思決定プロセスを分かりやすく理論化したものだといいます。
このOODAループ理論はアメリカ空軍のジョン=ボイド大佐によって提唱されたとか。
この理論のもともとの適用対象は航空戦に臨むパイロットの意思決定だったのですが、その後戦略レベルにまで適用範囲が拡張されました。
そして現在、その適用範囲は政治やビジネスにまで波及し、「あらゆる分野に適応できる一般理論」と評されるまでになっています。
PDCAが「計画を立ててから行動する」のに対て、OODAループでは「状況を観察してとりあえず行動してみる」ところから始まる点がかなり違います。
計画よりも実行に重きを置いているのはPDRサイクルと似てますね。
で、その肝心のプロセスについては以下の通り。
・O(odserve):観察する
まずは状況を観察します。
ビジネスであれば市場のや顧客、競合他社の動向を観察したり調査・分析するという段階ですね。
この際に、「過去の経験や常識等にとらわれず」にデータ等から「状況をできるだけありのままに把握する」のが大事です。
・O(Orient):状況判断、方向付け
観察や調査によって得られたデータや知見から「何が起きているのか」を把握して、行動の方向性を考えていきます。
ビジネスで言うなら市場等の現状をとらえて、「今後どう対応していくかの大筋を決める」てことでしょう。
・D(decide):意思決定
大まかな方向性がきまったら、次は「具体的にどんな行動をとるべきかを決めていく」事になります。
ビジネスで言うなら市場に売り出すサービスの大まかな方向性は決まったが、それをどうやって形にしていくかを決めるってことでしょう。
「自社の経営資源だけでできるのか」とか「他社からの技術提供等が必要だから交渉に出向く必要があるのか」等など実現にあたって必要なことを具体的に決めるということですな。
・A(act):実行
何を行うかまで決定したら後は実際に行動することになります。
以上のループを何度もまわしていくことで状況に適切に対応できるってことですな。
で、、この一連の流れをみるにOODAループはPDRサイクルを「より具体化したもの」て感じがしますよな。
まあ、「感じ」ですけどね。
PDRサイクルの「P」と「R」の部分がOODAループの「00」に対応している気がします。
変化が激しい現代を生き抜くのに向いているのはoodaとpdrかも?
この変化の激しい現代に上手く適応していくことを考えたら、個人もPDRサイクルやOODAループの考えを採用していったほうがいいでしょう。
計画とか立てていたら置いてかれて気かを逃すこともあるかもしれません。
ま、もっとも「計画なんていらねえ!」とは思いませんけどね。
ただ今から新しく個人で何か副業を始めてみようとかであれば、PDCAサイクルを回すよりもPDRサイクルかOODAル―プを回したほうが断然いいですね。
ちなみに、わたしはこうやってブログやったりカウンセリングしたりしているわけですが、基本的には自分なりにOODAループを回しつつやっています。
例えば、ブログなんてそれが顕著です。
アナリティクスやサーチコンソール確認して何のネタが受けそうかとか高順位をとれそうか、、、いろんなことを考えて日々記事ネタを探しつつ書いてますんで。
カウンセリングにしてももはやカウンセリングの過程自体がOODAループそのものといってもいいくらいですしね、、、。
まあ、OODAループにはかなりお世話になっている気がします。
ただ、PDRサイクルの方が直感的にわかりやすいので、いまからPDCAサイクルに変わる考え方を人生に採用しようって思っているのであればPDRの方がおすすめかもしれないですね。
OODAループやPDRサイクルを回していけば、日常生活における家事や勉強なんかもかなり効率的になるかもしれませんな。
ま、知らんけど。
おわりに
この記事は「「PDRとOODR」PDCAサイクルなんて古いからもう回さないくていい?」と題してお送りしました。
この変化の激しい現代において、PDCAサイクルを回していくだけで状況変化に対応するのは少々厳しいかもしれません。
あえて計画を放棄して、PDRサイクルやOODAループを回す方向に方針転換するのも手かもしれませんね。
自分の人生にもPDRサイクルやOODAループの考え方を取り入れると後悔のない人生が送れたりするかもしれませんな。
ま、知らんけど。
では!
参考
https://www.dhbr.net/articles/-/2150
https://ja.wikipedia.org/wiki/OODA%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97
参考記事等