災害時のパニックはなんで起こるん?防ぐにはどうしたらいいんだろう?

「災害が起こったりすると、パニックになってとんでもなく悲劇的な状況になるよね。なんでパニックって起こるんだろう、、、、。パニックさえ起こらなければ、もっと悲劇的な状況は避けられると思うんだけどなあ、、、、。」

うん、まあなあ、、、分からなんではない。

災害時のパニックほど怖いもんはない、、、。

オニギリス!

脱マンネリストのオニギリです!

今回もよろしゅう!!

今回の話題は「災害時のパニックはなんで起こるん?防ぐにはどうしたらいいんだろう?」という話です。

今回は以下の様な方に向けておおくりします。

こんな人が読むと役に立つよ
  • 災害時のパニックが起こる仕組みを知りたい人
  • 災害時のパニックを防ぐために何をしたらいいか知りたい人

はい、災害が起こると結構な確立でパニック状態に陥ります。

、、、、さて、なんで災害が起こるとパニックが起こるんでしょうか?

そこには群集心理と個人の心理の両方がかかわっているといえます。

そして、パニックは事前に対策をしておくことで防げる確率は上がるんですね。

最近でいうと、コロナの世界的な蔓延によりパニック状態に陥っている国は結構あるようです。

まあ、コロナも自然災害みたいなもんですからね。

今回は災害時のパニックが起こる理由やその対策について詳しく見ていきましょう。

では、ゆるりとおおくりします。

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そもそもパニックって何なのか?

そもそも、パニック(恐慌とも)とは、

「個人、ないし集団が唐突な不安や激しい恐怖によって混乱した状態」

のことです。

そして、パニックには「個人レベルのパニック」と「集団でのパニック」の2種類があります。

以下詳しく見ていきます。

・個人レベルのパニック(心のパニック)

災害発生のような緊急事態においては、人は複雑なことはできなくなります。

そのため、普段から災害時に単純な行動により対処できるように準備をしておかねばなりません。

例えば、火事が起こって逃げなくてはならない時に、人は普段使っている階段やエレベータを使ってしまうもの。

なので、普段から非常口や非常階段の位置をこまめに確認したり意識したりしていないと咄嗟にうごけないですね。

・集団でのパニック(集団パニック)

災害心理学に関する実験にはネズミを用いたものがあります。

その実験の概要は以下。

  • 一匹のネズミをカゴに入れ下から熱する
  • ネズミは必死で逃げ場を探しカゴのすみにある小さな穴から逃げることができた
  • この脱出経験あるネズミと別のネズミを入れる
  • 最初のネズミが脱出した後、別のネズミも脱出できた
  • しかし、ここにたくさんのネズミを入れた場合、われ先に逃げようとするネズミ達は互いにぶつかり合いじゃまをしあうため、結局すべてのネズミが逃げられなかった

このような事態は人間でも起こりえます。

例えば、雑居ビル等での火災で群衆が狭い場所に一気に押し寄せた結果、「群衆なだれ」が発生したりします。

群衆なだれが起こると人々が押しつぶされたり、階段から落ちてしまったりするんですね。

群衆なだれが起こる心理的メカニズムについてはおそらく「多数派同調バイアス」がかかわっているとみていいでしょう。

人間は過去に経験したことがないことに直面した場合、自分の周囲の人たちの行動に影響されてしまうというものです。

もはや、地獄絵図といっていいでしょう。

その他のバイアスについては以下からどうぞ。

パニックが起こりやすい条件や原因にはどんなものがあるんだろう?

パニックの根本的な原因としてはやはり「恐怖や不安といった過度のストレスによる認知力の低下」があるのではないかと思います。

認知力が低下するから、単純な行動をとりやすくなってしまったりするわけです。

また、過去に自分が経験したことがない突発的な現実に直面したことで上述のように、多数派同調バイアスに陥っている可能性もあるでしょう。

そして、パニックが起こりやすい条件としては以下のようなものがあるといいます。

以下個人レベルと集団レベルで分類して列挙してみましょう。

群集パニックが起きやすい条件

  • 緊迫した状況で危険が目前に迫っていると多くの人々が感じている。
  • 危険から脱出する方法があると、みんなが思っている。
     
  • 脱出する方法はあるが、自分が脱出できる保障はないとみんなが思い、強い不安を持っている。
     
  • 人びとの中で、相談や協力ができるような普通のコミュニケーションがとれなくなっている
     

・心のパニックが起きやすい時

あせる。あわてる。締め切りが迫っている。必死になりすぎる。興奮しすぎている。恐怖、不安の感情の嵐が頭の中に吹き荒れている。こうなると、脳は余計なことばかりに能力を使い、周囲を冷静に見て、自分の行動を的確にコントロールし、目的を達成するということができなくなります。

引用

http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/saigai/2011sanrikuoki_eq/panic.html

なお、パニックとは別に危機に際しても、逃げたりなしないなんて現象も確認されているそうです。

これは凍り付き症候群などと呼ばれています。

詳しくは以下からどうぞ。

https://www.lettuceclub.net/news/article/180814/

災害への知識とバイアス対策がパニック防止になる

では、どうやったらパニックを防止することができるのでしょう。

パニックの防止に関しては以下のようなものがあるといいます。

事前に十分な脱出手段を用意しておく。
  

不安を高めすぎない。
 

パニックのきっかけを防ぐ。(叫び声をあげたり、突然走り出すような人を止める)
 

リーダーを作り、統制の取れた避難行動を行なう。
 

人のことも考える。自分だけ助かろうとしない。
 

正しい情報を迅速に伝える(事前の「知的ワクチン」も)
 

引用

http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/saigai/2011sanrikuoki_eq/panic.html

不安を高めすぎないというのは認知力低下を防ぐという意味でも妥当ですよね。

そして、6つ目の「正しい情報を迅速に伝える」はとっても大事といえるでしょう。

知的ワクチンという言い方からもわかるように、危機に対して正しい認識や知識を持つことで落ち着いて適切な行動をとれるのです。

バイアスに対して理解を深めるのもその一環といえます。

「人間のはこのようなバイアスがあるのか」と知ることでバイアスに陥るのを防止することができたりするんです。

そして、昨今の新型コロナ流行に関してもそうです。

コロナに際して、当初「紅茶が有効」とか「納豆で免疫が高まる」、「コロナは生物兵器」なんていろんなデマが流れました。

わたし達がパニックにならないようにするにはコロナに対する「正しい知識」を持つように努めないといけないってことですね。

あくまで個人的な見解ではありますが、日本が他国に比べて感染者数が比較的軽微(決して少ないとは言えないが)であるのは、日本では感染症に対しての正しい知識等を国民の多くが共有していたからではないかって気がしています。

日本は過去の感染症の流行からそれを防ぐすべを学び、実際に防ぐための創意工夫を凝らしてきたとの印象がありますからね。

これはもしかしたら、日本人の多くが遺伝子的に不安を感じやすいということが、関係しているのかもしれません。

ま、断言できませんが。

もし、そのように考えた場合、心配性なのも使いようでは将来の危機に対して策を講じることにもつながるので、決して悪いものではないっていえそうです。

参考文献

「自分だけ助かろう」が全員を殺す?

上述の通り、パニックに陥らないための方法に

「人のことも考える。自分だけ助かろうとしない」というものがありました。

これを見て人によっては、「は?馬鹿か?自分が助かるためには全員をなぎ倒してでも逃げなきゃダメだろ?」と思うでしょう。

はい、一見自分だけ助かるためにがむしゃらに人を押しのけていくのが正しい気がします。

しかし、これを皆がやったら確実にパニックが起きますし、上述の群衆雪崩が発生するといいますね。

そして、結局、「誰一人として助からない」なんてこともあるでしょう。

心理的な側面から見ると、他人を助けることに意識が向くと冷静になれたりもするもの。

事実、逆境に強い人の心理的特徴の一つに「逆境にあっても人に親切にする」というものがあるといいます。

詳しくは以下からどうぞ。

ちなみに、三陸地方には津波の際の心得として「津波てんでんこ」というものがあるそうです。

これは「「津波の時は親子であっても構うな。一人ひとりがてんでばらばらになっても早く高台へ行け」というもの。

しかし、この教えでは「人を突き飛ばしてでも我先に逃げろ」とは教えておらず、むしろ「目の前にいる人は助けろ」と教えています。

つまり、津波てんでんこは「まず自分の命は自分で守るという主体的な避難をすすめる教え」と解することができますね。

先人たちの知恵は凄いもんです。

経験的に「逆境にあって人を助ける事で冷静になれること」を悟っていたといえるでしょう。

おわりに

この記事は「災害時のパニックはなんで起こるん?防ぐにはどうしたらいいんだろう?」と題しておおくりします。

災害時のような緊急性の高い事態にあっては、多くの場合は不安や恐怖により冷静な判断力を失ってしまいますね。

災害時においては、上述のような対策をもって挑みたいものです。

そして、もう一度大事なことだから言いたいのですが、「災害時に我先に自分の安全だけ考えて人を突き飛ばしてでも逃げる」と誰も助からない可能性があります。

だから、一見すると綺麗ごとのように聞こえるようですが、「目の前の人は助けつつ自分だけ助かろうと思わずに逃げる」ようにしましょう。

群衆なだれがおこったら大惨事ですからね。

では!

参考

http://www.bo-sai.co.jp/bias.htm

http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/saigai/2011sanrikuoki_eq/panic.html

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