
「人生って色んな時期があるけどよくよく考えたら、その時々でやるべきことというか達成すべきことってあるんよな、きっと。その積み重ねで充実した人生になると思うんよ。でも、自分の人生のロードマップなんてないから道に迷う感はあるよなあ。」
うむ、そうやね。
人生にはその時々で達すべき過大があるのかもしれんねえ。
オニギリス!
脱マンネリストのオニギリです!
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「人生のステージには6つある?「ハヴィガーストの発達課題」」という話です。
今回は以下のような人に向けておおくりします。
- ハヴィガーストの発達課題が何かについて知りたい人
- 自分の人生の方針を少し見直してみたい人
はい、人生にはいろんな時期がありますねえ。
幼年期、青年期、老年期、、、、そう色々あります。
で、こんなことを思う人はいないでしょうか?
「自分には人生のその時々でちゃんとその時期にやっておくべきことがあったのではないか?今は一体何をすべきなのか?」と。
はい、人生長いこと生きていると道に迷ってしまうこともそれなりにあると思うんですね。
そんな時は心理学者の方々が提唱した理論を少しだけ参考にして自分の人生を見直してみるのもいいかもしれません。
あ、でもあくまで参考ですからね。
絶対不変の理論なんて存在しませんので。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
ハヴィガーストって誰?
ハヴィガーストさん(1900~1991年)はアメリカの教育学者であり、彼の扱うテーマは都市の児童のアメリカンインディアンの子ども、ないし高齢者のエイジングへの適応問題などと実に幅広く、成人教育学台頭期の代表的な研究者です。
ちなみに、彼の著書や編著書は45冊強に上ります。
そして、彼は人間の発達課題を初めて提唱した人物として非常に名高いんですね。
ハヴィガーストの発達課題ってどんな感じ?
発達課題とは社会的に適応して人格を形成するにあたって、各発達段階で達しておくべき社会的・心理的課題のことです。
人生の発達段階をスムーズに移行していくためには、各段階での発達課題をクリアしていくことが必要であるといいます。
なお、各段階の発達課題を回避したりクリアできなかった場合、心身の不調がその後の段階で現れてくる恐れがあるためクリアできなかった発達課題に取り組んで改善しなくてはいけないそうです。
ハヴィガーストさんは乳児期・児童初期~高齢期までを6つに段階分けし、社会的役割だったり習得すべき身体的技量等を各段階ごとに具体的に6~10個ずつあげています。
それが以下です。
ハヴィガーストの発達課題 | |
発達段階 | 発達課題の内容 |
乳児期・児童初期 | ・歩行や食事、話すこと、排泄等の学習性の相違や性の慎みの学習 ・社会や事物についての単純な概念を形成する ・両親や兄弟との人間関係についての学習する ・正・不正を区別することの学習および良心を発達させる |
児童中期 | ・遊びを通じて身体的技能を学習する ・成長する人間としての自己に対する健全な態度を養成する ・同年齢の友達と仲良くすることを学習する ・男子または女子としての正しい役割を学習する ・読み、書き、計算の基礎的技能を発達させる ・日常生活に必要な概念を発達させる ・良心、道徳性、価値の尺度を発達させる ・自立的な人間形成、社会的集団に対する態度を発達させる |
青年期 | ・同年齢の男女両性との洗練された新しい関係を築く ・自己の身体構造を理解して男性または女性としての役割を理解する ・両親や他の大人から情緒的に独立や経済的に独立に関する自信を確立する ・職業の選択及び準備をする ・結婚と家庭生活の準備をする ・市民として必要な技能と概念を発達させる ・社会人としての自覚を持って責任ある行動をとる ・行動の指針としての価値や論理の体系を学習し自己の世界観を持つ、また他人と調和しつつ自分の価値の体系を守る |
成人初期 | ・配偶者の選択や結婚相手との生活を学習する ・第一子を設けて家庭生活を出発する ・子どもの養育や家庭の管理する ・就職する ・市民的責任の負担や適切な社会集団を選択する |
成人中期 | ・大人としての市民的 ・社会的責任を達成する ・一定の経済的生活水準の確立そして維持する ・十代の子どもたちが信頼できる幸福な大人になれるように援助する ・大人の余暇活動を充実させる ・自分と自分の配偶者をひとりの人間として結びつける ・中年期の生理的変化を理解して適応する ・老年の両親へ適応する |
高齢期 | ・肉体的強さと健康の衰退に適応する ・引退、減少した収入に適応する ・配偶者の死に適応する、そして死への準備をする ・自分と同年くらいの老人たちと明るい親密な関係を確立する ・肉体的生活を満足におくれるように準備する態勢を確立する |
ちなみに、上掲の各段階ごとに挙げられた具体的項目は社会の文化的要請、身体的成熟、個人の価値観や要望の3つの項目の中のいずれかが源泉になっているといいます。
※文化的要請=社会からのニーズ、要求される責任等
ハヴィガーストの発達課題とエリクソンの発達課題は何が違うのか?
ハヴィガーストさんが発達課題の概念を提唱して以後、様々な学者さん達が発達課題について理論を展開していくことになります。
そのような学者さんたちの中で一般に知名度があるであろう人はエリクソンさんでしょう。
エリクソンさんはハヴィガーストさんが発達段階を6つに分けたのに対して8つに分けています。
そして、ハヴィガーストさんとエリクソンさんの発達課題に関する決定的な違いは「何を重視しているか」です。
エリクソンさんは内面的成長により焦点を当てて発達課題を考えているんですね。
また、人はそれぞれの段階で課題を達することにより次の段階に進むことができ、課題を達した場合に得られるものと課題の達成に失敗した際に起こる心理的問題についても併せて提示しています。
エリクソンさんの発達段階について詳しくは以下からどうぞ。
参考
おわりに
この記事は「人生のステージには6つある?「ハヴィガーストの発達課題」」と題しておおくりしました。
人生をいくつものステージに分割して、その時期におおいて達すべき課題は何かを考えるという心理学者たちのアプローチは、結構参考になることが多いです。
しかし、その一方で「その通りでなければいけない」ということもありません。
さらに言えば、現代と理論成立当時では社会情勢が大きく異なっているわけです(さらに言えば文化の違いもある)。
ですから、自分なりに理論を咀嚼して「参考にする」という姿勢が大事ですよね。
人間は十人十色、それこそ個人がいろんな感性や経験をもっているので、一概に「人とはこういうものでありこう悩むもの」なんて言えません。
ただ、自分の人生を振り返るきっかけや今後の生き方の方針を決める参考にはなると思うので、このような学者の提唱するライフサイクルに関する理論を知ることは無駄にはならないでしょう。
理論を参考にしつつ自分の人生を見直してみるのも一興ですね。
では!
参考
https://fc2.org.uk/shinrigaku-chishiki/hattashukadai.html
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