「最近世間で、クリエイティブさが大事なんて言われたりするね。でも、人と違った方法で社内の問題を解決したのに、上司からはかなりの低評価だったわ、、、。なんで、ちゃんと問題を解決したのに、、、、それもクリエイティブに解決してみせたのに低評価なんだよ!納得いかん!」
そうねえ、そんなこともあるね。
オニギリス!
脱マンネリストで心理カウンセラーのオニギリです!
今回の話題は「大企業ほどクリエイティブな人は出世できない?その哀しい理由。」という話です。
今回は以下のような方に向けておおくりします。
- ・話のネタが欲しい人
- ・出世したい人
- ・クリエイティブさが仕事で有利になるのか気になる人等
はい、世間ではクリエイティビティが大事だなんて言われることが増えてきた気はします。
しか、いざ実際に会社でクリエイティビティを発揮して問題を解決しても、上司からの受けが悪い可能性があるんですな。
これは一聴すると「あれれ?おかしいな?」って感じがしますよねえ。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
1、リーダーはクリエイティブなほうがいいのか?
最近、クリエイティビティ、つまりは創造性が大事であるとよく聞くようになってきました。
実は、AppleやMicrosoftなどの複数の企業が共同出資しているP21という団体が、これからの時代を生きるための4つのスキルというのを発表しています。
それが以下の4つです。
- クリティカルシンキング
- コラボレーション
- コミュニケーション
- クリエイティビティ
はい、しっかりクリエイティビティが入っていますね。
ま、これは企業主導のデータですから、どこまで当てになるのかという話もありますが(そんなこといったら論文ですら怪しいけど、、、)。
ただ、これはアップルやマイクロソフトのような市場に強い影響力を持つ企業の意見と見えるので、時代のニーズを反映していると言えます。
なので、クリエイティブさが時代の要請であるというのは、おおよそ間違いないかと思います。
この事実からかんがみるに、これからのリーダーにはクリエイティブさは必須と言っていいと思います。
純粋な能力のみならず何人かの推薦や承認によって、リーダーが決定されるような組織においては、クリエイティブなリーダーが生まれないと言われています。
時代の要請をふまえても、クリエイティブさがあるリーダーの方がいいはずです。
ですが大企業の風土として、クリエイティブな人が評価されにくい土壌があります。
そう、大企業ではクリエイティブな人材は管理職にはなりにくいって話です。
上に成りあがってからクリエイティブ性を発揮したとかクリエイティブさを発揮して創業者になった場合は別として、大企業において出世してトップを目指すのであれば、クリエイティブさを前面に押し出すのではなく、クリエイティブさを隠して上を目指した方がいいです。
クリエイティブだとリーダーに不適と認定される
クリエイティブさがどのように周りから評価されるかについての研究があります。
それは以下です。
参考
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0022103110002611
この研究の概要を示すと以下です。
- 約300人の社員が対象
- 匿名で問題解決に取り組んでもらった
- 会社の中で起こりそうな問題を自分ならどのようにして解決するかという課題を与えた
- 完全匿名で行った上で、出てきたアイデアを別の55人の同僚に評価してもらう
そして、この実験における評価項目は以下の2点。
- その解決方法がクリエイティブであるか否か
- その解決策の提案者がリーダーとしての資質があると言えるかどうか
この結果がかなり意外でした。
上記のいわゆる時代の要請や流れというものを加味するなら、当然のことながら「リーダーにはクリエイティビティが必要である」と言えるはずです。
ところが結果としては、クリエイティブに問題を解決すればするうほどに周囲からはリーダー、つまり管理職や社長には不適格であるとの烙印を押されてしまったのです。
世の中の流れに逆行する結果が出ていますねえ。
これはなぜなのでしょうか?
おそらく理由として考えられるのは、そもそも大企業の構成員は安定志向であるということがあるでしょう。
大企業に新しく入ってくる人達が安定思考の人達であることが多いというのもさることながら、企業も黎明期の荒波をこえて組織が成熟し安定してくると、組織のどの構成員がやっても確実に利益を出せるシステムが出来上がっていたりします。
そうなってくると、そのシステムに則っていれば利益は確実にでるわけなので、わざわざクリエイティブさを発揮するリーダーを選んでシステムが壊されたりするリスクを取る必要性を感じなくなってきます。
なので、大企業ではクリエイティブさの高い人材があまり評価されないのも当然と言えるのです。
対して、ベンチャー企業などはむしろクリエイティブな人材を歓迎する風潮があるようですね。
この傾向については、ベンチャー企業はこれから自分達の「企業の独自性」を創り上げていく必要があるので当然と言えば当然です。
大組織ほど現状維持がお好き
さて、もう一つクリエイティブさの評価に関する研究を見てみましょうか。
それが以下です。
https://psycnet.apa.org/record/2006-23492-006
この実験の概要は以下の通り。
- 参加者達に航空会社がどうしたら乗客からより利益を得られるかという問題に対する解決策の提示を依頼
- 参加者達には評価者役の人達に対し10分以内でプレゼンしてもらった
- プレゼンしてもらう参加者の半数にはクリエイティブな解決策を、もう半数の参加者達には実用的な解決策の提示を依頼した
- 評価者達にはプレゼンにおけるアイデアの内容より、その人が組織のリーダーとして適しているかどうかを採点してもらった
その結果は、まああなたの予想通り。
そう、評価者の人達はクリエイティブな解決策を提示してきた時人達に対して、著しくリーダーに不適格であるとの評価をしたって話です。
ですから、日頃からあなたがクリエイティブな解決策や企画を提示してものの見事に成功させていたとしても、そんなに業務遂行能力はないけど実用的な解決策や企画を提示してそこそこ成功させている人に評価で劣るという事もありうるのです。
やはり、評価という面ではクリエイティブだと不利になります。
大きな組織ほどこの傾向は強まりますね。
上述したように、クリエイティブ性が発揮され過ぎると、すでに完成している仕組みが破壊される恐れがあるので安定志向になっている人達からしたら大いに不安です。」
おいそれとは、クリエイティブな人材を昇進させる気にはならないでしょうね。
なので、もし出世を目指すのであればクリエイティブさは隠し、社内政治力を高めていくのが得策でしょうね。
クリエイティビィティを発揮するのは上にいってからにしましょう。
一応参考までに、カリスマ性と社内政治についての記事を置いておきます。
※工事中
上司に嫌われたら出世は困難
正直な話をすると、上司に嫌われると出世は非常に困難です。
嫌われている上司に自分の価値や能力をいくらアピールしたとしても、効率が悪く徒労に終わる可能性が非常に高い。
人間はその相手のことを対して知らずとも嫌いなら、能力がとても低いとの判断をしてしまうものなんですね。
要は、相手をどれくらいよく知っているか、相手がいくら頑張ったとかではなく、「自分がどのくらい相手が嫌いか」というのが評価の決定打になってしまっているって話なのです。
参考
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/j.2044-8309.1988.tb00827.x
いうなれば、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」って状態ですねえ。
ということは、一旦上司にクリエイティブさをアピールし過ぎて嫌われたり出もすると、上司の頭の中には
「ああ、こいつ実用的な意見出すようなやつちゃう、ワイこいつきらいや」
という感情が生じると、その後何をしてもその嫌いの度合いによって何をしてもマイナスの評価を受けることとなってしまいます。
あまりに上司に露骨に嫌われてしまった場合は、会社を辞めるのも場合によっては手かもしれません。
あんまり、軽々にススメられることではありませんがねえ。
なので、出世を考えているのであれば、できる限りクリエイティブさは出さないようにしましょう。
嫌われてしまっては元も子もないので。
おわりに
今回は「大企業ほどクリエイティブな人は出世できない?その哀しい理由。」と題しておおくりしました。
結論としては、「大企業で出世したいなら、偉くなるまでクリエイティブさは封印する」ことが大事でしたね。
そして、それに加えて社内政治力を高めていくことが大事でした。
あれですね、出世したいのに明らかに上司に嫌われちゃったなら素直に転職するか、自分で何か新しい動きを起こして見るか趣味に生きると決めるかなんかしないとやってらんないっすね(ま、個人的にはね)!
ま、気負わずいきましょう。
人生長い、、、、。
では!