「わたしはちょっとしたことですぐに不安になるし落ち込みやすいから、あんまり人と関わり合いになりたくないんだよな。でも、そんな調子だから気が付いて見たら友人ゼロ人だわ。なんか寂しい気もするよなあ。あと、なんだかんだ生きにくい気もする。」
ふむ、まあ良好な人間関係って人間が幸福に生きるために最も重要な要素だって説が有力だもんね。
やはり人間関係は大事よ。
オニギリス!
脱マンネリストで心理カウンセラーのおにぎりです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「不安や憂鬱、怒りを感じやすい人ほど人生ハードモードかもしれない」という話です。
今回は以下のような方に向けておおくりします。
・不安を感じやすい人
・憂鬱になりやすい人
・なんとなく友人が少ないことを気にしている人
当ブログにて以前取り上げたように、人生の幸福度を大きく左右する要素に「良好な人間関係を持っているかどうか」というものがあります。
やはり信頼できる友人を沢山持っている人ほど人生を幸せに過ごせるというのは確かです。
ただ以前も言いましたが、友人は単に多ければ多い程いいというものではなく質が重要と言えます。
外向的な性格だと友人が多いという話はしましたが、友人の質に関してはよくわかりません。
ということで、今回は友人の質に関する話です。
そして不安を感じやすい人や怒りっぽい人などは対人関係に問題を抱えやすい可能性があるんだとか。
解決策もあわせてみていきましょうか。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
1,外向性と協調性が高いと良質な人間関係を作れる
以前も当ブログで触れたように外向性の高さは、友人を作るうえでは非常に重要な性格特性の一つです。
ビッグファイブについて詳しくは以下参照。
参考記事等
しかし、友人というものはただ多ければいいというものではなく質が重要なんですね。
そこで今回は、「ビッグファイブと対人関係の質の関わり合い」について見ていきたいと思います。
それにあたっては、IPC理論というものを使って「外から見た対人関係の特徴」とビッグファイブの関係性をしらべたパデュー大学などによる研究が参考になりますね。
この研究では、男女447名分(20~71歳)のサンプルを集めてそれぞれビッグファイブと対人関係の特徴について調査しています。
なおここでいう特徴とは、大体以下のようなものだとそうです。
- 特質:対人関係においてどのような行動をよくするか
- 問題:対人関係上の行動に生活に支障をきたすようなものはないか
- 価値観:人間関係についてどのような考えを持っているか
- 有効性:他者との関係において自分が実行できると思う行動
- 感受性:他の人の行動で気になってしまうものは何か
この調査の結果分かったことが以下。
·・対人関係の問題とビッグファイブの特性の間にはにかなりの関係性がある
·・協調性と外向性の特性が高い人は対人関係の資質が良好であり、人間関係が比較的スムーズに進む傾向がある
協調性と言えば、平たく言えば「相手の利益に配慮する性格特性」ということですからこれが対人関係の良好さに影響しているのはかなり納得のいくものだと思います。
人間関係の基本はやはり何といっても「与え与えられノバランス」ですからね。
どちらか一方ばかりが得をするといった支配従属関係ではいずれ破綻してしまうか、被支配側の幸福度が害されてしまいます。
わたしの場合は、以前のビッグファイブの記事にて述べた通り協調性が普通かやや低いくらいで、かつ外向性が結構高い感じです。
なので、瞬間的にはノリで友人を増やすもののそれぞれの友人との関係の質があまり高くないなんて事になりやすいんですな。
でも、それではまずいってことで、ここ数年はかなり「相手と自分との与え与えられのバランスをとる」という事をかなり意識しております。
場合によるものの、最終的には「4もらったら6返す」くらいの状態を目指すくらいの意識でいますね。
もちろん無理はしませんけど。
神経症的傾向の強い人は対人関係で困難に直面しやすい
さて、外向性と協調性が高いと対人関係の質が向上するという事まではいいですのが、この研究ではもう一つあることが分かったのです。
それが
「神経症的傾向(不安の感じやすさ)が高いと対人関係が難航しやすい可能性がある」
という事です。
「じゃあそういった対人関係においてぶち当たる困難やそれをもたらす要素には具体的にどんなものがあるの?」て話ですが、それが以下の3つだそうな。
- 不安と自意識:神経症傾向の人でこの側面が強い人は、過度に従順であって自己主張しない傾向あり
- 怒り:この側面が強い人は、常に怒りを感じており冷徹で執念深いといった問題がある
- 鬱:この側面が強い人はそもそも人づきあいを避ける傾向あり
うん、どれもこれもなんだか人間関係が上手くいきそうにないですね。
不安傾向が強いと押しの強い人にごり押しされて食い物にされそうだし、怒りが強いと一緒にいるとストレスだから関わりたくないと距離置かれますし鬱に関してはそもそも何も始まらないっていうね。
どれもこれも問題ありって感じですな。
これに関連して、以前結婚に向いている人の性格に「対人トラブルが気にならない」というのがありましたが、これも言ってみれば「神経症的傾向が低い」ってことを意味しているといえるでしょう。
やはり人間関係を円滑かつ良質なものにしていくにあたっては、メンタルの暗適性が不可欠ってことなんでしょうなあ、、、。
神経症的傾向が強い人はもうあきらめるしかないのか?
さて、上述のように「神経症的傾向が強いと対人関係で困難に直面しやすい」のが正しいとすれば、神経症的傾向が強い人はどうしたらいいんでしょうか?
さすがに「もう人間関係はあきらめな」みたいな事は間違っても言えないし言いたくないので、神経症的傾向の強い人ができそうな人間関係の質を高める対策について考えてみたいところです。
やはり神経症的傾向が強い人は、「その神経症的傾向を少しでも改善させる」事が重要だと思うんですね。
神経症的傾向を緩和するための対策に関しては、結構今までの記事で取り上げてきましたがおそらく以下の3つが基本方針となるでしょう。
- 日頃からストレス管理を徹底する
- 外向性を高める
- メンタルを行動面などから強化する
以下に上記方針に沿った対策を行うために有用そうな記事を置いときます。
参考記事等
おわりに
この記事は「不安や憂鬱、怒りを感じやすい人ほど人生ハードモードかもしれない」と題しておおくりしました。
対人関係において質を高めるためには、外向性と協調性の二つが必要である可能性があります。
そして不安の感じやすさ等を表すビッグファイブにおける性格要素である神経症的傾向が強いと、対人関係が難航するなんて事もあり得るといいます。
神経症的傾向が強い人は、その傾向を緩和するような対策をとると困難に遭遇することも減るでしょう。
一筋縄ではいかないですが、少しずつでも改善させていきたいものです。
では!
参考記事等