吐き気を催す邪悪とまで言われるような巨悪ほど実はどこからどう見てもよい人物に見える事があります。
なぜ、こんな事が起こるのか気になりますよね?その理由は以下の3つになります。
- 吐き気を催す邪悪ほど純潔そうな理由①:愛情が欠落しているから
- 吐き気を催す邪悪ほど純潔そうな理由②:他人を利用しやすいから
- 吐き気を催す邪悪ほど純潔そうな理由③:攻撃されにくいから
実際、邪悪極まる凶悪人物は宗教家や慈善家の中にまま存在するので注意が必要です。
本記事を読めば、慈善の皮を被った捕食者に対する対処の仕方などについて少し理解が深まりいらぬ対人トラブルを避けられるでしょう。
目次
吐き気を催す邪悪ほど純潔そうな3つの理由
とんでもない巨悪ほど慈善家やどう見ても善良そうにしか見えない出で立ちであることがしばしばあります。
なぜ、そんなちぐはぐな事が起こる事についての理由は以下の通り。
- 吐き気を催す邪悪ほど純潔そうな理由①:愛情が欠落しているから
- 吐き気を催す邪悪ほど純潔そうな理由②:他人を利用しやすいから
- 吐き気を催す邪悪ほど純潔そうな理由③:攻撃されにくいから
以下、順次くわしく見ていきましょう。
吐き気を催す邪悪ほど純潔そうな理由①:愛情が欠落しているから
人は、誰しも愛情を感じる対象に対しては親身になりそれ以外の者に対しては排他的になります。これは俗に愛情ホルモンと言われるオキシトシンの作用によるもの。
そのため、いわゆる博愛主義は人間の本能にのっとると到底不可能なあり方と言っても過言ではありません。
しかし、誰に対しても愛情を持たないサイコパスのような者は、愛情を誰にも感じないからこそ分け隔てしない接し方をすることが比較的容易です。
そのため、いわゆる博愛主義を標榜する慈善家や宗教家の中には、支配欲の強いサイコパス的な人物が多い可能性が結構あります。
吐き気を催す邪悪ほど純潔そうな理由②:他人を利用しやすいから
吐き気を催す邪悪と言えるような人物は、大衆から支持されることで自分の権威や名声が高まり自分の意見が通りやすくなることをよくわかっています。
そのため、彼ら彼女らは大衆受けのいい「善良で慈悲深い性格」を装っていることもしばしば。
善良な人物としての地位を確立してそこに熱心な支持者が沢山あつまれば、排除したい者を数の暴力で圧殺することも比較的容易です。
巨悪ほどこういった慈善の皮を被るのが上手い印象があります。ゆえに、こういった巨悪たちは、間違っても自分にサイコパス性があるなどとは言わないでしょう。
「自分はサイコパスかも」等という自称サイコパス達は、およそ自分のアイデンティティーの確立で葛藤しているだけの人です。
吐き気を催す邪悪ほど純潔そうな理由③:攻撃されにくいから
多少異論の余地がありますが、基本的に慈悲深い行いをする好人物との名声を確立してしまうと多少の粗があっても外から攻撃をされにくくなります。
むしろ、そういった巨悪達を攻撃する人が悪者とされ排除される事すらおこりえるといえましょう。
とはいえ、SNSが発達した現代では不正を行うとそれがすぐに外に流出するおそらがあるため、巨悪側としてはかなり行動に慎重になっていると思われます。
また、そういった時代だからこそ、現存する巨悪の邪悪さの平均値は、前時代の比にならないほど強大だと言えるかもしれません。
吐き気を催す邪悪の4つの特徴
吐き気を催すほどの邪悪と表現するのが最適な性格は、以下の4つのうち複数、ないし4つ全てをコンプリートしているといえます。
- 吐き気を催す邪悪の特徴①:サイコパス
- 吐き気を催す邪悪の特徴②:マキャベリズム
- 吐き気を催す邪悪の特徴③:ナルシシズム
- 吐き気を催す邪悪の特徴④:サディズム
以下、順次詳しく見ていきましょう。
吐き気を催す邪悪の特徴①:サイコパス
吐き気を催す邪悪の備える第一要素は、サイコパスです。
サイコパスとは、非常に大雑把にいうと以下のような特徴をもつ反社会性パーソナリティ障害者の事。
- 思いやりがない
- 恐怖を感じにくい
- 自己中心的
- 倫理観の欠如
もはや、これだけでお腹いっぱいな感じがありますが、サイコパスの中には向社会性サイコパスという社会にいい意味でうまく適応した存在もいるのでサイコパスだけでは吐き気を催す邪悪と認定するのは少し拙速です。
とはいえ、競争の場面では、かなりえぐい事をやってきそうですから怖い事には変わりありませんが、、、。
吐き気を催す邪悪の特徴②:マキャベリスト
吐き気を催す邪悪の備える第2要素は、マキャベリズムです。マキャベリズムとは、非常に大雑把にいうと「利益を増進させるや目的を達するためならば手段をえらばない」という性格特性の事。
もはや、自己中の究極系と言えるような性格と言えますね。
マキャベリズムにのっとって生きている人は、自分の利益を大きくするためなら倫理を度外視した対応をしてくるので大変危険です。
吐き気を催す邪悪の特徴③:ナルシシズム
吐き気を催す邪悪の備える第2要素は、ナルシシズムです。ナルシシズムとは、多くの人がご存じのように自己陶酔、つまり「自分大好き」な性格の事を言います。
ただ、これだけならそこまでの害はありません。というのも、ナルシストなだけであれば他人に対して変なマウントをとったり攻撃を加えたりといった事が起きないからです。
例えば、無害なナルシストの例としては、ノンスタイルの井上さんが挙げられるでしょう。問題なのは、ナルシストの度が過ぎて「自分以外の人間は自分に尽くすべき存在なのだ」といった歪んだ考えに至る場合と言えます。
吐き気を催す邪悪の特徴④:サディズム
吐き気を催す邪悪の備える第3要素は、サディズムです。サディズムとは、非常にざっくりいうと「相手を痛めつける事が快感になる」という性格特性の事。
サディズムは、ここまで見てきた3つの要素のどれと組み合わされても惨劇を生み出すので、もっとも厄介な性格要素と言ってもいいかもしれません。
特に、サディスト傾向の強いサイコパスは自分の加虐願望をかなえるために他者を積極的に痛めつけるので、サイコパスとサディズムのコンボは最悪と言ってもいいでしょう。
吐き気を催す邪悪の5つの具体例
では、次に、歴史上の人物を中心に「吐き気を催す邪悪」の具体例を挙げてみたいと思います。
吐き気を催す邪悪の具体例は以下の5人です。
- 吐き気を催す邪悪の具体例①:ディアボロ
- 吐き気を催す邪悪の具体例②:チンギス・ハン
- 吐き気を催す邪悪の具体例③:アドルフ・ヒトラー
- 吐き気を催す邪悪の具体例④:ヨーゼフ・メンゲレ
- 吐き気を催す邪悪の具体例⑤:張献忠
以下、順次詳しく見ていくとしましょう。
吐き気を催す邪悪の具体例①:ディアボロ
吐き気を催す邪悪を語るうえで、ディアボロについて触れないわけにはいきませんね。
ディアボロは漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第5部のラスボスであり、今回取り上げた「吐き気を催す邪悪」という言葉の出典である同漫画の登場キャラ「ブチャラティ」の発言の対象人物です。
同作品内で、ディアボロは以下のよなうな悪辣な性格をしたキャラとして描かれています。
- 自身の情報について詮索しようとした者は誰であろうと容赦なく始末する
- 自分のためになる事ならどんな悪事でも行う(麻薬売買など)
- 何の罪もない人間を平然と不幸にする
上記をみる感じでは、サイコパスとマキャベリズムという二つの要素を兼ね備えている可能性が高そうです。
「吐き気を催す邪悪」という言葉自体はかなり斬新ですが、割と漫画の悪役に多い性格設定ではありますね。
吐き気を催す邪悪の具体例②:チンギス・ハン
チンギス・ハンと言えば、あの世界史上最大版図のモンゴル帝国の創始者である稀代の英雄です。ただ、彼は同時にとんでもないレベルの邪悪さを持っていた可能性があります。その邪悪さを象徴する発言が以下。
人間の最も大きな喜びは、敵を打ち負かし、これを眼前よりはらい、その持てるものを奪い、その身よりの者の顔を涙にぬらし、その馬に乗り、その妻や娘をおのれの腕に抱くことである。
この発言の背景にある心理を「人類に対する諦念」ととるか「自身のあり方を肯定するための誇大表現」ととるかにより判断の分かれるところですが、おそらく彼はいわゆる善良とはほど遠い人物であったことは明らかだと思います。
少なくとも、この発言にはサイコパスとサディズム、マキャベリズムといった3つの要素が非常に色濃く反映されているといえましょう。
征服者としては天才的でしたが、人道的な観点からしたら間違いなく彼は「吐き気を催す邪悪」だったはずです。
吐き気を催す邪悪の具体例③:アドルフ・ヒトラー
ユダヤ人の大虐殺で有名なアドルフ・ヒトラーも間違いなく吐き気を催す邪悪の代表例と言えましょう。
彼の性格や知性等については以下のように言われているようです。
- 非常に嫉妬深い
- 美に対する熱狂(もともと画家志望だった事と関係があると思われる)
- 基本おしゃべりだが時に異常なほど内気になる
- 記憶力や軍事に関する知識は非常に卓越していた
- 美容に非常に詳しい
- 力への強い憧憬(ニーチェの思想の信奉者だった)
- 禁欲的
- 非常に執念深く復讐心が強い
正直、彼が実際に行ったことは紛れもない邪悪そのものなのですが、上記の要素からは彼の行いから想像される邪悪さに相当するようなそれを見出せません。
しいて言うなら、ナルシストでマキャベリズムに傾倒していたのかも?、、、、といった事くらいですかね
吐き気を催す邪悪の具体例④:ヨーゼフ・メンゲレ
吐き気を催す邪悪の具体例の4人目は、ナチス統制下で過酷な人体実験を繰り返した事で悪名高いヨーゼフメンゲレです。
彼の性格等については以下のような者であったと言います。
- 苛烈な優生思想信奉
- 知的好奇心・探求心が非常に強い
- 倫理観の異常なほどの欠如
なんというか、もはや「絵にかいたようなマッドサイエンティスト」ですね。とりあえず、上記からサイコパス性やマキャベリズムといった要素は感じ取れます。
もっとも、彼は晩年自身の子供のロルフに対して「ナチス統制下では他にやりようがなかった」といった様な旨の発言をしているとも言いますが、、、まあ何正当化してんだよって感じではありますね。
いずれにせよ、メンゲレは吐き気を催す邪悪で間違いないでしょう。
吐き気を催す邪悪の具体例⑤:張献忠
中国史上には、結構な頻度と人数で吐き気を催すレベルの邪悪が出現します。しかし、その中でトップレベルにイカレているように思われるのが明末期の農民反乱の指導者である張献忠です。
彼は『蜀碧』や『マガリャンイスの報告』によれば、殺人自体を非常に楽しむ極度のサディストといった印象が強いです。
もちろん、サイコパスやマキャベリズムといった傾向も非常に強い印象。しかし、これらの情報のどこまでが正しいのかは不明なので、何とも言えない所はありますが、、、。
吐き気を催す邪悪から身を守るための5つの対策
では、最後に吐き気を催す邪悪から身を守るための対策についてみていきたいと思います。
吐き気を催す邪悪から身を守るための対策は以下の5つです。
- 吐き気を催す邪悪への対策①:きちんと見抜く
- 吐き気を催す邪悪への対策②:相手の思惑を理解
- 吐き気を催す邪悪への対策③:露骨に敵対しない
- 吐き気を催す邪悪への対策④:孤立しない
- 吐き気を催す邪悪への対策⑤:関わらない
以下、順次詳しく見ていきましょう。
吐き気を催す邪悪への対策①:きちんと見抜く
吐き気を催す邪悪に対策する大前提として、そもそも「相手の邪悪さをしっかり見抜く事」が不可欠です。邪悪さに気が付ければ、事前に対策を練ったりそもそも関わらないという事も出来るのですから。
吐き気を催す邪悪を見分ける決定的なものは中々ありませんが、共感性の有無は一つの指標となるでしょう。
多くの人が心を痛めるような衝撃的なシーンを見て、瞳孔の開きが全く変化しないという人に関してはある程度用心した方がいいかもしれません。目は口ほどにものを語ります。
吐き気を催す邪悪への対策②:相手の思惑を理解
吐き気を催す邪悪に対抗するためには、まず相手の思惑を極力理解することが重要です。彼ら彼女らは極めて自己中であり自分の願望をかなえるためなら、手段も人を害することもいといません。
しかし逆を言えば、「彼らの利益を侵害しなければ危害を加えてこない可能性が比較的高い」ので、彼らの日頃の言動や動向、趣味といった事から彼らの願望や行動の大まかな方針などにあたりをつけるといいでしょう。
そして、あなたは彼らの大まかな行動指針と衝突しないような方向性で行動したり、あくまでも衝突はしないという意思表示をすることで不要な争いを避ける事ができるかと思います。
なお、彼らに積極的に取り入ろうとするのは結構ギャンブルなのであまりお勧めは出来ないですね。
吐き気を催す邪悪への対策③:露骨に敵対しない
吐き気を催す邪悪は、先ほども言ったように自分の欲求に非常に正直なので邪魔立てすれば容赦なく攻撃してきます。
そのため、「自分としてはどうしてもこれは通させるわけにはいかない」といったような強い信念を持つ事柄以外に関しては、真っ向から対抗することは避けるのが最善です。
譲ってすむところは相手に素直に譲った方が、生産性のない労力やリスクを避ける事が出来ます。戦うとなると犠牲が大きすぎるので、吐き気を催す邪悪と戦うかは慎重に判断するべきです。
吐き気を催す邪悪への対策④:孤立しない
吐き気を催す邪悪へ対抗する場合、一人で孤立して対抗するようなことは絶対にやってはいけません。
彼ら彼女らは表面上の人当たりがよくカリスマ性があることも往々にしてあるため、数の暴力で圧殺されることは容易に予想できます。
それに対抗する時に精神的に疲弊するのも間違いないので、心の余裕を持つために精神的支柱を得るために信頼できる人とのつながりをしっかりと確保しておくことは不可欠です。
そのため、彼ら彼女らに対抗するためにも、日ごろから人間関係のネットワークを強固にしていくよう心掛ける事が重要でしょう。孤立は何としても避ける事が大事です。
吐き気を催す邪悪への対策⑤:関わらない
そもそもの話ですが、吐き気を催す邪悪とは関わらないのが最善です。ここまで、対抗することを念頭に置いた対処の仕方を中心に紹介してきましたが、そもそも関わらないのが一番賢い対策になります。
あの孫子ですら「実際に戦うのは最後の最後」と言っていたり、ことわざでも「三十六計逃げるにしかず」等といわれているのですから。戦わないのが一番です。
ただ、逃げ方は結構重要です。あからさまな絶縁宣言をしようものなら、恨みを買う事や敵対する意思の表明とみなされて面倒に巻き込まれることもあります。
そういった事を想定した場合、露骨な絶縁宣言をするよりも「連絡頻度を減らしていって最終的には事実上の絶縁を目指す」というのが最良の策です。
吐き気を催す邪悪に食い物にされたくなければ、あまりに外面のいい人には少し疑ってかかるべし!
吐き気を催す邪悪とすらいえる悪人は、一見非常に良識があって慈悲深い人に見える事が多々あります。
しかし、それはもっぱら私たちを欺き都合のいい手駒として利用しようという算段からのものであって、思いやりや善意といったものからくるものではありません。
という事で、人間不信になるのは現に慎まねばいけませんが、過度に人当たりが良すぎたり慈善的に見える人には一定の警戒心を持った方がいいでしょう。