今回は以下の様な方に向けておおくりします。
- ・割り増し効果と割引効果について知りたい人
- ・話しのネタが欲しい人等
「なんか心理学の用語か何かに割引原理とか割り増し原理って言うものがあるっぽいけどどういう意味なん?何が割り増しされたり割り引かれたりすんの??」
当たり前だけど割り引かれるのはお金じゃないよ。
オニギリス!
脱マンネリストのおにぎりです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「知らない内に惑わされている割引原理と割り増し原理には要注意!」という話です。
今回は日常の中で誰かの業績を評価する際に、結構知らない間に多くの人が陥っている心理的要因である「割り増し原理」と「割引原理」についての話です。
やはり人を評価するなら正しく行いたいものですよね。
物事を正しくみるためにも今回の要因についてはちゃんと押さえておきたいものです。
今回は有斐閣から出ている「社会心理学」を主に参考としている次第。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
割り増し原理って一体何なの?
まずは「割り増し原理」について見ていきましょう。
割り増し原理とは、
「複数あるべき原因のいずれかが不在であるにもかかわらず、ある現象が生じていた時には存在していた原因の果たす役割が大きくなる」
というものです。
、、、、はい、多分「何言ってんのコイツ?」てなったと思いますので、具体例を挙げて補足してまいりたいと思います。
割り増し原理が生じている具体例は以下の通りです。
・数々の故障を乗り越えて、大成したスポーツ選手が世の中から称賛される
・ゲームを我慢しテスト勉強を頑張った結果テストの点数が良かったとしたら、テストが例え簡単であっても「自分は勉強を頑張ったから点数が良かった」と認識する
・ホームレス状態から一念発起して起業した起業家が世の中から高く評価される
上記の例のように、生じた結果に対して「促進原因だけがある場合」よりも「もっともらしい抑制要因と促進要因の両方が存在している場合」の方が、促進要因の効果が高いと「要因の効果が割り増しされて認識される」という事なんですね。
これは人の「モノとモノを比較対照して考える」という認知の仕組みに起因しているといえるでしょう。
割引原理って一体何なの?
次に、割引原理について見ていきます。
割引原理とは割り増し原理とは逆のもので、
「ある現象を生じさせる要因が複数ある時、ある原因を重視した場合に他の原因の役割が小さくなる」
というものになります。
ふむ、これまたよくわからない定義だと思いますので、具体例を見ていきましょう。
・二世議員が自身の才覚とその実績等を認められて若くして大臣になっても、周囲からは親の七光りだと過小評価される
・数学が苦手な学生が数学の試験で点数が悪かったのは、数学が苦手というより試験の内容が難しかったからであると考える
・協調性がなく自分勝手な行動が多い児童がひどいいじめをうけるのは、その児童の自己責任であり自業自得であると考える
一番、下の例はよく問題になる「いじめられる方にも問題がある」という理屈ですわな。
ただ、実際には「いじめられうる原因があるからと言っていかなる場合にもいじめ自体は正当化されない」という事です。
いじめられるような原因があっても「いじめてはいけない」わけですな。
しかし集団から受け入れられなさそうな浮いた行動をとっている子供は多くの場合周りから嫌われるでしょうか、「そりゃあ、いじめられてもしかなたなくね?」と考えるのも無理はないんですよね。
でもそれと「実際にいじめていいのか」はまた別問題ですな。
割引効果のせいで論点を見誤ることがありうるってことですねえ。
人の成果を正しく評価するために割り増し原理と割引原理には注意したい
上述の「ホームレスから成りあがった起業家の例」にしても「協調性のない子供がいじめられることの正当化の例」にしても、きちんと評価が正当になされているのか疑問ですよね。
人の認知はしらない内にゆがめられてしまっているという事です。
なので気をつけないと、人の行動や実績などを正当に評価できない可能性がありますね。
それに現実を正しく見れないことが増えて判断をミスることが多くなってしまいと思います。
「現実をそっくりそのまま現実として捉える」のは難しいし無理ですけども、「なるべく現実を正しくとらえる努力」は大事であろうと思うんですね。
そのためには「人間の認知にはこういった性質があるんだなあ~」としっかり理解して知っておくことが重要です。
認知を歪めてしまう認知バイアスについても理解を深めておくといいでしょう。
参考記事等
おわりに
この記事は「知らない内に惑わされている割引原理と割り増し原理には要注意!」と題してお送りしました。
割り増し原理と割引原理は、わたし達の認知を歪め他人の行為や実績といったものを正しく評価することを邪魔してくるものともいえます。
現実を正しく受け止めるためには、こういった心理作用があるのだという事をきちんと意識にんちをしていくといいでしょう。
なるべく現実を正しく受け取れるようにしていきたいものです。
では!
参考
https://psychologist.x0.com/terms/163.html#:~:text=%E5%89%B2%E5%A2%97%E5%8E%9F%E7%90%86%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81%E3%80%8C%E7%B5%90%E6%9E%9C,%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E7%90%86%E8%AB%96%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82