今回は以下のような人に向けておおくりします。
・本番に弱い自覚のある人
・自分の力を最大限に発揮したい人
「わたしは高卒だからやはり大卒の人達より能力が低いんだろうなあ。実際、わたしは職場で大卒の先輩たちより仕事の成果を上げられない、、、失敗ばかりだ。やはり、高卒って大卒の人より低能なんだな、、、。」
高卒より大卒が有能?
主語が大きいんじゃ、主語が。
そんな雑な話があるかいな。
オニギリス!
脱マンネリストで心理カウンセラーのオニギリです!
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「ステレオタイプ(固定観念)にとらわれていると能力がだだ下がり」という話です。
人は誰しも偏見、要は思い込みというものを持っているものです。
それは別に仕方がないこと。
しかし、思い込みの中には意識するだけで「自分の能力が激烈に低下させるものがある」といいます。
今回は自分に知らず知らずにかけてしまっているリミッターを外すための考え方を見ていきましょう。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
恐ろしいステレオタイプ脅威
人は誰しもそれなりに大なり小なり色んなプレッシャーの中で頑張っているかと思います。
それでも、中々世間で言われている「いわゆる成功者」の様にはなれなかったりすると思うんですね。
もしかしたら、この原因には「社会的な圧力」があるかもしれません。
その圧力というのが今回取り上げる「ステレオタイプ脅威」というものです。
このステレオタイプ脅威によって、自分の本来の能力が抑制されてしまうといいます。
それを示唆する実験にプリンストン大学の研究者たちによるミニチュアゴルフを用いたものがあるんですね。
この実験の概要は以下の通り。
- 被験者は白人の学生達
- 上記一部の学生達に「これから行うミニチュアゴルフは生まれつきの運動神経を測るための運動適性検査の一環」と話した(※現実にはこんな検査はない)
その結果、「生まれつきの運動神経を計測する検査である」と言われた学生達は、そのように告げられなかった学生たちに比してスコアが悪くなっていたといいます。
具体的にはそのスコアの差は平均で3打差ほどでした。
ただ、この実験の結果を見るだけでは「いや、それは検査をするって宣告されたプレッシャーのせいじゃね?」と思うかもしれません。
でも、今度は黒人の学生達を対象として同様の実験を行ったところ、「生まれつきの運動神経を計測する検査である」と言われたグループも言われなかったグループもスコアに差はなかったそうです。
よって、これら一連の結果の背後には「黒人の方が白人よりも生まれつきの運動神経が優れている」という思い込みによる影響がある可能性が考えられます。
ま、現実にはそう簡単に言い切れるものではないんですけどね、運動能力の差なんて。
ステレオタイプにはポジティブな作用もある
ステレオタイプ脅威は上述のように悪影響ばかりを及ぼすとばかりも言えません。
実は、上述と同じミニゴルフを用いて被験者たちへの伝え方を変えた別の実験も行われています。
その実験では白人学生と黒人学生のグループに分け、「これはスポーツインテリジェンスを測定する実験である」と告げました。
その結果、白人学生達のスコアは低下しませんでしたが、黒人学生達のスコアは大幅に低下した(具体的には平均4打差ほど)といいます。
この結果は、「黒人の方が知性が低い、学歴が低い」などというアメリカ社会で広く共有されている理不尽な思い込みによるものです。
実際には「黒人だから知性が低い」なんて雑な結論は何の妥当性もないといえます。
黒人の人の中には知能が非常に優れた人もたくさん存在してるのですから。
それは上述の運動神経に関しても同様のことが癒えるはずです。
これらの実験結果から、いかに人が思い込みによってその能力の発揮に関して影響を受けているかがわかるといえますね。
ステレオタイプは逆手にとることもできる
さて、人は社会的な思い込みによって自身の能力の発揮に関して影響を受けてしまうわけですが、負の影響に関しては対策をしておきたいものです。
そこで提案したいのが
「周囲のステレオタイプとは逆のステレオタイプをぶつけて相殺する」
という方法です。
例えば、アメリカでは「人通りの少ないところに若い黒人がいると暴力沙汰を起こすかもしれない」というステレオタイプがあるといいます。
そのため、人通りがあまり多くないところにいる黒人の人は避けられる傾向にあるそうです。
ところが、黒人の人がヴィヴァルディの四季を口笛で吹きながら人通りの少ない道を歩いたら、怖がられたりしなくなったといいます。
これはヴィヴァルディに対する知的なイメージと理不尽な黒人に対する暴力的イメージが相殺しあっているからの結果といえるでしょう。
このようにネガティブなステレオタイプに対してはその逆のステレオタイプをぶつけて相殺してしまえばいいといえます。
また、自分が得意なアプローチをこれから自分が取り組もうとしている分野に適応してストレオタイプ脅威の相殺を図るのも有効です。
例えば具体的に言うなら、「自分は運動が苦手だ」という意識が強い人が運動を始めようとするときは別の意識を持つことが大事となります。
もし、物事をコツコツと継続するのが得意であれば、運動神経ではなく「継続力」へフォーカスすると運動を続けることができるでしょう。
これは他のことにも言えるでしょう。
まさしく、「自分の弱みに焦点を合わせる」のではなく、「自分の強みに焦点を合わせる」ことが大事だといえます。
偏見の鎖を引きちぎれ!
ステレオタイプ脅威による悪影響は上述した通り。
自分自身に対してネガティブな思い込みを持ってしまうと、自分の能力に制限をかけてしまうことになります。
なので、そもそも偏見のような思い込みにとらわれないことが大事です。
是非とも、偏見に左右されないように偏見対策を取ることをおすすめします。
以下の記事を参考にしてみてくださいな。
おわりに
この記事は「ステレオタイプ(固定観念)にとらわれていると能力がだだ下がり」と題しておおくりしました。
ステレオタイプ脅威は非常に悪影響です。
自分に対してのネガティブなイメージを持ったまま行動すると、自分の能力を低下させてしまう」ことになります。
そのようなステレオタイプを持っているのであればそのステレオタイプに反対のステレオタイプをぶつけて相殺してやりましょう。
併せて偏見対策もしておくとなおいいですね。
思い込みって怖いものです。
思い込みなんかにとらわれず、自分自身の強みを存分に発揮してまいりましょう!
では!
参考記事等