「わたしの親戚に「自分は霊が見える」って強く主張する人がいたんだけど、結局その人は認知症だったんだよなあ、、、。何となくだけど、見えないものが見えるって言い張っている人のほとんどは霊を見ているわけじゃない気がするわ。」
ふむ、まあそうよなあ。
霊はいる気がしないよねえ、、、。
オニギリス!
脱マンネリストで心理カウンセラーのおにぎりです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「「パレイドリア現象」霊が見えるのはただの幻覚か病気かもしれない」という話です。
今回は以下のような方に向けておおくりします。
・パレイドリア現象について気になる人
・心霊現象の原因について考えてみたい人
心霊現象とされるものは世の中に沢山ありますが、本当にそれは霊のせいなのでしょうか?
多分その多くは単なる勘違いであろうと思います。
見えないものが見えるのは霊のせいではなくて、「人間の認知の仕組みのせいや意識障害のせい」かもしれません。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
パレイドリア現象って何か?
パレイドリア現象とは、シンプルにいうと精神医学における用語で
「対象が実際とは違って知覚される心理現象のこと」
です。
パレイドリアの具体例をあげるとしたら、以下のようなものが相当します。
・古壁のしみが動物や人の顔に見える
・雲が人の顔に見れる
・ネコの鳴き声が人間の赤さんの声に聞こえる
パレイドリアは、意識が明瞭またはほとんど障害されていない状態にあって起こるため、批判力は保たれるので「あ、これは人の顔でなくて雲だわ」みたいに分かっているものだといいます。
ちなみにパレイドリアは以下のような場合に起こるといわれる模様。
・熱性疾患
・譫妄(せんもう)
・LSDなどの薬物酩酊時
※譫妄とは軽度の意識障害の事。
なおパレイドリア現象の一種にシミュラクラ現象というものがあります。
このシミュラクラ現象とは、3つの点や線が集まった模様や物体等が人の顔のように見えてしまう脳の働きの事です。
、、、と、言葉で説明しても「そんなことないやろ~」と思っている人もいるかもしれませんので、シミュラクラ現象が実際に起こるかどうかを確認してみてくださいな。
下図をご覧くださいな。
上図は何の道具なのかはよくわかりませんが、ネジと先端の穴の部分の3か所に意識を向けてみると何となく「ネジが目で先端が口」に見える気がしませんか?
多分人の顔に見えてくる人は結構いると思いますねえ。
ちなみに私は「あ、これ顔やん!!」てめっちゃ思いました。
認知症になってもパレイドリア現象が起こる??
基本的にパレイドリア現象は、人の認知の特性によるものか何らかの意識障害を持った場合に生じるものといった感じでした。
で実は、パレイドリア現象は認知症によっても起こる可能性があるといわれているようです。
この認知症というのはレビー小体型認知症というもので、このタイプの認知症になると何もないところにありありと現実に動物や人などがみえる幻視という症状が現れることがあるといいます。
レビー正体型認知症については以下参照。
https://www.nmp.co.jp/public/reby/index.html
なのでもし「私にはご先祖様が見える!」とか「守護霊が見えるのだ!」なんて言っている高齢の人が親族にいる方がおられましたら、まずは病院に連れて行ってください。
早期発見が大事ですので。
世の中には「オーラが見える」とか「守護霊が~」等といって高額の占いをしている人達が一定数いるようですが、結構その手の自称霊能者の人達の中にはこういった認知症を発症している人もいるのかもしれません。
ちょっと言い過ぎかもしれませんが、そんなこと思ったりしてしまいますね。
初めから「いないけど金になるから霊が見えることにしている」のではなくて、「ガチで見えている人」の中には割といるんじゃないかなあって個人的には思っています。
まあ、実態は知りませんけどね。
とにかく見えないものが見えるのは何かの異常である可能性があります。
「天の啓示」なんて高尚なものではなく「単なる病気」である可能性が高いと思うのでまずは「病院へ行きましょう」。
見えないものは原則ないものとして考えたい
目に見えないものは、あることも証明できなければないことも証明できないものです。
まあ、いわゆる悪魔の証明ってやつですね。
しかしわたしはそういった目に見えないものに対しては、「存在していない事を大前提にして生きたほうがいい」と思っています。
結局のところ、神にしてもみえない何にしてもその存在の根拠の本質にあるものは「本人がもっている見えないものがあると思いたいという願望にすぎない」のだと思いますね。
そう、みえないものを信じる人のほぼ90%強以上の見えないものがあるとする根拠は、「あると思いたいという願望」だって言える気がします。
現実的に考えるなら、お墓参りだって本来意味などないでしょう。
「千の風になって」の歌詞ではないですが、「そこに私はいません」ってやつです。
霊や魂なんてお墓にはいませんし、死者はもう戻ってきません。
「人間は死んだら終わり」ですし、死んでしまえば遺体も情を介さない言い方をすれば「ただの物体にすぎなくなる」という事になります。
いわゆる霊がみえるとする自称霊能者たちは、「死者にあいたい」という人の願望に付け込んで降霊術やらなんやらといった事をするわけです。
はっきりいうと慣習上の理由を除外するなら、わたしはお墓参りをする必要など全くないし行為自体に意味がないと思っていますからね。
他の人は知りません。
ただ、科学者が観測できないものに関して「あることを前提として理論を組み立てる」場合はあります。
その場合は科学者は仮説を立てて実験し、その存在を立証しようとすることになるでしょう。
そういった場合ならともかく、「ただあると思いたいから思っている」のは現実的な意味で救いがあるのかはなはだ疑問です。
もちろん、まったく無意味とは言えないのですが、個人的にはどうなのかなって疑問が多いですね。
そして、わたしはそもそも占いというもの自体に強い不信感がありますから、原則として占いの類は信じないし頼ることもありません。
特に、よくわからない前世とか使命とかどうにもあやふやな文言でそれっぽいことを言っているスピリチュアル系の占い師には、、、、なんというか背筋がざわざわする?ような気持の悪さを感じてしまいます。
わたしがスピリチュアル系が苦手な理由については以下の記事を参照。
例えば、タロットカード占いは非常に有名ですが、占い業界の裏の裏まで知り尽くしている観相師である彩聖健人先生によると、タロットカードを使った占いの実体はハッタリそのものであるとのこと。
しかも、タロットカード占いは数ある占いの技法の中でもかなり修得が簡単な部類の模様。
話術が得意な人は明日からすぐにタロットカード占い師になれるかもしれませんね。
コールドリーディングが使えれば余裕かと思いますよ。
おわりに
この記事は「「パレイドリア現象」霊が見えるのはただの幻覚か病気かもしれない」と題しておおくりしました。
人は意識障害や認知上の特性のせいで、壁の汚れ等が人の顔等に見えたりすることがあります。
そして、ありもしないものがありありと現実に見えるというのなら、病気の可能性があると思うのでまずは病院に行って医師にみてもらってください。
放っておくと大変危険です。
なので、他の人には見えないものがありありと見えるというなら、まずは病院に行くことをおすすめします。
認知症にしても何にしても病気は早期発見が大事です。
手遅れにならないうちに対処しましょう。
間違っても、「天からの啓示」とか「天使からのお告げ」なんて馬鹿なこと言っている場合ではありませんよ。
では!
参考
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%AA%E3%82%A2