「わたしは親が開業医で、何となく自分も後を継ぐんだろうなって幼少期から感じてた。そして案の定、親からのすすめもあって何となくで医学部に入ってこれまで内科医として勤務してきた。でも、なんだろうか、この違和感。ふとした瞬間に自分の人生はこれでいいのか?っていう漠然とした恐怖というか焦燥に追い立てられる気がする、、、。」
まあ、何となくで生きて来るとあるかもしれん。
オニギリス!
脱マンネリストのオニギリです!
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「「アイデンティティ・ステイタス」人生に迷ったら立ち位置を確認してみよう。」という話です。
今回は以下のような方に向けておおくりします。
- 自分の人生を少し見直してみたい人
- アイデンティティ・ステイタスについて知りたい人
それなりに長いこと生きていたりすると、人生に迷ったりすることが出てきますね。
正直、わたしも「いったい何のために生きているのか」なんて、それなりに物思いにふけっていた経験があります。
その当時は「別にいつ死んだとしてもいい」と感じていました。
まあ正直、今も基本的には「別に生きていることなんてどうでもいい」と思っていますが、少なくとも「自分が生きていて何をしたいか」はある程度、自分と向き合うことではっきりした感があります。
人生に迷ったら一回自分の人生を見直して見たほうがいいと思う次第、まあ、お節介ですけど。
今回紹介するアイデンティティ・ステイタスは、自分の人生を見直していくための手掛かりになると思うんですね。
少し自分の人生を見直すきっかけとしてみてはどうでしょう?
ここで一瞬だけ宣伝?ですが、「悩みがあんよなー」て人も「ただ誰かに愚痴を言いたいねん!」て人も悩みが重症化する前に頭をクリアにしてみませんか?
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では、ゆるりとおおくりします。
目次
アイデンティティステイタスってなあに?
アイデンティティとは自己同一性、つまり大雑把にに言うと「自分らしさ」とか「自分は何者か」ということです。
つまり、アイデンティティが確立されている状態というのは「自分が何者かを分かっている状態」とか「自分らしさを確立している状態」であるといえるでしょう。
なお、アイデンティティを自己同一性という意味で使い始めたのは、あの「モラトリアム」で有名なエリク=エリクソンさんであるといいます。
で、アイデンティティ・ステイタスとは個人のアイデンティティ形成の在り方を判定する概念であり、マーシャ・Jさんにより提唱されました。
マーシャさんはエリクソンさんのいったアイデンティティを積極的関与(目標に向かって努力する等)と危機という2つの軸を使うことで、アイデンティティの危機に直面する年代である青年の発達状態には以下の4つがあるとしたんですね。
※危機は心理学では決してネガティブな事とは限らない。自分自身を疑ったり探索して自分を再構築する転機。
・アイデンティティ達成
「自分は何者か」ということを自分の頭で考え、その結果自分のやるべきことを見つけて積極的に取り組めている状態。
・モラトリアム
アイデンティティ達成の手前の状態。
人生に積極的に関与する意思はあるが何をすべきか定まらず悩んでいる状態のことであり、エリクソンさんが青年期の特徴としたものでもあります。
・早期完了
外部から与えられた目標に対して盲目的に取り組んでいる状態のこと。
例えば、親が「お前は陸上でオリンピック選手になるんだ」とか「東大に入るんんだ」等と親の設定した目標に向かって盲目的に努力することが早期完了の例としてはあるでしょう。
一見、早々に目標がきまっているのでいい感じもするのですが、後々「なんでこんなことしているんだ?」とか「わたしのしたいことじゃない!」なんて気が付くことも往々にしてあります。
やはり、人生で悩む時期というのはそれなりに必要だといえそうですな。
・アイデンティティ拡散
何もしていない、何も考えていない状態のことです。
そう、いうなれば「自分がどう生きるべきかわからんという状態にずっと浸かっている」といえるでしょう。
大人になってこの状態になっていると結構、生きづらそうな感がありますね。
そして、以上4つの状態を図にまとめると以下のようになります。
心理的危機・自己探索経験 | 心理的危機・自己探索経験 | ||
なし | あり | ||
積極的関与・傾倒 | あり | 早期完了 | アイデンティティ達成 |
積極的関与・傾倒 | なし | アイデンティティ拡散 | モラトリアム |
さてさて、あなたは今どのステータスにいるでしょうか?
自分の人生を見直してみよう
上述したアイデンティティ・ステイタスの観点から見たら自分は今どこに位置しているのかを見直してみるのもいいと思います。
確かに、このアイデンティティ・ステイタスは青年を対象に作られたものではありますが、成人にだってそれなりに参考になると思うんですよね。
あらためて、自分の立ち位置を客観的に見直してみることで何か見えてくることもあるでしょう。
個人的見解でありますが、アイデンティティ達成以外のいずれのステータスであったとしても、「自分が人生で大事にしたい価値」を探求しみつけることでアイデンティティ達成へと近づくことはできると思います。
ただし、あくまで私見でしかないですがアイデンティティ拡散に陥っている人の中には、ひょっとするとうつ気味だったりして何の気力もなくなっている人もいるかもしれません。
こういった人には探求よりもまずは休養が大事かなって思ったりしますね。
おわりに
この記事は「「アイデンティティ・ステイタス」人生に迷ったら立ち位置を確認してみよう。」と題しておおくりします。
アイデンティティ・ステイタスとは個人のアイデンティティ形成の在り方を判定する概念でした。
それを図にしたものが以下。
心理的危機・自己探索経験 | 心理的危機・自己探索経験 | ||
なし | あり | ||
積極的関与・傾倒 | あり | 早期完了 | アイデンティティ達成 |
積極的関与・傾倒 | なし | アイデンティティ拡散 | モラトリアム |
時にはいったん立ち止まって、自分の人生における今の立ち位置を確認してみてもいいかもしれません。
迷ったら、自分の立ち位置を確認するのが一番ですね。
では!
参考記事等
「右の頬を打たれたら左の頬を差し出せ」は綺麗事ではなかった??
参考