今回は以下の様な方に向けておおくりします。
どうにも人に恋愛感情をもてない人
話しのネタが欲しい人等
心理カウンセラーおにぎりの中の人、ぐれんです
今回の話題は「人を好きになれない人は、人を好きになれるように努力すべきなのか?」という話です。
しばしばクライエントから受ける相談の中に「今の恋人に恋愛感情がもてません」といった趣旨のものがあるので、ちょっくらここら一般論的な内容を記事にでもしておこうかと思いました。
※以下、「恋愛」という用語を単独で用いる場合は、その背後に「性欲」の存在を大前提にしている。
こうしたことをすると、わたし自身の思考も割と整理されるので結構いいんですよな。
では、ゆるりとおおくりします。
結婚しても家庭生活がうまくいかなかったら、せっかく結婚したのに悲しいですよね?
事実、結婚したはいいがすぐに離婚してしまうという人も割といるもの。
※データとしては、離婚率は2021の時点で 婚姻件数は50万1116組に対して離婚件数は18万4386組と言うものが存在している。
この離婚件数の多さの原因の一つに、「夫婦のどちらか、または両方のEQが低い事」がある可能性があります。
EQの高さは、「人の心の動きをどれだけ察することができるか」とかなり関係があります。EQが高いと適切に配慮をすることができるため人間関係が円滑になります。
長期的な人間関係を築くためにEQの高さは重要なのです。
例えば、EQが低いと以下のようなコミュニケーション上のトラブルを起こしがちです。
・相手に理不尽に自分の意見を押し付ける
・相手に理不尽に怒る
・察しが悪すぎてイライラさせられる
あなたはこんなコミュニケーションをとる人と結婚したくないですよね?
しかし、EQが低いと、「あなたも、もしかしたらそんなコミュニケーションをとるかもしれません。
自分が結婚に向いているか気になる人は、パートナーエージェントの提供する婚活EQ診断をやってみると診断結果と一緒にフィードバックが返ってくるので自己分析が進みます。
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目次
人に恋愛感情を持てないのは異常なのか?
まず、「恋愛感情を持てないことは異常なのか」について簡単に整理しておきましょう。
そもそも、いわゆる恋愛感情とは、生物的な文脈から言えば「繁殖のために存在する感情」にすぎません。
※そのため、わたしは以前の記事でも言及したように恋愛の本質は「依存と性欲」と認識している。ただし、性欲が不存在でも広義の恋愛は成立するとみている。心理学的には友愛に近い感情といえそうである。
なので、恋愛感情の本質は決してロマンチックのかけらもないものです。
通常、すべての生物は繁殖するようプログラムされているので、我々人類もその例外ではなく「恋愛感情を異性に対して抱くのがスタンダード」と言えます。
ただ、中には「そもそも性的感情自体を持たない人」というのもいて、そういう方々をアセクシャルと言いますね。
あくまでも生物的な文脈でいえば、アセクシャルの方々は「異常かどうかはともかく割と例外的な存在である」とは言えそうです。
人に恋愛感情を持てなくて困っていないなら気にしなくていい
特に、異性に対して恋愛感情を持てないとしても、それで困っていることがないのなら気にすることはそもそもありません。
人によっては「他人の目が~」とか「少子化の片棒を担いでいるようで罪悪感が~」等と言っている人がいますが、まあそんなことは個人単位では「知ったことではない」で結構であると思います。
少子化なんて言い出したら、個人の努力でどうこうできるレベルの話ではないですから、そんな事でいちいち個人が罪の意識を持つ必要はありません。
「行政が子供を作りたくなるような政策をしないのがアカン」っていうのならわかりますがね。
とりあえず、少子化の片棒が何だなんて「知ったことか」と一蹴していいのです。
あなた個人に背負える問題ではないので気にしなくていい事ですね。
ただ、あなたが「恋愛感情を本当は持ちたいのに持てなくて困っている」時だけが問題です。
それ以外は、「知ったことではない」でおしまいでいいでしょう。
後悔をしないために、「自分の最終的には何を置いても自分の意思を尊重する」姿勢を持っておくのが吉です。
※勘違いされやすい事なので、補足しておくが「自分の意思を尊重する」とは「他を無視して自己満足に徹すればいい」という意味ではない。
恋愛したいのに恋愛感情がわかない人に提案したいこと5選
恋愛感情を持ちたくても持てなくて困っている人に提案したい提案としては以下の5つがあります。
・自分を好きになる努力をしてみる
・自分が恋愛に何を求めているかはっきりさせてみる
・ストレス対策を徹底する
・コミュニケーション能力を鍛えてみる
・思考を柔軟にしてみる
以下順次補足です。
・自分を好きになる努力をしてみる
よく「自分を愛せない人は他人を愛せない」なんて言います。
もっとも、「愛するって何さ?」という疑問への回答がはっきりしないのでこの手の問答は無駄なんですがね。
ただ、「自分を愛せない人は他人を愛せない」は誇張が過ぎる表現ですが、「自分を好きになれない人は長期的な恋愛関係を築くのが難しい」というなら正解でしょう。
※「自分が好き」と言ってもナルシストは除く。
せつな的な恋愛を繰り返したところで心は疲弊するだけなので、どうせ恋愛をするのなら長期的な恋愛関係を築いていった方がいいです。
自分を好きになるために必要なのは、「ありのままの自分を受け入れる感覚である自尊心を高める事」です。
自分の事が好きになれないと、男女ともにおよそ「自分を好きと言ってくれる人」としか付き合えなくなりますが、わたしの体験も含めて考えると、このような恋愛では「自分が好きになれる相手と付き合える確率はあまり高くない」と思います。
恋愛は基本的に「外見的魅力のつり合いがとれた者同士でするもの」ですので、あなたの外見的魅力が相手と悪い意味で釣り合っていなかった場合は、相手に性的に魅力をあまり感じないので相手に恋愛感情など持てなくても仕方ありません。
ここで「相手のいい所を見て徐々に好きになって行く」事も理屈としては可能ですが、自分を好きになれない人、特に承認欲求が肥大している人の場合は、性的に惹かれない相手を好きになるのは比較的困難な気がしてます。
シンプルに自分の事で精一杯で相手の事に気が回らなくなるんですよね。
自尊心が高ければ、そもそも自分が魅力を感じる相手に積極的にアタックしていけるようになりますし、相手のいい所を見る余裕が出て後で好きになることもできるでしょう。
ただ、人によって自尊心が低くなる理由も状況も様々ですし「どのタイミングでどの手法を使うといいのか」もまちまちなので、「これをやっておけば即解決!」なんて方法はありません。
ただ、あくまでも一般論でいうのなら、マインドフル系瞑想や脱フュージョン等で意識の制御を身に着けたり、小さな成功体験を重ねていく、自分に思い遣りをもって接する習慣を身に着ける等といった事が必要かもしれません。
もっとも、幼少期の劣悪な家庭環境が原因となって重度の回避性パーソナリティ障害を発症しているような場合は、その専門家の下で認知行動療法等を受ける必要があるでしょう。
・自分が恋愛に何を求めているかはっきりさせてみる
「人が好きになれなくて困っている」というのであれば、一度しっかりと時間をとって「いったい自分は恋愛関係に何を求めているのか・」について熟考してみるといいでしょう。
恋愛関係の先に結婚や温かい家庭の構築などがあるのであれば、かならずしも顕著な恋愛感情は必要ありません。
さすがに「生理的に無理な外見の異性」はダメですが、その最低限度のハードルさえ超えていれば、重要なのは内面、特に思いやり(協調性)と言えます。
自分が恋愛関係において求めているものを探求する際は、「自分はどんな相手とどんな関係(家庭)を作っていきたいのか」を自分がその関係において果たす役割に着目して行うのがいいと思う次第。
恋愛の行く先をある程度、長期スパンで考えるようにすると建設的な恋愛ができると思われます。
・ストレス対策を徹底する
ストレスが過大になってくると、「ストレス解消のための気晴らしとして中毒性の高い恋愛(ロマンス依存症等)に陥る」とか「パートナーのあらゆる行動に敵意を感じて全く気を許せなくなる」なんて事が発生します。
男性の場合は、性欲自体が消失してしまってそれがれない感情の喪失として感じられることもあるかもしれません。
何をおいても、ストレスをためすぎないのが重要です。
ストレス対策にはいろんなものがありますが、まずは以下の三つを徹底するようにした方がいいでしょう。
・一日7時間以上の睡眠をとる
・野菜中心のバランスの取れた食生活をする
・早朝日光を浴びつつ、軽く散歩をする習慣を作る(最低でも一週間に計30分)
どれもこれも当たり前の事ですが、非常に重要です。
これら3つができたうえで、各種ストレス対策を講じないとどれも焼け石に水になりかねません。
まずは、人間の生理機能を正常にしてからなんですよね。
・コミュニケーション能力を鍛えてみる
よく「人のいい所を見れるようになれば人を好きになれる」とい人がいます。
これは一理も二理もある意見ですが、そもそも人と接する際にコミュニケーションがうまく取れないと相手の真意を誤解して思わぬことで喧嘩をしてしまうでしょう。
こうなっては、相手のいい所なんて全く見る溶融はなく、「あいつは全く自分の事をわかってくれない!」なんて四六時中起こっているなんて話になると思います。
コミュニケーションは相互的なものなので、いざこざが起こる時に「一方が100%悪い」なんてことは「ほとんど」ありません。
いざこざが起こったときは、大体は「相手のコミュニケーションの取り方に非があるかもしれないが、自分にもコミュニケーション上の過失はある」のです。
そのため、基礎的なコミュにケーション能力を底上げしておくと、相手を好きになれる余地が生まれるでしょう。
コミュニケーションの取り方については、「戦略的思いやり」の記事を参照くだされ。
ちなみに、元も子もない話ですが、「対人関係でのいざこざがわずらわしくてたまらない人に関しては結婚や恋愛をしない方が幸福度が高い」という研究があるようですので、そういう方は別に無理をして人を好きにならなくていいです。
自分の幸福度を優先して生きた方が賢明でしょう。
少なくとも「見栄や世間体のために結婚や恋愛をする」なんて愚の骨頂ですよね。
・思考を柔軟にしてみる
思考を柔軟にすることで、相手の欠点でも長所に転換することができるようになりますし、変な思い込みも減らせるので心に余裕が生まれます。
思考を柔軟にするための一つの方策は、「好奇心を高める事」ですので、以前投稿した「好奇心の高め方」についての記事を参考にしてみるといいでしょう。
ただ、男性に関しては、好奇心が高くなると浮気のリスクも上がるため、好奇心を鍛えると同時に「瞑想と等で自制心を鍛える」、「そもそも浮気性な人と関わらない」のがおすすめです。
まあ、長期的な恋愛関係よりもせつな的恋愛を重視したいのなら、わたしが言うことは何もないですが、長期的恋愛関係を築くことを主眼に置いているのなら気をつけるといいと思います。
おわりに
この記事は「人を好きになれない人は、人を好きになれるように努力すべきなのか?」と題しておおくりしました。
人を好きになれないで悩んでいる人は、月並みですがそもそも自尊心が低い場合が圧倒的に多い印象です。
自尊氏が低いと、自分が好きになれる人と付き合える確率は男女ともに低くなるし、「自分を好きになってくれる人としか付き合えない」なんて話にもなります。
これでは仮に付き合っても好きになれないままだったりするかもしれません。
「自分を愛せない人は人を愛せない」は言い過ぎとしても、「自分の事を好きになれないと人の事を見る余裕がなくなってなかなか好きになれない」というのはある一定の真実であると思います。
と言う事で、地道に小さな成功体験を積み上げて自尊心をあげていきましょう!
それがいい恋愛の秘訣であると愚考する次第。じ
では!
参考記事等