「私全然自分に自信がないんだよね、、、。それに比べて、私の同僚にはかなり自分好きな人がいる。ああいうのを世間的になんて言うんだっけ、、、、ナルシストかな?なんか、いつも自信満々で何となく気に入らないけど、きちんと努力はするし仕事はできるからなあ、、、なんか案外ナルシストの方が生きやすいのかな?」
あー、そうだね。
確かに自分に自信が無いよりは生きやすいね、きっと。
オニギリス!
脱マンネリストのオニギリです!
今回もよろしゅう!!
今回の話題はナルシストも案外悪くないんじゃないか? て話です。
日本だとナルシストは性格の悪さの代表例?みたいに扱われることもちらほら、、、。
でも、本当にそうなのでしょうか?
光が存在するからこそ闇があるように、何にでもネガティブな面があるのなら、ポジティブな面もあるのではないでしょうか?
はい、今回は「おもに」ナルシストのポジティブな面にスポットを当てていきたいと思います。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
1、ナルシストとはなんなのか?
はい、ところであなたはナルシストってなんだかわかりますかね?
え?
バカにするな?
いやいや、バカになんてしていません。
ただ、一般に言われる「いわゆるナルシスト」の意味が広すぎるんですね。
いわゆるナルシストって「自分大好きな人」みたいな意味合いで使われていませんか?
たしかに、大枠では間違っていないです。
ただ、これだけだと少しおおざっぱ過ぎます。
実は「自己愛」自体は誰でも持っているものであって、これ自体が悪い訳ではないのです。
自己愛が病的になった場合に問題になります。
病的なナルシストが「自己愛性パーソナリティ障害」と呼ばれます。
長期に渡って、以下の項目の2つ以上で思考と行動の不適応が認められる場合には自己愛性パーソナリティ障害と診断されたりします。
- 思考
- 感情
- 他人との交流
- 衝動の抑制
不適応のパターンとしては以下のようなものが考えられます。
- 誇大で過剰にすぎる自意識
- 他人に対して共感しない
- いつも横柄かつ尊大な態度や行動をとる
- 自分の欲望のために人を操作、利用する
- 自分を過度に特別視し、自分と同じ特別な人間にしか自分を理解できないと思う
んーどうでしょ?
自己愛性パーソナリティ障害ってかなりヤバメな性格ではないでしょうか?
こんな風に病的ならともかく、ただの自信満々なナルシストだったらそんなに有害でもないんですね-。
だから、「ナルシスト=悪」という固定観念はすこし結論を急ぎ過ぎかなあ、て思います。
2、ナルシストかどうかを見抜くのは簡単
はい、実はですね。
ナルシストかどうかを見分けるのはとっても簡単です。
シンプルよ~。
だって、
「あんた、ナルシストやない?」
て聞けばいいだけです。
そう、ナルシストの人にこの質問をしたら
「うん、そうさ。問題あるかい?」
(ちびまる子ちゃんの花輪君を想像してほしい、、、断じて HANAWAさんではないし、みぎわさんでもない)
てな感じで即答してくれるはずです。
「逃げも隠れもせぬ!拙者はナルシストなりっ!(キリッ!)」
と、堂々と宣言してくれるんですよ。
なので、いちいち嘘かどうかを見抜こうとかしなくて大丈夫です。
え??
私ですか、、、
んー、ちょっとどうなんでしょうかねえ、、、。
わかないですなあ。
3、正常なナルシストはいい存在
はい、実はですね。
病的でないナルシストはいい存在だったりします。
実は、正常なナルシストはコミュニティの中にあって有益です。
正常なナルシストもまあナルシストなので、ややウザいこともあるでしょう。
とはいえ、正常なナルシストは自分のことを好きでいるために努力を怠らないので、周りの人がその努力によって感化されたりします。
正常なナルシストが自分を他人より優秀と思っているのは間違いないです。
また、正常なナルシストは自分を優秀と思っているだけにとどまらず、自分の能力に見合った報酬を貰ってしかるべきであると思っています。
そう、だからこそ彼彼女達はしっかりと努力をするんですね。
事実、ロンドン大学の340人の学生を対象とした研究で、ナルシストな学生達がそうでない学生達より成績が良かったという結果が出ています。
さらに、この研究は成績の高低がIQとナルシストのどちらによるのかについても検証しています。
その結果、IQが同じならナルシストの方が成績がいいという結論に至りました。
もう聡明なあなたはきづいているでしょう。
正常なナルシストのもつ、「自分の能力に対する自信」という要素はメンタルを保つために大事なんです。
自分の能力に対する自信とは「自分はやればできる」という感覚、そう、「自己効力感」ですからね。
実は、私達はナルシストからも学ぶものがあったんですね。
「なんかこいつ鼻持ちならねえやつだわ」
なんて言わずに
「こいつのいいところ、私がこいつからまなべることってないかな?」
て視点を大事にすると自分の成長につながりますね。
さて、せっかくなので自己効力感の高め方についての記事をここにおいときます。
4、隠れナルシストは有害な存在
はい、さきほど言いましたね。
「ナルシストを見抜くのは簡単だ!」
と。
しかしですねえ、、、なかには
「いやいや、私なんて全然自分に自信なくて、、、」
と謙虚をよそおっている「隠れナルシスト」もいたりします。
さて、こんな「隠れナルシスト」ってどんな性格をしているかと言うと、、、以下をご覧くださいな。
- 心の中でなぜみんなは私を理解してくれないのか? と思っている
- 心の中で周りはみんなばかなのではないか? と思っている
はい、早速地雷臭プンプンですね。
隠れナルシストは自分はすごいと思っている癖に、努力もしないし、自分がすごいとも言いません。
結局、自分を有能であると思いつつ周りから否定されるのが怖いのです。
はい、早い話が「メンタルが弱い」という事です。
つまり、以下の公式が成り立ちます。
ばばん!
「あたいもっと評価されるべき」+「ガラスメンタル」=「隠れナルシスト」
はい、これ期末に出ますよー(笑)。
隠れナルシストは
「自分はすごいはずなのに、周りはバカしかいないから素晴らしい私を理解できないのだ」
なんて考えがち。
これって、、、、はい、一番最初にみた「自己愛性パーソナリティ障害」の感情と行動の不適応例そのまんまじゃないですか??
そうです、隠れナルシストは自己愛性パーソナリティ障害になる危険性が非常に高いのですよ!
自己愛性パーソナリティ障害になんてなろうものなら、まともな人間関係なんて築けません。
例えば、「あの人が私の方を見て笑っている。バカにしやがって!」なんて自意識過剰になりますね。
そして、共感性までなくなるので、周りの人を「自分の自尊心を満たすためだけの道具」として考えるようになります。
困ったもんです。
5、隠れナルシストか診断してみよう!
さーて、ではこの章ではあなたの「隠れナルシスト度」をはかっちゃいます!
使用するチェックシートはじジョナサン=チーク博士が製作したものを使います。
各質問に以下の基準で1~5の点数をつけてくださいな。
- 1=全く当てはまらない
- 2=当てはまらない
- 3=どちらでもない
- 4=当てはまる
- 5=非常によく当てはまる
では質問の方をどうぞ!
以下引用です。
質問1:自分について没頭して考えてしまうことがある
質問2:他人から嫌なことを言われたり、冷たくされるとすぐに傷ついてしまう
質問3:お店や教室や部屋に入った時に周りが自分を見ている気がする。視線を感じることが多い
質問4:自分の成果や手柄を他の人達とシェアするのが嫌い
質問5:自分のことで精一杯で他人の問題に関わる余裕がない
質問6:自分の性格は世の中のほとんどの人とは違うと思う
質問7:他人の発言を個人的に捉えてしまうことが多い
質問8:自分が興味のあることがあるとそれに夢中になってしまい周りの人や他人の存在を忘れてしまうことがある
質問9:自分のことを認めてくれる人が一人もいないグループにはいたくない
質問10:他人が問題が起きて自分に相談してきた時に自分の時間が使われてしまっている感覚になりイライラしてしまうことがある
引用
https://daigoblog.jp/hidden-narcissist/
さーて、来週のサザエさんは、、、、ではなく、採点は終わりましたかね?
点数の判断を基準を以下に示しておきますね。
・~23:ナルシスト要素なし。もう少し自分を主張した方がいいかもね。
・29周辺:健全なナルシストです。自分も他人も大事にできてます!
・35以上:完全に隠れナルシスト
はーい、どうでした?
ちなみに私は29ジャスト!
分布は以下の通りです。
- 1、4
- 2、1
- 3、3
- 4、3
- 5、3
- 6、4
- 7、1
- 8、5
- 9、2
- 10、3
さて、35以上の人はちょっと注意しましょうか。
「自分は認められてしかるべき」と考える事はいいんです。
いいんですが、ちょっと発想を変えましょう。
「みんなは私のすごさをしらないんだな。しょーがないな、まあ言ってもないからな。よし、私がすごいってことを、私がみんなの役に立つところを見せることで、認めさせてやろう」
てな風に努力する方向に発想を変えましょう。
さらにいうなら、人間関係を断ち切っていくのではなく、もっと積極的に人と関わることを意識しましょう。
そのほうがいいっす!
5、多少ナルシストなくらいでいい!
さて、23点以下の人。
あなたはですねー。
多少ナルシストなくらいでちょうどいいのですよ。
うん、人にそんな遠慮しなくていいんですって。
もっともっと、自己主張していきましょう。
自分の事って自分でもよくわからないもんです。
自分のことなんて10%ほどいしか分かっていないなんて研究だってある位ですよ。
だから、自分を「大したことない人間」だなんて卑下しなくていいんですね。
知らないだけですごい長所があったりするもんよ?
もっと自分に優しく、自分を信じて、もっと自分を主張していきましょう。
さて、ではここに自尊心、自分に優しくする方法おいときますかね。
まあ、気負わずに取り組んでみてくださいな。
おわりに
この記事ではナルシストでも別に悪くないんだよってことについて述べました。
ナルシストには以下の2種類がいましたね。
・正常なナルシスト
・隠れナルシスト
危険なのは隠れナルシストでした。
ハッキリ言ってですね、日本は「ナルシスト」という言葉に敏感過ぎ!
日本が長いこと謙虚を尊ぶ風土だったせいかはいざ知らず、日本には自尊心が低い人が多い気がします。
そして、やたらと「謙虚さ」という観点から「ナルシストを攻撃」したがります。
でも、「自分は有能」であると自分の可能性を信じることのなにがいけないのか? 人を傷つけないのなら別に目くじら立てなくてもいい気がします。
ちなみにですが、謙虚は卑下とは全く違います。
謙虚は自尊心が高い状態です。
詳しくは以下をどうぞ。
日本のおもてなし文化も謙虚を大事にする文化も理にかなっているし、すばらしい、、、
でも!
本来の謙虚を尊ぶ姿勢が、何時しか「自分を卑下する姿勢」に変質してやしませんか?
本来理にかなっているはずのものが「自己犠牲」や「自尊心」を低下させるものとして機能したのではかなしすぎます。
日本の謙虚を大事にする文化もいいですが、もっと「自分が好き」と胸を張っても「そうかそうか」と生温かいで見守ってくれる寛容さのある社会であってほしいと思う今日この頃です。
私は自分好きな人(もちろん正常なナルシスト)を生温かく見守っていく気です、カビが生えるほどに。
自分が好きってすてきやん。
では!
参考記事等