熟練している人と初心者っていったい何が違うんだろうか?
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「本当、熟練した職人の人ってすごいよねえ。およそ人間技とは思えないくらいに凄い神業を瞬時に繰り出してくるよな。おかしいよなあ、、、、同じ人間なのに、、、なんでこんなにも差があるのか、、、。でも、よく考えたらそんな神業使いの職人にも初心者の時代があったわけよな、、、。」

うむ、そうよな。

どんな神業職人にも初心者時代はあるわね。

前世から転生でもしてない限り、生まれつきできるってことはないだろうな。

オニギリス!

脱マンネリストのオニギリです!

今回もよろしゅう!!

今回の話題は「熟練している人と初心者っていったい何が違うんだろうか?」という話です。

今回はこんな人の向けておおくりします。

こんな人が読むと役に立つよ

熟練者と初心者の違いについて少し科学的に考えてみたい人等

どんな分野であっても熟練者は、その分野の門外漢からしたら複雑で難解そうなスキルをそれこそ息を吸うように扱っています。

例えば、和食専門の料理人の方の鮮やかな包丁さばきは普通の人がおいそれとはマネなどできません。

でも、彼らも始めは初心者だったわけです。

しかし、長い時間の修練により熟練した結果、神業といえるようなある種の絶技を身に着けていくわけですな。

実は、彼らは初心者とは細胞レベルで違っている可能性があるんですな。

今回はそんな話です。

ひょっとしたら、熟練者の体や思考等に起こっていることから上達するための考え方や秘訣みたいなものも見えてくるかもしれませんな。

では、ゆるりとおおくりします。

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熟練者は「脳が違う?」

結構人によっては衝撃的な事でしょうけども、最近の実験に

「初心者と熟練者、つまりその分野の専門家ではニューロンの働きが違う」

ということを示唆するものがあるといいます。

参考

https://www.cell.com/neuron/pdfExtended/S0896-6273(19)30848-7

※ニューロンとは生物の脳を構成する神経細胞のこと。ニューロンは記憶や学習、発想等に深くかかわっている。そして、ニューロン同士はシナプスという受法伝達のためのパイプ様な構造で相互につながりあい、脳内情報をやり取りしている。

このアメリカのCSHL(コールドスプリングハーバーラボラトリー)等の研究者たちによる研究によって、マウスがタスクを繰り返し実行し訓練されることでニューロンの働きがより集中することを発見したといいます。

この研究の概要は以下の通り。

  • マウスに「目の前にある3つの水しぶきのうちの一つをなめる」というタスクを課した
  • それぞれのミスしぶきには報酬とそれが与えられる確率が設定されている(つまり、高確率で報酬を得られる水しぶきもあるしその逆もある)
  • 期間は4週間

結果として、4週間の間マウスたちは上記タスクを繰り返すうちに、そのタスクの仕組みを学習し言ってみられば「水しぶき舐め初心者」から「水しぶき舐めの専門家」へと変貌しました。

つまり、どの水しぶきを選ぶと高確率で報酬がもらえるかを選択するという選択眼が磨かれていったということですな。

で、水しぶき舐め専門家となったマウスの脳を測定してみると、「ニューロンが特定の仕事においてのみ素早く反応するようになっていた」といいます。

また、水しぶき舐め初心者のマウスは実際に一つの水しぶきを選択するまではニューロンが反応しなかったのに対して、専門家のマウスは水しぶきを選択する前の段階ですでにニューロンが働いていたそうです。

熟練者は「預言者である」

さて、上記の研究により専門家のマウスのニューロンが水しぶきを選択する以前から反応していたということは一体何を意味しているんでしょう?

これは学習によって、「この水しぶきは高確率で報酬をもらえる水しぶきか」という判断がある程度つくようになっているということだと思われます。

そう、大げさな言い方ではありますが、「熟練者とは預言者」みたいな感じです。

もう取り掛かる前からその作業の工程の成り行きや途中で起こりうるアクシデント、その際の対処等々がすべて頭の中でシュミレーションできているって感じですな。

初心者にはその成り行きを含めたイメージが全くないので、実際にやってみて「これやるとまずいのか?これやったらいいのか?」なんて試行錯誤するわけです。

このように熟練者が未来を予測できるのは、脳に外界の仕組みを反映するモデル( 内部モデル)を獲得しているからなんですね。

で、多少余談ですが、こんな風な学習の過程に小脳という脳の一部がかかわっているなんて話があるんですが、この小脳について最近少し興味深い研究があます。

小脳は従来は「もっぱら運動(自分の意思によらない運動)に関する学習」に関する器官だと考えられてきたのですが、最近では「運動以外の学習にも関与している」可能性が浮上してきました。

小脳は熟練した運動制御に関わる器官であり、運動学習によって制御対象である体(要は自分の身体)に関する内部モデルを獲得するといいます。

例えば、自転車に意識せずとも乗れるようになるというのは自転車に乗るための内部モデルが出来上がっているから可能なんですな。

で、最近になって小脳の内部モデルは「熟練した認知能力のも当てはまるのではないか?」なんて話があります。

例えば、その仮説を検証するために以下のようなプロの棋士の小脳の活動を調べた研究がありますね。

参考

https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-15K00198/

どうやら、この研究によるとプロ棋士に意味のある盤面を見せたところ小脳が反応したが、初心者にはそのような反応は見られなかったとか。

また、小脳に関しては小脳出血後に運動のみならず感情や認知機能に変化が見られたとする症例報告があったりする模様。

参考

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrm1963/42/7/42_7_463/_pdf

小脳は脳全体からすればとても小さい器官ですが、実は脳全体のニューロンの8割がそこに集約されているといいます。

何か知られざる機能があってもおかしくないですわな。

熟練とは無駄をそぎ落とすことなのかもしれない

上記研究に携わった研究者の一人であるチャーランドさんによると「初心者の脳は様々なことに対して働いておりニューロンも様々な物事に関与しているが、専門家の脳は今行おうとしていることに集中している」との趣旨を言及しています。

「全集中!専門家の呼吸!」って感じでしょうか(笑)。

これはいうなれば、「初心者のニューロンはマルチタスクだが専門家の脳はシングルタスクだ」ということでしょう。

ま、初心者のニューロンでは内部モデルが出来上がっていないのでその仕事を遂行するにあたって無駄な方向にも働いてしまうってことですかね。

初心者は知識や能力があったとしてもそれらを上手に使いこなすことができないんですな。

まあ、よく言われる「頭でっかちな状態」といえるでしょう。

あれこれ理論は言えるんだけど、実際にやってみたらてんでだめっていう(なんか違う?)。

対して、専門家のニューロンは特定の仕事に対して特化して働くので、その分野に対してだけ割く脳の割合が大きいわけです。

すると、ほんの些細な変化に気付くとか自分の関わっている仕事と他の情報を関連付けるのも早くなります。

ちなみにですが、マルチタスクは脳にかなり悪いです。

効率や脳の健康とかを考えたら「シングルタスク」が最善です。

シングルタスク化のための具体的な方法はいかからどうぞ。

おわりに

今回は「熟練している人と初心者っていったい何が違うんだろうか?」と題してお送りしました。

熟練者と初心者では脳では、神経細胞のネットワークが違っていることが示唆されています。

人は学習によって知識や能力を無駄なく適切に使えるようになっていくもんなんですな。

そして、そんな学習には小脳がかかわっている可能性もありました。

人間の体にはまだまだ未知の領域が沢山ありますなあ。

そして、熟練者の脳のニューロンはマルチタスクでなくシングルタスク。

これは大事ですねえ。

やっぱ、マルチタスクって無駄が多くてアカンのね(なんか飛躍しすぎか?)。

では!

参考

https://kaken.nii.ac.jp/ja/report/KAKENHI-PROJECT-15K00198/15K00198seika/

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrm1963/42/7/42_7_463/_pdf

https://www.cell.com/neuron/pdfExtended/S0896-6273(19)30848-7

https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E5%86%85%E9%83%A8%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB#:~:text=%E6%99%82%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%81%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%81%AE%E4%BA%88%E6%B8%AC,%E3%82%92%E5%86%85%E9%83%A8%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB%E3%81%A8%E8%A8%80%E3%81%86%E3%80%82

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