「マジで仕事しているとストレスばっかだわ!!仕事なんてしないですごしたいわあ。自由な時間が沢山ほしい、、、、。何もしないで暮らしたい、、、。」
ふむ、何もしなけりゃしないでそれがストレス減になることも忘れちゃあかんよ。
オニギリス!
脱マンネリストで心理カウンセラーのおにぎりです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「体にいいストレスと悪いストレスを知り悪いストレスを人生から追放だ」という話です。
今回は以下のような方に向けておおくりします。
・ストレスの活用方法について考えたい人
・いいストレスと悪いストレスの区別について考えたい人
ストレスの多い環境って嫌ですよねえ。
体調は悪くなるしおまけに老けてブサイクになるし、、、まあ、老けるはともかく体の不調の原因になるのは大問題ですよね。
ストレスは少ないに越したことはないですわな。
しかし、ストレスが全くない状況というのもまたストレスです。
それとストレスにはいいストレスと悪いストレスという区別をすることもできます。
以前の記事でも述べた気がしますが、「ストレス=悪」ではないんです。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
ストレスってそもそも何なのか?
ストレス(stress)とは、元々は物理学における概念であったといいます。
それを生理学や医学の分野に初めて持ち込んだのは、キャノンバード説の提唱者として有名なアメリカの生理学者であるウォルター・B・キャノンさんだそうです。
そしてそれを受けて、ハンガリー系カナダ人のハンス=セリエさんが他種のストレスに対しラットが同様の反応を示すことを発見します。
そして、彼はストレスを
「生体に作用する外からの刺激 (ストレッサー)に対して生じる生体の非特異的反応の総称」
と定義しました。
凄く言い回しが面倒ですわなあ、、、。
ちなみに、「生体の非特異的反応」というのは、
「測定対象以外の何らかの生体成分が測定試薬や採血管の添加物などの成分と異常反応を引き起こし,病態とかけ離れた測定値を示す現象」
参考
https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1543102892
の事でして、その具体的なものには
「本当は陰性なのに陽性に見えてしまう反応(偽陽性)や、本当は陽性なのに陰性に見えてしまう反応(偽陰性」
といったものが含まれます。
ですから例えば、本当はコロナ陰性なのに陽性に見える反応とか本当はコロナ陽性なのに陰性に見える反応というのは非特異的反応ってことになりますね。
まあ、なんだかかなり話が入り組んできましたが、ストレスは大雑把に「外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態」ってことでいいですわな。
そして、セリエさんによるとストレスをうけた場合の生体の反応には以下の3つがあるとか。
・警告反応期:一時的に抵抗力が低下する時期。最初に抵抗力が低下するショック相を経て、次に抵抗力が高まる抗ショック相へと移行する。ショック相においては体温低下、血圧低下、血糖値の低下、筋緊張の弛緩などの症状が見られ、抗ショック相では抵抗力が強まってストレッサーへの適応が本格化する。
・抵抗期:疲労感が興奮に変わる、また逆に脱力感に陥る時期。血圧の変調が本格化して血糖もふえ、胃や心臓にも異常があらわれる。
・疲憊期(ひはいき):長期間にわたる継続的ストレスに生体が対抗しきれなくなって段階的に抵抗力(ストレス耐性)が衰えてくる時期。いうなれば電池切れ状態。
ちなみに、以前はストレス刺激とそれによる反応を区別していたそうですが、現在ではストレス刺激とストレス反応を区別することは少なくなっているんだそうな。
まあ、ストレスって言葉はかなりあいまいなものって印象ですよなねえ。
実際、「ストレスは曖昧過ぎて科学の言葉としては不適だろ!」という声おもあるそうですね。
うん、なんかわかる。
ストレスがいいか悪いかは以下は結局程度ととらえ方次第?
さて、もう一度言っておきますが、必ずしも「ストレス=悪」ではありません。
上述したセリエさんの分類に沿って考えるなら、ストレスを受けた最初の段階で「一時的に抵抗力が落ちるショック相」を経た後に「抵抗力が高まる抗ショック相」へと移行することになります。
とすれば、抗ショック相における抵抗力の高まりにおいて現状のストレッサーが発生している状況を事故の成長などによって解決したりすることができれば結果的に本人の人生にプラスになることもあり得るでしょう。
具体的に言うなら、大きな仕事をいきなり任されて「え?これは大変なことになったぞ」と一瞬動揺するものの、少したって「よし、これも成長の機会だ!」等と前向きになって取り組んで結果としてそれなりに成果を出す、ないし成果は出せないまでも成長するなんて話ですね。
ストレスが役に立つこともあるという事です。
ちなみに、学習活動に関する動機付けは「適度なストレスがある場合に最も高い」と言われていますね(ヤンキードットソン法則による)。
このようなストレスの作用は、毒性物質の影響に関する用量依存性のモデルの一つであるホルミシスによって説明できます。
※毒性物質の影響に関する用量依存性のモデルには、ほかに「線形閾値なしモデル」と「閾値モデル」等がある。
ホルミシスでは、毒性物質に関してあるレベルまでは逆に有益な影響が現れそのレベルが大きくなってはじめて毒性が現れるんだそうです。
ちなみに、野菜やフルーツが体にいいというのもこのホルミシスが関係しているんですな。
実は、野菜やフルーツに含まれるポリフェノール等は微弱ながらも毒性を持った成分なんですね。
少量の毒物はかえって体を強くしていくというわけです。
ストレスも少量なら精神を強くする薬になるととらえられるでしょう。
悪いストレスは人生から追放したい
さてさて、ここまでの話でストレスが必ずしも悪ではない事がお判りいただけたかと思います。
ただ、ここで重要なのは「ストレスにもいいストレスと悪いストレスがある」という視点です。
先ほど「いきなり大きな仕事を任された場合」についての例をあげましたが、正直人によってはぷれっシューに負けてしまって自己成長も何もないってことはあり得ます。
そう、「ストレスのとらえ方や感じ方は人によってかなり違う」という事です。
各人にとって「無理のない範囲でのストレス」をとっていかないと、成長するもクソもなくただ精神的に疲弊して潰れていってしまうだけという事なんですな。
また、負担に感じてくるとどうしても「やりたくない!」と思うものですが、周囲の環境などが「やめることを許してくれない」となるとますます心理的に追い込まれて言ってしまいます。
心理学的に言うなら心理的リアクタンスというやつですね。
人は「押し付けられて無理強いされると反発したくなる」ものなんです。
なので、いいストレスとは「本人にとって無理がなく自分の意思でとるストレス」といえるでしょう。
「辛いけどやらなくてはいけない」という状況はままあるものですが、こうした状況は可能な限り避けた方がいいし、もしそのような環境に置かれたら「楽しむ工夫をするか、ダメそうなら何とかして逃げる」のがいいってことですね。
少なくとも、「やりたくないけど」という気持ちがあるのが良くないのは確かです。
「やりたくない」を「やりたいと思えるように工夫する」とか「やりたくないならさっさとやめてしまう」という感じでいいと思います。
もっとも、生きていくうえでやりたくない事は沢山あるのが普通なので、現実的には「やりたいと思える工夫」を常に考えるのが最善ですね。
その為には、「進捗状況を目に見えるようにする」のがおすすめです。
例えば、ダイエットとかであれば毎日の体重を記録して変化を目に見えるようにしていくって感じですね。
とにかく試行錯誤してみましょう!!
おわりに
この記事は「体にいいストレスと悪いストレスを知り悪いストレスを人生から追放だ」と題しておおくりしました。
ストレスは一概に悪いものであるとは言えず、むしろその程度や自分のとらえ方次第では自分の成長を促してくれる薬のようなものにもなります。
これは少量の毒物であればかえって健康に資するというホルミシスの考えに沿ったものと言えましょう。
まあ、モノは使いようってことですかね。
ストレスも人生を快適に生きていくためには、必要だってことですな。
では!
参考
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/129/2/129_2_76/_pdf