「なんか、最近ユーチューブでお金を燃やす動画を見たんだけど、、、、何かめっちゃむかつくんだよねえ、、、。なんでだろうなあ、理由がよく分かんないけど。てかさ、あれ、普通に犯罪じゃね?おまわりさーん、こいつです!て通報したろかな」。
んーんー、わかりみー!
何だかえも言われぬ、ムカムカがあったりするよね。
オニギリス!
脱マンネリストで心理カウンセラーのオニギリです!
今回もよろしゅう!!
今回の話題は、なぜ私達はお金が燃えているのを見てムカムカするのか? についてです。
あとついでにお金を燃やすのが犯罪かどうかについてもみていきましょう。
よーく考えよ―、お金は大事だよ♪
ルール、ルール♪、、、
て事なんで、何があってもあなたはお金を燃やしちゃあかん!
では、ゆるりとおおくりします。
目次
1、燃えた100万ポンド
事が起こったのは夜。
時は1994年8月23日。
場所はスコットランドにあるジェラ島の廃屋の中、、、
そこで何かが印刷された紙の山が、
そう、100万ポンド紙幣の山が燃えていたんです!!
何が起こったんでしょうか??
答えは神のみぞ、、、、いえ、お教えします。
この珍事は、英国のロックバンド「THE KLF」のメンバー、ジミー=コーティーとビル=ドラモンド両名によるものでした。
100万ポンドというと、日本円でおよそ1億と4千万!
さて、なぜ彼らはこんな事をしたんでしょう??
2人に言わせるなら、100万ポンドを燃やす行為とは
「概念芸術(パフォーマンス)」
であったそうです。
それは彼らがお金が諸悪の根源であるという思想、それを持っているがゆえのある意味当然の表現でした。
しかし、これを目にした観衆が覚えた感情はなんだったでしょうか?
ええ、いうまでもなく「反感」です。
観衆の怒りの感情は彼彼女らの口からあふれます。
「お金がいらないのなら、なんで慈善団体へ寄付をしない?」
、、、
2人は一種のアートとして100万ポンドを炎にとうじました、、、、きっと、何かを表現しようと、、、
しかし、結局、2人が世間から受けた評価は「利己的」。
ええ、そうです。
この2人によるアートは、2人からしたら失敗でした。
そして、観衆は100万ポンドの紙幣の山が燃えるのを見たのではありません。
「100万ポンドの可能性が燃えるのをみたのです!!」
100万ポンドがあったなら、、、
- 家が買える
- 病気の母に先端医療を受けさせられる
- 恵まれない子供の命が救われる
- 地球の自然環境が守られる、、、
ああ!!なんて損失!
100万ポンドがあったら実現したであろう可能性が!
莫大な可能性が!
、、、何も生み出すことなくただ一山の灰となって、
夜の闇に舞ってしまった、、、。
そう、人はお金が燃えた事自体に反感を感じているのではないのです。
そのお金があったら実現したであろう「失われた可能性」に対して反感を感じるのです。
2、お金は信用
私達がお金に「可能性」を見るのは、お金が私達にその紙面上の数字を通じて可能性を約束してきたからです。
私達が望むものを手に入れられるという可能性を。
「わたしとしては、心理的な意味でお金という概念のカギとなる特徴は信用だと考える」
―クラウディア=ハモンドさんは著書「お金に支配されない13の真実」の中でこう言っています。
人間は自分だけで生きていけない。
だから、助け合いが不可欠です。
しかし、見ず知らずの人同士が協力するのは中々にハードルが高いですね。
そんなとき、私達はお金によって「信用を数量化し交換」することで円滑に協力関係を築けます。
「お金を燃やす」とは「可能性」と「信用」の喪失であり、「人間社会の協力関係構築システムへの冒とく」だったんです。
実に反社会的行動と言えますね。
反感は当然の感情だったのです。
3、お金を燃やす人の心理
なぜ、お金を燃やす人は「お金をもやすのか?」。
これに関しては以下の可能性があると言えるでしょう。
- 社会への反抗
- 固定観念、常識からの脱却
- 自己顕示
- ただ注目をあつめるため
以下順次詳しく見ていきましょう。
・社会への反抗
お金は社会における「信用」でした。
信用は国が保証しているが故に生じるものです。
つまり、反権力志向が強い人にとって、お金は「権力や権威の象徴」と理解できます。
そんな反権力志向の強い人にとって、「お金を燃やす」というのは「権力への反抗の意思表明」であるって話です。
反権力志向の人は権力への対抗を意思表明するためにお金を燃やします。
・固定観念、常識からの脱却
実は、反権力とは関係なくお金を燃やす人がいます。
なんでも、ちまたには「お金を燃やすワーク」なるものが存在しているようです。
このワーク、つまり取り組みの目的とは「既成概念や常識の打破」にあると言います。
「お金は大事」という常識を打ち破るためにわざわざ燃やすということのようです。
まあ、かなり過激な感じですね。
たしかに、常識を疑う姿勢は人生では大事です。
とはいえ、個人的にはお金を燃やすのはやり過ぎな気がします。
お金を燃やさずとも、クリティカルシンキングを鍛えることで常識にとらわれない心はつくれるでしょう。
クリティカルシンキングについては以下からどうぞ。
※工事中
・自己顕示
はい、意外と自己顕示欲、つまり「私はお金を燃やしても困らないくらい稼いでいるのよ!」て他人に見せつけたいという動機でお金を燃やす人も中にはいます。
正直言って、この心理でお金を燃やしている人は、明らかに見栄っ張りです。
さらにいうなら、自尊心が低い可能性すらありますね。
心理学的にいうなら、幸せにはなりにくい性格です。
他人のふり見てわがふり直せ。
あなたも見栄っ張りの気があるなら、気をつけましょうゼ?
自尊心の高め方はこちら。
・ただ注目をあつめるため
炎上商法の一環としてお金を燃やす人も中にはいます。
お金を燃やせば、一気に人々の注目を集めることができますから。
ただ、こんな炎上騒ぎを執拗に起こそうとする人の性格は結構危なかったりする場合があります。
ネット上でのいわゆる「荒らし行為」を率先して行う人と同じ性格を持っている可能性もあります。
詳しくは以下へ。
4、お金を燃やすのは犯罪にならない!
さて、多くの人はお金が燃やされるのをみてこう思ったたはずです。
これは犯罪にならないのか?、、、と。
結論から先にいいますと、
「自分のお札なら燃やしても犯罪ではありません」。
お金を燃やす行為について、弁護士ドットコムにて弁護士の岡村茂樹先生が以下のように言っています。
自分のお札を燃やすのであれば,罪にはならないと思います。
https://www.bengo4.com/c_18/b_315574/
しかし、貨幣(10円、100円玉など)については刑法に以下の条文があります。
第148条 行使の目的で、通用する貨幣、紙幣又は銀行券を偽造し、又は変造した者は、無期又は三年以上の懲役に処する。
2 偽造又は変造の貨幣、紙幣又は銀行券を行使し、又は行使の目的で人に交付し、若しくは輸入した者も、前項と同様とする。
http://library.law.kanazawa-u.ac.jp/codes/NEW/KEIHO2_16.HTML
なぜ、紙幣は燃やして平気で貨幣を変形させたりしてはいけないんでしょう?
これについて岡崎先生はこう回答しています。
「この法律が制定されたのは敗戦の昭和22年当時です。
https://www.bengo4.com/c_18/b_315574/
そころは、貨幣価値よりも、金属としての原料価値のほうが高かったので,潰して金属に戻すことが考えられた。
しかし,これがはびこると,計画的に貨幣を発行・流通させて経済を一刻も早く復興させる国の政策の支障になる。」
そうなんですね、法律はその時代の社会状況によってきまるんですね。
まあ、どっちにしろ個人的にはお金を燃やすのはあかんなあ、て気がしますけどネ、、、。
もちろん、握力自慢のために10円を曲げるとかダメっすよ!!
おわりに
この記事ではお金を燃やす人の心理とお金を燃やす事は犯罪になるのかどうかについて述べました。
お金を燃やす事については、結論は自分のお札であれば問題ないという事でした。
一方、貨幣、つまり硬貨については変形させたりすると犯罪になりました。
まあ、、、どっちにしてもお金は大事にしましょ。
だって、社会の協力関係を円滑にするために「信用を与えてくれるツール」、、、それがお金なんですから。
とはいえ、上述したようにお金が私達の心理に及ぼす影響ってとてつもないものがあります。
お金は魔物です。
さらにお金にまつわる心理学を知りたい方、お金に対する思い込みで損をしたくないあなたは以下の本がおススメであります。
そう、クラウディア=ハモンドさん著の「お金に支配されない13の真実」です。
ぜひ、お金に振り回されないようになっちゃってくださいな。
では!
参考記事等