「サイコパスってとんでもない連中だよね!あんな人でなしは地球上からいなくなった方が絶対いいよね!間違いない!」
うんうん、わかりみー。
本当、サイコパスって危険だよね。
オニギリス!
脱マンネリストで心理カウンセラーのオニギリです!
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「「サイコパスはなぜ生まれるのか?」サイコパスは必要悪なのかもしれない。」という話です。
一般にサイコパスは「悪です」、間違いなく。
しかし、サイコパスは昔から一定の割合で存在しています。
必要が無いならとっくのとうに絶滅しているはずです。
でも、いつの世にもサイコパスは存在し続けています。
ということはサイコパスの存在にも「何か理由がある」と考えて良いでしょう。
今回はサイコパスの存在の理由を考察してみましょう。
世界には絶対悪はないのです。
善悪は人間が勝手に判断しているにすぎません。
サイコパス存在の理由をしることで物の見方はより柔軟になり、固定観念に縛られない自由な思考ができるようになるでしょう。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
サイコパスとはそもそもどんな人?
最近よく耳にするようになってきたサイコパスという人達ですが、どんな人たちなんでしょうか?
サイコパスとは性格には「反社会性人格障害」、精神病質なんて言われたりするパーソナリティ―障害です。
アメリカ精神医学会の「精神障害の診断と統計マニュアル」第五版(DSM-5)によると,サイコパスは「傲慢で、過大な自尊心を持っており他人を操作するのに長けたもの」とされています。
また、彼彼女らには「人も痛みに対する共感性や恐怖心」はないとされています。
なお、サイコパスには
・一次サイコパス:社交性やコミュニケーション能力のあるサイコパス
・二次サイコパス:衝動的ですぐ暴力沙汰を起こすようなサイコパス
の2種類がいます。
社会的に成功するのは言うまでもなく一次サイコパスです。
世間一般には「ドライな人」といわれる人たちでしょうかね。
サイコパスの特徴について詳しくはリンクからどうぞ。
サイコパスの人口比率と多い職業
マーサ=スタウトさんのの著書「良心を持たない人たち」では、欧米の社会では人口の4%の人がサイコパスであると言われています。
つまり、100人いたら4人がサイコパスであるという事になります。
ただし、日本をはじめとした東洋諸国ではサイコパスの発生率は大きく下がると言います。
具体的に言うと、東洋諸国でのサイコパスの発生率は10分の1くらいであると言われていたりします。
サイコパスは非情にして恐れ知らずでデカリスマ性がある…まさしく戦士や将軍といった性格をしています。
そんなサイコパス達ですから競争に対しては強い親和性があるといえますね。
事実、この性格のためにサイコパスの中にはリーダー的ポジションにつく人がいたりもします。
心理学者のケヴィン=ダットンさんの著書「サイコパス秘められた能力」において、サイコパスが選ぶ職業のリストが明らかになっているので見てみましょう。
順位は以下の通りです。
1、CEO
2、弁護士
3、テレビやラジオのキャスター
4、セールスマン
5、外科医
6、ジャーナリスト
7、警察官
8、聖職者
9、シェフ
10、公務員
やっぱりね、て感じですね。
CEO、つまり社長が一位です。
出世競争で勝ちぬくにせよ、起業するにせよサイコパスの性格を考えたら有利ですから、納得でしょう。
サイコパスにも「いいヤツ」と「悪いヤツ」がいる
はい、実はサイコパスにも社会にあだなす奴とそこまで害のないやつがいます。
害の少ないサイコパスのことを「向社会性サイコパス」と言います。
あなたはジェームズ=ファロンンさんという神経科学者をしっているでしょうか?
何を隠そうこの人はサイコパスなんです!
ただし、向社会性のね。
偶然にも自分の脳スキャン画像がサイコパスの脳の特徴と合致している事を発見してしまったのが、彼が自分がサイコパスであることを知ったきっかけだったそうです。
実は、彼の親戚には殺人を犯した者がいる事、彼自身は「攻撃性」や「暴力性」、「低い共感性」等のハイリスクな遺伝子を持っている事が明らかになっています。
それでも、彼自身は犯罪を一切犯さず、暴力的でもないのです。
さらに言えば、科学者として成功しています。
彼は親から深く愛され厳しいしつけの中で育ってきました。
その生い立ちから、彼は自分のサイコパスらしくない性格傾向について、遺伝要因と環境要因が大きな役割を果たしていると述べます。
特に幼年期の行動の結果が大事であるとのことです。
このように遺伝的にはサイコパスとしての素地を持ちつつも、社会に適合できる人を「向社会性サイコパス」といいます。
はい、「反社会性」ではなく「向社会性」ですね。
サイコパスも教育環境の整備の仕方によっては、社会にとって害をもたらすことのない存在になるという可能性があることをこの事実は示唆しています。
もしかしたら、サイコパスとの共存も可能なのかもしれません。
サイコパスがいないと文明は進歩しない
人類史を振り返って、サイコパス的な人物といえば誰を思いつくでしょうか?
例えば、織田信長なんかはサイコパスだったであろうと言われることが多いようです。
脳科学者の中野信子さんによると、織田信長のサイコパスの代表格と言って差し支えないとのこと。
特に、比叡山延暦寺の焼打ちに関しては普通の感覚ではまずできないとも言っています。
そして、織田信長の性格としては「合理的に勝てると踏んだら、ためらうことなく行動に移せる、新しいのものが好き」という点が非常にサイコパス的です。
事実、織田信長は斎藤道三の影響をうけてはいるとしても、いち早く鉄砲の可能性に着目した人物です。
また、長篠の戦では当時としては画期的な戦法である3000人の鉄砲隊による三段撃ちで当時最強とされていた武田の騎馬隊を壊滅させることに成功しています。
彼の革新性は戦術にとどまらず、オランダ等の諸外国との積極的交流や安土城の建設、楽市楽座の採用などなどその多彩ぶりには驚かされます。
彼が混沌としていた戦国乱世が終わる基礎を作ったんですね。
よくこんな表現を聞きませんか?
「織田がつき羽柴がこねし天下餅座りしままに食らう徳川」
と。
まさに織田信長の偉業をよくあらわしている言葉といえるでしょう。
サイコパスは過去のしがらみやその時代の権威に全くとらわれません。
時代の閉塞感を打破する希望ともなりえます。
文明が進化していく上で、その時代の「あたりまえ」という鎖を断ち切る存在がいつの世も必要です。
現代的にいえば、イノベーションが必要といったところですね。
既存の権威や常識に従っているだけでは、文明は新たなステージへはいけないんです。
でも、普通の人は常識や権威に従順になりやすく、それらを破壊して新しいものを想像しようとは中々しません。
また、犠牲を考えると感情が先に立って行動できません。
そんな時に必要なのが「サイコパス」です。
サイコパスは合理的なら犠牲がいくらでようと平然と実行します。
大規模な改革や今までの凝り固まった閉塞感を打破するには往々にして犠牲が出ることは歴史を見ても明らかです。
もちろん、犠牲なんてないにこしたことはないですが、時には必要でしょう。
このような意味では、普通の感覚なら「悪」でしかないサイコパスがいつの世も一定の割合で必ず存在してきたことに意味があると言えるのではないでしょうか?
人類文明の進歩を促すための触媒であり起爆剤としての存在がサイコパスと言えそうです。
私達の最新テクノロジーによって快適になった現代の生活はサイコパスのおかげでもあると言えると思います。
まあ、だからと言って私はサイコパスの味方はしないですけどね(笑)。
現実に遭遇したら、関わらないようにしますよ。
サイコパス対策一応ここに置いておきます。
おわりに
この記事は「「サイコパスはなぜ生まれるのか?」サイコパスは必要悪なのかもしれない」と題してお送りしました。
結果として、サイコパスの存在も人類文明の進歩に役立つ可能性があることが分かりました。
とはいえ…サイコパスが基本的に「有害である確率が高い」ということは否定できません。
もっとも、サイコパスが向社会性サイコパスだけになってくれたら問題ないんでしょうけどね。
現状ではとりあえず、あなたはサイコパスにあったら関わらないようにしましょうね。
私も関わりません!!
では!
参考記事等