「わたしの完璧主義の上司が突然体を壊して会社を去った。上司は入社当初からわたしがいつもお世話になってきた大恩人で、自分に厳しくて他人に優しい人だった。、、、とても残念だなあ。上司は人が大変だとすかさず助けに来てくれる一方で、何でも自分で背負ってしまう人だったよなあ。、、、やっぱり、完璧主義になると精神病んでしまうんかな、、、。」
んー、完璧主義はつらいなあ。
オニギリス!
脱マンネリストのオニギリです!
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「改めて完璧主義のメンタルへの有害性とその危険性についていいたい」という話です。
完璧主義がよくないということは、以前のセルフコンパッションの記事でも述べました。
今回は改めてその危険性ついて今一度述べてみたいと思います。
もし、完璧主義に陥っている人がいたら早急に完璧主義から脱するのをおすすめしますよ。
ま、いいお節介ですけどね。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
完璧主義とはどんなものか?
完璧主義とは
『、万全を期すために努力をし自らに過度に高い目標基準を設定し、自分に厳しい自己評価を課し、他人からの評価を気にする性格』
のこと。
そして、このような性格をしている人は完全主義者といいます。
ただ、心理学者のドン=ハマチェクさんによると完璧主義には2種類あるそうです。
その区別が以下。
- 「普通」の完璧主義:現実的な基準を自分に課して骨が折れる仕事にも喜びを見出して、ある状況下ではそれほど厳密にならないよう選択することができる
- 「神経症的な」完璧主義:普通なら達成不可能なレベルのパフォーマンスを自分に要求して、自分の努力に満足せず自分の基準に対して力を抜けない
上記2種類の完璧主義を見るにカギとなるのは思考の硬直具合といえるでしょう。
やはり、いつ何時でも完璧であれるわけでは無いし、そんな努力を続けていけるものではありません。
よく言いませんか?
「仕事ができるほど程よく手抜きができる」と。
はい、やはり完璧主義をいつも徹底するなんて無理な話だし、そもそも徹底しすぎるとむしろ効率悪くなるのかもしれませんねえ、、、。
完璧主義は結構有害
完璧主義には2種類あると先ほど言いましたが、そもそも完璧主義自体が害悪であるという意見を言う研究者がいたりします。
カナダはヨーク大学の心理学者ゴードン=フレット教授は完璧を追い求めることが身体に与える影響について長年研究してきたそうです。
彼はいいます。
「完璧主義にノーマルなものなど実際にはないのではないか?」等と。
彼によると、適応型完璧主義(つまり、状況によっては手抜きできるということ)の人を見てきた結果、ストレスが多くなったりあまり物事の制御が効かない状況に置かれると完璧主義は物事を行う障害になることがあるといいます。
完璧主義は自分がパフォーマンスを発揮するためにならそれなりに有効かもしれません。
「この仕事をなんとしても自分が納得できるような形に仕上げるんだ!」という強い気持ちは仕事への情熱ともいえるものでしょう。
しかし、これは「自分一人だ完結しているから」さして問題にならないだけのことです。
この「仕事に対する完璧を期する姿勢」が例えば自分の部下等にむかったらどうなるでしょうか?
おそらく、このような完璧主義の人は自分と比べて適当にやっている部下をみて「貴様はやる気があるのか!」とか「やる気がないならやめてしまえ!」、「お前みたいな適当な奴に任せておけない!貸せ!俺がやる!」なんて発言をしてしまうこともあるかと思います。
自分自身に完璧さを課すのならまだいいのですが、本来コントロールのしようのない他人にも自分と同じ完璧さを要求しだしたらもう信頼関係なんて破綻しますね。
ですから、完璧主義の人が上司になったりするといわゆる「パワハラ上司」になってしまうことも多いでしょう。
さらに言えば、自分で何もかも背負い込むことにもなりかねないため、自分で勝手に過重労働をすることにもなってしまいます。
そうやって、誰も信用できずに誰にも仕事を割り振れず全部自分で背負い込んでしまうと過労死なんてこともありますから、完璧主義って危険です。
んー、完璧主義ってやはり心に悪そうだねえ。
自分に厳しくするんじゃない!
完璧主義の人は様々な事に対して完璧を期そうとするため、自己批判がつきません。
『ああ、なんで自分はこんなにできないんだ、、、」
『全然、自分の努力が足りない!こんな中途半端はダメだ!』
、、、、なんて。
完璧主義の人は自分に厳しすぎるんです!!
自分に厳しいのではいつになってもメンタルが安定しません。
いつもいつも、自分に対して掛けるのは「お前は全然頑張りが足りない」とか「なんて、ダメな奴なんだ」みたいな批判的な言葉、、、、。
これじゃあ、いつかきっと「もう、わたしは頑張れない、、、」なんて燃え尽きたりする日が訪れるでしょう。
自分に対して掛ける言葉は批判ではなく「励ましの言葉にしてください。
「なんで、お前は、、、」ではなく「うん、よく頑張っている!」にしたほうがいいです。
そして、続けてください。
「お前なら出来る。でえ丈夫だ!」と。
自分をディスるのではなくリスペクト仕手あげませんか?
その方がメンタルを病みません。
さらに完璧主義は人間関係の中で発揮してしまうと、周囲の人も苦しめることにもなってしまうんですね。
これが職場の中で起ころうものなら、人間関係のあっかによって組織の全体ないし一部のパフォーマンスが低下するなんて事態もあるでしょう。
完璧主義って個人にとっても組織にとってもいいもんじゃないってことですな。
自分には思いやりをもって接しましょう。
だめですよ、厳しいのなんて。
参考記事等
おわりに
この記事は「改めて完璧主義のメンタルへの有害性とその危険性についていいたい」と題しておおくりしました。
自分に対して厳しい完璧主義はメンタルに害悪になります。
もっと言えば、自分が所属する組織によっては時に有害ですらあるものです。
完璧主義に陥ってはいつになっても「欠乏感」や「飢餓感」から解放されないため、人生はいばらの道となるでしょう。
人はどこまで行っても不完全な存在なのですから、できないことがあって当たり前です。
何かで失敗したときは自分を責めるのではなく、「お前なら出来るぞ!」みたいにエールをおくってあげてください。
批判より励ましが大事です。
では!