今回は以下の様な方に向けておおくりします。
・苦痛や不安なんてなくなってしまえばいいと思っている人
・話しのネタが欲しい人等
オニギリス!
脱マンネリストで心理カウンセラーのおにぎりです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「苦痛や悩みの種は鍵束みたいなものであるって話」という話です。
不安や悩みが好きな人なんていないでしょう。
きっと、あなたもそのはずです。
苦しいよりは楽しい、とか気楽な方が好きだと思います。
しかし、人は生きている限り苦しみをゼロにはできませんし、それをゼロにしようとすればするほどますます苦しむこととなるのです。
そして、苦しみとは「鍵の束みたいなもの」でもあります。
苦しみは、一見無用の長物のようですが人生の満足感を高める上で非常に重要な役割を果たすことがあるのです。
「苦しみ=悪」という認識はあんまり賢明ではないでしょう。
今回の記事を参考に少し苦しみに対する考え方をかえてみてはどうでしょうか?
では、ゆるりとおおくりします。
目次
苦しみに背を向けるとますます苦しむ
さて、いきなりですが、「シロクマ」とはどんな動物でしょうか?
、、、想像してくださいね。
おそらく、あなたは「氷河を背景にして白くて大きいクマがたたずんでいる、ないし狩りをしたり泳いでいる風景」を想像したかと思います。
では、ここでもう一つお願いです。
「今から10秒間、一瞬たりともシロクマを一切想像しないでください」
、、、さあ、どうでしょうか?
わたしのお願いの通り「10秒間シロクマを全く想像しなかった」でしょうかね??
まあ、無理ですよね。
いくら、「シロクマを想像してはいけない」と思っても無駄です。
あなたの心の働きは、あなたの気持ちをよそに勝手に脳内にシロクマの姿をありありと映し出すはずです。
むしろ、「シロクマなんて考えてはいけない!」と強く意識するほど「シロクマ、そうあの白いクマだよ!あいつを想像しちゃいけないんだよ!」なんてより鮮明にシロクマを想像することになるでしょう。
「苦しみたくない!」とか「不安になりたくない!!」とあなたが強く思うとき、あなたの脳内ではこの「シロクマを嫌でも想像する」のと同じ事が起こっています。
※これを「思考抑制の皮肉効果」とか「シロクマ効果」等と言う。
苦しみや不安は、遠くに押しやろうとすれぼするほどあなたの身近にやってきます。
苦しみからは背を向けず、真っ向から見据えてその存在を認識するのが重要です。
苦しみを歓迎しなくてもいい。でも、苦しみに構いすぎてはいけない
苦しみを真っ向から見据えた方がいいといっても、「、、、そんなの嫌です」と答えたくなるのが人情というもの。
分かりますよ。
わたしも苦しいのなんてまっぴらごめんですから。
でも、ちょっと考えてほしいんです。
苦しみはどうしたって生きている限りなくならないし、無視しようと念じるほどありありと心の中に現れてきます。
こんな状況で苦しみから逃れようと一所懸命に努力するのってつんでいませんか?
言ってしまえば、無駄な努力です。
どんなに努力したって、苦しみから逃れないしそれどころか余計にまとわりついてくるのですから、逃れる努力なんてしない方がいいと思いませんか?
苦しみから逃れるための努力をするくらいなら、「ああ、はいはい苦しみさんですね~、ちーっす」くらいのノリで放っておいた方がいいと思います。
その方が、もっと自分のやりたいことややるべきことに労力も時間も使えるではないです。
不安にならないように努力するとは、例えていうなら
「モンスターとの綱引き」
です。
あなたとモンスターは、大きな黒い底なしの穴を隔ててお互いに向き合い綱引きしています。
あなたが一生懸命にモンスターに引っ張られて穴に落ちない様にと頑張って強く綱を引くほど、モンスターはもっと強い力で引き返してくるのです。
OH!なんてことでしょう!!
これではあなたの頑張りもむなしく底なしの奈落の底へと落ちていってしまいます。!
さて、、、あなたは穴に落ちないための最善策は何だと思いますか?
穴に落ちないための最善策、それは、、、
「綱から手を放してモンスターとの綱引きをやめてしまう事」
です。
モンスターは相も変わらずあなたの目の前にいますが、あなたが綱から手を離せばもう穴の方へと引っ張られることはありません。
それにモンスターは何もしてきません。
「ただそこにいるだけ」です。
不安や恐怖というものはモンスターなんですね。
モンスター自体があなたに物理的・実際的な危害を加える事なんてできないのです!!
なので、「あー、いやな奴がいるわあ~」とおもっても「そんなやつ放っておけばいい」のです。
そうすれば、奴らは何もできないし実際に何もしてこないので無害ですよ。
あなたは「上手にモンスターを無視すればいい」だけなんです。
モンスターの存在を歓迎しなくていいのですよ。
でも、「連中にかまっている時間はあなたの人生にとっては無駄な時間」なので、かまっている場合ではないんです。
あなたにはもっとやりたい事ややるべきことがあるはず。
「自分のやりたいことのために時間をつかうために、そこに不安がいても気にしない」と言うのが大事なんですよ。
大事なのは、「不安の歓迎」ではなく「不安が存在することを受け入れて放置する事」です。
意味はいつでもすぐそばにある
どんなネガティブ感情にも意味は見いだせます。
わたしを含め、多くの人は苦しみや不安を嫌います。
「こんな奴いなければいいのに!!」等と憎しみをあらわにすることもあるでしょう。
不安なんて実に無駄な感情に思えますよね。
不安は生物的な観点からは、「危険を察知し回避するための生存戦略」と言えるわけですが、そんな事言っても到底納得なんてできないものです。
でも、意味のない事はない、、、いえ、違いますね、、、
「何にでも意味は見いだせる」
と言った方が正しいでしょう。
どんな苦しみや不安も「あなたにとって何らかの意味で必要だからこそ生じている」ととらえる事が可能です。
様々な不安や恐怖、苦しみの一つ一つを「鍵」だと思ってください。
よって、「人生でついて回る不安の総体は鍵の束」といえますね。
わたし達は常に鍵の束を携帯して人生を生きているという事になります。
不安や恐怖の一切をなくしたいと願う人は、鍵の束をどこかに捨ててしまいたいと言っている事になりますが、そういった人は「鍵の重要な役割を忘れている」んです。
鍵は扉を開けるために存在します。
もし、あなたが鍵束をどこかにおいたまま人生を生きていこうとすると、鍵がないとあかない扉が目の前に立ちふさがることもあるのです。
結局、前に進もうと思ったら、鍵を取りに戻らないといけません。
苦しみや不安といったネガティブ感情にも意味や役割があるのです、鍵のように。
その感情があるからこそ感じ取れる人生の意味や価値というものがあるのです。
不安や恐怖、苦しみは嫌なものですが、扉を開く鍵と言えます。
それがあるからこそひらく扉があり、その扉の先にはあなたにとって重要なものがある可能性があるのです。
少し苦しみや不安に対するネガティブなイメージは変わったでしょうか??
、、、中々、そう簡単には行きませんかね。
まあ無理もないので、不安を上手に無視する方法についての記事を置いておきますので、参考にしてみて下さいな。
おわりに
この記事は「苦痛や悩みの種は鍵束みたいなものであるって話」と題しておおくりしました。
不安や恐怖といったネガティブ感情を好きな人はおそらくいないでしょう。
しかし、それらネガティブ感情にもそれ相応の意味はあるものです。
簡単にすべてを無駄と断じる事は出来ません。
それに不安を感じない様にと思えば思うほど強く鮮明に意識に不安はのぼってくるものです。
なるべく、気にしない様にしていきたいものですね。
では!
参考記事等