今回は以下の様な方に向けておおくりします
ミオスタチン関連筋肥大について知りたい人
話ネタが欲しい人等
勝手に筋肉がついて脂肪もつきにくいとなれば肥満とは一生無縁じゃん。
正直、うらやましすぎる。
ふむ、ミオスタチン関連筋肥大ってやつやね。
確かにうらやましいわな。
オニギリス!
脱マンネリストで心理カウンセラーのおにぎりです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「ミオスタチン関連筋肥大になると何もせずともムキムキで太らない??」という話です。
みなさんはミオスタチン関連筋肥大というものをご存じでしょうか?
格闘技系の漫画が好きな人は結構知っているかもしれませんが、このミオスタチン関連筋肥大とは端的に言うと「勝手に筋肉がついてムキムキになってしまう病気」の事です。
正直、ダイエットしようとしている人や筋量を増やそうとトレーニングに励んでいる人からしたら、病気とは言えうらやましい気持ちになりそうなものです。
最近は、このミオスタチン関連筋肥大のメカニズムの解明が進み、その知見をもとに肥満や骨格筋萎縮や神経筋疾患の治療薬を作ろうとする動きもある模様。
近い将来、もしかしたら服用するだけで筋肉がつきやすくなる薬が出てくる、、、、かもしれません。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
ミオスタチン関連筋肥大って何?
ミオスタチン関連筋肥大とは、一言でいうと「何もせずとも筋肉が異常なほど発達していく病気」の事です。
まずは、実例から見てそのすごさにおどいていただきましょうか。
ミオスタチン関連筋肥大の例1:カンガルー
んー、、、なんかわたし達が知っているカンガルーじゃないですよね、これは。
普通にそのままキックボクサーとかになれそうな気配がしますよ。
ミオスタチン関連筋肥大の例2:チンパンジー
こちらのチンパンジーさんは脱毛症であるのもあって、もう筋肉のカットがすごいことになっていますね。
チンパンジーの握力は、オスで300キロあるなんて言われているわけですが、、、こちらのチンパンジーさんは500とかいってそうですねえ、、、。
めっちゃ怖い。
ミオスタチン関連筋肥大の例3:カナダの猫
一瞬、「可愛い猫さんやあ~」と思うのですが、じっと見ていると「どうやら、これは普通の猫ではないな」と気が付きますよね。
凄く気になるのは、「なぜここまで四肢の付け根のあたりが隆起しているんだろうか、、、」という事です。
この猫さん、めっちゃ肩幅、、、いや体の幅ありますよね、、、。
さて、ここまででミオスタチン関連筋肥大が起こるとどんだけ筋肉がもりもりになってしまうか感覚的にお分かりいただけたでしょう。
人間を含む生物の筋肉は、ミオスタチンというタンパク質の一種により過剰な成長や発達を抑制されています。
ミオスタチン関連筋肥大とは、先天的要因によってミオスタチン生成が少なくなったり、筋細胞がミオスタチンを受け付けにくい事で何もせずとも筋肉が異常発達してしまうというわけです。
※ミオスタチンの生成量自体が少ないタイプの方が、筋肉が発達しやすいらしく健常者の2倍にも達するといわれている。
「ほっといても筋肉が発達する」と聞くと、一見メリットしかない気がしますが意外とそう楽観視もできません。
というのも、筋肉の異常発達に伴って相応のエネルギーを消費することになりますから、空腹になりやすく自身の体を維持するために常人の倍以上の食事量が必要になるといいます。
また、中には筋肉と骨格のバランスが取れず人体形成に悪影響を及ぼす症例もあるのだそう。
しかも、適切な処置をしないと命に関わる場合も多いんだそうです。
まあ、自分で筋肉の発達具合を調節できないのは結構しんどいですわなあ。
これが自然界だったら、十分な栄養素を摂取できず飢餓状態になってしまいかねないでしょうなあ。
ミオスタチンは抑制できる??
ミオスタチンのせいで筋肉の発達が抑制されるので筋肉を発達させようと思ったら、ミオスタチンの生成を抑える必要があります。
筋トレなどで筋肉の発達が促されるのは、筋トレによってミオスタチンの生成が抑えられるが故なんですね。
で、実は筋トレ以外にもミオスタチンの生成を抑制するものは存在しているようです。
それが以下。
- ミオスタチンを減らすために必要なものは
- テストステロン(男性ホルモンの一種)
- クレアチン
- フィッシュオイル(オメガ3系)
※この中では当然ながら筋トレの効果が一番高い。
※6週間のトレーニングを行ったある研究において、クレアチンを使用した参加者の筋肉増加量は対照群に比べて平均で2キログラム多かったそう。また他にもクレアチンを摂取した人では、クレアチンを摂取せず同トレーニングを行った人に比べ明らかに筋肉量が増加したとする研究もあるという。
ふむ、筋トレガチ勢がクレアチンを摂取して過酷なトレーニングに臨むのは実に理にかなっていたってわけですな。
ちなみに、ボディビルダー達の一部が筋肥大を促すために摂取しているアナボリックステロイドはタンパク質同化ホルモン、つまり合成テストステロンとも呼べる薬剤です。
ミオスタチン抑制製剤は存在している
最近では、ミオスタチンの抑制により筋肉の成長が促進されるというメカニズムに着目して、筋ジストロフィー等筋肉が衰える病気に対する治療薬の研究が進んでいます。
例えば、2021年05月15日に東京大学の研究チームによって、ミオスタチンを抑制する先行製剤で問題となっていた副作用のない新規製剤として、1価Follistatin-Like-3(FSTL3)-Fcというものを開発したそうです。
ただ、この薬の効果はあくまでもマウスにおける実験で確認されただけですので、今後は臨床試験をおこないその有効性等についてさらなる検証が必要になるでしょう。
現在、ミオスタチンを抑制する製剤はその副作用等のため開発が中断されるなどして臨床応用された例がないといいます。
しかし、これがもし臨床に応用されるようになれば以下の様なものの治療薬として大いに役立つと期待されている模様。
- 進行したがんで見られる悪液質や高齢者に見られるサルコペニア(骨格筋減弱症)などの骨格筋萎縮、神経筋疾患の治療
- 肥満や2型糖尿病の治療
もしかしたら、近い将来「飲むだけで副作用なく筋肉が増えて基礎代謝が上がる薬」なんてものができるかもしれませんなあ。
楽しみすぎるんやが。
今後の展開に期待したいところですなあ。
おわりに
この記事は「ミオスタチン関連筋肥大になると何もせずともムキムキで太らない??」と題しておおくりしました。
ミオスタチン関連筋肥大になると何もせずとも筋肉が発達するのは、筋肉の発達を抑制するミオスタチンの生成が少ないとか筋細胞がミオスタチンを受け付けないといったためです。
なので、筋トレによって筋肉が発達するのは筋トレによりミオスタチン生成が抑制されるからなんですな。
ミオスタチンが抑制できる薬が出来たら、ただ飲んでいるだけでダイエットができる時代が来るかもしれませんなあ。
では!
参考
https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP610195_T10C21A5000000/