今回は以下の方に向けておおくりします。
・部下が自分の思い通りに動かなくてイライラする人
・自分のいう事を聞いてくれなくてイライラしている人
・自分の子供がゆう事を聞かなくてイライラしている人等
「あー、くそ!!あいつったらなんで言ったとおりにやらないんだ!!言ったとおりにやらないから、結局やり直しだ!全く時間の無駄じゃないか!これだから仕事のできない無能は!!」
んー、まあ気持ちはわかるが冷静になっておくんなまし。
オニギリス!
脱マンネリストで心理カウンセラーのおにぎりです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「人が思い通りに動かない怒りをどう処理したらいいのか?」という話です。
自分の言う通りにしない部下にイライラしたり、自分の子供が言う事を聞かな過ぎてうんざりしたりする人は沢山いると思います。
でも、それは仕方ない事。
なんせ、「人は考えを押し付けられても反発するのが当たり前だから」ですな。
それにもっと言うと、本人のせいもあるでしょうが、「本人ができそうにない事を提案してしまったこちら側の責任」ともいえるわけです。
最後は「本人を信じて任せるしかない」じゃないかって話ですな。
人は基本変えられませんからなあ。
また、「人を変えてやる」て意気込めば意気込むほどに自分もつらくなってくるものです。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
人は思い通りに動かないのが当たり前
人が思い通りに動かなくてイライラしていらっしゃるあなたは、なんでイライラしているんでしょうか?
おそらくですが、「自分より立場が下(仕事以外の多様なものを含む)のものは命令すれば言う事を聞くのが普通だ」なんておもっていませんかね?
もしそうだとしたら、これはあまりにも傲慢です。
とはいえ、こういった傲慢さというのはわたし達の心の片隅に心全体を100としたら5とか6とかわずかに存在しているものでしょう。
なので、「人を思い通りに動かせるのだ」という傲慢さがあること自体は責められません。
しかし、その比率が20とか30と大きい人は、得てして他人が自分の思惑を外れた行動をしたり指示にそぐわない行動をすると非常に腹が立つものです。
事実、心理学では、「すぐにキレる人は他人を自分の思い通りに動かしたいという欲求が強い」なんてことが言われております。
なので、もしあなたが他人に対して怒ってばかりであるとすれば、あなたはかなり傲慢になっているのかもしれません。
心理学でもよく言うように、「人は基本的に変えられない」ものです。
なので、他人を自分の思うとおりに動かそうという発想自体に無理があるといえます。
人は他人から「あれをしろ」とか「これをしろ」等と行動を制限されると、反発心を持つ(心理的リアクタンス)のが普通なんです。
あなたもそうではないですか?
命令されていい気はしないと思います。
なので、もし「相手を自分の思った方向に動かしたい」というのなら、その反発をどうやって抑え自分の意思で望む方向を選んでくれるかに心を砕かねばいけません。
人を動かすという事は非常に骨が折れることなんです。
なので、すぐに怒ってばかりでは動いてくれません。
動いてほしいなら、「本人が自発的にそちらへ動いてくれるように」しないとダメなんです。
まあ、言うほど簡単ではないですよねえ、、、。
思い通りに動かないというけれど、ちゃんとコミュニケーションとれているかい?
あなたが「相手にはこう動いてほしい」と思っていたとしても、それは「あなたにとっての問題」であって相手には何の関係もありません。
「なんで言った通りにしないんだ!」と言われても、言われた方からしたら「そんなこと言われても知らんよ」って感じです。
それにそもそも「あなたの意図はしっかりと相手に伝わっているのか」が問題ですね。
日々、言葉も誠意も尽くさないくせに相手に自分の気持ちを汲み取ってもらおうなんて言うこと自体が的外れもいいところです。
基本的に人は自分に利のない事はしないもの。
なので、「自分にとっての利を相手にも共有してもらう必要がある」と言えます。
利を同じくすれば、あなたの言ったとおりに相手が行動する動機ができますよね。
相手を動かすための大前提には、「自分にとっての利益と相手にとっての利益が合致することを確認する事」であるといえるでしょう。
ただ、ここでいう「利」というものを、「お金や権利」のようなものとだけとらえるのは間違いです。
利の根本は「快感情」ですからね。
人と人との関係における、快感情の根源にはやはり何といっても「信頼」があるといえます。
信頼があるからこそ、「この人のいった事ならきっと信じてもいい(安心感)」、「この人のために何かしてあげたい(貢献)」等という利が生じるわけです。
この信頼関係を構築するために、日ごろのコミュニケーションが欠かせないというわけですね。
望まれないアドバイスをエゴのままに垂れ流すとか、相手の気持ちの状態を無視してただ正論ばかりを言うとかは論外でしょう。
そんなアドバイスはすべからくクソみたいなアドバイス、つまり「クソバイス」でしか何ですね。
アドバイスをするにしても親切を行うにしても、まずはしっかりと相手の言い分を聞くことが大前提です。
その為にはまずは「傾聴(けいちょう)」を鍛える必要があります。
※傾聴とは大雑把に言うと相手の話をシッカリと聞くスキルの事。詳しくはこちら。
相手の言い分をシッカリと踏まえた上での、アドバイスには意味が出てくると言えるわけですな。
「~にこちらの思った通りに動いてほしい」なんて思うのならば、日ごろから相手の人格を尊重した密なコミュニケーションをとって信頼関係を築いていかねばいかないのです。
それがあればこそいざというときに、自分の言い分を相手が聞いてくれるという事ですね。
ただ単に自分の立場が上だとか、そんなことでいう事を聞かせようとしたって無理なんです。
仮に、その場は何となく形がついたいとしてもその後どうなるか、、、、、あまりいい事になる気がしません。
なにより、そんなコミュニケーションの取り方が当たり前になってしまったら、人間関係に恵まれるのか非常に疑わしいので幸せにもなれないと思うんです。
「人を思い通りに動かしたい」という気持ちは、ある程度セーブしたいものですねえ。
「思い通りに動かないイライラ」の収め方
さて、ここまで結構当たり前のことを言ってきましたね。
「相手に言う事を聞いてもらいたいなら日ごろからきちんとコミュニケーションをとれ」とか「信頼が大前提」、「人は変えられない」とか、、、、ね。
正直、こんなことを分かっていたって腹は立つものです。
お腹がすくと自然にお腹が鳴るのとおんなじで、まあそうそうおさまったりしませんよね。
という事で、わたしなりに「人が思い通りにならないイライラを収める方法」を一つ提案してみたいと思います。
その方法というのが以下。
人が思い通りにならないイライラを収める方法
- 1、思った通りに動いてくれない理由をなぜなぜと理屈で問うて分析してみる
- 2、心の中における「思い通りにならなくてムカつく」という気持ちの割合を減らしていく※心全体を風船だと想定して底に徐々に空気を入れて膨らましていくイメージを持つ。詳細は以下の記事のアクセプタンスの項を参照)
- 3、脱フュージョンやアンガーマネジメントを試みる
※脱フュージョンとは、自分から感情を切り離す技術の事。アンガーマネジメントは怒りの感情と付き合うための心理トレーニングの事。
あとは、日ごろから寝不足や喫煙をしない、ストレスをためすぎない等をできるだけ徹底して脳の人気脳の維持向上を図るといいですね。
余裕があったらでいいですが、ここに野菜中心の食生活や瞑想なども取り入れるとさらにいいです。
おわりに
この記事は「人が思い通りに動かない怒りをどう処理したらいいのか?」と題しておおくりしました。
人が思い通りに動かないのなんて当たり前のことで、むしろそれを思い通りにしようっていう事自体が傲慢です。
とはいえ、誰でもそういった気持はもつものなので、その気持ちを持つこと自体は誰にも責められません。
相手を思い通りにしたいという気持ちとは日頃からしっかりと向き合っていきたいものです。
目を背けてばかりでは、人間関係をぶっ壊しかねないですからねえ。
おもいどなるべくそういった気持は肥大化させないようにしたいのもですな。
では!
参考記事等