今回は以下の様な方に向けておおくりします。
執着は悪であると思っている人
話しのネタが欲しい人等
オニギリス!
脱マンネリストで心理カウンセラーのおにぎりです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「執着や固執を捨てると幸せになれるのか?」という話です。
当ブログで何度も何度も「執着や固執をしていると幸せとは程遠い!」等と言ってきましたが、実は「執着を手放すだけでは幸せな状態にはなれない」んですな。
執着は「どんな時でも捨てればいい訳ではない」んです。
少々ややこしいですが、今回はそんな話。
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では、ゆるりとおおくりします。
目次
執着を捨てる事にひそむワナ
執着、つまり「何かにとらわれていること」ですが、いいこととは到底言えませんよね。
なにせ、視野が狭まり思考が貧弱になるので精神的に追い詰められやすくなってしまいます。
例えば、「大学へ進学する」という目標があった場合を考えてみましょう。
もし、自分の志望校へ行くために志望校推薦が使える状態だったとしたら、目標を達するためだけであれば別に受験をする必要はありません。
志望校に行くためだけなら、何も「わたしは絶対に受験して受かる!」等と血相変えて勉強する必要なんてないわけです。
受験に労力を使わないでその分の時間を何か別の事に使うのも、悪くない選択肢なのかもしれません。
しかし、「受験して受かって進学する」という考えに縛られている限り、それしかとる手段がなくなってしまいますよね。
この例が果たして妥当かどうかは別として、こんな風に「~すべき!」とか「~しなくてはいけない!」みたいに考えてしまうと、もしかしたら避けられるはずの苦労や時間の浪費を回避しそこなって人生の時間を無駄に過ごすなんてこともあるかもしれません。
道は一つではありませんからね。
あまり一つの事にとらわれていると、それがもとでいらぬ苦労や逆効果となる事をやる羽目になるかもしれないです。
常に視野を広く持ち常にそこにある可能性に対してオープンでいる必要があります。
執着が有効な時もある
さて、視野を広く持って可能性を確保するという点からは、執着は邪魔ものといった感じでした。
しかし、見方を変えれば執着するとは「粘り強い」とか「根性がある」、「負けん気がある」等と言い換えられるかもしれません。
まあ、リフレーミングですよね。
例えば、ある会社に就職して「わたしはここで頑張らなければあとがないんだ!」等といった思考に執着していた場合を考えてみましょう。
もし客観的に見て、「他にいくらでもやりようはある」とか「そんなに悲観的になる必要はない」といった場合であっても、この「決死の覚悟」が功を奏して目を見張る様な業績を叩き出している場合にはこの思考は「環境に適応する」という意味ではある程度有効に作用しているといえます。
このような状況下で、本人が満足していたり充実感を感じているのなら、「この執着を手放す事は有効ではありません」。
執着を手放す必要があるのは、「その執着によって環境への不適応が起こって苦しみが生じている時」なのです。
上手くいっている状況において、執着を手放す事はそもそも必要がないばかりかかえって本人のモチベ―ッションを下げて環境への不適応を引き起こすかもしれません。
何事も、「その環境において適応的か?果たして有効なのか?」といった視点から眺めるべきであるといえます。
執着や思い込みなら何でもかんでも悪いという事にはならないんです。
この点は改めて確認しておきたいですねえ。
執着を捨てれば幸せになる、というのは論理の飛躍であり間違いです。
人生に心理的柔軟性が必要なわけ
人生の満足感を高めてこうとしたら、心理的に柔軟、つまり「どんな時も柔軟にものを考え自分の立ち位置を客観的見つめ自分自身の心からの願いというものに耳をシッカリと傾けられる姿勢」が重要になります。
人生っていつ何が起こるかわかりません。
まさしく一寸先は闇といったところがあります。
少々極端ですが明日大地震が起こって建物の下敷きになって死ぬかもしれませんし、突然の体調不良になって病院へ行ったらがんで余命3カ月を宣告されるなんてこともあるかもしれません。
わたし達の人生は常に死と隣り合わせであるといっていいでしょう。
そんな何があるかわからない人生において、一瞬一瞬は非常に尊いものです。
わたし達が、「~だから自分だめ!」とか「~でないといけない!」、「自分は何もできない」、「~だったらどうしようか、、、」等といった思考にとらわれてしまっているうちにもあっという間に年を取って人生の可能性を浪費していきます。
先ほども言ったように、こういった執着や思い込みが今置かれている環境において有効に作用し、メリットがデメリットを上回っていれば言うことないのです。
しかし、大体がうまくいかずに空わまりしているケースであろうと思われます。
これがまずいんです。
人生は選択と集中。
自分のおかれている状況を冷静に察知して、自分の向かいたい方向を見定めてその方向へと感情に振り回されずに進むことが重要です。
時に、「あ、こっちよりもこっちがいいや」と思ったらいつでも方向転換すればいいですが、自分の心の向いている方向に気が付かずに「~であらねば!」等といった強迫観念に駆られて生きると軌道修正がきかず後々後悔します。
自分の心の有り様に気が付くためにも、柔軟に物事をとらえていく思考が欠かせないのです。
柔軟な思考でいる事が、人生の可能性や選択肢を増やします。
そのため、「常に心はオープンで柔軟であったほうがいいですよ」とわたしは言っているわけです。
自分の人生に対する願いへの気づきや思い込みにとらわれない方法は以下の記事を参考にしてみて下さい。
必要ならカウンセリングもご利用くださいませませ。
おわりに
この記事は「執着や固執を捨てると幸せになれるのか?」と題しておおくりしました。
執着や固執、思込みといったものは、多くの場合、人を苦しめるものですが、それが有効に作用している分には何ら変える必要などありません。
執着等が問題となる場面は、それらによって「苦しみが生じ自分が置かれている環境に対して不適応である場合」です。
上手くいっているものは変える必要なんてないんですね。
ただ、柔軟な思考でいた方が、人生の可能性や選択肢を増やし結果的に人生に満足感を感じられると思います。
では!
参考記事等