「わたしの友達に今までに一度も性的な欲求を感じた事がないし、恋愛感情ってものがこの世に存在するって事は知っていたけど本当にあるのかわからないって人がいる。ちょっと驚いちゃったなあ。」
ふむ、本当にそうだよねえ。
結構驚くよなあ。
オニギリス!
脱マンネリストのおにぎりです。
今回もよろしゅう!!
今回の話題は「アセクシュアル(エイセクシュアル)とはどんな人達か?恋愛や結婚はするのかな?」という話です。
今回は以下のような方に向けておおくりします。
アセクシュアル(エイセクシュアル)という人たちがどういった人達なのか気になる人等
世の中実に広いもので、本当に色んな人達がいるものです。
わたし達は一般に「人であればみな恋愛感情を持つものである」とか「性的欲求を持つものである」と考えますし、それは確かに生物としては当然のことのように思えます。
しかし、中には「性的欲求を持たない人達」というのもいるんですね。
中々珍しい人達かもしれません。
こうした人たちの事をAsexual(アセクシュアルまたはエイセクシュアル)と呼ぶんですね。
今回はアセクシュアルという人達について少し知識を深めてまいりたいと思う次第。
では、ゆるりとおおくりします。
目次
アセクシュアル(エイセクシュアル)とは一体どんな人たちなのか?
アセクシュアル(エイセクシュアル)という概念は、現在以下の二つの意味で解釈されているようです。
- 他人に性的欲求を抱かない・
- 他人に対し性的欲求や恋愛感情を抱かない
ふむ、これを見て「おや?そもそも恋愛感情とは性的欲求を伴う本能行動ではなかったか?」と疑問に思う人もいるでしょう。
実はわたしも同意見でして、もし性的欲求がないなら「生物的な観点からすると、恋愛感情は存在しないと結論できるのではないか?」等と思ったりします。
という事で、当記事ではアセクシュアルを「他人に性的欲求を抱かない人」と定義して話を進めていこうと思う次第です。
ちなみに、アセクシュアルの人達は人口の1%存在しているなんて話もあるそうな。
もし、日本だと1億2千万のうちの1%ってことだから、、、1万2千人もアセクシュアルの人がいるって計算になるんですかね、、、。
だとしたら、思ったよりも多いですなあ。
なお、日本のアセクシュアルの有名人には現在LGBT YouTuberとして活躍している性性堂堂のメンバーである なかけんさんや町田市市議会議員の東友美さん等がいる模様。
参考
https://www.youtube.com/channel/UC-MPh8XVVK_HqJsN_xeHs8w
ちなみにですが、アセクシャルは英語で書くと「asexual」です。
この単語は「無」を意味する接頭辞と「性欲の」と意味する「sexual」で構成されているので、「他者に性的魅力を感じない」等といった意味になります。
性に関する色んな分類は非常に厄介
世の中には様々なセクシャリティが存在しています。
※セクシュアリティとは、狭義の性行為だけでなく性と欲望にかかわる人間の活動全般を指す語である。
以前当ブログにて扱ったリスロマンティックもその一つです。
リスロマンティックについては以下参照。
そして、その分類は主に以下の4つの観点からなされます。
- 性自認:自分で認識している性
- 身体的性:身体構造における性
- 性表現:見た目や言動などで表す性(つまり、どのような性として見せたいかという事)
- 性的指向:どんな性の人に性的魅力を感じるか
そして、性的指向と共に紹介されることが多い概念に恋愛指向というものがあり、これは「誰が恋愛対象になるか」を意味するモノです。
アセクシュアルの場合は、当記事で前提とする定義によるなら、上掲の項目について分類すると「性的指向のない人」と表現できるという事になるでしょう。
ただ、このような基準を設けていても中々セクシュアリティを明確に分類することはできません。
よくセクシュアリティの分類に関しては、「グラデーションがある」と言われるくらいですからね。
ちなみに、「恋愛感情も性的欲求持たない人」のことはアロマンティック アセクシュアル等と呼称されるようですな。
んー、ややこしいなあ、、、。
アセクシュアルは恋愛や結婚をしないのか?
さて、ここまで見てきてこう思った人もいるでしょう。
「アセクシュアルの人には性的欲求がないってことは恋愛しないんだね」等と。
んー、これはちと早合点かなって感じです。
「性的欲求がないからといって恋愛しないとは限らない」ですからね。
ちと、ここはややこしいですけども。
ただしこの話を深めていこうと思うと、「そもそも恋愛とは何か?」といった事をはっきりさせる必要があります。
もし、生物学的な観点から見るなら恋愛、つまり求愛行動というものは「生殖のための行動」であるのでその一連の行動と性的欲求は密接不可分と言っていいと思われますね。
そのため生物学的な視点から見た場合には、「性的欲求がないのに恋愛関係を構築するというのは論理的におかしい」という事になりそうです。
もしくは、アセクシュアルの人達が構築する恋愛関係とは、男女の友情についての記事にて言及した「純愛」に相当するものといえるかもしれません。
ただ、純愛と解釈するにしてもそれは「当事者が脳科学的な視点から異性への性的感情を感じる余地がある」事が前提となっている点が問題です。
もし、アセクシャルの人達が脳科学的な見地から「生物学的観点からみた男女のどちらに対しても性的欲求を感じない」と言えるのだとしたら、純愛という概念は適用できないと思います。
となれば結局のところ、アセクシャルの人達の構築する恋愛関係とは「同性間の友情関係の域を出ないもの」と結論できるでしょう。
まあ、親友関係ってことなのかもしれませんね。
そして、かならずしも恋愛感情を持たないからと言って結婚をしないなんて話にもならないでしょう。
もっとも、アセクシュアルの人と結婚したらそこに性生活はないので、相手側がそのことをシッカリと受け入れている必要がありますけども。
でないと、日本の法律上はおそらく「婚姻を継続しがたい重大な自由」に該当する場合もあるでしょう。
アセクシュアルに対して「かわいそう」なんて余計なお世話である
アセクシャルというセクシャリティの存在は、未だに一般に広く知られていません。
そのため、アセクシャルの人が「自分は恋愛感情を感じたことがない」とか「性的欲求というものがわからない」なんて話をすると、「恋愛できないなんてかわいそう」とか「愛を知らない冷たい人」等といった理不尽な事を言われることがあります。
正直、これは非常におかしなことです。
少し語弊のある言い方かもしれませんが、恋愛感情を持たない人と恋愛感情を持つ人は同じ世界に生きているようでいて実は違う世界を生きているといえるでしょう。
お互いの生きている世界の常識が違うので、片方が自分の世界の常識で相手を「かわいそう」等と断ずるのは愚の骨頂といえます。
もはや、一方的な価値観の押し付けでしかありません。
これは適当な例えかわかりませんが、例えばペンギンは海を自在に泳ぐ能力を持っていますが、カモメは空を自在に飛ぶ能力を持っています。
この両者のどちらが幸せかを論じることにあまり意味はありません。
まして、ペンギンがカモメに「海を自在に泳げる快適さを知らなくてかわいそう」と言うとしたら、これほどばかげた話はありませんねえ。
もちろん、逆もしかりです。
お互いはお互いの世界の中で「その当事者なりの当たり前に立脚して幸せを感じている」のであり、その優劣を比べることは不可能ですし、その必要もありません。
これもまた適当な例かはわかりませんが、例えばサイコパスが良心がある人をうらやんだりするでしょうか?
むしろ、サイコパスは「人の痛みに涙するような愚かなクズどもと違って自分にはそんな目的遂行のために邪魔になる感情はなくてよかった。あんな非効率な感情は不要だ。わたしは生まれながらの勝ち組だ」等と思うかもしれません。
その一方で、良心がある人は「サイコパスは思いやりの気持ちをもっていくてかわいそう」というかもしれませんね。
実にナンセンス。
お互いの住む世界の当たり前が違うなら、どちらかが「かわいそう」といったところで、言われた方としては「そんなことしらんし。てか、それはお前の感想だろう?下らんな」と思うしかないでしょう。
そう、早い話が「君の価値観によればそうなるのな。余計なお世話だ」という事です。
別に恋愛感情がある事が幸せであるとは限りませんし、ない方がもっと時間を有意義に使えるんじゃないかとも思います。
まあ、一長一短です。
例えば、恋愛感情というものが強くなると人間は実に知能が低下して俗っぽい言い方をするなら「バカになる」ので、恋愛感情など持たない方が人生で損をしない可能性が高いかもしれません。
少なくとも恋愛感情を持たない人にはいわゆるハニートラップなんてものは通用しないので、アセクシャルは政治家や社会のエリートにふさわしい資質の一つかもしれないとすら思ったりもしますな。
ま、わたし自身「性欲なんてものはそもそももう人間に不要な気がする」と感じているので、こう思うだけかもしれませんがね。
ていうか、なくなって方がいいんじゃないかなって気が何となくしているんですよな。
うまく言えないんだけど。
なんなら、将来的に性別なんてものを人体の改良などでなくして新しい人類を作るなんて話になったら面白いかもしれないと、今からそんな時代が来ることを何となく期待していたりします。
人間は数万年前に生物としての進化は、もうとっくに止まっているという話もありますね。
そろそろ人間は自分の意思によってより自身の能力を高めていく段階にきているんじゃないかなって気がしているんですよねえ。
ま、何とも言えないところはありますけどね。
おわりに
この記事は「アセクシュアル(エイセクシュアル)とはどんな人達か?恋愛や結婚はするのかな?」と題しておおくりしました。
当記事では、アセクシャルを「他人に性的欲求を抱かない人」という前提で話をすすめましたが、アセクシャルには「他人に対し性的欲求や恋愛感情を抱かない」という意味もあります。
いずれにせよ、アセクシャルの人に「性的欲求がない」という事は確かでしょう。。
世の中には色々な人がいるもんですよねえ。
「全ての人が」なんてきれいごとは言いませんが、出来るだけ多くの人が幸せになれるといいですわな。
では!
参考
参考記事等